マンション管理相談室

2006年12月14日
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カテゴリ: 今日のわが子




封筒には、名前、購入教材の詳細、中身の金額などが記入されています。

もちろん、中には、必要な金額を入れました。

長男は、自分がうっかりしやすいのを知っているので、注意深く提出箱に入れました。

ところが、教材を使う授業で、教材を受け取ろうとしたら、長男の分がありません。

先生は、「買ってください」と言ったそうです。

以前、体験学習の時に、写真の受け渡しの時、長男の勘違いで迷惑をかけたことがあり、先生は今度も長男の勘違いだろうと思ったようです。

長男はひどくショックを受けて帰宅しました。

確かに、兄弟がいる場合には購入しませんし、学校で買わなくても、お店で直接購入することもできます。

その話を聞いて、妻がすぐに学校に連絡しました。

先生は会議中でしたので、会議が終わったら、連絡をくれる約束をして電話を切りました。

しばらくしても連絡がないので、今度は私が電話をしました。

すると、先生曰く、自分はきちんとチェックをしているから、間違いはない、ということでした。

詳細を聞くと、提出箱を先生が回収し、すべてチェックリストで確認してから業者に発注をかけている、ということでした。

私は、ちょっと不思議に思いました。

先生も人間なので、間違うことはあり得るはずです。

そして、提出箱に入れて、先生だけがチェックするやり方では、子供たちに自分の正当性を主張する方法がありません。

社会では、写真のプリントやクリーニング、あるいは、駐車場の入庫券などを考えるとわかるとおり、品物やお金を渡す時には、引換券や受け取り、あるいは、預かりを渡すことが一般的です。

学校でも、同じようにお金の入った封筒を渡したら、引換券を渡すようにしてあれば、このようなトラブルはなかったはずです。

子供が引換券を持っていれば、自分の正当性を主張できるからです。

もし、引換券をなくしてしまったのなら、それは子供の責任です。

そして、そのような経験を学校の中で学ぶことが重要です。

学校は子供が失敗して、社会に適応できる大人になるための練習をする場所だからです。


私は、長男を信じていました。

ウソをつくと、すぐに表情に出てしまうことを知っていたからです。

電話では、細かい話ができませんから、直接面会することにしました。

仕事の都合もあるので、1週間後に会うことになりました。

ところが、事態発生から2日後に、先生から電話が来ました。

先生の机の奥から、長男が持ってきた封筒とお金が出てきた、というのです。

提出箱にはフタがなく、机にしまった時、奥へ入り込んだらしいのです。

もっと早く探してくれたら、と思いつつ、バツの悪いことなのにきちんと連絡してくれたので、誠実さも感じました。

先生はすぐに長男に謝ってくれました。


私は、こころから安心しました。

そして、長男を信じて良かったと思いました。

私と妻が信じていなかったら、彼のこころには、大きな傷が残ったことでしょう。

すべてが解決したわけではありませんが、大切なものを守ることができました。

私は、長男に言いました。

今回のことはとても大切な経験だったんだよ。大人になって働くようになったら、きっと役に立つからね。

頭で理解できなくても良いのです。こころには届いたはずです。


ありがとー!!



※ピンチはチャンス、だと考えています。今回、自分のことで実践できました。私自身もできることが増えたようで、うれしく思っています。もし、先生を責めるようなことをしていたら、今頃、後悔していたと思います。









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最終更新日  2006年12月14日 08時02分22秒
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