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アコースティック志向を強めたサード作 1960年代後半、ロンドンで結成されたレッド・ツェッペリンは、1969年にデビュー盤とセカンド盤を発表し、瞬く間に世界的バンドへと成長した。そんな彼らが1970年に発表した第三作が『レッド・ツェッペリンIII(Led Zeppelin III)』である。 本盤の特徴は、それまでのハードでヘヴィなロック・バンドのイメージを覆すことなく、アコースティックな側面を大幅にフィーチャーした点にある。前作の売り上げには達しなかったものの、アメリカ・イギリスともにおいてチャート1位となり、全米ビルボードでは4週連続、全英でも3週連続1位という記録を残した。 アルバム前半(LPのA面)からいくつかの曲を挙げながら見ていきたい。1.「移民の歌」は、本盤を代表する楽曲で、唯一のシングルカット曲。ハードなサウンドと荒々しい曲調がツェッペリンらしい好曲となっている。3.「祭典の日」は、ニューヨークをイメージした曲とのことで、親しみやすいリフ(ビートルズの「ゲット・バック」と類似しているなどと言われたりもする)が印象的な明るめのロック・ナンバー。4.「貴方を愛しつづけて」は、前作のアウトテイクをレコーディングし直したナンバー。個々のプレーヤーの魅力が絶妙に引き出され、かつ組み合わされていて、本盤収録ナンバーの中でも上位の出来ではないかと個人的には思っている。 アコースティック色が強まるアルバム後半(LPのB面)に移る。トラディショナル曲の6.「ギャロウズ・ポウル」は、レッドベリーによるヴァージョンを下敷きにしており、本盤で強く打ち出されているアコースティック志向を象徴する曲としては、筆者いちばんの好みのナンバーである。7.「タンジェリン」もアコースティック志向をよく表すナンバーとなっているが、元々はジミー・ペイジがヤードバーズにいた頃に作った楽曲とのこと。10.「ハッツ・オフ・トゥ・ロイ・ハーパー」は、トラディショナル曲とされているものの、実際にはブッカ・ホワイトの「シェイク・エム・オン・ダウン」というデルタ・ブルースの楽曲のカバー。まったく関係のない曲名に変更されているが、ロイ・ハーパーというのはイギリスのフォーク・シンガーで、この人物に敬意を表したナンバーとなっている。[収録曲]1. Immigrant Song(移民の歌)2. Friends 3. Celebration Day(祭典の日)4. Since I've Been Loving You(貴方を愛しつづけて)5. Out on the Tiles 6. Gallows Pole 7. Tangerine8. That's the Way 9. Bron-Y-Aur Stomp(スノウドニアの小屋)10. Hats off to (Roy) Harper1970年リリース レッド・ツェッペリン3 スタンダード・エディション [ レッド・ツェッペリン ] Led Zeppelin レッドツェッペリン / Led Zeppelin III (2014年リマスター)【再プレス】 【CD】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓
2026.07.25
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メロディアスな英HRバンドのデビュー作 ハートランド(Heartland)は、クリス・オージー(ウーズィー)を中心とする5人組で1991年にデビューした英国マンチェスターのバンド。そのデビュー盤が、このセルフタイトル作『ハートランド(Heartland)』である。 メロディアスなハードロック(“メロハー”などと呼ばれたりする)の典型で、ギターは澄んだサウンド中心で出しゃばらず、曲によってはキーボードの果たす役割も大きい。伸びのある技巧的ヴォーカルも印象的で、騒々しさよりは美しさや洗練を追及するといった志向を見せている。 1.「ティーチ・ユー・トゥ・ドリーム」は、オープニング曲らしく、とりわけ美しく端正に仕上げられている。3.「ドント・キャスト・ユア・シャドウ」は、ヴォーカルの技量がきれいに示された印象。バラード調の5.「ファイト・ファイア・ウィズ・ファイア」も、ヴォーカルの実力を生かした楽曲となっている。 ハードロック感のやや強い楽曲としては、6.「ザット・シング」がいい。8.「ペーパー・ハート」もヴォーカルを前面に出した熱唱系の楽曲だが、何気にギターのカッコよさがスパイスになっている。さらにこの8.の路線を推し進めたかのような9.「パラダイス」も目を引く。 実は、本盤のリリース当時、筆者はリアルタイムでこのアルバム聴いて、少し物足りなさを感じた。おそらく、それはハードロックを甘めにやっているという印象からそう感じたのだろう。けれども、何十年か経って聴き直してみると、こういうある種の“上品さ”も案外悪くないという気がする。[収録曲]1. Teach You to Dream2. Carrie Ann3. Don't Cast Your Shadow4. Real World5. Fight Fire with Fire6. That Thing7. Walking on Ice8. Paper Heart9. Paradise10. Promises1991年リリース。 ハートランド [ ハートランド ] Heartland / Heartland 【CD】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.07.21
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10年ぶりながら変わらぬ健在なジャーニーの世界 ジャーニー(Journey)は、1973年にサンフランシスコで結成されたバンド。当初はプログレッシヴ・ロックを志向したバンドだったが、1970年代後半のスティーヴ・ペリー(ヴォーカル)の加入以降、路線を変更し、1980年代にかけて商業的成功を積み重ねた。 けれども、『Raised On Radio〜時を駆けて』(1986年)のヒットを最後に、すでにソロ活動を始めていたペリーは脱退し、ジャーニーの活動は止まってしまう。そこからさらに10年の歳月が流れ、1996年に届けられたのが10枚目となる本作『トライアル・バイ・ファイアー(Trial by Fire)』だった。メンバーが再結成して成功を収めたものの、この黄金期のラインナップは体調不良の問題でペリーが脱退して、結局、ジャーニーはメンバーを変えて存続していくことになった。 『トライアル・バイ・ファイアー』は全米3位を記録したわけだが、その内容はというと、1980年代のきらびやかな音作り、大衆受けするメロディと作風が見事に復活したと言えるものだった。冒頭の1.「メッセージ・オブ・ラヴ」は、「セパレイト・ウェイズ」を彷彿とさせるギターがカッコよく、まさしくジャーニー復活を印象づける楽曲に仕上がっている。3.「ラヴ・ア・ウーマン(ホエン・ユー・ラヴ・ア・ウーマン)」は、シングルとして全米ビルボードで12位、カナダのチャートでは3位のヒットを記録した楽曲で、ジャーニーらしさ全開のバラードである。 他に注目したい曲もいくつか挙げておきたい。4.「イフ・ヒー・シュッド・ブレイク・ユア・ハート」はサビが印象的なジャーニーらしい1曲。7.「ドント・ビー・ダウン・オン・ミー・ベイビー」や10.「ホエン・アイ・シンク・オブ・ユー」、11.「イージー・トゥ・フォール」や13.「イッツ・ジャスト・ザ・レイン」といった楽曲は、いかにもなバラード調で、ジャーニーのこうした側面が好きな人にとっては、確実に聴きどころとなりそうな部分である。 個人的に気になるナンバーとしては、9.「カラーズ・オブ・ザ・スピリット」とアルバム表題曲の14.「トライアル・バイ・ファイアー」。前者については、異世界へ誘うような曲調と演奏が気に入っている。後者は、絵アルバムのエピローグ(終章)的なナンバーで、幻想的な雰囲気が筆者には響く。なお、15.「ベイビー・アイム・リービング・ユー」はクレジットされていないシークレット・トラックで、レゲエ調のノリが不思議な1曲となっている。[収録曲]1. Message of Love2. One More3. When You Love a Woman4. If He Should Break Your Heart5. Forever in Blue6. Castles Burning7. Don't Be Down on Me Baby8. Still She Cries9. Colors of the Spirit10. When I Think of You11. Easy to Fall12. Can't Tame the Lion13. It's Just the Rain14. Trial by Fire15. Baby I'm a Leavin' You [シークレット・トラック]1996年リリース。 【輸入盤CD】【新品】Journey / Trial By Fire (ジャーニー) 【中古】 トライアル・バイ・ファイアー/ジャーニー ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.18
