本の虫の読書ノート

本の虫の読書ノート

2023.04.14
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カテゴリ: 垣谷美雨

しかし、それは夏葉子の誤算だった。



これで、事実上舅姑と距離を置けると思っていた彼女だったが、
義両親は何かと介入しては、「嫁」としての立場を要求した。

夫の死後、夏葉子のいない家に勝手に上がり込む姑にも悩みの種だった。
夏葉子はもう限界だった。


亡くなった夫は、2歳年上で合コンで知り合った。
証券会社に勤める穏やかで優しい人だった。

結婚して15年も経っているのに子供はいなく、
夫の死が悲しくなかった。

出張だ、残業だ、と言って結婚記念日も誕生日も一人の夕食。
夫のいない夜、何度も離婚を考えた。

夫は、なぜ私と結婚したのだろうか?
夫には愛人がいた~夏葉子は次第に思い始めていた。

夫の家のお墓には入りたくない、という話はよく聞きます。
でも、この小説はちょっと視点が違います。

夫が急死して、一人残された女性が逞しく生きるお話です。

夏葉子の思い切った行動が意外と夫の両親ともいい関係になる、
最後が爽やかで、人のお節介さえもホッとします。

「人生の荷物が多ければ多いほど、笑えて泣けて、ホッとする」
とはさだまさしさんのコメントです。


垣谷美雨さんの小説は痛快で面白い、人生逆転小説だそうです。
夫の墓には入りません (中公文庫) [ 垣谷美雨 ]



新しい作品は、こちら 。^^) _旦~~
もう別れてもいいですか (単行本) [ 垣谷 美雨 ]





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Last updated  2023.04.14 05:30:07
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