私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2016年01月07日
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カテゴリ: 千の朝
f820


 自然言語には文を作るための必然的な文法規則があり、
 これが普遍的かつ生得的な原理であることを提唱した。

 一方、意味や概念の学習は後天的であり、
 単語と意味のつながりは連想に基づくものであって、
 その連想関係は偶然的である。

 また、言語能力は、
 文法規則に従って単語の組合せを変えながら
 常に新しい文を作り出せるという意味で、創造的である。


 一つ一つの組合せを模倣するしかない。

 自由に単語を(例えば、犬を「ぬい」などのように)
 作ってしまったら、
 もはや同じ言葉を話す人との
 普遍的なコミュニケーションが
 成立しなくなってしまう。

 従って、
 獲得は普遍性から多様性を生み出す演繹的な過程であり、
 学習は多様性から普遍性を生み出す帰納的な過程である。

 言語獲得は一定の成長の過程をとるのに対して、
 学習の過程は教育のやり方で大きく変わるし、


 文字や第二言語の勉強に学校教育が貢献しているのも、
 学習の必要性を反映したものである。

 母語における文法の獲得や使用は、
 無意識的に行われるのに対し、
 第二言語を習得するときに

 多くの人が経験済みであろう。

「言語の脳科学」 酒井 邦嘉 中公新書





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最終更新日  2016年02月10日 07時26分35秒
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