地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

2006.10.04
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地球人スピリット・ジャーナル 2.0 につづく



「みんな」のバカ!
仲正昌樹

 いやぁ、この本「みんな」というキーワードで引っ張る、引っ張る、途中までは面白い本だなぁ、と思った。つまりは、ビートたけしの「みんなで渡れば恐くない」の「みんな」とは誰か、というところから始まる。でも最後になってなるほど、と合点がいったような感じもする。これだけ「みんな」について執拗に考えさせられると、ちょっと辟易とするところがある。

 このブログにおいて、私はまず一人称を何にするか悩んだ。結局、現在は「私」を使っているのだが、俺でもボクでもワシでもいいのだが、とりあえず統一感をもたせるために「私」を使っている。書いている内容がほとんど適当なのだが、「私」を使うと、やや、文体として全体的にしまりが出てくる感じがする。いや、それは、自分だけの思い込みかもしれないが。

 今後、次第に自分の文章もシマリがでてきて漢字なんかも多くでるようになったら、「わたし」に切替えたほうがいいかな、と思ってみたりするが、いつのことになるかわからない。

 ところで「私」に対峙する存在とはなんだろう。「あなた」かもしれないし「ネット社会」かも知れない。実はその辺は明確ではない。ブログという性格上、ほとんどモノローグのような状態で書いており、今のところはまだ特段の想定読者はいないのである。

 言ってみれば、土俵もあり、観客も少数いるようだが、実は、やっていることは「一人相撲」だ。最近は、エアギターとかいうのが流行っていて、ギターをもったつもりで、演奏しているつもりになってパフォーマンスをするのだが、私のやっていることは、それにさも似ている。つまりエア相撲だ。

 つまりエア議論、エアブログだ。で、はて、それでいいのかな。今のところ少なくとも私には「みなさん」は見えていない。「あなた」も見えていない。あるいは見ないようにしていると言ってもいいだろうか。SNSでこのところ、見えざる「みんな」や「あなた」とすこしやりすぎたところがある。現在は、相撲部屋に帰って、部屋の四隅にある柱を相手にテッポウをしたり四股を踏んでいる、というところか。

 「みんな」で思い出すのは、子供達が小学生の頃、「みんなスーパーファミコンを買ってもらっている」とか、もうすこし大きくなってからは、「みんなケータイに変えた」と言った時のことだ。「みんな」とはどのくらい? と思わず聞いた。40人のクラスの全員がスーファミに変えたはずがない。同じように、他の全員がPHSをやめてケータイにしたはずがない。

 一体、何十パーセントの人達がそうしたか、と聞いたが、まぁ、それも本当に正しい聞き方だったかどうかはわからない。少なくとも、6~7割がそうしているなら「みんな」と認めてあげてもいいかなぁ、くらいのところだったと思う。

 例えば、昼休みの賑やかなクラスに戻って、「ちょっと、みんな、聴いて、午後の授業は休みです」と叫んだとすれば、クラスの40人がみんなこちらに耳を傾けるだろう。この時の「みんな」は40人全員でなくてはならない。

 でも街頭で「みんな、聴いてください。現在、O型の血液が不足しています」と叫んでも、中央通りの歩行者天国なら、声もまともに響かないだろうし、届いても振り返ってくれるのは、ほんの少数派だろう。

 ではさて、このブログで「みなさん」と声をかけた場合、その「みなさん」とはどれくらいの人達のことをいうのだろう。すくなくとも、現在あるいは未来にこのブログをのぞきこめる人全員が「みなさん」という概念の中に入るかもしれない。でも、それは具体的には私にはまったく想定できない人々の群だ。

 だが、私なりにアクセスしてくれる人や時間帯、テーマ、カテゴリなど、すこしづつ分かってはきているのだ。この件については後日の記事に譲ろう。

 さて、すこしぶっちゃけた話をすると、p173まで読み進めてきて初めて、あ、なるほど、と思ったことがある。この著者には秘密があった。このような告白をした人をあまり知らないが、このような立場だった人を具体的に複数知っている。そして、その人達と話したり、いっしょにいたりして分かったことは、実験用の鼠が小さなオリの中で、運動用の観覧車を走り続けている姿によく似ているということである。

 確たる批判はできない。彼らは彼らだし、私は私だ。しかし、私はそのようないつまで走り続けても終わることのない徒労な旅からはドロップアウトする。だから「みなさん」論議は、これ以上やる気はない。

個人的なことを言うと、「私」は18歳から29歳まで11年半にわたって、新興宗教団体であるT教会(本文は実名)の信者として、共同生活をしていたーー若い時に長くいた割りにはあまりいい信者ではなかったので・・・・・(後略) p173より





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Last updated  2009.03.29 11:57:22
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