2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全4件 (4件中 1-4件目)
1

オリンピックが終わった直後のシーズンは、大きなルール変更があるというのは、前にもどこかで書いたとおり。で、それをグランプリシリーズが進む中で少しずつ説明していけたらな~とは思っているわけですが、どちらかと言うと、説明するという形を取りながら、私自身がきちんと理解する勉強の機会となるのかもかも。というわけで、本日は最もわかりやすいルール変更「ボーカル入りOK」の話など。実は私は「大賛成」とは思っていなくて、特にポップスを1曲歌入りでというような使い方は、リンクの音の響き方として、安っぽく薄っぺらく聞こえちゃってどうかな、と思っております。今季ここまで見た中で、一番「あちゃちゃ」と思った例をひとつ。ロンバルディアトロフィー、女子シングルSPビクトリア・ヘルゲソンの演技。演技の出来がイマイチということもあり、「うーん…」度が非常に高いわけですが、アイスショーで照明の演出があったり、生演奏で歌手本人が歌ったりというのであれば、ポップス系ボーカル入りの曲も華やかなプログラムとなり、楽しく見ることができると思うのだけれど、きっちりと時間に制限がある競技プログラムでは、歌詞を変なところで切るとおかしなことになるこういう楽曲を使ってしまうと、盛り上がりどころの作り方が難しくなってしまうし、歌の音量が大きくて伴奏が抑え気味というのは、素明かりの競技会でみると何となく音量としてさびしいんですよね。で、今回のスケートアメリカ。これをやっちゃったのが、なんとジェレミー・アボット。残念でしかたがない。やっぱりね~、リンクでの音の響き方なんですよ。銭湯で遠くから聞こえる音楽に合わせて鼻歌うたってるみたいに聞こえちゃうですよ。これを、ボーカルの旋律をピアノとかオルゴール音とかで置き換えて作ったら、すごく繊細で素敵なプログラムになるんじゃないかな、と思うのだけど。じゃあ、せっかく解禁になったボーカル入り、どう使うのが効果的か。無難なのは、オペラやミュージカルの曲をつないでいくなかで、ここぞというところでボーカルを入れるパターン。ムラくんのオペラ座の怪人。ジャンプの出来としてはジャパンオープンの方がよかったのだけど、撮影の角度の問題なのか音に対する反応はこちらの方がいいように見えるのでロンバルディアトロフィーの動画にて。あと、この白黒の手袋すごくいいと思ったのに、ジャパンオープンではやめてたので、こっちを見てほしい(笑)このくらいポイントしぼって使うと、アクセントとして効果的だと思うし、音の編集の仕方としてもうまくいってるのではないかと。対して、ムラカミカナコのフリーのオペラ座の怪人は失敗だと思うんだ。音源って大切。映画のサントラを使ってるんだけど、あのファントム役の方は歌は下手だけど演技と合わせて見ることで説得力があったわけで、歌だけ抜いたら「ヘタ」なんですよ。でさらに、リンクで音ながすと「銭湯の鼻歌」になっちゃうわけで。中盤の合唱部分だけ使うなら、すごく効果的だと思うんだけど、ファントムのソロを使いたいなら、もっと違う音源を選ぶべき。と、ここまで長々語ってきましたが、今日語らねばならないのは、マチダの第九をどう見たか。あの合唱の使い方は、とてもうまいと思います。思うに。合唱やオペラであれば、まずはオーケストラの音の重なりがあって、その最後の一層として歌が重なってきているから、試合で聞いても違和感ないし、かえって迫力が増したりする。が、ポップスのように、まずは歌があって伴奏として他の音がついてくると、リンクで聞く音楽としてはさびしいし、響き方が銭湯の鼻歌になっちゃう。なので、これは正解。今回、後半目に見えて疲れているので、これがシーズンが進んで、最後まで体力が持つようになれば、合唱部分の迫力がもっと増すようになるかと思います。インタビューでマチダ自身が言っていた通り、今回、体力が持たないと判断してあえて2Aにした後半のアクセルが予定どおり3Aで、疲れて跳びきれずに手をついてしまった結果、単独なった3Fのところが3連続ジャンプなったなら。あわせて、もう一か所、演技の中盤、ジャッジ席に向かって滑ってきて目の前で跳ぶサルコウは、本当なら基礎点1.1倍の後半の予定が、タイミングがちょい早くてギリギリ前半のカウントになっておりまして、以上3つの今回基礎点を取りこぼしたところが予定通りに跳べていたならば、ジャンプの基礎点だけで9.55の上積みがみこめ、さらにGOEのプラスや演技構成点の伸びを考慮に入れると、最終的には190点を狙えるプログラムだと思います。