ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ

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2019年06月10日
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カテゴリ: 国内旅行365

こんにちは。

前回に続いて、新刊 「​ おもしろ歴史ウォーキング 関東編 ​​​​」 からのネタです。



今回、ご紹介するのは、第2章の「 あじさいと川辺と太陽がいっぱい! 癒しスポット満載の東日本最小面積の町を歩く 神奈川県開成町 」。

それは、 こちら ​。

先に、3章と4章をブログでご紹介して、2章が後になったのは理由があります。

それは、記事のタイトルを見れば一目瞭然。

あじさいの花が咲くのを待っていたのですよ。ここ開成町は、関東屈指のあじさいスポットがある場所として有名です。

行ったのはかなり前ですが、十年分くらいのボリュームのあじさいを堪能しました。

今年もきっと盛り上がっているのは間違いありませぬ。

こちらのあじさいは、花を楽しむだけではなく、水田と周りを囲む山々、そして広い青空とのコラボで鑑賞できるお得感がありますね。

もちろん歴史ウォーキングなので、重要文化財の江戸時代の豪邸や武田信玄が考えた治水工法の展示物など歴史スポットに出会うこともできますよ。

そして、昔懐かしいロマンスカーの運転席に座って、拘束感を味わったのも記憶に残っています。

…ということで、ご興味のあるかたは、是非、あじさいが堪能できるこの時期にお出かけください。

1.あこがれのロマンスカーの運転席に座ろう


 今回行ったのは、神奈川県西湘地区にある開成町。

 この町を知っている人は少ないかもしれませんね。面積は6.56 km² と、神奈川県内で最小面積の自治体のみならず、東日本にある町の中でも最小面積なのだとか。

 開成町という、いかにも頭が良さそうな町のネーミングは、旧延沢村に開校した開成学校から取られたものらしい。

 私がこの町を訪れてみようと思ったのは、都内の駅で開成町の観光マップを手に入れたからです。

 何でも、6月初旬から中旬にかけて、「開成あじさい祭」が開催され、町全体があじさいの花で一杯になるそうなんですよ。

 小田急を使えばそう遠くないし、一度、あじさいの里なるものを拝見しようと思ったのです。

 行った日は、6月の中旬。町のホームページで、あじさいが見頃を迎えた時期でした。

 ウォーキングのスタートは、小田急の開成駅の東口です。

 マップを手に駅前を眺めると、目の前の駅前第二公園に小田急ロマンスカーが展示されているではないですか。




 私は鉄ちゃんではないですが、車両の先端が展望席となっている独特のフォルムは子供の頃から注目していました。

 近くに寄ってみると、なんと内部も見学できるみたい。

 通常は、毎月2回、第2、第4日曜日に無料公開(雨天は中止)されているそうですが、あじさい祭のときは平日も公開されているのですな。

 スリッパを履いて中に入ると、後方の座席は撤去され、当時の写真が展示されていました。




 何と、2階部分の運転席にも上がれるみたい。

 一度、ロマンスカーの運転席に座ってみたかったので喜び勇んで狭い階段を上ります。

 うわっ、チョー狭い。





 運転席に腰掛けるだけでも、体をかがめてカニ歩きをする姿勢を強いられます。




 ようやく運転席に腰を下ろしたのですが、優美な外観からは信じられないような座り心地。

 一言でいえば、風呂場の椅子に腰をかけたまま車を運転する感覚と言ったらいいでしょうか。

 折りたたみ椅子を縦横高さ2分の1にした物体に腰を下ろしている感じでした。

 私は身長175センチ、68キロで決して大きくはないのですが、10分座ったら完璧に腰を痛めるでしょうね。




 新宿から箱根まで、家族が和気あいあいと車窓風景を楽しみながら旅を満喫しているすぐ傍で、運転手さんがこんな苦行を強いられていたのですね。

 当時の運転手さんは小柄だったのかもしれませんが


 ロマンスカーを下りて背筋をストレッチしたのは言うまでもありませぬ。

2.酒匂川沿いの遊歩道には、昔の治水工法の展示物がある

 少し歩いて酒匂川沿いの遊歩道へ出ました。




 昨日までの大雨が嘘のように晴れ渡り、のどかな川辺の景色が広がります。

