2003年09月15日
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座らされていた男はパンツ一枚で正座させられては居たが
キッとした目線を小山内に返していた。
「どうやらコイツはワシを裏切ろうとしていたので捕まえたんだが、穏便にすましてやろうと思ってね…今後一切ワシとは関係ない人生を送ると約束さえすればだが…」
「申し訳ありませんが一体何があったのですか?」
ハジメはその妙な光景に疑問を感じながら小山内に聞いた
「詳しくは帰りの車の中で聞くと良い…ご苦労だった」
ドアの外にいた屈強な男達が入ってくると正座させられている男の
両脇をかかえ上げながらハジメに
「下までお手伝い致します」

車の中に押し込められた男を後ろに見ながら運転席のハジメは事情を訊いた。
男の名前は森浩美、22歳、親戚の紹介で小山内の事務所で働く為、栃木の片田舎から出てきたのだが、事務所ではなく小山内の愛人として囲われていたと言うのだ。
「浩美と言う名前で女だと先入観を持っていたが…幹事長もアッチの方だったのが」
警察官僚にはその手の性癖の人間を何人も見てきたハジメは思わずニヤリとした。
浩美はその生活から逃げ出そうと小山内との痴態をビデオでこっそり録っておいて、いざという時の為に使おうと思っていたがそのカメラを気づかれて失敗したというのだ。
月々もらっていた小遣いを使い込みとして訴えられム所に入るか、一切今後近づかない人生を送るかの選択を迫られ、警察を呼ばれたと言うのだ。
「で、俺が呼ばれたというわけか…」
心の中で舌打ちをしながらハジメは浩美に言った
「政治家なんてのは色を好むのがウヨウヨいるんだ。君が週刊誌や新聞に駆け込んだ所で一切記事は表に出ないよ。コンチクショウの3人も出来てたくらいだから」
「コンチクショウって金田前幹事長、竹原総理、小田官房長官ですか」
「そうさ、清濁併せ呑むのが政治家だと信じ込んでいるのが多いからね…俺としては君を逮捕する気は全くないが上が圧力掛けられれば白を黒に出来るからねぇ警察は…どうする?」

「だろうな」
ハジメは全くムダな使いを頼まれたもんだと想いながら車を出した。
「で、どこまで送ろうか?」
「え?警察署に行かないんですか?」
「あぁ、単なる脅しの役だよ、俺は。それに所轄の人間じゃないしね。所轄に行くと面倒なんだよ。まぁ君が近づかないと約束したんだから放免さ」

「田舎に帰るんだから上野かな?」
と想いながらハンドルを切っていた。すばやく服を着た浩美が言った
「あのーじゃぁこのヘンで降ろしてもらって良いですか?」
「ん?田舎に帰るんじゃないのかね?」
「田舎に帰ってもやる事ないし新宿に友達がいるんでここから歩いて行きたいのですが…」
「わかった」
ハジメはこんな事から早く手を引きたいと思っていたので内心喜んで車を路肩へ止めた。
「それじゃぁ失礼します」
浩美がトボトボと車から離れるのを確認したハジメは車を走らせた。





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最終更新日  2003年09月17日 21時14分45秒
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