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米国南部のR&Bサウンドの奥深さの一端を伝える盤 スタックス(Stax)といえば、1957年から1975年代に存在したレーベルで、メンフィス・ソウルやサザン・ソウルなどのレコードを世に送り出した。同レーベルの多くのセッションを支えたバンドが、ザ・マーキーズ(The Mar-Keys)である。ちなみに、このバンド名は、元々は“侯爵”を意味するマーキス(Marquis)から変更されたものとのことである。 メンフィスの高校の同窓生を中心に結成され、白人黒人の混成バンドで、サックス3名という編成のグループだった。上記レーベルのセッション・ミュージシャンとして多くの演奏を残しているが、1961年、スタックス制作の最初のアルバムは、このバンドによる『ラスト・ナイト!(Last Night!)』という作品だった。 先行して発売されたシングル「ラスト・ナイト」は全米3位、R&Bチャート2位というヒットとなった。とはいえ、インスト・バンドということも含め、本盤全体としては、広く大衆受けする楽曲が並んでいるというわけでは必ずしもないかもしれない。それにもかかわらず、この1枚を通してとにかく米南部のディープな演奏が満載なのである。 1.「モーニング・アフター」は、そのディープさの片鱗が序盤からうかがえる1曲で、2分余りでフェイドアウトして曲が終わるのがもったいないと思わせてくれる。ソウルでファンキーなという点では、3.「オールライト・オーケー、ユー・ウィン」、6.「ナイト・ビフォア」、10.「ホールド・イット」などが特に印象的。その一方、5.「ミスティ」は、ジャズ・ピアニストのエロール・ガーナー(参考過去記事)の楽曲。かと思うと、11.「引き潮」のようなムード音楽の定番曲を演奏してみせたりもする。そして、アルバムを締めくくるのはヒット曲の12.「ラスト・ナイト」。米国南部音楽、R&Bの懐の深さが感じられる1枚だと思う。[収録曲]1. Morning After2. Diana3. Alright, O.K. You Win4. Sticks & Stones5. Misty6. Night Before7. About Noon8. One Degree North9. Sack O Woe10. Hold It11. Ebb Tide12. Last Night1961年リリース。 【中古】CD マーキーズ ラスト・ナイト! ODR6760 紙ジャケ /00110 【中古】 【輸入盤】Last Night / Do the Pop−Eye/Mar−Keys ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.15
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暫く間が空いてしまっていましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ1カ月ほどの記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A)へ → つづき(B)・つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-Q)・つづき(R-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.07.13
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キンクス名曲選~PART III(その5) 第3弾をお届けしているザ・キンクス(The Kinks)の名曲選ですが、ひとまず最後となる5回目は、1980年代のナンバーです。「思い出のダンス(Don’t Forget to Dance)」という表題の楽曲です。 「思い出のダンス」1983年にリリースされたシングル曲で、チャート上の成績は全米29位という結果でした。大きく目立ったヒットというわけではありませんでしたが、その後、前年に全米6位だったシングル曲「カム・ダンシング」とともに、同年発表のアルバム『ステイト・オヴ・コンフュージョン』に収録されました。 まずは、この曲のビデオクリップをご覧ください。ストーリー仕立てですが、ところどころで映るレイ・デイヴィスおよびバンドの姿が現れ、円熟ぶりが垣間見える哀愁ある1曲です。 続いては、この曲のライヴ演奏もご覧いただきたいと思います。リリース当時(1980年代)のライヴのステージでの演奏です。ライヴだから盛り上がるというよりは、こうした楽曲をさらりと“聴かせる”というのが、レイ・デイヴィスらしさということでしょうか。 5回にわたって、キンクスの名曲選(第3弾)にお付き合いいただき、ありがとうございました。次回更新からは、再びいつものペースに戻って更新していこうと思います。[収録アルバム]The Kinks / State of Confusion(1983年)以下、過去のキンクス名曲選の記事をまとめておきます。~キンクス名曲選 PART I~(その1)「カム・ダンシング(Come Dancing)」(その2)「ミスフィッツ(Misfits)」(その3)「20世紀の人(20th Century Man)」(その4)「ヴィクトリア(Victoria)」(その5)「サニー・アフタヌーン(Sunny Afternoon)」~キンクス名曲選 PART II~(その1)「ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ(The Village Green Preservation Society)」(その2)「ウォータールー・サンセット(Waterloo Sunset)」(その3)「ネオンのまぶしさ(Underneath the Neon Sign)」(その4)「ローラ(Lola)」(その5)「スリープウォーカー(Sleepwalker)」~キンクス名曲選 PART III~(その1)「マスウェル・ヒルビリー(Muswell Hillbilly)」(その2)「ライフ・オン・ザ・ロード(Life on the Road)」(その3)「オーストラリア(Australia)」(その4)「デイズ(Days)」(その5)「思い出のダンス(Don’t Forget to Dance)」(本記事) ↓こちらのリンク先はLP盤です↓ 【中古】LP Kinks State Of Confusion AL88018 Arista /00260 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.11
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キンクス名曲選~PART III(その4) ザ・キンクス(The Kinks)の名曲選、今回は「デイズ(Days)」というナンバーです。1968年にシングル曲として発売され、イギリスではチャート12位という成績を残しました。その後、アルバム『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』の初期ヴァージョン(フランス、イタリアなどの大陸ヨーロッパとニュージーランドのみ)に収録されたものの、最終的な同アルバムには収められませんでした(現在のリマスター版には、ボーナストラックとして収録)。まずは本来のヴァージョンとアコースティックのヴァージョン(2018年に披露)をお聴きください。 個人的には、この曲のよさ、ヴォーカルが際立っていて、アコースティック・ヴァージョンの方をとくに気に入っています。さらに、1991年EPヴァージョンなるものもあり、こちらの方はEP盤『ディド・ヤ』に収録されています(アコースティク版に近い感じもあって、こちらも好みだったりします)。 なんだか今回は欲張ってしまっていますが、映像をもう一つ。レイ・デイヴィスによる2010年のパフォーマンスで、なかなか感動的なステージです。 [収録アルバム]The Kinks / The Kinks Are The Village Green Preservation Society(1968年) *初期ヴァージョンおよび後のリマスター版(ボートラ)に収録。The Kinks / Did Ya(1991年) *1991年EPヴァージョンを収録。 【中古】 ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ(紙ジャケット仕様)/ザ・キンクス 【中古】 ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ(デラックス・エディション)/ザ・キンクス 【中古】 Kinks キンクス / Did Ya 【CDS】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.07.09
