On the Sunny side 誰にでも居場所がある

On the Sunny side 誰にでも居場所がある

2007/06/04
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カテゴリ: 障害者と働く
入職して8ヶ月のT君の母親から今月いっぱいで辞めると電話があった、理由は聞かなかった、いや訊けなかった。

夜、魔女にT君が辞めると話し、翌朝全員(魔女と私とA君とT君)にT君が今月いっぱいで辞めることを話した。
 それからA君が毎日のように、休憩の度に「T君、辞めるの」 「なんで辞めるの」と訊くので知らないと答えていた。 あまりうるさく訊くのでT君に訊けと言っても本人には訊かなかった様だった

 1週間ほどしてA君の母親から連絡があり、T君の家では敷地の一部を提供してグループホームを作り、そこで彼を自立させる計画が進捗中であること、その関係で会社を辞めることにしたらしいと聴いた。   A君が家で「T君、辞めるの」 「なんで辞めるの」とそうとう執拗に訊いたらしい(お父さんが怒るほど)。

月末に向かってT君の顔色はどんどん悪くなり、A君は延々と「T君、辞めるの」 「なんで辞めるの」と繰り替えし、魔女はいつものように寡黙に、そして私は営業に逃げた。

T君が辞める前の日、仕事が終ってから「な な 何で辞めるの」とA君が訊いた。
「 - - - - 」横向きながらT君は黙って帰った。

最後の日、朝T君がいなかった、母親から<休むといったが、怒られるから行きなさいと今出したので、遅刻します>と連絡があった、初めての遅刻だ。

夕方、解散しても全員がぐずっていた時、T君の母親が最後の挨拶に来た、菓子折りをおいてもなかなか帰らないし、魔女が珍しく長話している<ごめんトイレ>といって魔女が私の足を踏んでった。


<まだ決まってないのですよ>  じゃあまた自宅待機ですか。
<はい - - - >  う~ん 
< - - - - - >  トイレから戻った魔女にT君は次がまだ決まっていないらしいと話すと
「じゃ、決まるまで、うちを手伝ってもらおうよ。」
<いいんですか>
「あったり前ジャン、ね」   うんまあ
「じゃそういうことで、私、先に帰るね。」  そそくさと帰った
<じゃあ、また明日からおねがいします>   そそくさと帰った
A君、T君が2mほどの間隔で外に立っていた、明日も仕事だと怒鳴ると、そそくさと帰った。

夜、A君の母親から電話があった。T君が初めて親に楯突いて辞めたくないと泣いたことらやいろいろ聴いた。

T君は今も次の仕事が決まっていない。






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Last updated  2007/06/04 07:31:03 AM
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