PR
Freepage List
Calendar
Comments
Keyword Search

そのあとで徐々に動きを大きく、回数も増やしていき、最後には大きく、長く揺するようになります(大浪)。
最初はほんの数回、サラサラッと揺するだけなので、楽勝です。
静置している間は、お茶を飲んだり、工場内の見学をしたりしていました。
<大工場の製茶は日本酒造りに似ている?>
本来であれば、7月下旬というこの時期は梨山のシーズンオフで、工場はお休み。
私たちで貸し切りの予定でした。
が、この年の梨山の春茶は、霜害によって、産量が40%減というひどいシーズンでした。
そんなこともあって、この時期でも製茶を行っていました。
幸か不幸か?プロフェッショナルの、大規模な製茶作業を見られるということで、そちらの見学をしてきました。
#写真はありません。企業秘密満載なので、あっても出せません。
発酵を進める揺青の作業を見学したのですが、大規模な製茶の作業は、一人で全てをやるハンドメイドなやり方とは少し違います。
お茶づくりの先生が1人いて、あとは若手のスタッフが十数名。原住民の方が多いようです。
山の中では雇用が少ないので、ここは貴重な働き口です。
お茶づくりの先生が、茶葉の発酵の状態や香りの変化などを見て、「よし」と指示を出して、若手の人たちがテキパキと作業を行います。
指示を待っている間は、かなり緊張感があります。
なんというか、日本酒の杜氏さんと蔵人のチームのような感じでしたね。
確かに揺青の機械を使ったり、大きなシートに茶葉を乗せて、それをひっくり返したりするので、少し作業は粗くはなるのでしょう。
が、茶葉の状態を見て判断するところは、完全に人の感覚が残っています。
烏龍茶の場合は、発酵の工程だけは茶葉の状態によって加減が全く変わってくるので、こういうスタイルなんだろうな、と思います。
「大メーカーのお茶なんて…」という方もいらっしゃいますが、いやいや、現場を見たら、そうとも言い切れませんぜ、というのが私の感想です。
大手ほど、異物混入や農薬汚染などに対して、かなりしっかりとした管理もしているので、その分も考えたら、まあ割に合うお茶だと思います。
※桃園空港の一部の免税店でも売っているので、空港で買わなければいけないときは、良いかもしれません。空港なのに、定価で販売してますし。
ちなみに、この日の製茶の師匠は、前月、まうぞうさんと一緒に鹿谷でお目にかかってました。
その時は、とても穏やかで好々爺という感じだったのですが、工場の現場に入っていると、まるで別人のようにピリピリしていました。
プロフェッショナルとは、そういうものなのだと思います。
<製茶は深夜にまで及ぶ>
工場見学を終え、茶葉のところに戻ってみると、だいぶしんなりとしてきていました。



台北近郊プチ茶旅(17)延三夜市・茗心坊 2016.03.02 コメント(8)
台北近郊プチ茶旅(16)紫藤廬 2016.03.01
台北近郊プチ茶旅(15)寒舎茶坊 2016.02.26 コメント(2)