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キンクス名曲選~PART III(その3) 3曲目は、『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』(1969年)に収められた楽曲です。表題からも窺えるように、このアルバムは、歴史に翻弄される一市民を主人公としたコンセプト・アルバムなのですが、その主人公アーサーはオーストラリアへ移住します(レイ・デイヴィスの義理の兄アーサーは実際に1960年代に豪州へ移住しています)。そのくだりで登場する楽曲が、この「オーストラリア(Australia)」です。 “大英帝国の衰退ならびに滅亡”というのは、歴史的背景を知っていてもイギリス人でない人にはあまり実感がイメージしづらいのだろうと想像します。イギリスの市民が、かつての植民地だったオーストラリアに移住する。つまりは国力を失った国の末路(実際、この当時はカリブ海の旧イギリス領も次々と独立していった時期でした)のようなものも含まれていて、国力を失いつつ今の日本を見ていると、なんだか微妙な感情も沸いてきたりします。 この楽曲のライヴ映像をと言いたいところですが、それらしきものは見当たりません。そのようなわけで、今回のもう1本は、なんともマニアックな方向に走ってしまいますが、オーストラリア向けシングル・ヴァージョンをお聴きください。元のアルバム収録のものが7分近い長尺ということもあり、シングルでは、思い切って短く編集されているというものです。 [収録アルバム]The Kinks / Arthur (Or the Decline and Fall of the British Empire)(1969年) 輸入盤 KINKS / ARTHUR OR THE RISE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE (REISSUE) [CD] 【中古】 アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡+10/ザ・キンクス ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.07
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キンクス名曲選~PART III(その2) 3シリーズ目となるザ・キンクス(The Kinks)の名曲選、2曲目は「ライフ・オン・ザ・ロード(Life on the Road)」です。1977年のアルバム『スリープウォーカー』のオープニングナンバーです。 一般には“ロックへの回帰”とされる時期のキンクスの作品なのですが、曲の展開や演奏といった面では、それまでのコンセプト・アルバム群で培われたいい部分が昇華された1曲だと感じています。 さて、この曲のライヴ演奏の様子もご覧いただこうと思います。1979年ですので、アルバム発表から数年後ということになりますが、プロヴィデンスでのライヴ・パフォーマンスとのことです。 余談ながら、この映像、不鮮明だし音もよくないのですが、個人的には、ぜひとも生で見てみたかった、という雰囲気に満ちたライヴです。[収録アルバム]The Kinks / Sleepwalker(1977年) 【輸入盤】スリープウォーカー(2024・リマスター) [ Kinks ] 【輸入盤】 Kinks キンクス / Sleepwalker (2024 Remaster) 【CD】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.07.06
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キンクス名曲選~PART III(その1) 久方ぶりになるのですが、ザ・キンクス(The Kinks)の名曲選をお届けしたいと思います。ビートルズ、ローリング・ストーンズをはじめとするブリティッシュ・ロック・バンドのうち、本邦ではいま一つ人気を得てこなかったキンクスですが、実は多くの名曲を生み出しているということで、5曲ほどお楽しみいただければと思います。 最初は、1971年リリースのアルバム『マスウェル・ヒルビリーズ』の表題曲(といっても、アルバム表題は複数形、曲の表題は単数形だったりするのですが)の「マスウェル・ヒルビリー(Muswell Hillbilly)」です。 カントリーロック風の演奏ですが、レイ・デイヴィスの歌心ある作者ぶりが光ります。余談ながら、上記のアルバムからのシングルは、世界的には「20世紀の人」だけだったのですが、この「マスウェル・ヒルビリー」は、日本に限っては、シングルとしても発売されたということなのだそうです。 映像をもう一つ。短い時間のものですが、1970年代後半、BBCのオールド・グレイ・ホイッスル・テストで収録された演奏シーンをご覧ください。 [収録アルバム]The Kinks / Muswell Hillbillies(1971年) マスウェル・ヒルビリーズ +2 [ ザ・キンクス ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.05
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これぞギターで表現するロック 1980年、エアロスミスを脱退してソロのプロジェクトを開始したジョー・ペリー(Joe Perry)。そんな彼がジョー・ペリー・プロジェクト(Joe Perry Project)としてリリースした2枚目の作品が、1981年の『忘れじのロックン・ロール(I've Got the Rock & Rolls Again )』だった。前作(過去記事)同様にデヴィッド・ハル(ベース)、ロニー・スチュワート(ドラムス)がメンバーに名を連ねるが、ボーカルはチャーリー・ファーレン(この人物は楽曲作りにも大きく貢献している)に交代し、プロデューサーも変更(前作ではジャック・ダグラスだったのが、今作ではブルース・ボトニック)されている。 前作に比べると、本盤には次のような特徴が認められる。まず、ロックン・ロールへの回帰とも言える傾向が見られ、真っ直ぐにロックしている楽曲が多いという印象を与える。そして、この特徴に伴うものとして、一つには、ジョー・ペリーのギター・プレイがわかりやすい形でより前面に出ていること、もう一つとしては、キャッチーな楽曲が増加していることが特徴になっているように思う。 オープニング・ナンバーの1.「イースト・コースト、ウェスト・コースト」(C・ファーレンの作)は、軽快かつしっかりロックしていて、おすすめの1曲。3.「忘れじのロックン・ロール」は、“ギターでロックン・ロールを表現する”というのはこういうことだ、と言わんばかりのギター・プレイ全開の演奏が聴きどころになっている。アルバム前半(LP盤のA面)では、5.「傷ついた戦士(ソルジャーズ・オブ・フォーチュン)」もギターのカッコよさに溢れている。 アルバム後半(かつてのB面)では、7.「俺たちのロック(リッスン・トゥ・ザ・ロック)」がキャッチーさと真っ直ぐなロックといういい按配の上に成立した好曲(こちらもC・ファーレンのペンによる曲だったりする)。あと、個人的には、10.「サウス・ステイション・ブルース」がなかなかの好みで、派手な印象の曲ではないかもしれないが、ギターに注目して聴きたい1曲だと思う。その他、この文中で触れられなかった楽曲も好曲揃いで、ロック好きには聴き逃がせない好アルバムだと言える。[収録曲]1. East Coast, West Coast2. No Substitute for Arrogance3. I've Got the Rock 'n' Rolls Again4. Buzz Buzz5. Soldier of Fortune6. TV Police7. Listen to the Rock8. Dirty Little Things9. Play the Game10. South Station Blues1981年リリース。 【中古】 忘れじのロックン・ロール/ジョー・ペリー・プロジェクト 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.07.02
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当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。累計アクセス数が11000000カウントを超えました。この場を借りて、ご愛顧にあらためて感謝するとともに、今後とも本ブログをよろしくお願いします。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.06.29
