本の虫の読書ノート

本の虫の読書ノート

2023.03.23
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カテゴリ: 桜木紫乃
1992年7月、北海道釧路市内の小学校に通う少年が行方不明になった。
という内容で始まるこの小説は、直木賞作家の桜木紫乃さんの作品。




少年は、湿原の谷地眼(やちまなこ)に落ちたと思われ捜索したが、
とうとう見つからなかった。

17年後、弟を探したいと姉の比呂は刑事になった。
両親は離婚し、助産婦をしていた母は独立して助産院を開いた。

刑事として北海道警釧路方面本部刑事第一課に配属した比呂は
ある事件で弟の事件の担当だった片桐と組むことになった。

湿原で青い眼の会社員の他殺死体が発見された。


調べるうちに、その会社員は自分の目が青いことから自らの
ルーツを調べて探していたらしいことが解った。
普段はカラーコンタクトで目を黒くして、ひたすら眼が青いことを
隠していた被害者。

直木賞作家唯一の長編ミステリーとありますが、樺太に住んでいた
日本人がソ連軍の上陸で家や家族を失った当時の人々の数奇な運命
が背景にあるので、読みごたえがありました。

一人の女性が運命に翻弄されながらもたくましく生きた結果…、
一人の会社員が殺されてしまった。

もの悲しい結果ですが、時々読み直したくなるサスペンスでした。


こちらの作品は、比呂の後輩大門真由が活躍するサスペンスです。

【中古】 氷の轍 北海道警釧路方面本部刑事第一課・大門真由 小学館文庫/桜木紫乃(著者) 【中古】afb





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Last updated  2023.03.23 06:29:51
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