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2024年05月17日
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テーマ: 創作物語(7)
カテゴリ: カテゴリ未分類



生態系の頂点とする自然保護区とし、
周りを高い壁で囲うことによって
クマと人間の生存エリアを隔離することにした
日本政府は、月輪地域の管理・監視のために
『月輪管理センター』を設け、監視所を
青森県側、岩手県側、山形県側にそれぞれ設け、
ドローンによってクマを始めとする生態系の
状況を調査・監視することにした。


壊れたりなんだりしても直しに行くことも
出来ないので、壁付近の監視、つまり、
生態系の監視ではなく、壁を超えるものの
監視以外では固定カメラを諦め、
全ての監視は技術の進化著しいドローンで
行うことにしたのだった。

今ではドローンは、カメラを搭載して
地上にHD画質の画像データを送るだけなら
てんとう虫ほどの大きさで行うことが出来る。
なので、野生生物に存在を気にされることなく
調査・監視を行うことが出来る。


10年経ってもクマの増加は進んでいて、
まだまだ増えるものと思われている。
あまりにも豊かな秋田県の森林、
そして、人間が放棄した土地も利用して
生活出来るようになったので、さらに


しかし、そんなクマの大繁栄も、50年を
超える頃になると変節を来すことになる。
ついに多くなりすぎたクマの数を自然が
支えきれなくなり、木々は食べるために
樹皮を剥がされ、それによって生育が
遅くなったり枯れたりしてさらに
食料の不足に拍車をかけるようになってきた。

食糧難からクマ同士の争いも頻発するようになり、
それによって命を落とすクマも少なからず
発生するようになった。(なお死骸は当然のように
食料とされたのであった。)

豊かだった秋田の森林は衰退していき、
枯れることで野生動物の食糧不足に拍車がかかる、
という悪循環であった。

そんな中、元々川を泳いで渡るくらいの泳力を
持っていたクマの中に、海をわたって壁の向こうに
到達しようとするものが現れた。

青森県側の深浦町の、県境からほど近い磯に
クマがいるのを、クルマに乗った近くに住む人が
見かけ、警察に通報。猟友会を伴ってやって来た
警察に処理されて、大きな事件とならずに済んだのでした。

これを機に、海の監視を強化する必要に迫られ、
カメラや水上ドローンによる監視、
そしていざ発見された場合には遠隔で操作して
攻撃できる攻撃型ドローンも配備され、
海からの侵入にも対策が行われるようになったのでした。

こうして完全に月輪地域に封じ込められたクマは
(“封じ込められた”と言っても、実際には相当な
 広さがあるわけですが。)森林の衰弱とともに
数を減らしていき、2200年、この政策が開始されてから
100年が経った頃に、定点観測からの推定で
20万頭まで数を減らした段階で、森林の再生能力と
やっと釣り合い、その後はその前後の頭数で
安定したのでした。

今では、家にいながらにして、またはスマホを通じて
ドローンで月輪地域の中を自由に見て回ることが
出来るシステムは整えられているものの、
動物園のようにわかりやすく展示されているわけでもなく、
どこにいるかを探して回らなければならず、
ガイドツアーも用意されていますが、それとても
大きな人気を集めることもなく、大半の人には
そこは単純に自然保護区であり、自分が関わることも
ない、そういう立入禁止の地域がそこにあるだけだ、
という認識が一般的で、国が壁の維持を行っているだけで
一般市民の関心はほとんど引き付けない地域と
なっているのでした。

ちなみにこの100年で壁の補修が必要となり、
(内側からは修理できないので)外に壁を
補充することによって失われた人間側のテリトリーが
548m2、確認されただけで壁の内側に侵入したと
思われる人間は13名(その中に帰還が確認された
人はいない)となっている。

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

はぁ、なんとか終わりまでたどり着きました。
“秋田県でクマに襲われる事故が増えている”
ニュースから、県全体を放棄するところまでは
アイディアが湧いたのですが、いい落とし所が
思いつかず(^_^;)、あまりセンセーショナルな
結末は無いままの終わりとなりました。

ここまで読んでくださって
ありがとうございました\(^o^)/





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Last updated  2024年05月21日 00時34分53秒
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