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『源氏物語』と『枕草子』これを読みました。いや~、目から鱗がポロポロと落ちる思いでした。「本当に言いたい事は書かれていない」というのが、とても印象的でした。日本の歴史(06)先日「日本の歴史(06)道長と宮廷社会」を読んだばかりで、道長ってそんなに悪人じゃないじゃんとか、花山天皇って、そんなに変な人じゃないじゃんとか、思ってたところだったのに、この本を読むと、またまた道長の定子いじめがたくさん書いてあって、いや~な気分になる。これを読むと、もっと道長の定子に対するいじめがよくわかるし、花山天皇の変人っぷりもよくわかります。源氏物語の時代でも、紫式部が、清少納言をすごく意識して書いていたとか、源氏物語のベースが伊勢物語や竹取物語なのだとか、変に納得できることもあり、ほんとにためになる本でした。ご一読おすすめいたします。それにしても、源氏物語を研究している人っていうのは、ほんとうに昔からたくさんいるのね~。人によって、説も様々。でも、みんなに共通してるのは、源氏物語の登場人物がまるで実在の人物のように心の動きや背景などを分析しているところ。お話の登場人物なんだから、いくら研究したって、紫式部にしかわからないことなのに~って思います。いじわる?そして、いろんな本を読んでいくと、ほんっとに、寂聴訳はぬるいな~と思う。ま、寂聴訳は読みやすいから、読破できたのだけど、やはり歴史やその他もろもろ、認識が甘いね!早く大塚ひかり全訳の3巻が図書館に入らないかな~???こちらはもう読みましたよん♪ 今日は源氏物語の本の紹介でした。ナデシコは昨年より源氏物語にハマっております。←気付いたらポチッとお願いします
2009年05月25日
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先日もお伝えしましたように、図書館で大塚ひかり全訳源氏物語を借りて来ました! この本、mixiのあさきゆめみしコミュをのぞいて、評判がよかったので読んでみたんですが、すごい!これぞ私の求めていた現代語訳!とにかく、原文そのままを生かして訳してあるので、夕顔とか葵の上とか、そういう後世の人がつけた女君たちの名前ではなく、姫とか女とかそのままで訳してあります!夕霧だって、生まれたときは夕霧じゃなかったわけだし・・・(女二の宮を口説いた場面の歌から取られてる)。光源氏も、大臣とかの官職名で呼ばれています!そして、催馬楽の説明や和歌の説明が詳しい!(表の意味ではなく、裏の意味まで!)字も細かいのですが、読みすすむのに時間がかかります。ひかりナビという訳注みたいなものが、ところどころ挿入されていて、とてもわかりやすい。そのナビを読んで、また元に戻ってもう一回読んだりとかしてるから、ほんとにすすまない!それから、寂聴訳などではふれられなかった部分や、教育上あまりよろしくない表現までもすべて訳されているみたい!源氏物語の、エロチックな部分がかなり浮き出されています!国語の授業には絶対使えないけど、大人が読むには最適な現代語訳と思います!かなりオススメです。現在3巻まで発売されているようですが、全部で6巻構成です。早く続きが読みたいわ~♪それと、今読んでるのが日本の歴史(06)の「道長と宮廷社会」これがいやはや難しい。全然読みすすまない!これを読んでると、道長が光源氏のモデルの一人だったと言うのもうなずける!というのは、道長は摂政関白にならず、左大臣でいつづけた・・・っていうところ。たしか光源氏も政治の実権を握っていたいがために、太政大臣を断り内大臣でいつづけ、摂政を前の左大臣にお願いしていたわ~。この本は源氏物語の時代とあわせて読むと、興味深いと思いますよ~。「源氏物語の時代」が大鏡や栄華物語からの分析であるのに対し、コチラは御堂関白記や公式の記録や小右記などの日記から分析しているので、同じことを違う解釈していたりします。興味深いのは、度重なる内裏の火事により、紫式部は実は内裏にはほとんどすんだことがないらしいと言う事。内裏内のことは、清少納言のほうが詳しいわけだわ。。。まだ5分の一くらいしか読んでないけど、頑張って読むぞ~。大塚ひかり、これも読みたい!
