1)プロジェクトマネージャーとしての技術力
プロジェクトを開始するには、アイデアだけではなく、プロジェクトが何を目指しているかを具体的に見せるプロトタイプが必要です。このプロトタイプを作るときには、協力的はまったくないか、いたとしても少人数ですから、提案者は自分のアイデアを自力でなんらかの形にできるだけの技術力を持っていなくてはなりません。アイデアもあり、それを実現する糸口も見える技術者でなければ、オープンソースプロジェクトを始めることはできないのです。 p204
自分にその技術力があるかどうかは、今のところは解らない。少なくとも個人メディアの中で1000以上のエントリーを2年の間に書き、本や映画やニュースなどについてコメントをつけつづけてきた。あるいはOshoについては、かすかな手がかりではあるが 「湧き出ずるロータス・スートラ」 という手がかりも残しておいた。その他いくつかの試みはあるが、後述する。
2)プロジェクトマネージャとしての人間力
優秀なプロジェクトマネージャーの基本条件は、技術力に加えて人間的に魅力があることです。プロジェクトリーダーに人間的魅力が必要なことは、オープンソースプロジェクトに限ったことではありません。しかし、責任や義務を伴う企業内のプロジェクトとは違い、参加や脱退が自由であり、脱退したメンバーには何の損害も生じないオープンソフトプロジェクトでは、企業内のプロジェクト以上に、参加者の自主的な意欲をかきたたせなければなりません。オープンソースプロジェクトで、参加者をまとめ、やる気を持続させ、リードしていくには、プロジェクトリーダーに人を惹きつけるカリスマ的魅力、いわば人間力が必要とされるのです。
p204
この部分については、ただただ拝読つかまるしかない。某巨大掲示板での試みとか、某SNSでのコミュニティでの葛藤を体験した限り、この「参加や脱退が自由である」メンバー達を「惹き付け」プロジェクトを「持続」することの難しさは痛感している。
3)ネットワーク上の仮想社会におけるコミュニケーション能力
オープンソースプロジェクトは、インターネットをはじめとしたコンピュータネットワークを駆使して開発を進めていきます。ネットワーク上に仮想社会を築いて、その中で開発を行うといってもよいでしょう。このような社会で人間関係を維持していくために欠かせないのも、プロジェクトマネージャの力です。
地理的にも、時間的にも、文化的にも、言語的にも違う環境で多くのメンバーが協働するオープンプロジェクトにおいては、電子メールによる連絡と、共有サーバーでの情報共有は欠かせません。ところが電子メールによるコミュニケーションでは、言語の配慮が足らなかったり、不当な要求、要求無視、約束違反、退任に対する中傷といったことが起こりがちです。
そのため、プロジェクトマネージャは、メンバー間でのコミュニケーション上のトラブルが発生しないように目を配り、トラブルが起こったら解決案を提示して、開発を円滑に続行できる環境を作る能力が必要とされるのです。
p205
この辺についてはもって瞑すべし、としておこう。火事と喧嘩は江戸の華、ではないけど、 炎上とバトルはネットの華 、と軽く受け流せる程度に終わってもらえることが一番いい。この辺のむずかしさは、フォーラムやML、巨大掲示版、SNSで痛感している。「円滑に続行」できる環境をつくるのは、きわめて高い能力が必要とされている、ことを痛感する。
この本においては、オープンソースプロジェクトを推進するにあたっての更なる問題点も展開されているが、押さえておくのは、以上のところ、現段階では十分だろう。場合によっては<三読>も役立つだろう。
究極の旅 <1> 2008.04.29
一休道歌 <5> 2008.04.29
OSHO ZEN TAROT <2> 2008.04.27
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