鎌倉日記（極上生活のすすめ）

またワインの薀蓄

誰かに尋ねたいが、いきなりソムリエに訊くのも、彼女といっしょだと何かときはずかしい。男としては知ったかぶりたい。ダンディズムをつらぬくには、隠れた苦労が必要なのだ。

ワインの基本的知識を、ここで伝授。
まずは、ワインのラベルを見る。格付けは４つある。

1番上のクラスは「ＡＯＣ」「ＡＣワイン」と呼ばれるもの。ＡＣはアペラシオンコントロールの略。どの産地でとれたワインが書かれている。

2番目のクラスは、「ＶＤＱＳ］と書かれているものは、上質限定ワイン。

3番目のクラスは、「Ｖｉｎｓ　ｄｅ　Ｐａｙｓ」ヴァン・ド・ペイと書かれたもの。これは産地名限定のテーブルワイン。

4番目のクラス。「Ｖｉｎｓ　ｄｅ　ｔａｂｒｌｅ」ヴァン・ド・テーブルとラベルに書かれたもの。これはいわゆるテーブルワインのことだ。

　まあ、デートでワインを注文するなら、1番上のＡＣワインを頼むのが無難。
ここで、さらに知識が必要になる。このワインは産地がさらに分かれている
のだ。ボルドーやブルゴーニュのような「地方名」。ランクが上がるにつれて、「地区名」「村名」「畑名」となる。
　「畑名」で違うのか？とも思うが、日本でも野菜に生産者の名前が書かれたものが、最近出回っているが、あれを見れば、まんざら解らない話でもない。大根やニンジンのうまいものを探すのと基本は同じなのだ。
ようするに、地域がより、細かく指定したほうが通ということだ。

とりあえず憶えておくといい、「地方名」と「村名」を記しておく。

（ボルドー地方）
「地区名」メドック、サンテメリオン、ソーテルヌ、グラーブ、ポムロール
「村名」マルゴー、サンジュリアン、サンテステフ、ポーヤック、ムーリー、リストラック、

（ブルゴーニュ地方）
「地区名」シャブリ、ボジョレー、マコネー、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズ、
「村名」プイイ・フュイッセ、ムーラン・ナ・ヴァン、ジブリー・シャンベルタン、アロッス・コルトン

　この２大地方のほか、ロワール地方、アルザンス地方、コート・デェ・ローヌ地方などがある。

　とりあえず、ワインのラベルを見たら、このあたりは頭にはいっているとよいと思う。