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安定した歌唱の11枚目のアルバム ミハーレスことマヌエル・ミハーレス(Manuel Mijares)は、1958年メキシコシティ生まれのシンガー、シンガーソングライター。1980年代後半にメキシコのシーンに姿を現し、いくつものヒット曲で人気を得た。本盤『エル・プリビレヒオ・デ・アマール(El privilegio de amar)』は、こうして名声を得たミハーレスがEMIからユニヴァーサルへとレーベルを変えて最初にリリースした11枚目のスタジオ作で、1998年にリリースされた。 全体としてはあまり派手にならず、安定した歌唱を見せている。楽曲面では様々なライターの曲を取り上げつつ、自作曲もいくつか含むといった構成で、全12曲が収められている。 最初に注目なのは、アルバム表題曲の1.「エル・プリビレヒオ・デ・アマール」。アルバムの先行シングルとしてアルバム・リリースの前月に先行して発売され、当初はメキシコや中南米諸国で人気を博し、同名のテレビドラマの主題曲として使用された。さらに後にはスペインや米国でもヒットした。当時の妻ルセーロ(1997年に結婚し、2児が生まれたが、2011年に離婚している)とのデュエット曲となっている。 自作曲は2.「エストレージャ・ミア」、5.「テ・エストラーニョ」、11.「シ・トゥ・テ・バス」の3曲。筆者の好みからすると、2.と5.の2つがミハーレス節の利いた好バラードで、この人らしさがよく表れている。自作曲以外で、同じようにミハーレスらしい雰囲気がうまく歌唱に結びついたものとしては、7.「バモス・ペルディエンドレ・エル・ミエド」と12.「ソレダー」がおすすめだと思う。 全体として落ち着いたトーンではあるものの、4.「ジョ・テ・アマレー」や上記の13.「ミエンテス」(こちらはなぜかフラメンコ調の演奏)のようなアップテンポのナンバーも含まれている。その一方、しっとりじっくり歌い上げる楽曲もあり、とりわけ10.「ポル・アモール」では、本盤のハイライトの一つと言える熱唱を聴くことができる。[収録曲]1. El privilegio de amar2. Estrella mía3. Si ahora te me vas4. Yo te amaré5. Te extraño6. Puedes llamar7. Vamos perdiéndole el miedo8. Si me miras9. Me vendes y me recompras10. Por amor11. Si tú te vas12. La soledad13. Mientes1998年リリース。 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.06.26
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1989年リリースのヒット作 ダニエラ・ロモ(Daniela Romo)は、1959年メキシコシティ出身のシンガー、女優。アナ・ガブリエルに次ぐ成功を収めた女性シンガーと言われる。本盤『キエロ・アマネセール・コン・アルギエン(Quiero amanecer con alguien)』は1989年にリリースされ、国内チャート1位を獲得したヒット作である。アルバムからは5曲がシングル・カットされ、うち2曲はTVドラマ『愛のバラード(バラーダ・ポル・ウン・アモール)』の主題曲であった。 アルバム表題曲の1.「キエロ・アマネセール・コン・アルギエン」はその主題曲の一方で、のびのびとした歌唱が特徴の1曲。余談ながら、この頃の彼女のヒット曲で筆者的にもっとも印象に残っているのがこのナンバーだったりする。もう1曲は、5.「バラーダ・ポル・ウン・アモール」で、ドラマのタイトルそのままの曲名で、歌唱力を生かしたバラード曲となっている。 他に目を引く歌唱としては、3.「エクスプローラメ」もしっとり系バラードでシングル・カットされた。他にシングルとなった9.「ディメロ」と11.「ラ・ギルナルダ」はともにフアン・ガブリエルによるナンバーで、どちらも美曲。4.「ナダ・メ・ファルタ、ナダ・メ・ソブラ」は印象的なサビのポップ・ナンバーで好感が持てる。8.「ソロ・シエンプレ・トゥ」も伸びのあるバラードで、ダニエラの歌唱力が活かされている。[収録曲]1. Quiero amanecer con alguien2. La última en tu vida3. Explórame4. Nada me falta, nada me sobra5. Balada por un amor6. Una vez más7. Y cae la gota de agua8. Sólo siempre tú9. Dímelo10. Desnuda11. La guirnalda1989年リリース。 ↓ベスト盤(本盤の表題曲を含む)です↓ 【中古】CD Daniela Romo Mis Mejores Canciones /00110 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.06.22
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40年以上を経て明かされたもう一つの『ネブラスカ』 ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)が1982年にリリースしたアコースティック作『ネブラスカ』には、バンドで吹き込んだ音源があると長らく言われてきた。けれども、それが世間に公表されるまでには40年以上の年月がかかった。2025年に発売された『ネブラスカ’82 エクスパンデッド・エディション』に収められた1枚が、『エレクトリック・ネブラスカ(Electric Nebraska)』である。 全8曲、時間にして30分ほどなので、フルアルバムとして成立しないわけでもないが、分量的には少々物足りない(ただしバンドでの録音は全15曲あったという)。今般のこのエレクトリック・ヴァージョンと元の1982年リリースのアコースティック・ヴァージョンを二択にすれば、やっぱりアコースティックということになるだろう。けれども、長い年月を経て陽の目を浴びたこの音源を聴くと心が震える。そして、何よりも、完成度が高いことに驚かされる。 基本的に多くの曲は、元のアコースティック・ヴァージョンのアレンジを踏襲しており、それをバンドで演奏するというのは、ライヴ(例えばこちらのライヴ盤)でも披露されてきた。1.「ネブラスカ」や3.「マンション・オン・ザ・ヒル」に見られるようにエレクトリックさが最小限に抑えられている曲もあれば、エレクトリックならではの新しい魅力がある曲も含まれている。例えば、4.「ジョニー99」のイントロなんかは、本来の『ネブラスカ』よりもカッコよく惚れ惚れする。8.「生きる理由」はリズム感が出ることで、アコースティックとは違う魅力が生まれている。 他方、1982年リリースのオリジナルの『ネブラスカ』には収められていなかった楽曲も見られる。5.「ダウンバウンド・トレイン」は、1984年の『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』に収録されることになった楽曲だが、全く別の曲かと思うほどのアレンジ、激しい曲調と勢いに圧倒される。7.「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」も同名の盤の表題曲となったが、当初のアコースティック・ヴァージョン(参考過去記事)をベースにバンド向けアレンジを施した演奏となっている(曲の雰囲気は明るいロック調ではなく、陰鬱さを湛えた激しいロック調となっているが、よく聴くとドラムスが既に後のヴァージョンに近いものになっているのは興味深い)。ともあれ、単なるアウトテイクではないレベルの高さに驚かされる1枚と言えるだろう。[収録曲]1. Nebraska 2. Atlantic City 3. Mansion on the Hill 4. Johnny 99 5. Downbound Train6. Open All Night 7. Born in the U.S.A. 8. Reason to Believe 2025年リリース。 ネブラスカ '82 エクスパンデッド・エディション [ ブルース・スプリングスティーン ] Bruce Springsteen ブルーススプリングスティーン / Nebraska '82: Expanded Edition 【完全生産限定盤】(4CD+Blu-ray) 【BLU-SPEC CD 2】 ブログランキングに参加しています。時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓
2026.06.18
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ヴァラエティに富んだ楽曲と歌唱 『ロイ・オービソン・シングス』と同じ1972年の終盤に発表されたのが、ロイ・オービソン(Roy Orbison)の『メンフィス(Memphis)』というアルバムである。様々な楽曲をカバーし、アップテンポのものからしっとりと歌い上げるものまでヴァリエーションに富んでいて、ロイ・オービソンの魅力が存分に発揮された盤になっている。 アルバム冒頭の1.「メンフィス、テネシー」は、本盤の楽曲の中で唯一のシングル曲。チャック・ベリーのナンバーで、テンポがよくパンチも利いている。3.「ラン・ベイビー・ラン」は、ヴォーカル・トリオのニュービーツが1965年にヒットさせた曲である。5.「アイム・ザ・マン・オン・スージーズ・マインド」は、なかなか秀逸な1曲で、渋い歌声に惚れ惚れさせられる。6.「アイ・キャント・ストップ・ルージング・ユー」は、ファースト盤に収められたナンバーの再演。元はドン・ギブソンの楽曲であるが、この曲もまたロイ・オービソンの歌唱力を存分に堪能でき、本盤での聴かせどころと言うべき1曲になっている。 アルバム後半(7.以降がLP盤でのB面)に移る。7.「ラン・ジ・エンジンズ・アップ・ハイ」は、軽やかにテンポに乗った曲調と歌い方が心地よい。そうかと思うと、8.