2009年03月31日
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久々に源氏物語ネタです。今読んでいる本はコレ!源氏物語のラブシーンまだ途中ですが、カナリ詳しいです!初心者にもオススメですね~。源氏物語を当時の風俗などの解説もまじえて、読み解いています。枕草子、和泉式部日記、伊勢物語などからの引用もあり、平安時代の事がとてもわかりやすく書いてあります。・・・なぜ、久々に源氏ネタを書いたかというと、実はこんなポスターを見ちゃったのですよ!源氏物語千年紀 石山寺の美 観音・紫式部・源氏物語会期は3月7日(土)~3月29日(日)会期中無休横浜そごうの6階、そごう美術館です!この日程中、8階ではこんな催しも!3月10日(火)から 京のみやび第24回 京都老舗の会 風雅な趣あふれる京の老舗が一堂に。●3月10日(火)~3月16日(月)※最終日は午後5時閉場●8階催会場行きたいな~、行けるかな~。
2009年03月04日
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korukkoさんにお知らせいただいて、本日2つ目の更新です。『そのとき歴史は動いた”源氏物語”誕生』を見てみました!映像をふんだんに使っていました・・・。女房見習いって、鎌倉時代とかのの時代考証じゃない?いくら中流貴族だからって、お掃除したり、男の人の前でお酒を片付けたりはしなかったはずよ~。それに京の町に狩衣姿の人が一人でウロウロ歩いてたのかな~?紫式部日記や紫式部集の歌が源氏物語にも取り入れられていて、源氏に詠ませたりしていると・・・。ほほぉ~!紫式部日記はまだ読んでないので、読まなくちゃいけないな~。内容的には、知ってる事が多かったですね。え?これで終わり?これだけ?って感じでした。やっぱりこの本ね!源氏物語の時代この本に、全部載ってます。再放送は2008年11月 4日(火)午後4:05~午後4:50(45分) 総合/デジタル総合 その時 歴史が動いた「“源氏物語”誕生~名作に秘められた奇跡~」 その他の番組・・・NHKスペシャル「源氏物語 黄金絵巻の謎」 チャンネル :総合/デジタル総合 放送日 :2008年11月 3日(月) 放送時間 :午後10:00~午後10:50(50分) ハイビジョン特集 源氏物語 一千年の旅 ~2500枚の源氏絵の謎~ 11月5日(水) 午後8:00~9:50 ドラマ「源氏物語“あさきゆめみし”」 チャンネル :BShi 放送日 :2008年11月 2日(日) 放送時間 :午後10:45~翌日午前0:15(90分 ハイビジョンスペシャル「よみがえる源氏物語絵巻」(再) 11月3日(月)午前9:00~11:00 ハイビジョンスペシャル「よみがえる源氏物語絵巻~平安絵師との対話」(再) 11月4日(火)午前9:00~10:52ハイビジョン特集「よみがえる源氏物語絵巻~心を秘めた平安の色~」(再) 11月5日(水)午前9:00~10:52 知るを楽しむ「源氏物語の男君たち」も再放送されるみたいですよ~!11月はいよいよ源氏物語千年紀!古典の日宣言があります。NHKは源氏物語特集みたいですね~!
2008年10月29日
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怒涛の更新が続いております読み逃し無いようご注意ください10/26 七五三着付・七歳女児☆10/25 今日の装い☆10/23 ピロン60%の帯☆さてさて、今日の記事です。源氏物語の1000年に行ってきました☆その2で、疑問に思っていた宇治の宮の姫君たち」という図屏風の左隻の白い直衣の男君と、隙間からのぞいてる姫君が誰なのかわから無かった問題について横浜美術館に問い合わせのメールをしておりました。回答がとても丁寧に返ってきました。以下、メールそのまま掲載します!『冠省 「源氏物語の1000年」展にご来場いただき、ありがとうございました。ご質問にお答えします。 松岡映丘「宇治の宮の姫君たち」の右隻は、ご指摘の通り、八の宮を訪ねた薫が、大君と中君を垣間見、中君が撥で月を招く場面に取材しています。この右隻のみが、大正元年の文展(文部省美術展覧会)に「宇治の宮の姫君たち」の画題で出品され、初入選となりました。構図に鑑み、映丘は、当初から一双屏風としてこの作品を構想したものと推測されますが、左隻がいつ制作されたのか不明です。