地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

2007.01.27
XML

「図説ユング」 自己実現と救いの心理学 
林道義・著 1998/6 河出書房 



さな本だが、前頁アート紙にカラー印刷された、とてもきれいな一冊。「ユング心理学の入門書や解説書は無数と言っていいほどに出ている」p126ということだが、ユングの人生を伝記のような形で読んだのは初めてだった。先日読 んだ
「瞑想とユング心理学」 以来、どことなくユングのほうに引かれる。

意識体験は、とくに神体験は、本人が望んでも望まなくても、まさに「向こうから現れて来る」ものだからである。「神はやって来る。思いもよらない姿で」ということこそ、ユングの無意識探求の結論であった。 p53

 フロイトの夢判断もそうであったが、ユングにおいても、夢は大きなテーマとして取り上げられている。特にユングの場合は、自分自身の夢そのものが大きな意味を持っていた。それを多くの図版として残している。一枚一枚が美しい。もともとはインドのリンガを連想するような突起物であったり髭を生やした老人と美少女だったりしたが、次第に、上下左右対称を多く用いた幾何学模様も多く描くようになった。ユング自身が科学的な探求者でもあったが、同時にまた神秘家でもあった。

ングは心霊現象や超心理学現象に対して非常に強い好奇心を示し、それを科学的探究の対象にすることに野心を燃やしていた。ユングは狭い意味での医学の勉強よりも、こうした時代の関心事である非合理的な現象に興味を持ったのである。しかし、それを研究する方法はあくまでも合理的でなければならない、というのがユングの基本的な考え方であった。 p24

 フロイトと出あったのは、今年から丁度100年前、1907年、フロイトが51歳、ユングは32歳であった。年齢的な関係や、社会的な活動歴から、二人の間には、父と子、ともいうべき関係があったとされる。本人達もそういう意識を持っていた。フロイトは、ユングを自分の仕事の第一の後継者と考えて、それぞれに要職につけたが、兄弟子アドラーとフロイトの葛藤などを見ながら、フロイトには距離をおいて活動するようになっていった。

ングについては、これからも何回か触れることもあるだろう。マンダラパターンや、インド哲学や、チベット密教、「死者の書」などについては、このブログでは不可避的みちゆきである。UFOなどについての積極的な取り組みもユングの魅力である。本書は、「図説」とあるだけに、図版がいっぱいあって、とてもカラフルにユングの伝記や業績に触れることのできる好著である。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.02.10 20:19:08
コメント(0) | コメントを書く
[ブッダ達の心理学1.0] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

Bhavesh

Bhavesh

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2025.03
2025.02

Comments

聖書預言@ Re:60日記037 アリバイ 生存証明(07/28) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
BHavesh@ Re[1]:アガルタの凱旋(12/15) subaru2012さんへ ああ、久しぶりにこの…
subaru2012@ Re:アガルタの凱旋(12/15) Miles Davis / Agharta 1 <small> <a hre…
Bhavesh @ Re:禅と戦争 禅仏教は戦争に協力したか(11/16) 現在、日曜早朝座禅会に参加している禅寺…
Bhavesh @ Re:セックスから超意識へ<1>(11/13) Oshoの記念碑的1968年のレクチャー。当時…
把不住y@ Re:編集雑記(07/25) 新ブログはここです。 <small> <a href="…
Bhavesh@ Re:グルジェフ・ワーク 生涯と思想(01/12) 武邑光裕、の名前を検索していて我が読書…
abhi@ Re:編集雑記(07/25) お疲れ様。 新ブログ立ち上げたら教えてく…
Bhavesh@ Re:極秘捜査 警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」(03/03) 私は、最近になって 、そう2015年頃になっ…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: