地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

2007.06.11
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カテゴリ: レムリア

「来るべき世界」 レイモンド・マッセイ/セドリック・ハードウィック/マーガレッタ・スコット ほか 監督: ウィリアム・キャメロン・メンジース 2004/12 紀伊國屋書店 DVD 89分 原題 Things to Come 1936

 書くべきか書かざるべきか、ちょっと迷ったが、記録として書き残しておこう。
ストーリー については、ネットのあちらこちらに書いてあるから転記する必要もあるまい。白黒映画であることも 「その男ゾルバ」 1965や 「失はれた世界」 1937を見ていれば、特に驚くほどのこともない。

 「失はれた世界」とほぼ同時期の映画として「来るべき世界」はある。タイトルからしてなんだかセットになっているような気がして、見てみた。時代設定が1940~2036年。2036年に「宇宙銃」(スペース・ガン)で月旅行に出発する段階になる。原作がH・G・ウェルズによって1933年に書かれたことを考えてみれば、当時はまったくの想像に過ぎなかっただろうが、その30数年後の1969年に人類が月に足跡をつけたのだから、人類の発展は、本当に目をみはる勢いで進んできたのだ。まさにウェルズの時代からすれば、車社会が発達し、ネット社会が行きわたったこの現代は、まさに未来社会と呼ぶにふさわしいというべきだろう。

 私たちの住んでいるこの時代は、人類の月面着陸からから30数年経過しているのである。本当の2036年になったら、いったいこの世はどうなっているのか、それこそ私には想像もつかない。

 この映画は、かならずしも発展至上主義ではない。人間が発達しすぎることによって、なにかが損なわれてしまうことへの警告が強く含まれている。公害や人間疎外、戦争や差別の深刻化という具体的な提示はないものの、はて、それでよいのか、と強く人類に呼びかける内容になっている。この作品において「来るべき世界」はユートピアの未来ではない。発展することを逡巡しながら、なお、発展せざるを得ない人類への自制を呼びかける内容というべきなのだろうか。





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Last updated  2009.01.21 12:15:19
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