「イット・エイント・ノー・ビッグ・シング」では、しっとりとした歌唱を聴かせる。続く9.「アイ・フォウト・ザ・ロウ」は、ハードな曲調。1950年代のザ・クリケッツの楽曲で、1960年代にボビー・フラー・フォーがヒットさせたもの(1970年代の後半にはザ・クラッシュがカバーしたことでも知られている)だが、ロイ・オービソンらしさがうまくでたヴァージョンに仕上がっていると思う。[収録曲]1. Memphis, Tennessee2. Why A Woman Cries3. Run, Baby Run (Back Into My Arms)4. Take Care of Your Woman5. I'm the Man on Susie's Mind6. I Can't Stop Loving You7. Run The Engines Up High8. It Ain't No Big Thing (But It's Growing)9. I Fought the Law 10. The Three Bells11. Danny Boy1972年リリース。 輸入盤 ROY ORBISON / MEMPHIS [CD] 【中古】欧2CD Roy Orbison Sings / Memphis / Milestones MEDCD755 Edsel Records /00110 ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.06.15
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2026.06.15
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アラニスの世界デビュー盤 1995年にリリースされたアラニス・モリセット(Alanis Morissette)のアルバム『ジャグド・リトル・ピル(Jagged Little Pill)』の日本盤の帯には、“何の前ぶれもなく舞い降りた片翼の天使 アラニス デビュー”とある。筆者もその当時に初めてこの女性シンガーソングライターの存在を知り、本盤を繰り返し聴いたことを記憶している。 けれども、実際には“何の前ぶれもない”わけではなかった。実はこの時点でアラニスは既にカナダではよく知られた存在だったらしい。オタワ出身でフランス系カナダ人の彼女は、幼い頃から曲を書き始め、10歳でテレビのレギュラー出演を得て、そのギャラで自主制作盤のシングルを作っている。これが功を奏してMCAカナダと契約、1991年には国内限定のデビュー・アルバムをリリースし、アルバムだけでなく複数のシングルでもヒットを記録したという。 要するに、カナダでは既によく知られた天才少女だったわけである。その後、もう1枚アルバムを制作した後、高校卒業を機にオタワからトロントへ、さらにはアメリカ合衆国のロサンゼルスへと拠点を移し、ちょうど21歳を迎えた頃に世界的にリリースされたのが、本人キャリアとしては3枚目になる本盤『ジャグド・リトル・ピル』だった。 以上の経緯でお分かりのように、カナダで経験を積んだうえで世界的に“デビュー”したわけである。実際、カナダはもちろんのこと、全米、全英、さらに複数の国でアルバムチャート1位を記録した。やや荒削りな部分を感じないでもないが、大胆なヴォーカルと刺激的な詞、オルタナ寄りの音作りが聴衆に受け入れられ、全世界で3000万枚以上のセールス、さらにはグラミーの“レコード・オブ・ザ・イヤー”にもノミネートされることとなった。 注目曲をいくつか見ておきたい。1.「オール・アイ・リアリー・ウォント」.は、21歳とは思えぬ堂々としたヴォーカルがインパクトのあるオープニング・ナンバー。2.「ユー・オウタ・ノウ」は、アルバムからのファースト・シングル。激しい曲調が印象的で、当時ラジオで頻繁に耳にした記憶がある。4.「ハンド・イン・マイ・ポケット」と8.「ヘッド・オーヴァー・フィート」はシングルとしてカナダで1位のヒットとなり、どちらも好曲。さらに、10.「アイロニック」は、シングルとして成功したナンバーで、これも当時よく耳にした覚えがある。カナダで1位のほか、オーストラリアとニュージーランドのチャートで3位、全米でも4位の結果を残した。 他に個人的な好みでは、力強さが感じられる5.「ライト・スルー・ユー」、本盤の中ではややバラード風の9.「メリー・ジェーン」なんかもいい。全体として21歳の表現力とは思えないヴォーカルがとにかく印象に残る1枚だと思う。[収録曲]1. All I Really Want2. You Oughta Know3. Perfect4. Hand in My Pocket5. Right through You6. Forgiven7. You Learn8. Head over Feet9. Mary Jane10. Ironic11. Not the Doctor12. Wake Up (contains hidden track "Your House (A Cappella)")13. Perfect (Acoustic version)1995年リリース。 ▼CD / アラニス・モリセット / ジャグド・リトル・ピル (解説歌詞対訳付) / WPCR-85268[7/22]発売 【中古】 ジャグド・リトル・ピル/アラニス・モリセット 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.06.12
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1980年代後半、マイケルの大ヒット作 マイケル・ジャクソン(Michael Jackson,1958年インディアナ州生まれ)は、言わずと知れた20世紀ポップ界のスーパースター。“キング・オブ・ポップ”と呼ばれるが、2009年に50歳で亡くなっている。 1980年代から90年代にかけてことごとくチャート1位の大ヒットアルバムを残しているが、本作『BAD(Bad)』は1980年代後半のもので、史上いちばん売れたアルバムの一つとされる。1987年にリリースされ、全米や全英のほかカナダ、ヨーロッパ諸国、日本など10か国以上のチャートで1位、年間チャートでもイギリスやフランスで1位という爆発的ヒットとなった。 シンセ(当時の最新楽器だったシンクラヴィア)などを用い、革新的な音作りと近未来を感じさせる楽曲と演奏、世界観がとにかく人気を博した。リード・シングルの8.「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」を皮切りに、1.「BAD」、2.「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」、7.「マン・イン・ザ・ミラー」、9.「ダーティー・ダイアナ」など計9曲(ヨーロッパなどだけでシングルカットされたものも含む)もがシングルとなった。とりわけ、上に表題を上げた5曲は、同一アルバムから5曲連続で全米シングル1位という、驚異的な売り上げと人気を誇った。 上記シングル5曲の中で個人的に気に入っているのは、8.「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」と7.「マン・イン・ザ・ミラー」、次いで9.「ダーティー・ダイアナ」。他の曲も、とにかく当時はラジオや街中でも頻繁に耳にし、馴染みの曲である。上で触れた曲以外で個人的にお勧めをいくつか挙げると、4.「リベリアン・ガール」や6.「アナザー・パート・オブ・ミー」がいい。あと、1.「BAD」と並んでマイケルらしいダンス調という観点では、10.「スムーズ・クリミナル」も聴き逃がせない。さらに加えておくと、5.「ジャスト・グッド・フレンズ」は、スティービー・ワンダーが参加しているという点でも注目のナンバーだったりする。 なお、“スペシャル・エディション”や“25周年記念盤”など、未収録曲を収めた後世のリリース盤(特に後者はリマスターに加え、複数ディスクにライヴを含む多くの楽曲が収録されている)も存在する。[収録曲]1. Bad2. The Way You Make Me Feel3. Speed Demon4. Liberian Girl5. Just Good Friends [feat. Stevie Wonder]6. Another Part Of Me7. Man In The Mirror8. I Just Can't Stop Loving You [feat. Siedah Garrett]9. Dirty Diana10. Smooth Criminal11. Leave Me Alone [CD bonus track]1987年リリース。 BAD/マイケル・ジャクソン[Blu-specCD2]【返品種別A】 BAD [ マイケル・ジャクソン ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2026.06.08
