=2006今年読んだ本・ベスト10=
No.1
「ウェブ進化論」
今年を象徴する一冊。この本を読んだためブログを始め、ブログを続けるために本を読んだ。出会い頭に読んだ本は3~400冊。一日に一冊は読んだことになる。ウェブ2.0という言葉を流行させ、類書の続出を誘発した。ウェブにおける新しい時代を示唆した記念碑的一冊。続編の
「ウェブ人間論」
も でた。
No.2
「OSHOの超宗教的世界」

著者は昨年亡くなった。アナーキズムや共同体運動などや、仏教や親鸞などを経たあとに、Oshoにたどり着いた。一連の著作はノンフィクションから民俗学、そしてスピリチュアリティへと突き抜ける。
N0.3
「トランスパーソナル心理学入門」
著者がトランスパーソナル心理学を一般社会に普及させている姿勢には、学ぶところが大きい。著者自らは、フランクルやロジャースなどのすでに心理学の基礎となりつつある分野をてこにして、トランスパーソナルのより組織的な成長を促している。
No.4
「マルチチュード」
ネグリ&ハートの
「<帝国>」
に由来する、多様性をお互いに受容しあう群集や、新しき革命的主体をあらわす意欲的な言葉マルチチュード。理論的な迷路の向こうから、一筋の光が差し込んでいるような希望の書。デカルトやスピノザなどを足がかりとして、新しい探検を始めるにはよい本である。
No.5
「チベット密教」

人間界の意識が進化を遂げるとすれば、チベット密教がかなりの密度で関連しているに違いない。さまざまな文献があれど、チベット僧として、その秘密に属する部分を明瞭に明かす本書は、貴重な資料。他の関連の知識や情報をこの本を中心にマンダラを作ってみたい。
No.6
「UbuntuLinux入門キット」
フリーソフトウェアやオープンソースというネット上の理想の結晶物のひとつがLinuxであり、そのLinuxの最新の動きのなかで、特に興味をひかれるのが、この
UbunutuLinux
。インターネット、オープンソース、チープ革命というウェブ進化論の中で、新しいウェーブの中核になる。
No.7
「アンベードカルの生涯」

ブッタに始まる2500年サイクルの法輪のAtoZの円環を完成させる位置に存在したアンベードカル。不可触民解放運動を自らの出自を明らかにしながら、ガンジーなど同時代人との葛藤の中で、太く強く生き抜く姿は、立場や思想を超えて、ハートを打つ。
No.8
「憲法9条を世界遺産に」

憲法論議はかまびすしく、戦後60年を経て自主憲法成立の名のもとに、平和憲法の根本的な見直しが必要とする向きもでてきている。戦争突入か永久的平和かなどと、極端な二分論は避けて、一歩引いた形で、憲法をみつめようとするコメディアン大田光が真摯に語る。それを中沢新一が支持する。
No.9
「9.11ジェネレーション」
アメリカン・ハイスクールにかよう女子高校生として9.11を体験した岡崎玲子。その学園風景を書いた
「レーコ@チョート校」
。私からすればすでに次世代ジェネレーションの才能が花咲きはじめていることに、期待感を抱く。
No.10
「私の体験的ノンフィクション術」
ブログはジャーナリズムとしての側面もっているが、プロフェッショナルならざる身では、調査費用も製作時間も獲得することは容易ではない。しかし、そんなエクスキューズを一笑に付して、文章に魂をこめるノンフィクションという技を、この本は伝授する。
次点
「 楽して儲けて楽しむ
80対20の法則」

20%の顧客が80%の利益を生み出してくれている、いう極めて卑近な理論。実際に自分の生活や仕事の中でも実感として感じていたことを、理論づける。ウェブ2.0において、この80:20の法則の逆張りをしているのがロングテールという理論。話題としては、最大限利用させてもらった一年だった。
村上春樹にご用心<1> 2009.03.10
セカンドライフを読む。<7> 2009.03.09
戦うコンピュータ 軍事分野で進行中のIT… 2009.03.08
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