あと、このプログラムにおいて、今季のルール改正にからめて語るべき点がもうひとつ。冒頭、音楽がかかってから20秒間の静止。これは、ルールの隙をついた革新的アイディア!男子シングルフリープログラムの持ち時間は4分30秒プラスマイナス10秒。そして、この時間のカウントは、選手が動き出したところから動きを止めるところまで。音楽自体の長さは関係ないのです。そして、今季改正されたルールのひとつとして、昨季まで1分間であった名前をコールされてからポジションに着くまでの時間が30秒に短縮されました。なので、このマチダの第九の冒頭20秒と言うのは、観客の視線を彼に集める時間となるとともに、ちょっと急いでポジションに着いた後に、音楽を聴きながら気持ちを整える20秒として使えるというナイスアイディア。マチダや振付のミルズさんの傾向として、あくまで表現がまずあって、そっちが主な理由ではないと思うけど、結果としてそうなってるという話だとは思うけれど。ただし、これをマネして、音楽がかかってから動き出すまでに時間をかける選手が増えてくれば、「音楽がかかってから○秒以内に動き出さなければならない」というような新たなルールができそうな気はするけれど。というわけで、ジャンプに関するルール変更の話などは、また次回。
2014年10月26日
コメント(2)

さて、始まりまして。とは言え、さすがに今年は緊張しすぎてはきそうになったり、お腹が痛くなったりはしないもよう。今年だけじゃなくて、ずっとそうなんだなぁ、もう…って思うと若干さびしいけれど、時の流れなのだから、仕方がない。と言うわけで、私のまっちー。もう、いい成績が出て当然の選手の仲間入りで、そしてその期待にちゃんと応えられる選手となりました。昨年よりも、スケーティングそのものがうまくなったなという印象を受けます。力を使わずにスピードにのることができていて、なので、その分の力を他で使うことができる。ひとつひとつの技の質が高まって「うまくなったな~」というのが初見の感想でした。この春の世界選手権の時にも書いたのだけど、マチダとハニュウの差と言うのは、当然ジャンプ構成の基礎点自体の差もあるけれど、実は、ジャンプの質の差が大きかった。そこが埋まってくれば、あるいは、ひょっとして、あり得るかも。リンクサイドで長い長いハグをかわす振付のフィリップ・ミルズ。何やらだんだん、彼が面白キャラポジションになりつつあるようで、今日も目が離せなかったわ(笑)マチダがミルズと出会ったことによって、自分が表現したいことを表現したいように表現する方法を手に入れたのと同時に、ミルズにとっても、マチダとの出会いは、彼の人生の質を高める大きな出来事だったのでしょう。男子シングルSPだけで、語りたいことは多々あれど、大分夜も更けてまいりましたので、これにて。あ、最後に今季のルール変更についてひとつだけ。今季のルール改正は複雑で細かく多岐にわたり、私もなかなか理解しきっているともいえないのだけれど、こちらのコラムにて、わかりやすくまとめられておりました。ありがたや。よろしければ、ご参考まで。
2014年10月25日
コメント(6)

というわけで。来週からのシニアのグランプリシリーズ開幕の前に、数回にわけてジュニアのグランプリシリーズで私が思ったことなど。まずは、うちの子ウノショウマ。日本フィギュアスケート界の母、ヤマダマチココーチの秘蔵っ子で、ここ数年、日本ジュニア男子のトップ3の一角をにない、今年の世界ジュニア選手権にも出場。その時の演技については、こちらの日記にて。ルイスーさんのコメント、実現しそうです。さすが、未来を見る力があるだけあります!ジュニアグランプリシリーズ最終戦クロアチア大会、優勝を決めたフリーの演技。これにて、ファイナル出場も決定。衣装のせいもあるのだろうけれど、ここ数カ月で体つきもぐっと大人っぽくなって、もともと、表現そのものはシニアレベルだったわけで、気になっていた幼さが消えました。ジャンプのくせもだいぶ治ったし、なによりも、驚くのは4回転2本降りちゃった!