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コルトレーンをフィーチャーした初リーダー作 “モダン・ジャズ史上、最強のジャズ・ベース奏者は?”と問われると、筆者はポール・チェンバース(Paul Chambers)と答えることだろう。1950~60年代に活躍し、自身のリーダー作も残したものの、他の演奏者のリーダー作に数知れず参加し、数々の名盤を支えた。しかし、1969年に33歳と若くして病死している。そんな彼にとって、20歳で吹き込んだ最初のリーダー作が本盤『チェンバース・ミュージック(Chambers’ Music)』である。ジャズ・ウェストというマイナーなレーベルから出されたもので、マイルス・デイヴィスのバンドでの仲間であるジョン・コルトレーンをフィーチャーしている。ピアノはケニー・ドリュー、ドラムスはフィリー・ジョー・ジョーンズである。表題は、ポール・チェンバースの名と“室内楽(チェンバー・ミュージック)”をかけたものということのようである。 全6曲、緊張感に満ちた完成度の高い演奏が、次から次へと息つく間もなく繰り広げられる。その緊張感というのは、決してピリピリしたものではなく、モダン・ジャズの名演によく見られるあの緊張感である。先進的というよりは、従前のスタイルを踏襲していると言えそうだが、その枠組みの中で、実に質の高い演奏が繰り広げられている。 1.「デクスタリティ」は、伝統的なイディオムに基づきつつ、コルトレーンの伸び伸びとしたサックスが印象的。2.「ステイブルメイツ」は、本盤のいい意味での緊張感が発揮された演奏。3.「イージー・トゥ・ラヴ」は、ポール・チェンバースのベースの働きに注目して聴きたい1曲。 4.「ヴィジテーション」も、チェンバースのベースに注目したい1曲。5.「ジョン・ポール・ジョーンズ」は、朗々としたコルトレーンのサックス演奏が印象的で、ケニー・ドリューのピアノが全体にうまく合う演奏を展開している。6.「イーストバウンド」は、聴き手を包み込み、かつ一体感をもって畳みかける緊張感のある演奏がいい。全体として、緊張感を持続しながら、個々の聴きどころがきちんと出ていて、モダン・ジャズの手本のような演奏、それでいて、ただの“手本”ではなく、聴き手をしっかりと引き込んでいく。そんな魅力に溢れた盤だと思う。[収録曲]1. Dexterity2. Stablemates3. Easy to Love4. Visitation5. John Paul Jones6. Eastbound[パーソネル、録音]Paul Chambers (b)Kenny Drew (p)John Coltrane (ts)Philly Joe Jones (ds)1956年3月2日録音。 チェンバース・ミュージック [ ポール・チェンバース ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.06.06
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ジャズ・サックスの巨人、追悼 ソニー・ロリンズが亡くなったとの報道がなされています(外部記事)。1930年ニューヨーク生まれで、今年(2026年)の5月25日、ニューヨークの自宅にて逝去とのことです。 ロリンズは、主に1950年代から2000年代に活躍し、80歳を超えて引退の身となっていました。テナーサックス奏者として活躍したのはもちろんのこと、「セント・トーマス」をはじめとする優れた楽曲も残しています。95歳で亡くなったわけですから大往生と言ってもよいかもしれませんが、哀悼の意を込めて、彼の演奏曲をいくつかお聴きいただきたいと思います。 まずは、上記の「セント・トーマス」が収められた名盤『サキソフォン・コロッサス』に所収の「ブルー・セヴン(Blue Seven)」です。 1956~57年ごろの彼の演奏は本当に神がかっていたように思います。もう1曲、別の名盤として名高い『ニュークス・タイム』から、「チューン・アップ(Tune Up)」です。 続いては、一度“引退”し、復帰後の作品から2曲お聴きいただきます。まずは、復帰作となった『橋』に収められた表題曲の「橋(The Bridge)」です。有名な話ですが、引退期間中、ロリンズはウィリアムズバーグ橋で人知れずサックスの練習をしていたとされます。その“橋”を主題とした楽曲です。 最後は、ほぼ同時期の『ソニー・ミーツ・ホーク』からもう1曲。このアルバムはコールマン・ホーキンスとの共演作ですが、若い頃、ロリンズはホーキンスの自宅にサインを求めに押し掛けた経験もあるとのこと。同作に所収の「オール・ザ・シングス・ユー・アー(君は我がすべて)」をお聴きください。 あらためてソニー・ロリンズのご冥福をお祈りします。R.I.P. サキソフォン・コロッサス [ ソニー・ロリンズ ] THE BRIDGE +4 [ Sonny Rollins Quartet & Jim Hall ] 【輸入盤CD】【新品】Sonny Rollins / Sonny Meets Hawk (Mini LP Sleeve) 【K2016/10/7発売】(ソニー・ロリンズ) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.06.02
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バンド初のフル・ライヴ作 ハート(Heart)は最初の黄金期だった1970年代後半のライヴをベスト盤の一部(2枚組のうちの一枚、ただしCD化で削られた曲もあり)として発表している。けれども、アルバム全体が純粋なライヴ盤というのは、1980年代半ば以降の人気絶頂期を経て1991年にリリースされた本盤『ロック・ザ・ハウス・ライヴ!!(Rock the House Live!)』が最初であった。 この『ロック・ザ・ハウス・ライヴ!!』の内容は、1990年10月28日に米マサチューセッツ州で行われたライヴの演奏である。ステージで披露された22曲(ギターソロ1曲を含む)のうち14曲が本盤に収められた。時期的に見ても納得のように、1980年代のナンバー中心の選曲となっており、演奏にきらびやかな部分も感じられる。また、当時の人気ぶりがわかる声援も聞こえてくる。とはいえ、ハートのバンドとしての実力がしっかりと発揮されたライヴ盤でもある。 アルバムは直前のアルバム作品『ブリゲイド』のオープニング曲でもあった1.「ワイルド・チャイルド」から始まる。2.「おもかげせつなく(フォールン・フロム・グレイス)」も同盤からの選曲だが、この演奏がなかなかよくて、筆者的にはお気に入り。その後も3.「コール・オブ・ザ・ワイルド」、7.「アンダー・ザ・スカイ」、8.「ザ・ナイト」、9.「いつわりのストレンジャー(トール・ダーク・アンド・ハンサム・ストレンジャー)」と同盤からの曲が多く収められている。これらのうち、特に8.「ザ・ナイト」および9.「いつわりのストレンジャー」は聴き逃がせない好演奏である。 ところで、本盤には1980年代のヒット曲だった「ジーズ・ドリームス(ディーズ・ドリームス)」や「アローン」などは収められていない。大衆受けとなった楽曲に頼りたくなかったということもあったのかもしれないが、その主な理由は、本ライヴ盤の表題通り“ロック”に焦点を当てているからということではないかと察せられる。ポップな路線に寄った1985年作の『ハート』からの楽曲である5.「シェル・ショック」や10.「イフ・ルックス・クッド・キル」の演奏からも窺える。特に後者は意図的にテンポを上げ(初めて本ライヴ盤を聴いた時には明らかに違和感を感じた)、やや大袈裟に感じるほど分厚い音やハードなギター演奏を盛り込んでいる。こうした点からもそうした意図があったように思われる。 ここまでで触れていない楽曲をあと2つほど挙げてから、終わりにしたい。11.「フー・ウィル・ユー・ラン・トゥ」は、アルバム『バッド・アニマルズ』のオープニング曲だが、ライヴで演奏した時の魅力が十分に引き出されている。それから、ラストの14.「バラクーダ」。こちらは1970年代のハートの代表曲だが、ハードでコアな演奏力が相変わらず発揮されている。[収録曲]1. Wild Child2. Fallen from Grace3. Call of the Wild4. How Can I Refuse?5. Shell Shock6. Love Alive7. Under the Sky8. The Night9. Tall, Dark Handsome Stranger 10. If Looks Could Kill11. Who Will You Run To12. You're the Voice13. The Way Back Machine14. Barracuda 1991年リリース。 ロック・ザ・ハウス・ライヴ!! [ ハート ] Heart ハート / Rock The House Live! 【CD】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.05.31
