私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2024年08月07日
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カテゴリ: 認識の歩み



人々に衝撃を与えることは承知していましたが、
年老いて身体が弱っていく中で、
自説を発表することを決断し、
一五四二年、大著『天球の回転について』の
執筆を終えました。

すでに自分の説を知っていた、
レテイクスという、友人に出版を託しました。

レテイクスはその仕事に取りかかったが、

友人のアンドレアス・オジアンダーに仕事を託した。

そうして一五四三年、ついに
『天球の回転について』が出版されました。

しかし、オジアンダーは
コペルニクスの説を危険だと考え、
自分で序文を付け加えました。

その序文に、コペルニクスの考えは、
ほんとうは正しくはなく、
この本は天文学者たちが古くから認めていた
地球中心説の問題点の
つじつまを合わせる方法を示したにすぎない、


序文には署名がなかったため、
読者は序文をコペルニクスが
かいたことなのだと思い込みました。

コペルニクスは死期が迫っており、
序文が与えるまちがった印象を


その結果、ほぼ一〇〇年にわたって、
この名著の読者は
――コペルニクスは
毎晩夜空に見える現象を説明できる方法を
軽い気持ちで提示しているだけであって、
地球が太陽の周りを回っていると
本気で思っているわけではないのだ
――と考えておりました。





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最終更新日  2024年08月10日 05時38分00秒
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