ただし、3Aが苦手で、なのでアクセルは2A2本、そのかわりの4回転であるとも言えるのだけれど、そもそも、ジュニアで3Aをコンスタントに跳ぶこと自体が普通は難しいことでして、そこを補うために4Tを持ってこれるなんてのは、どこのパトリックよって話なわけです。もともと持っていたスケーティング自体の巧みさ、音に対する反応の良さ、ジャンプの流れ、そしてスピンの入りと出のきれいな処理。ジャンプ以外が素晴らしい選手がジャンプを手に入れたら大変なことになるよ、というののお手本のような選手になったのではないかと。そうなれば、他のジュニア勢では到底太刀打ちできず、ファイナルや世界選手権、優勝が狙えるところに来ていると思います。と順調にいけば、来季からはシニアに移行することも考えられ、日本男子のバトンは、こうして着々と受け継がれていくのだな、と、姉さん、すっかり安心。そして、この演技、終わった後の表情がいいですよね。ちょっとうれしそうに、ちょっと誇らしげに、でも、「このくらいで大喜びしてちゃダメだ」ってちょっと我慢して、そんな笑顔がとってもキュート。これは世界で人気でますよ。今年の目標「全日本4位」だそうなので、(←つまりは、コヅカかムラには勝とうと思ってるってことですな)ぜひとも注目くださいな。
2014年10月16日
コメント(6)
ずいぶんとご無沙汰をしてしまっていて、自分で日記を書かないどころか、ページを開きもしなかったものだから、皆さまのところにもお邪魔しない日が続いておりまして。申し訳ないです。そろそろ復活しますただ。今日は一言、書き記しておいた方がいいのかな、と。私の中での覚悟は、ずいぶん前に決まっていたし、むしろ、引退以外の選択肢があるとは思っていなかったし、そのあたりことは、以前の日記、これとかこれとかに書いた通りでありまして、はっきりしないままダラダラとひっぱってみたり、心身の整わない状態で、また試合に出たりしてほしくなかったので、今回、よいタイミング、よい舞台、よい内容の会見を見ることができて、実はホッとしております。というのも。この夏、アイスショーでタカハシの演技を見る機会があり、まざまざと「もう二度と体も心も試合ができる状態に戻ることはないのだな」というのも見せつけられてしまったもので。特に、同じショーにハニュウ、マチダも出演していたので、今まさに頂点に登りつめ、さらに大きく咲き誇ろうとしているふたりと比べて、戦うための体も心も失ってしまっているさまは痛々しく、それは自分でもわかっているのに、それを認めてしまうのが怖くて、前に進むことも、戻ることもできずに立ち止まっている姿を見るのがかなりつらかったのです。なので、本人同様、こちらもとてもすっきりしました。私は、ソチでのあの演技が現役最後になったというのもよかったと思うのです。技術的、点数的にはいろいろと不満の残る内容だったかもしれないけれど、演技として、彼の競技人生をしめくくるに、あれほどふさわしいものはなかったと、今でも思います。正直に言うならば、私はタカハシダイスケに、みっともないことはしてほしくない。無理だとわかっているのにすがりつくような真似も、結論を出せぬまま、「まだ辞めてなかったの?」と言われるようになってしまうことも、私の思う「タカハシダイスケ」像として許しがたく、だって、それは、タカハシ個人の問題であるだけでなく、その背中を見続けているこれからの日本男子の問題であるだろうし、ひいては、ロールモデルとして彼を掲げる世界の男子シングルの問題じゃないかと思うもので。というわけで。「辞めるという決断」とその発表の仕方においても、後に続くものたちの手本となるようなものであること。それを私は望んでました。体つきも表情も引き締まった状態で、故郷の長年応援してくれた企業のパネルの前で、何の興業的宣伝も絡めずに、「現役選手のことを考えたらシーズン前に」と言って、多くのフラッシュを浴びながらの会見は、私の思う理想のタカハシダイスケとして、パーフェクトでした。お疲れさまでした。そして、実は、思ってたよりもずっとずっと扱いが大きくて戸惑っている(笑)そっか~、そんなにも重要人物だったか~(笑)と言うわけで、オリンピック終了後の今季は、細かいルール変更が多くて把握するのが大変。来週末のスケートアメリカにむけて、少しずつご紹介いたしたく。そして、ジュニアグランプリでも新しい波がきておりまして、そのあたり、ぼちぼち書いていきたいなと思っておりますです
2014年10月14日
コメント(6)
全4件 (4件中 1-4件目)
1


