だけど、どうも最近のハリーポッターの人気やゲド戦記などの噂を聞いていると、一度はアウトラインだけでも、知っておきたいものだなぁ、と思っていた。つれあいさんは、仕事がら結構その類はひととおり読んでいて、長ドライブの時など、暇にまかせて、助手席でそのストーリをダイジェストして教えてくれたりするが、どうも、覚え切れない。
イメージとしては、少年か青年が、何かを求めて旅にでて、幾多の困難に遭遇しながらも、やがてはその目的を達成する。そういうストーリーなのだと思う。その途中では、悪の帝国があったり、隠者がいたり、夢かうつつか分からないような、世界に接触したりする。
うん、それはそれでいいけど、それはフィクションではなくて、事実でしょう。そういうストーリなら、ひょっとすると自分の人生は、まさにそのまっただ中にありますよ、という、ちょっとした開きなおりがある。
つれあいさんにとっては、それは、フィクションだからいいらしい。でも、こちとら、ノンフィクションのほうがいい。そんなわけで、いつも彼女が読んでいる本の背表紙を見ながら、ああ、今の世の中、こんな本に人気あるんだなぁ、と思っていることが多い。
今日、図書館にいったら、なんといままで気が付かなかったが、地下におおきなフロアーがあり、そこはAV関係コーナーになっているという。映像や音楽などが貸出し可能になっているのである。今日は、「ロード・オブ・ザ・リング」のちょうど、中間の部分のビディオ「二つの塔」二本組が貸出し可能になっていた。
つれあいがいうには、中身だけ見ても、ましてビディオでは意味はよくわからないわよ、とのことだが、いずれは一通り知っておきたい、と思っていたから、借り出して早速みてみた。さてさて・・・・
ホビット村というのは西荻に昔からある若者文化のスポットで、なんとも馴染みの深い名前だが、指輪物語、という名前までは知っていたが、そこから小説を読んでみようとは思ったことはなかった。
しかし、これからはすこしづつ、意味はわからなくても、読んだり見たりしたいと思っている。今日見た分は、さすがに忠告された通り、ほぼまったく意味不明な3時間だった。しかし、少年や青年の探求譚、という意味では、ひとつの原型、アーキタイプをなしているようである。
私には私なりの探求譚がある。むしろ、そのようなファンタージや小説に悪影響されないように、あまり読まないできた、という側面もある。だが、逆にこれからは、私なりの探求譚を外側にだすために、一般的に流布している、そのようなアーキタイプを活用してみたい、という気持ちが湧いてきていることも事実だ。
そういう意味で、今日、私は、私なりの新しい旅を始めたことになる。
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