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ストーンズ“初の”ライヴ盤 1962年に活動を開始し、翌年にレコードデビューしたローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)は、彼らにとって“最初のライヴ盤”となる『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト(Get Yer Ya-Ya's Out! The Rolling Stones in Concert)』を1970年にリリースした。実のところ、これよりも前の1965~66年には、イギリスでは加工された音源のライヴEP盤、米国向けリリースのライヴ・アルバム(どちらも『ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!』というタイトル)が発売されているが、バンド自身の公式な見解としては、今回の盤が最初のライヴ盤ということになっている。 本盤に収録されているのは、1969年11月27~28日(各日2公演ずつ行われたとのこと)、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでの公演での演奏である。2年半ほどライヴツアーを行っていなかった彼らは、1969年にこれを再開する。ブライアン・ジョーンズに代わって加入したミック・テイラーが参加した最初のツアーであった。ファン待望のライヴ盤(しかも1曲1曲の演奏の質が高い!)ということもあり、本盤はブートレグ抑止の意図もあったと言われる。 アルバムは、英米双方でナンバー1ヒットとなった1.「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」で幕を開ける。デビュー盤に収録されていた2.「かわいいキャロル」は、元々はチャック・ベリーの楽曲であるが、このライヴ盤ではもう1曲、8.「リトル・クイニー」というチャック・ベリーのナンバーもカバーされている。 上記のライヴツアーを行っていない間に、ストーンズは『ベガーズ・バンケット』、『レット・イット・ブリード』といった名盤をリリースしており、これらの収録曲が本ライヴ盤の中核をなしている。3.「ストレイ・キャット・ブルース」、6.「悪魔を憐れむ歌(シンパシー・フォーザ・デヴィル)」、10.「ストリート・ファイティング・マン」は『ベガーズ・バンケット』で披露されていたナンバー。 ロバート・ジョンソンの楽曲である4.「むなしき愛(ラヴ・イン・ヴェイン)」、5.「ミッドナイト・ランブラー」、7.「リヴ・ウィズ・ミー」は、アルバム『レット・イット・ブリード』の収録曲である。また、9.「ホンキー・トンク・ウィメン」は彼らの有名なシングル曲であるが、『レット・イット・ブリード』にそのカントリー・ヴァージョンが収録されたという楽曲でもある。 蛇足ながら、ジャケットデザインについて一言。当時の感覚と言えばそれまでなのかもしれないが、後の時代から見るとどうもこの盤のジャケット(もちろんちゃんとアート担当者がいて制作されたのだけれど)は、本ライヴ演奏の魅力を伝えきれていない気がする。熱狂が伝わり、汗ほとばしるステージ上のメンバーや演奏の姿の写真ジャケ(あくまで筆者の感性による)みたいな方がはるかに本盤の魅力が伝わりそうな気がするのだけれど。 なお、2009年には本盤の40周年デラックス・エディションが発売された。その追加ディスク(筆者は未聴)には、リリース当時にバンドが希望したものの叶わなかったという共演アーティスト(B・B・キング、アイク&ティナ・ターナー)との音源も収められている。[収録曲]1. Jumpin' Jack Flash 2. Carol 3. Stray Cat Blues4. Love in Vain 5. Midnight Rambler6. Sympathy For The Devil 7. Live With Me8. Little Queenie 9. Honky Tonk Women 10. Street Fighting Man1970年リリース。 ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!/ザ・ローリング・ストーンズ[SHM-CD]【返品種別A】 ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト! [ ザ・ローリング・ストーンズ ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.05.28
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1970年発表のサード作 ザ・バンド(The Band)は、1967年から1976年まで活動し、後にロックの殿堂入りもしたカナダ人を中心としたバンド。リヴォン・ヘルム、ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソンの5人組だが、昨年(2025年)ハドソンの死去により、メンバー全員が鬼籍に入った。 1968年にデビュー盤(『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』)、翌年にセカンド作(『ザ・バンド』)を発表した彼らの三作目が、1970年発表の本盤『ステージ・フライト(Stage Fright)』であった。全米ビルボードでは前作を上回る5位を記録し、ライヴ・パフォーマンスの場でバンドの顔となる楽曲(6.「ザ・シェイプ・アイム・イン」、9.「ステージ・フライト」)も生まれた。アルバム全体としては、ザ・バンドの作品群の中でいちばんロック・バンドらしさが伝わってくる作品と言えるのではないかと思う。 アルバム全体を見渡しながら、注目曲をいくつか挙げてみたい。1.「ストロベリー・ワイン」は、リヴォン・ヘルム節が前面に出た、個人的には特にお気に入りのナンバー。そして、前2作からのザ・バンドらしさという意味では、2.「スリーピング」が筆者としてイチオシのナンバーである。 上に書いたように、本盤はロックっぽさが強くなっている。その代表格としては、6.「ザ・シェイプ・アイム・イン」が頭一つ抜け出している。そして、別格として、9.「ステージ・フライト」。この曲は、さほど派手な演奏ではないのだけれど、曲調も演奏もヴォーカル(ダンコが担当)も、その魂はロックであるという印象が強い。 上記以外の収録曲もどれも質が高く、捨て曲はほぼない。強いて前2作に及ばない点を挙げるとすれば、前2作に比べて収録曲の統一感が低くなっていそうという点は指摘できるかもしれない。ファースト作とセカンド作で“深淵なる米国南部への探求”を進めたザ・バンドだったが、おそらくこのアルバムの頃にはある程度のところまでその探究は行きついてしまっていたのだろう。そういう意味では、次なるステップに移り行こうとする姿が垣間見えるアルバムだということもできそうな気がする。[収録曲]1. Strawberry Wine2. Sleeping3. Time to Kill4. Just Another Whistle Stop5. All La Glory6. The Shape I'm In7. The W.S. Walcott Medicine Show8. Daniel and the Sacred Harp9. Stage Fright10. The Rumor1970年リリース。 ステージ・フライト+4/ザ・バンド[SHM-CD]【返品種別A】 ステージ・フライト 50周年記念エディション [ ザ・バンド ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.05.24
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編集盤ながら初期フリートウッド・マックを代表する1枚 かつて、同じアーティストの作品であっても、英国と米国の間でリリース内容が違うということはよくあった。ビートルズやローリング・ストーンズなんかでもよく耳にする“米盤(US盤)”とか“英盤(UK盤)”というやつである。その違いの中には、同じ表題のアルバムの内容が違うこともあれば、ある盤は一方でリリースされず、そのリリースされなかった内容は別な風に組み替えられてもう一方でリリースされるなどというケースもあった。 フリートウッド・マックの本盤『英吉利の薔薇(English Rose)』は、セカンド作の『ミスター・ワンダフル』(1969年)がリリースされなかったアメリカ向けに編まれた(それに準じて日本でもリリースされた)ものである。とはいえ、このバンドの初期の作品として広く聴かれているものはというと、このアルバムということが多いのではないだろうか。そして、実際、この盤はそうなるに相応しい内容充実のアルバムに仕上がっている。 収録曲の内訳は、上記の『ミスター~』から6曲(1., 3., 5., 6., 8., 11.)。シングル・リリース(B面含む)されたアルバム未収録曲が3曲(2., 7., 12.)、未発表曲が1曲(5.)、そして、次作として準備されていた『ゼン・プレイ・オン』(UK盤)のナンバーが2曲(9., 10.)である。また、本盤が出た後、イギリスではコンピ盤『聖なる鳥(The Pious Bird of Good Omen)』が発売されたため、そちらとの曲の重複も見られる。 『ミスター~』収録曲の中で突出しているのは、1.「ストップ・メッシン・アラウンド(モタモタするな)」、そしてインスト演奏の5.「夕暮ブギー」。個人的に、フリートウッド・マック最初期のブルースロック・ナンバーは、いつ何度聴いてもリピート必至だったりする。 本盤で聴き逃がせないのは、シングル曲の7.「ブラック・マジック・ウーマン」と12.「アルバトロス(あほうどり)」。前者は、この数年後にサンタナが取り上げてヒットさせたことでも知られる名曲である。後者は、従来の演奏とは一線を画すまったりムードのナンバー。他に個人的な好みとしては、上記12.のB面だった2.「ジグソウ・パズル・ブルース」、さらに10.「ウィズアウト・ユー」があり、どちらもダニー・カーワンによる楽曲である。[収録曲]1. Stop Messin' Round2. Jigsaw Puzzle Blues3. Doctor Brown4. Something Inside of Me5. Evenin' Boogie6. Love That Burns7. Black Magic Woman8. I've Lost My Baby9. One Sunny Day10. Without You11. Coming Home12. Albatross1969年リリース。 【国内盤CD】【新品】フリートウッド・マック / 英吉利の薔薇 【国内盤CD】【新品】フリートウッド・マック / 英吉利の薔薇 下記ランキングに参加しています。 応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.05.21