左隻の主題につきましても、定説はございませんが、「須磨」帖で、流離を前に源氏が左大臣邸を訪ねる行の中で、源氏が高欄に寄り掛かって有明の月を眺め、妻戸の内側に中納言の君が涙を流して控える場面に取材しているという説があります。しかし、確証はありません。現在、この作品に関して分かっていることは以上です。確答できず、申し訳ありません。 向後も、当館の活動に御支援をお願い申し上げます。 匆 匆』という内容でした。♪♪maria♪♪さんがおしえてくださった、静岡県立美術館のこの記事『研究ノート 松岡映丘筆《宇治の宮の姫君たち》-左隻主題の検討-』の内容と全く同じです。さすが♪♪maria♪♪さん!私がいくら検索しても解答を見つけられなかったので、本当に助かりました!そして、最近読んだ源氏関連の本をご紹介。「源氏がたり」田辺聖子 1~3これはもう絶版になってるのか、楽天ブックスにありません。田辺聖子さんが講義された内容を本にしたものなので、とてもわかりやすく、そして、源氏物語に影響した歌や、史実、その他もろもろ解説してあって面白いです。源氏初心者にも読みやすいと思います!ぜひ図書館で探してみてください!でも、こちらも紅葉賀のところ源氏が29歳って書いてあったような・・・18歳じゃね?読み解き源氏物語こちらも作家近藤富枝さん(学院の学監)が、やはり講義した内容を本にまとめたものです。1冊にまとまってますので、手軽に読めます。やはり源氏物語に影響した史実やら古今集の歌やらいろんなことが解説してありますので、わかりやすいです。源氏物語の季節と物語これは今読んでいます。一通り源氏物語を読んだ方にオススメです。物語の中の季節に重きを置いて分析しています。非常に興味深いです!源氏物語読みたい本いっぱい!誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ¥735源氏物語を楽しむ本¥1260謎解き源氏物語¥1890知識ゼロからの源氏物語¥1365源氏物語の京都案内¥780源氏物語散策帖¥700読めるかな~。- PutiRaku -
2008年10月27日
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コチラの記事から続いています源氏物語の1000年に行ってきました☆その1 その日の着姿はコチラ第3章は、生きつづける「源氏物語」です。まず、現代語訳や子供向けにわかりやすく書かれた本、あさきゆめみしなどの漫画、そのほか多くの日本語文献と、外国語に訳された文献の展示があり、「あ、あれ読んだ!」とか「あれ読みたかった~」とか、色々な思いがありました。明治以降も源氏絵や図屏風なども書かれ続け、また、源氏物語を題材にした謡曲の役者絵のようなものもありました。上村松園の「焔」は下絵ながらもすごい迫力でした。図録の表紙にもなっている「宇治の宮の姫君たち」という図屏風で右隻の大君と中君と薫はわかるのですが、左隻の白い直衣の男君と、隙間からのぞいてる姫君が誰なのかわからず、年配のお姉さま方も騒いでいて、係りの人に質問していました。そうしたら、係りの人はなにやらマイクで通信し、「出口でお答えするそうです」と、お姉さま方に言ってました。あ~、回答聞きたかったな~。(図録も買ってみたけど、解説は書いてませんでした・・・。)盛りだくさんの展示もようやく終わり、売店で図録を買いました。すごく重かった~・・・。図録は通販もあります!横浜美術館ミュージアムショップのページNHKプロモーションのページ売店では各種書籍の販売もしていました。そこで気になったのがコチラの本。源氏物語を読み解く100問面白そうでしょ?源氏物語の1000年のサイト内にも「源氏物語クイズ」のコーナーがあって、一部のっています!ようやくすべてを見終えて、買い物も終わり、手荷物も取り、さてランチでも!と思った時間がすでに2時を回っていました・・・。行こうと思っていたレストランは、本日貸し切りとのこと。。。残念。そこでお隣のクイーンズイーストに移動しました。雨はすっかり上がっていました。ふと、どなたかのブログでスイーツビュッフェを食べたというのを読んで、1回調べたのを思い出し、そこに行ってみることに・・・だって、2人とも甘い物好き~行ったのは、ケユカカフェでも、スイーツビュッフェは3時から・・・。そのとき2時半。お店の前で、「どうする?」と言っていたら店員さんが割引券をくれました~!そこで、インテリアショップなどをウロウロしながら時間をつぶすことに。。。