音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2010年03月15日
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テーマ: 洋楽(3408)




 リトル・リバー・バンド(リトル・リヴァー・バンド、Little River Band)は、オーストラリアのメルボルン発で、アメリカ市場において初めて本格的に売れた最初のバンドである。オリジナル・アルバムのお勧めは、以前紹介した 『光ある時を(Time Exposure)』 であることに変わりはないのだが、曲を1つだけ選ぶとなると、別の選択肢になる。筆者が1曲選ぶなら、断然、この1978年のヒット曲「リミニッシング(追憶の甘い日々)」である。

 リリースされた1978年のビルボードのチャートで3位を記録した。ただそれだけならものすごいことではないかもしれないけれど、オーストラリアのバンドが全米に売り込んでいって、この曲を筆頭にトップ30入りを12曲も出しているというのは、当時としては異例のことである。彼らの活躍があったからこそ、後々の豪州のシンガーやバンドの世界進出が可能になったわけで、その先鞭をつけることになったグループだった。おまけに、この「リミニッシング(追憶の甘い日々)」は、米著作権管理団体であるBMIから「米国ラジオ史上で最も繰り返しかけられた曲」の1つとして認定されており、400万回以上ラジオでオン・エアされたという。

 この曲は、爽やかさと哀愁が同居するメロディーが特徴的である。グレアム・ゴーブルの曲作りとコーラスを得意とするバンド特性がうまくマッチしたと言える。このメロディーのに乗せて、詞の中ではグレン・ミラー・バンドやコール・ポーターに言及しながら過去の思い出を綴るラヴ・ソングといった趣である。これがアメリカのリスナーの心に響いたのであろう。全米でヒットしただけでなく、上述のように繰り返しラジオでも流され、長く愛し続けられる曲になった。

 ところで、この「リミニッシング(追憶の甘い日々)」は、1978年のアルバム『夢追人(Sleeper Catcher)』に収録されていた。このバンドのCDには、編集盤・ベスト盤類が特に多いので、この曲を含め有名曲狙いならその手のCDを容易に入手できる。けれども、筆者はオリジナル・ヴァージョンの「リミニッシング」と並んで、1988年のライヴ・ヴァージョンも結構好きで、たまに引っ張り出してきてはこれに浸っている。こちらのライヴのテイクは1988年4月にブリスベンの万博の時に収録されたものらしく、オリジナルよりもややアップテンポのライヴ・ヴァージョン。長いギターソロが軽快ないい味を出している。同年のアルバム 『モンスーン(Monsoon)』 の日本盤にボーナス・トラック(今は懐かしき、LP未収録/CDとカセット限定のボーナス曲)として収録されているので、オリジナルで興味を持った方は、ぜひこちらも試していただきたい。



[収録アルバム]

Little River Band / Sleeper Catcher (1978年、オリジナル・ヴァージョン)


Little River Band /  Monsoon  (1988年、日本盤CDボーナス曲として同年のライヴ・ヴァージョンを収録)





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