お座敷ばんび・PIYO

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君のぬくもり・7



君のぬくもり・7


夏の終わり




「大宮から鎌倉に行く電車があるのだそうです。」


君はふいに私に言った。なぜ突然鎌倉なのか。。。

私はその時、ただ退屈になったからという訴えだとしか思っていなかった。

電車を使うのは慣れていない。できれば車で向かい、あちらでも自由に

観光できるほうがよい。日帰りではきついかもそれないな。。。



そう考えながらも言葉に出さずにいたので、君は黙って和光のケーキに

視線を落とし、しずかにフォークを運んでいた。澄ましているようにして

いながら、私がどんな反応なのかを見ているのがわかった。





鎌倉。。。この夏の間に向かうのはいいが、鎌倉は歩いての散策が向いている。

日差しを浴びながら歩くことは君はどうなのだろうか。

夏の終わり際にでも行ってみることにしよう。

生の白魚はきっと食す機会が無かっただろう。

君の好きな甘味もあるし、何よりビーフシチューを喜ぶのは目に見える。

そうでなくとも懐石でのゆっくりした食事が好きな君だけに「口悦」でも

「鉢の木」でも飛び上がって喜ぶに違いない。京漬物の店には、漬物が引

き立つ茶飯もある。稲荷寿司の「光泉」。夏目漱石の作品が由来の喫茶「門」。


考えてみれば鎌倉は君の好きなものばかりかもしれない。

鎌倉に行けば、何でも堪能できると言ったほうがいい。



こうして必然と、鎌倉での散策コースを思い描く。




2008-03-02 07:19:24
















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