そしてようやく、3時になって、スイーツビュッフェ60分満喫しました~!1皿目~。ミルフィーユ、フルーツタルト、パンナコッタ、シュークリーム、ティラミス、クリームブリュレなど・・・2皿目~。ベイクドチーズ、マンゴープリン、いちごショート、黒ゴマプリン、ガトーショコラなど・・・。そして、サンドは3種類くらいあって、注文すると席までできたてを持ってきてくれます!私たちはサーモンサラダを注文!これがもう、超~ウマーでした。ドリンクが付いて、1260円で、すごいリーズナブル!しかも割引券で100円引きでしたし!でも、お腹がいっぱいで死にそうになりましたが・・・。食べ終わって、時間も4時を回りました。mychiikoさんは、まだまだ時間は大丈夫とおっしゃってましたが、私は子持ちの悲しい身分・・・。これにてお開きに・・・。クイーンズイーストはみなとみらい駅に直結しているので、そのまま地下鉄に乗って帰りました。mychiikoさんとの楽しかった1日はこれでおしまいです。また、どこかにおでかけしたいな~!mychiikoさん、ありがとうございました~!今度はみなさんもご一緒しましょうね!10/14 画像追加します!mychiikoさんとのツーショット写真いただいてきましたので貼りますね~このお写真、傑作なのが、わたしの顔がすごく本物に近いということです!わたしの顔、知ってる方どう思いますか~?
2008年10月11日
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新日曜美術館 源氏物語・千年のかたち を、さきほど見ました。忘れてしまうので、ノート代わりに記録。。。つらつら書いているだけなので、興味のない方はどうぞパスしてくださいませ。源氏物語は物語とともに、源氏絵とよばれる絵画とともに、人々に愛されてきました。源氏絵は、応仁の乱の際、京の都の建造物も宝物もほとんどのものがが消失してしまった後、公家たちが心のよりどころとして、ミニチュアにして所有したいと思ったもの。また、たとえ戦国の武将であっても、京にまつわる知識=源氏物語は身につけておかなければ天下人にはなれないという考えがあったという。戦乱の後、平和な時代を思い出すとそれはみやびな王朝の世界であった。源氏絵の中には、留守絵という人物が登場せず、場面のモチーフだけで、その場面を想像させるというものがある。これは、人々のなかにある程度の源氏物語の知識があるということの証明でもある。源氏絵はどんな人が描いても同じような絵になっているがそれは源氏絵のマニュアル本が出版されていたからである。また江戸時代には調度品や衣裳にもモチーフが使われるようになった。先日見た小袖展に展示されていた小袖が紹介された。夕顔の花と扇子のモチーフで夕顔の場面を想像させるものである。三代将軍家光の長女、千代姫の婚礼調度には源氏物語の「初音」の場面が表現されている。「初音」の段は、正月の場面であり、おめでたいことから、当時源氏物語はこの段から読み始めたという。(「桐壺」は死んでしまうので不吉。)徳川家康も「初音」で源氏物語を勉強したという記述が残っているとのこと。また「初音」は3歳で母の元を離れ、紫の上の養女になった明石の姫君と、明石の君との母子の情が描かれている場面でもあるので、3歳で尾張に輿入れした千代姫と重なる部分があったようにも思われる。徳川家康や大名たちも、一生懸命源氏物語ゆかりのものを京都に注文して作らせたりしたという。江戸時代になると、源氏物語のダイジェスト版や、パロディー版が作られるようになり、挿絵や、浮世絵でも源氏物語をベースに、ちょっとおちょくったような絵が残されている。歌麿に至っては女三宮をモチーフに、遊女との「絵兄弟」という浮世絵を描いている。夕顔の段では扇子に夕顔の花をのせて渡したとか、若紫の段では若紫が雀の子を逃がしたとか、若菜上では女三宮が猫をつれてるとか、そういう代表的な場面は庶民でも当たり前のように知っていたらしい。だから小袖や調度品にそういうモチーフが頻繁に使われていたんだという。投扇興では、かたちにすべて源氏物語のタイトルが付けられてるし、お菓子の名前になったりと、現代の私たちの生活の中でも源氏物語に関連する事はたくさんある。万葉集などでもここまでではないし、世界で見てみれば、聖書に匹敵するくらいの存在である。日本人にとって、源氏物語は心のふるさとかな~。また、違う人の訳で現代語訳読みたいな~。それと横浜美術館、早く行かなくては・・・!