 酒匂川は神奈川県では相模川に次ぐ流域面積を持つ大きな河川。さまざまな形をした山並みも楽しめました。






 酒匂川沿いの遊歩道を歩いていたら、治水関係の碑や昔ながらの治水工法の展示物が見られました。

 今はのどかな川辺の風景ですが、これまで何度も洪水の被害をこの地域にもたらしたようですね。

 木工沈床は、堤防護岸の前面に設置し、 洪水のときに護岸が抉り取られるのを防御したらしい。




 聖牛と呼ばれる治水工法は、他でも見たことがあります。洪水時に上流から流れてくる石を堰き止めて堤防を守ったそうです。

 面白い形で、これは武田信玄が考えたものだとか。

 今でも自然災害は脅威ですが、ブルドーザーもシャベルカーもなかった当時、自然を相手に知恵を絞った苦労が偲ばれました。



多くの人たちがパークゴルフを楽しむ開成水辺スポーツ公園から川辺の遊歩道を離れ、内陸部に向かいます。




3.あじさいと水田や山、青空との相性はバツグン

 小田急線の線路をくぐり、しばらく歩くと何の変哲もない住宅街。

 しかし江戸時代、この辺りは幕府代官・蓑笠之助の陣屋があったらしい。





 当然、条件反射で堀や土塁を探してしまいましたが、何の痕跡も残っていませんでした。

 吉田神社や馬頭観音石碑群などの解説板を読みつつ、本日最大の目的地・あじさいの里を目指して歩きます。






 県道を越え、あじさいの里の道標に従って歩いていくと、田んぼのわきに薄いブルーの花をつけたあじさいが出迎えてくれます。



 だんだん歩行者が増えてきて、あじさいの里が近づいているのがわかりました。

 あじさいの里というから、広い公園かと思っていたのですが、水田のあぜ道にさまざまな色のあじさいが植えられているのですな。




 あじさいといえば鎌倉のあじさい寺みたいに、視界に入る圧倒的なボリュームのあじさいをイメージしてしまいます。




 こちらのあじさいの里はどちらかといえば、目に入る量はさほどではありませぬ。

 しかし、水田と周りを囲む山々、そして広い青空とコラボで楽しめる魅力がありました。








 あやめが植えられているゾーンもあって、人気を集めています。





 東京にもあやめの名所がいくつかありますけど、ビルや住宅に囲まれた場所で眺めるのと違い、圧倒的な解放感がいいですね。

 もっとも、あじさいやあやめに限ったことではないと思いますが

4.町民が手作りで盛り上げる開成あじさい祭り

さて、本日のメインイベントの開成あじさい祭。

 このイベントは、町民の人たちが手作りで盛り上げているところにも好感が持てました。

 たとえば、開成駅からボランティアの町民がウォーキングコースのガイドを務めたり、会場で警備を務めたり。

 近くの農家の人たちが野菜や自分の家で作った漬物などを会場で販売している光景も目にします。

 メイン会場では、近くの保育園や幼稚園時の合唱、高校生の部活動・お年寄りたちの体操などの発表が行われていました。




 休日には、ジャズやコンサート、県警の音楽隊のコンサートもあるみたいですよ。

 中にはプロの演奏家もいるのでしょうけど、客席との近さがいいですね。

 行った日は、サブ会場で猿回し大道芸が行われていました。




 その近くには、これも手作り感満載の見晴らし台が作られています。




 見晴らし台は今年から始めたそうですが、あじさいで縁取られた田園風景を一望できました。




 せっかくなら、来年はあじさいで迷路を作ってほしいです。ひまわり畑での迷路が人気を呼んでいるそうですし。

 ただ、あじさいはそれほど高くないから、すぐ出口がわかってしまいそうですが

 上に扇風機が回っていると思ったら、水田だけではなく、茶畑もあるのですね。




5.あじさいと水車小屋との相性もバツグン

 ガイドマップを見ると、あじさいの里の近くに公園があるらしいので行ってみることにします。

 (以下続く)

このあと、個人的に、今回のウォーキング一番の絶景スポットと思う「あじさいと水車小屋」のコラボの風景を楽しみました。

そして、あじさいの里と開成町が誇るもう一つの目玉スポット、あしがり郷・瀬戸屋敷へ。

行った日は、町民の絵画や写真、手作りのさまざまな作品が展示されていましたが、今年も楽しいイベントがあるのでしょうね。

あじさいの絶景と歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧ください。

​​ おもしろ歴史ウォーキング 関東編 ​​」




(参考)

