地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

2007.05.10
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カテゴリ: アガルタ

地球人スピリット・ジャーナル 2.0 につづく



「チベットの死者の書」99の謎 おおえまさのり 1994/2 二見書房

 アガルタを訪ねる道中で、同義に近いと思われるシャンバラの連想から、チベットに立ち寄った。そして、700年前のチベットとは何か、を問うた時に、もしそれがカギュー派の流れにあるとしたら、ミラレパの後の時代、しかもなおかつその足跡が途絶えたレーチェンパあたりに、何らかの消息を尋ねていかなくてはならない。

 そう思った時、ふと気づいてみれば、どんどん押し流され、引き寄せられて、行きつ戻りつして、辿り着いているところは、チベットの至宝、ミラレパなのではないか、と思うようになってきた。そして、わが書棚を見ると、おおえまさのりが1976年に出した特別装丁版「チベットの偉大なヨギー ミラレパ」(横尾忠則装丁)と、1983年にでた、こちらも特別装丁版「ミラレパの十万歌」があることに気がついた。あるいは、「チベットの死者の書」に至っては、1973年にやはり、おおえまさのりが出した、こちらもさらに気の入った特別装丁版があることに、いまさらながら、気づかされた。

 レムリアへの旅を急ごうと思い、これらを一気に読んで、「アガルタ」というカテゴリを終了しようと、一時は試みたが無理だった。ここはじっくり腰を据えて、その核心に届かずとも、その意味するところを探る新しき探究にでる必要を感じるところとなった。新しいカテゴリは「タントラ」いままでもそのテーマで何冊も読んできたが、そのアウトラインをなぞるだけではなく、すこしづつでも、内部へ、真奥へ、その蜜なる部分への誘いのまま、歩みを進めていくことになるのだろう。

 それにしても、その道の偉大なる先達といっていいだろう、おおえまさのりの文庫本、その一冊がまた我が蔵書の中にあった。この本は1994年発行だ。出会いはコンビニ。最近でこそ、過当競争となって撤退する店も増えているが、当時は、その存在を危ぶまれたコンビニだったが、ようやく社会的インフラとして一般に認知され、まさにコンビニ文化が確立した時代と言っていいだろう。

 そのような、近所のコンビニに立ち寄った時、この本は週刊誌やマンガ本の中の一冊として陳列されていた。私は、この本の内容がどうの、というより、ああ、もはや、あの「チベットの死者の書」でさえ、コンビニに並ぶ時代なのだ、と、あまりの感動でこの一冊を買い求めたのであった。時あたかも1994年、麻原集団事件が発覚する前夜である。日本のニューエイジ的精神世界は、この程度まで成長していた、あるいは爛熟していた、と言えるだろう。コンビニ、チベット、文庫、このコンビネーションが私には、なんとも象徴的に思えたのだった。

 この本は、99の項目が独立した読み物になっており、ちょっとした細切れの合間に読んでいくには丁度よい。しかもなおかつ、「チベットの死者の書」の成り立ちと、49日間の中有その一日一日や、チベット文化に触れ、軽妙なタッチで、おおえまさのりの世界に入っていけるようになっている。

そのマントラの唱え方は「オーム・マ・ニ・ぺ・メ・フゥン」となり、この真言を唱えながら「マニ車」をまわすのです。
 これは「観世音菩薩」のマントラで、「オーム(宇宙の始原の声音とされ、日本では<おん>としてかならず真言の最初に入ってます)! 蓮の中に坐(ま)します宝珠に万歳!」という意味になります。
 それぞれに発光する色彩を持ち、「オーム」は白、「マ」は緑、「ニ」は黄、「ぺ」は青、「メ」は赤、「フゥン」は煙色で、それぞれに輪廻転生する六つの世界に対応しています。順番に「オーム」は天上界、「マ」阿修羅界、「ニ」人間界、「ぺ」畜生界、「メ」餓鬼界、「フゥン」地獄界となり、それぞれに対応する世界に再誕生する子宮の入口を閉じる力をもっているとされています。
 輪廻転生して生れてゆく六つの世界の入口を閉じてしまうのですから、もはや生まれるべき世界はなくなり、したがって死に際して、生の輪から抜け出して解脱し、生と滅を離れた永遠の状態を実現するほかにはないということになります。


 なんとこのような意味があったとは。ましてや色の指定までもあったとは・・・



オーム・ マ・ ニ・ ぺ・ メ・ フゥン





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Last updated  2009.03.31 12:30:20
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