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少女漫画の王道をいくような、ふわふわしたかわいらしい絵が印象的な、もとなおこ先生の代表作である「レディー・ヴィクトリアン」秋田書店
大好きなこの作品の17巻をやっと読みました(^^)
←最新刊はこちら18巻です
19世紀、英国。
牧師だった父を亡くした少女・ベルは、女家庭教師(ガヴァネス)として働くために大都会ロンドンへやってきた。
ところが着いた早々、殺人事件の犯人に間違われ、牢屋に入れられてしまい大ピンチ!!
そんなベルを救ってくれたのが、出版社オーナーのノエル・スコットと、小説家のアージェント・グレイ。
ところがそのアージェント、実はなくなった侯爵令嬢エセルの身代わりとして救貧院から引き取られた男の子で、心の弱い侯爵夫人を慰めるため、本物のレディー・エセル、つまり女の子として育てられていたのです。
レディー・エセルの姿のときは誰もが認める令嬢、銀のレディー。
アージェントの姿のときは下町なまりの粗雑な言葉遣いで、生きることに一生懸命で、まっすぐな男の子。
外見が変わるだけでまったく違う二人の人物になりきってしまうエセルとアージェント。
彼の素性を知りつつ、親友として、また作家アージェントを見出したノエルとともに、社交界、ロンドンの街を舞台にさまざまな出来事にふれていくベル。
女家庭教師として働き始めたベルは、ノエルにプロポーズされ、17歳の誕生日にOKします。
そんな中、アージェントの小説が舞台化されることに・・・・!!
取材のため、劇場を下見に行ったベルは、舞台裏の小部屋でアージェントにそっくりの人物が写った写真を見つけますが・・・・・。
というのが16巻までのあらすじ。
今回舞台化がきっかけで、今まで分からなかったアージェントの過去が一気に明かされたんですが、両親のことがとてもいい話で、久しぶりに漫画を読んで涙してしまいました。
覚えている限り「BASARA」最終回以来ではないのかしら?
救貧院で生まれ育ったと信じていたアージェント。
過去を知りたいと思いつつ、本当の子供のように愛してくれた今の両親にも申し訳ない気持ちもある中、ベルとノエルとともに自分探しの旅へ。
たどり着いた先にあった真実は、アージェントにとって衝撃の連続でした。
両親はすでに亡くなっていたのですが、両親の最期をまさに舞台化して上演しようとしていたところだったのです。
その街の人にとってアージェントの父セシルは仲間であり、お芝居を広めた偉人だったのです。
自分が生まれる少し前、舞台セットが崩れて下敷きになってしまい命を落としたセシル。
母ジェインの腕の中で舞台上でしあわせそうに微笑みながら息を引き取ったそのとき、劇場にいた関係者みんなが拍手喝采で彼を送ったのでした。
役者として、最高の幕を下ろしたセシルのことを街の人たちは覚えていて、そして後を追うように亡くなった母とふたりのためにもアージェントのことを探していたと彼を抱きしめます。
アージェントにとって何より嬉しかったのは、自分を探してくれている人がいてくれたこと。
そして今でも両親が愛されていること。
過去を手にしたアージェントはついに自分の小説の舞台が初日を迎え、作家アージェント・グレイとしての一歩を踏み出したのでした・・・・・・・。
というお話だったのですが、なにせ、かかわってくる人たちのつながりが細かいんですが、不思議な縁で結ばれているのだというのがうまく伝わって、すごくよく出来ているお話だなと。
父セシルが亡くなるシーンで、最期に役者として逝ってしまうシーンはとてもキレイで、そして哀しくて、思わず涙があふれてきちゃいましたね。
拍手喝采、ステキでした。
もと先生の作品はどれも大好きで読んでるんですが、雰囲気はファンタジーっぽいんだけど、すごくしっかりしたお話なんで、ぐいぐい惹きつけられてしまうんですよね。
出てくるキャラクターがみんないい人ばかりだし(^^)
主人公のベルもかわいくていいキャラだし、ノエルは王子様だし♪
エセルがミハエル殿下とどういう決着をつけるのか、エセルの兄(ベルに求婚中だったけど振られた笑←でも諦めてない様子)がどう動くのか、
まだまだ目が離せませんね。
あ~、今日は本当いい話を読みました。
あったかくなりました。
まさに愛と感動ですね(^^)
←帯のキャッチに書いてあった。
いい作品をありがとう(^^)
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