地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

2008.08.27
XML
カテゴリ: 環境心理学

「智慧の女たち」 チベット女性覚者の評伝
ツルティム・アリオーネ /三浦順子 1992/12 春秋社 単行本 357p
Vol.2 No.0256 ★★★★☆

正木晃チベット本リスト の中の一冊。 チョギャム・トゥルンパ が短い序文を書いている。チベットの女性と言えば 「私のチベット」 のリンチェン・ハモや 「チベットの娘」 のリンチェン・ドルマ・タリンを思い出す。いずれも三浦順子の翻訳でチベットの女性たちではあるが、決して修行者ではない。チョギャム・トゥルンパの女性弟子に 「チベットの生きる魔法」 を書いたぺマ・チョドロンがいるが、こちらは現代のアメリカ人女性。

 本書には、おもにカギュー派の女性密教行者の伝承がおさめられている。ひとりひとりの名前や経歴を聞いてもなかなか耳にはいりこまないが、目次から名前だけ列挙しておく。

 「死から甦った女-----ナンサ・ウーブム」

 「チベット最大の女性覚者----マチク・ラプドゥン」

 「埋蔵書を発掘した女-----チョモ・メンモ」

 「六波羅密を体現した女-----マチク・オンジョ」

 「神通自在の超能力者-----テンチェン・レーマ」

 「二十世紀のダーキニー-----アユ・カンド」 

 この本、原書は84年にでている。翻訳には3年かかって、1992年にでている。この時代背景が微妙だなぁ、と思う。この時代まで結構なチベット本が出そろっているのだが、 95年には例の事件 があったため、その後全体としては、社会的な荒波に洗われることになる。この本もすでに絶版。表紙画像もネット上には見当たらない。

 しかし、21世紀もかなりの年月が経過して、今年行われた北京オリンピックの聖火リレーでふたたび注目をあびたチベット問題。この本も復刊されたらいいのに、と思う。ゆっくりとチベット密教が理解される時代が近づいている、と思いたい。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.08.28 00:20:35
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

Bhavesh

Bhavesh

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2025.03
2025.02

Comments

聖書預言@ Re:60日記037 アリバイ 生存証明(07/28) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
BHavesh@ Re[1]:アガルタの凱旋(12/15) subaru2012さんへ ああ、久しぶりにこの…
subaru2012@ Re:アガルタの凱旋(12/15) Miles Davis / Agharta 1 <small> <a hre…
Bhavesh @ Re:禅と戦争 禅仏教は戦争に協力したか(11/16) 現在、日曜早朝座禅会に参加している禅寺…
Bhavesh @ Re:セックスから超意識へ<1>(11/13) Oshoの記念碑的1968年のレクチャー。当時…
把不住y@ Re:編集雑記(07/25) 新ブログはここです。 <small> <a href="…
Bhavesh@ Re:グルジェフ・ワーク 生涯と思想(01/12) 武邑光裕、の名前を検索していて我が読書…
abhi@ Re:編集雑記(07/25) お疲れ様。 新ブログ立ち上げたら教えてく…
Bhavesh@ Re:極秘捜査 警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」(03/03) 私は、最近になって 、そう2015年頃になっ…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: