「覚醒への旅」
-瞑想者のガイドブック
ラム・ダス/萩原 茂久 1980/07 平河出版社 単行本 270ページ、 Journey of Awakening: A Meditator's Guidebook
1978
Vol.2 No.431 ★★★★★
玉川リスト に急きたてられるようにして、この本を納戸から探してきた。ホントに久しぶりに目を通す。この本、ネットで検索してみれば、この後も94年や98年に再刊されているようだから、やはり名著と言っていいのだろう。
この本がでた1980年の頃は、このような形で日本に瞑想を紹介する本は少なかった。もともと東洋思想の逆輸入という面もあったのだが、60年代のアメリカを中心としたカウンター・カルチャーの香りが強く残るこの本は、「ビー・ヒア・ナウ」とともに、人気が高かった。
今読んでみると、大変読みやすく、述べられていることもまっとうで、現代の書として何の古いところもない。
ドラッグの引き起こす体験には限界があることを通切に感じた彼は、1967年、真の喜びを求めてインドに旅立ち、その地に幻覚剤をしのぐほどの心の変化を生じさせる、伝統的な霊性の道があるのを知った。そしてついに、自分のグル、ニーム・カロリ・ババ(マハラジ・ジ)とめぐりあい、このグルがアルパートをラム・ダス(神のしもべ、の意)と命名し、教えを与え、修行させたのであった。 p260
今となっては現代の古典となっているこの本も、当時の私はひっかかりひっかかりして読んだのだった。かなり抵抗があった。どこが、なにが、ということを、今言いだしても、もう切りがないことだ。わが蔵書として、静かにあるべきところにありつづけている一冊。
「ラム」のほかに数例をあげると、ひとつの基礎音、あるいはあらゆる音の全体ともいうべき「Aum」(オーム)がある。「Aum Mani Padome Hum」(オーム・パドメー・フーム)とは、チベットのマントラで、その意味は「全ては私の心で花咲く、蓮の花のなかの貴い宝珠である」(原意は、「宝珠と蓮華に帰依します。[心の中の悩みを]とり除きたまえ)となる。 p72
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