2008年09月14日
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月曜日で瀬戸内寂聴先生の「源氏物語の男君たち」が終わってしまいましたね~。この人この世界(2008年4月5月)最終回、わたしは不満です!浮舟は入水自殺はしてませんて!あの人形は宇治川に身を投げてましたし、ナレーションもそう言ってました!よ~く読めばわかりますが、浮舟は自殺してないんですよ。NHKにクレーム出すところでしたところで、いろいろ読み漁っている私ですが、図書館での関連本もそろそろそこをつきそうです。〈魔女〉が読む源氏物語 と、紫式部のメッセージを、読みました。駒尺喜美さんは女性学者です。女性学の観点から見る源氏物語・・・いや~、すごいです。瀬戸内寂聴訳なんて ぬるい!と思ってしまいます。この方の本だけでなく、いろいろな解釈を読んでいくと、どうも瀬戸内寂聴訳は読みやすいけど、本当の意味が読み取られてないのかも?と思ってしまいます。もう1冊。『源氏物語』を楽しむこの本は副題が「恋のかけひき」です。光源氏と女君たちとの会話からひもといてゆく本ですが、夕顔の登場場面が、近藤富枝先生と同じく、「頭の中将ではないですか?」という詠みかけだという考え方でした!わたしもこの説に賛成なので、瀬戸内先生のテレビを見ていて、どうも納得いかないのです。夕顔と光源氏とのやり取りが、今までの説とちょっと違うので、読んでみると面白いと思いますよ!他に、掘り下げ用に私家版かげろふ日記を読んでみました。蜻蛉日記は、藤原兼家の妻の一人であった右大将道綱の母の日記です。藤原兼家は道長のお父さん。という事は、少なからずも源氏物語に影響しているはずだと思ったのです!いや~、これがホントに面白かったです。現代語訳というわけではないので、小説ぽく仕立ててあって、会話文などもみんな、現在の言葉になっていますから、すごく読みやすい。身分の低い女が、玉の輿に乗ったら、幸せではなく、苦労ばかりだという源氏物語の根底に流れているようなものが感じられます。あとは、どんな風に男が言い寄るかとか、結婚はどんな手順を踏むのかとか、いろいろなことがわかります。はてさて、あとはどんな本を読んでみようかな~。
2008年05月28日
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源氏物語のカテゴリーなのに、枕草子とは?と、お思いの方もいらっしゃるかと・・・。でも、源氏物語は小説なので、解説がないんで、わからないことだらけ・・・。そこで、時代のほぼ同じ、枕草子というエッセイを読んで、風俗や年中行事や、生活習慣なんかを知ろうと思ったわけです。一条帝の時代というものをもっと知らなくては~!と。そこで、選んだのが です。なんでかっていうと、これを読んだからです。源氏供養(下巻)桃尻語訳ではありますが、すごい良かったです。最初のほうは面白くなくて、なかなか読み進めなかったのですが、途中からすごくよくなって来ます。清少納言の文章はすごく読みづらい文章で、お世辞にもウマイ文章とは言い難かったようですね~。でも、この本の醍醐味は、『註』です。清少納言本人が解説しているというフィクションになっています。この『註』がすご~くわかりやすく、当時の生活がよくわかるんですよ~。・・・で、下巻まで読み終わって、びっくりした事。それは桐壺というのは東宮のお妃の入るところだったという事。知らなかった~。ご存知でしたか?紫式部は源氏物語を宮仕えする前から書いていたといわれていますよね。やっぱりそうだったんですね~。宮中の事は、中に入ってみないとわからないですものね~。それ以外にも、本当に豆知識的なことがた~くさん『註』には書いてあります。それだけ読んでもいいくらいですよ~!これの前には、寂聴さんの番組でも朗読されていました、藤壺を読みました。次は〈魔女〉が読む源氏物語を読もうと思って、借りてありま~す。こうして、わたしの源氏の旅は続くのであった~。イベント情報です!横浜美術館で8月30日~11月3日まで「特別展 源氏物語の1000年」が開催されるそうです!いきた~い!
2008年04月27日
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またまた源氏ネタでスミマセン。昨夜、NHK教育10:25から「源氏物語の男君たち」がはじまりました!見ましたか?私だけ?第1回目のテーマは「第1回 光の君の誕生 -桐壷帝の偏愛」でした。桐壷帝と桐壷更衣との愛の日々、藤壷女御との出会い、光君の誕生~藤壷女御を愛するまで。源氏物語の時代この本を読んでいる私にとって、桐壷更衣との愛欲の日々は 花山帝(一条天皇の前の天皇)をモデルに書いたのでは?と思ってしまいます。そして、源氏供養(上巻)の中で、書かれていることを考えれば、桐壷帝は光君が生まれたときはまだ10代であっただろうとのこと。桐壷更衣と死に別れたのはおそらく18歳位ではないかとのこと。光君が10歳のときに藤壷女御が入内。15歳。桐壷帝は計算すると、25歳くらい?今までず~っと、40歳くらいのオヤジが若い少女を・・・と思っていたのだけど、いろんな本を読むと背景がよ~くわかってきますね~。で、この頃の桐壷帝はどうしょうもない愚帝のように書かれていますが、紫式部は賢帝として名高い醍醐・村上帝の世を時代設定にして書いたように言われていますので、この後、政治もきちんとやるようになるんですよね。寂聴さんは、桐壷帝のこと、けなしすぎ!京都御所の紫宸殿や清涼殿も見られ、ちょっとあの人形はイマイチだったけど、なかなか面白かったです!次回も楽しみです。エイプリルフール企画だかなんだか、知らないけど、私の顔って、こんなじゃ、ないんですが・・・・。脳内メーカーみたいに名前から判断して作られるみたいですが、なんでハナタレ?そしてなんで泣いてるの?金髪?みなさん、どんな顔でしたか~?職場の前の桜が満開で~す!お花見行きたい・・・。桜柄ワッペンシール◆G◆紋金紗大輪牡丹と桜柄はぎれ入学祝い金封 桜柄
2008年04月01日
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ブログの更新もせず、どっぷりと読書しております。もちろん源氏物語関連ですが、この本がメチャメチャ良かったので、紹介しておきます。源氏物語の時代すばらしくいい本です。源氏物語のようなフィクションでなく、だいたいが実話です。紫式部日記、枕草子、大鏡、栄華物語、種々の日記を元に、一条天皇の即位直前から、退位後の話です。皇后定子、中宮彰子とその周辺の藤原氏内での確執。「事実は小説より奇なり」まさしくその通り。一気に読んでしまいました。ぜひとも読んでいただきたい1冊です。そして次は、以前紹介していただいた、源氏供養(上巻)を読み始めております。これがまた面白い。いままで女性が書いたものばかり読んでいましたが、これは男性が書いているので、視点が全然違います。著者は橋本治氏。この人も源氏物語を現代語訳しているそうですが、なんと、光源氏の一人称で書いたのだそうです!さすが男性!つぎ現代語訳を読むときは、田辺聖子、与謝野晶子とか読まず、この方の窯変源氏物語(1)を読んでみたいな~と思いました。それでは、皆様ごきげんよう。しばらく読書と読み逃げをお許しください。
2008年03月25日
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女人源氏物語(第4巻)女人源氏物語(第5巻)瀬戸内寂聴の『女人源氏物語』読み終わりました現代語訳を10巻読み終えたあとだったので、ちょっとくどかった~。そして次に、服装で楽しむ源氏物語を読みました。作家の近藤富枝先生は、わが学院の学監で、時々講義もあります。最近はご高齢のためか、ないんですけど・・・。この本が素晴らしく良かったです。とにかく現代語訳を読んでいるだけではわからない、行間に隠れているニュアンスみたいなものが良くわかります。たとえば夕顔の宿から女童が香をたきしめた扇を差し出すシーン。女童は色の褪せた黄色い長袴をはいていると書かれていますが、女の童が長袴をはくのはおかしいから女主人のお下がりであろうこと、褪せた黄色というのは紅色が退色したもので、この家の住人の貧しさが良くわかるようになっていると・・・。またこのシーン、直衣を着ている若者ということで、人物が限定されていて(当時直衣を許されているのは、大臣の子息、皇族、公卿以上の身分)、おそらく頭中将と思い扇を差し出したのだろうと、推察されるそうで、その当時女人は独自の香のブレンドをしていたので、香をたきしめた扇なら、その香りからここに夕顔がいるということが頭中将にはわかるはずだという意味なのだそうです。あ~、なんて素晴らしい表現。うっとりです。また女試楽の場面、なぜ明石の上だけ喪をつけているのか・・・など、字面だけを追っているだけではわからない、様々のことがわかってきます。また女君たちはどんなふうに装束を着ていたか・・・なども解説してあります。で、今読んでいるのは、源氏物語ハンドブック途中、とても難しい所があり、飛ばし読み・・・紫式部の生涯のことや、時代背景、などなど、疑問に思っていた所がだいぶわかってきました。次は田辺聖子全集(第15巻)この中の『源氏紙風船』を読む予定です。
