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ライブアルバム
「 ネヴァー・イン・ア・ミリオン・イヤーズ~アイコン・ライヴ!
」が9月21日に AVARON
からりリリースされました。
昨年、このユニットでのデビューアルバム「ICON」に伴うツアーの模様を
収録したライヴ・アルバムで、エイジアの名曲が多数収録されています。
昨年11月2日、ドイツはフランクフルトでの「United Forces Of Rock 2005」から、
イギリスはウェールズの教会で行われた今年6月までのライブ音源を元に、
スタジオで丁寧に編集された企画風ライブアルバム。
一頃、乱造されていたウェットンのブート風ライブアルバムとは異なり、
ライブ音源を再編集(一部スタジオ録音もあり)したものなので、
ウェットン信者以外の一般のロックファンにもお勧めできる作品です。^^;
<演奏メンバー>
ジョン・ウェットン(VO, B, G)
ジェフリー・ダウンズ(KEY)
ジョン・ミッチェル(G)
スティーヴ・クリスティ(DS)
<収録曲>
1. ペイン・ブルーノ(Pane Bruno)
ウェットンのハーモニカ演奏に鍵盤のバッキング。
Pane Brunoとはイタリア料理の前菜として出される黒パンのことで、
普通は「パーネブルーノ」と呼ばれるので邦題の「ペインブルーノ」は間違い。
ライブ開始前の前菜のような位置づけか…。(ウェットンの粋な配慮?)
2. ザ・ヒート・ゴーズ・オン(The Heat Goes On)
エイジアのセカンド「アルファ」からのロックナンバー。
ノリが良いので過去に何度もライブ演奏された曲。
微妙な違いはキーボードソロにおけるギターとベースのバッキング。
特にベースの動きは近来にないテクニカルな指回し。
エイジアのカバーバンドをされている方は要注意です。(笑)
さらに歌詞カードにはオリジナルの歌詞ではなく、
ウェットンが長年歌いなれた歌詞が掲載されているので、
私(ken_wetton)も今後はこの通りに歌うことにしました。
3. 時へのロマン(Only Time Will Tell)
声が良く出ていますが、前の曲と同様にキーが半音下がっています。
エンディングがこれまでのライブヴァージョンとは異なります。
観客に歌わせず「君は僕を利用していただけだけど、
もう君に利用される男は誰もいない」の捨て台詞(?)で終わる新パターン。
4. ヴォイス・オブ・アメリカ(Voice Of America)
エイジアのサード「アストラ」収録。
筆者はウェットン・ダウンズの楽曲の中でこの曲が一番好きです。
ウェットンが敬愛するビーチボーイズのブライアン・ウィルソンに捧げた曲。
その思いは筆者のウェットンへの想いに通ずるものがあるからです。
ギターソロはオリジナル盤のマンディ・メイヤーのメロディラインとは異なり、
ベースのバッキングもアレンジされています。
5. アイ・レイ・ダウン(I Lay Down)
ウェットンの2003年のソロ作「ロック・オブ・フェイス」で、
ダウンズと久しぶりに共作したバラード。
90年のアメリカ映画「ゴースト ニューヨークの幻」(GHOST)を思わせる歌詞。
6. デイズ・ライク・ディーズ(Days Like These)
エイジアファンには懐かしいロックナンバーで、
90年の再結成時にリリースされたベストアルバム「ゼン&ナウ」収録。
LAのプロデューサー、スティーヴ・ジョーンズによる作詞作曲。
スターダムに登りつめたロックミュージシャンのことを歌った曲で、
力強い歌詞の内容が再起した今のウェットンに合っているのかも。
7. ボレロ(Bolero)
エイジアのファースト「流れのままに」(Cutting It Fine)後半部から
ジェフのソロへと続くおなじみのキーボードソロ。
ライブでは「ラジオスターの悲劇」なども演奏されましたが、
収録の都合でカットは妥当な判断でしょう。
8. ミート・ミー・アット・ミッドナイト(Meet Me At Midnight)
「アイコン」収録のとろけるような甘いラブバラード。
プログレファンにはあっさり無視されそうですが、
ロマンチスト・ウェットンの本領発揮。(笑)
9. ネヴァー・イン・ア・ミリオン・イヤーズ(Never In A Million Yeasrs)
「アルファ」収録のロックナンバーですが、ここではアコースティック演奏。
ダウンズのキーボードアレンジがエイジアらしい味を出しています。
一連のライブでは演奏されていないので、おそらくスタジオ録音でしょう。
前曲に続き、これも粘り気あふれるラブソング。
改めて良い曲だなあと実感しました。
10. ウィー・ムーヴ・アズ・ワン(We Move As One)
アバの女神、アグネタ・フォルツコッグの85年ソロ作「Eyes Of A Woman」収録曲。
ライブ録音ではなくスタジオで再録音(ヴォーカル、ベースなど)したもの。。
11. パラドックス(Paradox)
12. レット・ミー・ゴー(Let Me Go)
ここから再びロックに戻ります。
「アイコン」のテーマソングともいえるメドレー。
ですが、少々リハ不足を露呈しているような部分も。(特にリズム)
13. ドント・クライ(Don't Cry)
おなじみエイジア「アルファ」からのシングルヒット曲で、手馴れた演奏。
そんな中でジョン・ミッチェルのギターソロが良い味を出しています。
14. オープン・ユア・アイズ(Open Your Eyes)
これも「アルファ」のラストを飾る名曲。
90年のリユニオン時でも演奏されていましたがライブで映える曲。
聞き所はやはりミッチェルのギターソロとエンディングに尽きます。
15. 偽りの微笑み(The Smile Has Left Your Eyes)
今年ドイツで行われたローランドのイベントで録音されたもの。
ただしヒュー・マクドウェルのチェロ演奏がオーバーダブされています。
16. ヘイ・ジョセフィーヌ(ボーナス・トラック)
これも実際のライブで演奏されていた曲ですが、
イントロからコーラス部を歌うパターンでスタート。
全体的にリハ不足の印象もありますが、ダウンズとミッチェルの
ソロバトルが聞けるエンディングが最高です!
全体的に「アルファ」からの曲が多いのは仕方の無いところ。
このほかライブではエイジアの「Heat Of The Moment」、
「Sole Survivor」、「Go」、
ウェットンのソロ「Battle Lines」などが演奏されていました。
一つ苦言を呈するとすれば音のレンジが狭いということ。
ヴォーカルは良く聞こえますが、他の楽器の音がしょぼい。
「ICON」もそうでしたが、もう少し音の輪郭がクリアになるように
ミキシングしてもらいたいものです。
で、このメンバーでいよいよ今月24日から 来日公演
が行われます。
さらには25日に新作「 ルビコン
」もリリースされます。
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