目次より

はじめに

第1章 ユネスコの無形文化遺産・和紙の里だけではない、攻め手を惑わせる山城散歩 埼玉県小川町・東秩父村

1.和紙の里だけではない小川町と東秩父村

2.つい足が止まってしまう、小川町の魅力的な建築物

3.つつじに彩られた山城ファン必見の腰越城

4.攻め手を惑わせる罠が仕掛けられた囮小口

5.東京近郊で「村」の魅力を堪能できる東秩父村

6.妖怪アンテナならぬ城アンテナが反応した寺院がある

第2章 あじさいと川辺と太陽がいっぱい! 癒しスポット満載の東日本最小面積の町を歩く 神奈川県開成町

1.あこがれのロマンスカーの運転席に座ろう

2.酒匂川沿いの遊歩道には、昔の治水工法の展示物がある

3.あじさいと水田や山、青空との相性はバツグン

4.町民が手作りで盛り上げる開成あじさい祭り

5.あじさいと水車小屋との相性もバツグン

6.開成町の重要文化財第一号は江戸時代の豪邸

第3章 徳川家康が愛した日本の原風景が味わえる町は、古城と湖のミステリースポットも魅力的 千葉県東金市

1.東金の地名にまつわるエトセトラ

2.池に見える美しい湖・八鶴湖

3.心に染み入る美しい鐘の音色のお寺

4.昭和の時代にも活用された可能性がある東金城

5.徳川家康が寄進した杉並木の巨木がある

6.湖に見える東金のミステリースポット・雄蛇ヶ池

第4章 高速バスで東京からわずか2時間! 房総山中にある徳川四天王の城下町を歩く 千葉県大多喜町

1.海の上を走っているような気分になる高速バス

2.城内に現存する日本一の大井戸がある

3.断崖絶壁の上に建つ白亜の天守閣

4.人気のいすみ鉄道の本社がある

5.なんでも鑑定団の元鑑定士の実家は重要文化財

6.徳川四天王の勇将が今も守る城下町

7.金田一耕助シリーズの舞台になった旅館がある

第5章 下野国国分寺、国分尼寺、栃木県最大規模の古墳など古代史ファン垂涎の観光スポットが目白押し 栃木県下野市

1.古代の栃木県の県庁所在地・下野市

2.古の風景をイメージできる静かな散歩道

3.栃木県最大規模の古墳がある

4.紫式部の墓があるってホント?

5.礎石だけでも一見の価値ある国分寺跡と最近まで幻の寺だった国分尼寺

第6章 江戸時代の庶民の心を鷲づかみにした秘密に迫る! 成田山新勝寺を歩く 千葉県成田市

1.初詣人出ランキング全国第3位の秘密に迫る旅

2.門前町も、魅力的な木造建築がいっぱい

3.新勝寺と市川団十郎の深い関係

4.成田には知る人ぞ知る剣豪の墓がある

5.壮大な建築物で埋め尽くされる新勝寺の境内

6.新勝寺の名前は、有名な武将の乱に由来する

7.成田は江戸時代のワンダーランド?

8.たっぷり仏教世界に浸ることができる平和大塔

9.三つの池が縦に並ぶ成田山公園

第7章 ハイカラな街の歴史的住宅と路面電車、昔あった競馬場をめぐる横浜・根岸散歩 横浜市中区

1.洋画のワンシーンのような根岸外人墓地

2.昔は競馬場だった根岸森林公園

3.馬に興味がなくても意外と面白い、馬の博物館

4.起伏ある土地に建つ白滝不動尊と根岸八幡神社

5.港が見えた大正時代の名建築・柳下邸

6.本物の市電に触れることができる横浜市電保存館

第8章 日本の川の長男・坂東太郎に抱かれる花の町は、魅力的な歴史スポットがいっぱい 千葉県神崎町

1.田園風景を描いた洋画のような風景

2.多くの城跡にわくわくする神崎城

3.戦国の城跡と貝塚、古墳、古刹が一度に楽しめる

4.日本の川の長男・坂東太郎の絶景が拝める

5.神崎神社と水戸光圀ゆかりのなんじゃもんじゃの木

第9章 昭和の風景を楽しみながら、関東三大不動尊や白龍伝説のある古刹などを巡る旅 埼玉県加須市

1.加須の読み方と由来にまつわるエトセトラ

2.加須の歴史を感じさせる古社と古刹

3.昭和をイメージするアイテムがいっぱいの加須市内

4.邪悪な白龍伝説と大イチョウが注目の龍蔵寺

5.加須には関東三大不動尊のひとつがある






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最終更新日  2019年06月10日 12時40分19秒
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