2008年03月21日
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週末は、妹家族と一緒にスキーに行ってきました~!1日目は、雪が降ったり止んだり、強風も吹き、気温もあまりあがらず、寒かったのですが、午後は雪が止み、気持ちよく滑ってきました。下の子をスキースクールに1日入れてしまったで、自分のペースでけっこう滑れたので、けっこう満足です。しか~し、20年くらい使っていた板の表面がはがれてしまいましたその後ブーツもソールが破損しかけている事に気付きました。ブーツも多分15年近く履いていたと思います。とうとうだめになっちゃったので、来シーズンは新しいのを買わなくては・・・。 た、た、高い・・・で、昨日はスキーに行かず、スキー場の近くのアウトレットでお買い物してきました~。先日激安店で何も買わなかった娘も、たくさん買って、大満足だったようで~す。さて本題ですが、瀬戸内寂聴訳の源氏物語全10巻は読了いたしました~ それで、今、「女人源氏物語」を読み始めております。 こちらは、寂聴さんが源氏物語をベースにわかりやすく、登場人物に語らせる形式です。源氏物語の現代語訳を読んだだけでは、自分の持っている平安時代の時代背景の知識で納得できかねることやら、字を読んだだけではどんなものかわからないしぐさや調度品やら、色々な事に疑問を感じ、もっと解説本みたいなものを読まなくてはダメかな~と、思っております。関連本は、面白いですよね~。図書館で、こちらを借りました。ほかにこれから田辺聖子さんのほうも読んでいこうと思っております。 ほかに、これを読んだら、よくわかるよ~っていう本があったら教えてくださ~いそして、 yuzu-chanさんから、カウプレが届きました~丁寧なお手紙とともに、入っていたのは~!寒もち(かきもち)と羽織紐とトンボ玉の髪飾りです。アップです!yuzu-chanさん、ありがとうございました!大切に使わせていただきます。
2008年03月03日
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最近、源氏物語にはまっています。SEAL OF CAINさんが少し前に、古本で与謝野晶子訳を買ったとのことで、私もまたまた読みたくなってしまったのです。高校生のとき、古典の資料集だったか日本史の資料集だったかに、源氏物語の巻ごとのあらすじが載っていて、それを読んでから、すっかりはまってしまい、高校時代に図書室にあった円地文子訳を読みました。(でも宇治十帖は読めなかった~)円地文子の源氏物語 巻一 円地文子の源氏物語 巻二 円地文子の源氏物語 巻三これはダウンロード版ね。私が読んだのは全10巻のやつ。そのあと、漫画であさきゆめみし(1)も読みましたね~。・・で、図書館でこの本を見つけて借りてみました源氏物語の脇役たちこれがすんごくおもしろくて、源氏の世界にまたどっぷりつかってしまいました。でも宇治十帖のところがイマイチわからない・・・。それで、こちらは文庫版です。瀬戸内寂聴の源氏物語こちらを借りてみました。子供向けにやさしい言葉で書かれており、1冊で源氏54帖全部主要なところは読めるので、おすすめです。ついでに俵万智の愛する源氏物語も借り、短歌の点も掘り下げてみました。でも、朝顔の宮のことがイマイチ理解できなく、やっぱりちゃんとした現代語訳を読もうと、借りてきました!ほかに偶然文庫の棚に・・・!カラダで感じる源氏物語も面白そうなんです!こうやって平安時代の世界に浸りきってまったりしております。学院でも、王朝装束の勉強もしているし、作家の近藤富枝さんが理事長のいとこということで、昔はよく講義をしてくれたものです。学院が辞められないのは、着付けの技術だけでなく、王朝装束や王朝文化の勉強が出来るからなのかもしれません。しばらく読書どっぷりです。安静にしなきゃいけないってことで・・・。
2008年01月09日
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