PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ふぉん ばけ

ふぉん ばけ

カレンダー

フリーページ

2014.08.09
XML
カテゴリ: 国内旅行・甲信越
 キナーレで手に入れた地図を片手に、続いて向かったのは、James Turrellの「光の館」です。

 この作品は、他の作品群とはちょっと離れているうえ、なまじっか十日町に近く、しかも鑑賞時間が午前11時半から午後3時まで、定休日もあるという難敵で、妻有の作品めぐりのモデルコースからは外れていることも少なくありません。

 この作品は宿泊も可能で、雨が降るとメインの部分が見られないという難敵です。しかも、今日は台風が接近中…

 私も、当初はここに立ち寄る予定はありませんでした。

 しかし、思いのほかキナーレで時間を費やしてしまい、松代に向かう途中に丁度開館時間になりそうなタイミングとなったため、予定を変更して、少し大回りにはなるものの立ち寄ることにしたものです。

IMG_2376.jpg

 Turrellの作品は、昨年、直島の地中美術館や本村の南寺で初めて接してすっかりファンになりました。
 直島の地中美術館でも一番乗りでしたが、この作品も一番乗りで、ゆっくりと鑑賞することができました。おまけに、天候にも恵まれて、光の芸術を堪能することができました。

IMG_2377.jpg

 建物全体がTurrellの設計によるもので、客室となる部屋が最も大規模な作品です。
IMG_2381.jpg
Turrellは、昨年、アメリカのNational Medal of Artを受賞。ここには、Turrellがこの部屋でお膳を前に日本酒をたしなんでいる写真とともに、オバマ大統領から受賞のメダルを授与される模様を撮った写真を納めたアルバムを見ることができます。

IMG_2378.jpg
天井を覆う屋根が取り払われると…


IMG_2379.jpg
空がまるで照明のように室内を照らします。
マグリットの絵画のような不思議な情景でした。
これは、雨が降ると見られないのです。。。




浴室も作品。入り口と浴槽に光ファイバーが渡してあり、それが放つ淡い光のほかは、夜空から降り注ぐ月や星の光以外に、明かりはありません。
IMG_2389.jpg
訪れたときは、丁度お湯の循環中で水面が揺れていましたが、実際に宿泊客がこの浴室を利用する時点では、まるで鏡面のようだとうかがいました。

宿泊する場合であっても、光量はTurrellの指定した以上のものを使ってはならないとされていて、夜は、小説が読めなくなるくらい、かなり暗くなるそうですが、「光を楽しむ」というコンセプトを貫くためには、それを阻害する利便性を凌駕するものなのです。

建物の外にめぐらされた踏み石が回廊を形作ります。
IMG_2390.jpg

IMG_2388.jpg
庭の間
庭の緑が壁に映って、部屋全体が緑色の光に包まれます。


光の館

新潟県十日町市上野甲2891
TEL/FAX 025-761-1090
入館料 500円
宿泊可(※要予約)

周辺には、他にも藤原吉志子の「 レイチェル・カーソンに捧ぐ~4つの小さな物語 」もあり、併せて鑑賞することができます。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.08.25 19:09:47
コメント(6) | コメントを書く
[国内旅行・甲信越] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: