中国茶・台湾茶と旅行　あるきちのお茶・旅行日記（旧館）

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真打ち登場－木柵鉄観音

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テーマ： ☆　お茶好き　☆(806)

カテゴリ：お茶

ここはお茶ブログですが、そもそものお茶の出会いが台湾なので、台湾の銘茶のご紹介がどうしても多くなります。

今まで、梨山・杉林渓・福寿山などの台湾高山茶、凍頂烏龍茶、東方美人、文山包種茶などなど、台湾の銘茶をご紹介してきました。

･･･しかし、勘の良い方はお気づきかと思います。

台湾を代表する銘茶である「あのお茶」が出てきていないことに。。。

そう、それが今回ご紹介する「木柵鉄観音」です♪

中国の安渓から持ち込まれた鉄観音種は、台湾での適性があまり良くなく、今は台北市郊外の木柵地区で栽培されるのみになっています。
収穫できる量が限られている為、現在、市販されているものは、木柵鉄観音といっても、中国産の鉄観音を仕入れて、木柵で焙煎した「木柵焙煎の鉄観音」がほとんどになっています。
が、今回の木柵鉄観音は、希少価値のある、正真正銘の木柵産の木柵鉄観音です。
＃ちなみに木柵は、東京に置き換えると多摩ぐらいのイメージのところです（単純に、動物園があるという共通点からですが･･･まあ、当たっていると思います）。

この焙煎技術によって、安渓の鉄観音とは全く違った種類の銘茶を生み出しています。

このお茶を入手したのは、昨年末の台湾旅行。
いつもおなじみの新純香にて、入手をしたものです。
ちょうど、その日の午後に、焙煎あがりたてのお茶（冬茶）が入荷しており、それを運良くゲットして来ました(^^♪
＃１日早かったら、無かったそうです。もう大分通って、大分お茶を買っているので、美味しいのも、すぐに出してもらえます♪

試飲した感じは、そんなに鮮烈なイメージはなかったのですが（というか、この日は初めて飲んだプーアル生茶の印象が鮮烈過ぎたので）、何となく買わなきゃいけない勘があって購入(^_^;)
その際に、「このお茶は焙煎したてだから、少し経ってから飲んだほうが良い」というアドバイスを頂いたので、購入してから、しばらくお蔵入りさせておりました。

しかし、もうすぐ、今年の木柵鉄観音の新茶が出回る季節。
「だったら、そろそろ良いんじゃないの？」
ということで、今回、ようやくデビューとなったのでした。

※2012年4月28日追記　当時はそう思ってましたが、カフェインの量は焙煎では減りません。

･･･相変わらず、前置きが長くなりました(^_^;)

さて、茶葉ですが、しっかりと焙煎されているので、こんな感じになっています。
木柵鉄観音茶葉

とにかく黒いです。しかも、焙煎によって水分が飛んでいるので、ずいぶん小さく縮んでいます。

こんな炭みたいな茶葉で美味しいお茶になるの？

という印象がありますが、実際に入れてみると、あら不思議。こんなに美しい茶水。
木柵鉄観音茶水

アンズ色というのでしょうか？

そして味。
最初、ちょっとほうじ茶に近い？香ばさを感じ、そのあとスッと爽やかさが広がります。そして甘み。
喉にクッとお茶が落ちると、また香りが。そして、口の中に甘さが残ります。

一言でいえば、

美味い(^・^)

「鉄観音が苦いといったのは、誰？」と思うような甘さのあるお茶です。
濃い味のお茶で比較すると、武夷巌茶よりも飲んだ後の重さが無いので、爽やかです。

これは、やはり銘茶ですね～

抽出後の茶葉も、さすがに鉄観音だけあってゴワゴワしてます。
木柵鉄観音抽出後茶葉