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バンドとしての第2作 レスリー・ウェストのアルバムをフェリックス・パパラルディがプロデュースしたことを契機にバンドへと発展したマウンテン(Mountain)は、1970年にバンド第1作となる『勝利への登攀』を発表し、成功を収めた。そして、翌1971年に続いてリリースされたバンド第2作となるアルバムが、『ナンタケット・スレイライド(Nantucket Sleighride)』である。この盤は、前作を上回るセールスを上げ、全米16位(ファースト作は17位)、カナダ14位(同19位)、またイギリスでも初のチャート入り(最高位は43位)という結果を残した。 バンドのメンバーは、レスリー・ウェスト(ヴォーカル、ギター)、フェリックス・パパラルディ(ヴォーカル、ベース)、スティーヴ・ナイト(キーボード)、コーキー・レイング(ドラムス)。前作と同様の4人が息の合ったタイトでハードな演奏を展開する。 オープニング曲の1.「ドント・ルック・アラウンド」から畳みかけるように高いテンションとハードなサウンドが炸裂する。そもそも本盤が作られたのは、ハードロックなるものが作り出されていく時期に該当し、サイケデリック・ロックとブルースロックがハードロックへと展開し、昇華していく過程をリアルに聴けるというのも興味深い点だと言える。いくぶん幻想的な雰囲気を湛えつつ演奏が展開していくアルバム表題曲の3.「ナンタケット・スレイライド」なんかは、そうしたドキュメントを目の当たりにできる1曲と言えるのかもしれない。 アルバム後半に移り、6.「アニマル・トレーナー」のような初期ハードロック的楽曲は、個人的に聴いていて心地よい。かと思うと、続く7.「マイ・レディ」にはどこか牧歌的な雰囲気が残り、ウェストとパパラルディそれぞれの個性がうまく噛み合って作品を成り立たせている。そんな中、アルバムの中で一つの聴きどころと言えそうなのは、終盤の2曲。8.「暗黒への旅路」はパパラルディとその妻のゲイル・コリンズの共作で、楽曲としてきれいにまとまりつつも、ギターがスリリングさを醸し出している。9.「偉大なる列車強盗」はウェストを含むバンドメンバー4人の共作で、息の合ったハイレベルな演奏であると同時に、外へ放つエネルギー感が強く伝わってくるように思う。このように、ある意味では異なる志向性が同居するというのが、本盤のよさとも言えるような気がする。[収録曲]1. Don't Look Around2. Taunta (Sammy's Tune)3. Nantucket Sleighride (For Owen Coffin)4. You Can't Get Away5. Tired Angels (For J.M.H.)6. The Animal Trainer and the Toad7. My Lady8. Travellin' in the Dark (For E.M.P.)9. The Great Train Robbery10. Travellin' in the Dark (For E.M.P.)-Live-(リマスターCDのボーナストラック)1971年リリース。 【中古】 ナンタケット・スレイライド/マウンテン 【中古】 【輸入盤】Original Album Classics(5CD)/マウンテン 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2026.05.17
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2026.05.15
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ハードロック界の不朽の名作 ディープ・パープル(Deep Purple)は、1968年にデビューし、レッド・ツェッペリンと並んで後のハードロックやヘヴィメタルの世界に多大な影響を与えた。メンバーを替えながらも長く存続しているバンドであるが、その全盛期の作品にしてハードロック界の不朽の名作と呼べるのが、1972年発表の本盤『マシン・ヘッド(Machine Head)』である。1970年の『イン・ロック』でハードロック路線での作品に成功した彼らのいわば完成形がこの『マシン・ヘッド』だった。セールス面でもイギリスをはじめ複数の国でアルバムチャートの1位、米国でも7位という成功を収めた。 録音はスイスのモントルーで行われた。当初、カジノのステージでの録音が計画されたものの、火事によってこの録音場所は失われてしまう。結局、録音はモントルーの別の場所で行われたのだが、この火災のアクシデントは、名曲5.「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を生み出すことにもなった。 収録されているのは全7曲で、文字通り捨て曲なしの完成度の高い作品である。収録された順に各曲を見ていくことにしたい。 LP時代のA面は、1.「ハイウェイ・スター」から幕を開ける。イアン・ギランのヴォーカルが冴え、疾走感と勢いを感じる曲調と、リッチー・ブラックモアのハードで的確なギター・プレイが印象に残る名曲である。2.「メイビー・アイム・ア・レオ」はメリハリがあって安定感のある演奏が特徴。表題の“しし座(レオ)”というのは、ヴォーカルのギランのことである。 続く3.と4.はライヴでもあまり取り上げられなかったせいか、本盤の中ではやや影の薄い曲であるが、決して質の面で劣っているわけではない。3.「ピクチャーズ・オブ・ホーム」は、個人的にはこのギター演奏も結構好きなのだが、当時はブラックモアが気に入らず、彼の在籍中のツアーでは一切演奏されなかったという楽曲。4.「ネヴァー・ビフォア」は、シングルカットされた曲ではあるもののさほど大きなチャートアクションを起こしたわけではなく、ライヴでもほとんど演奏されなかった(大衆の受けという意味ではよくできた曲で、ハードロック的要素をうまく生かした演奏に仕上がっているとは思うのだけれど)。 LPでのB面に当たるアルバム後半に移ろう。5.「スモーク・オン・ザ・ウォーター」はハードロック界を代表するナンバー。この印象的なギターのリフは、エレキギターを手にした少年なら誰もが弾いてみたフレーズと言えるほどポピュラーなものである。上で触れたとおり、ステージ火災の顛末をスリリングな曲調で表現した名曲に仕上がっている。続く6.「レイジー」は本盤の収録曲の中で最も長い尺(7分超)で、キーボードのジョン・ロードとギターのブラックモアの演奏がとにかく秀逸。アルバムを締めくくる7.「スペース・トラッキン」は宇宙旅行がテーマとなっており、本盤では4分半の収録時間だが、ライヴではその締めくくりに長い尺で演じられるようになった1曲。なお、本盤には25周年や40周年のエディションがあり、それぞれにリマスターやライヴなど複数ディスクの加えられたものが存在している。[収録曲]1. Highway Star2. Maybe I'm a Leo3. Pictures of Home4. Never Before5. Smoke on the Water6. Lazy7. Space Truckin'1972年リリース。 マシン・ヘッド [ ディープ・パープル ] マシン・ヘッド 2012リマスター・スペシャル・エディション [ ディープ・パープル ] マシン・ヘッド:スーパー・デラックス・エディション (完生産限定盤 3CD+アナログ+Blu-ray)【アナログ盤】 [ ディープ・パープル ] 下記のランキングに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援してください! ↓ ↓
2026.05.13
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パブロ名曲選(第3弾、その5) パブロ・ミラネス(Pablo Milanés)の名曲選の第3弾、最後となる5回目は「ジャ・ベス(Ya ves)」というナンバーで締めくくりたいと思います。彼の代表曲としても広く認知されている楽曲で、吹き込みも何度もなされているようです。そのため、複数の異なるヴァージョンが存在する曲ということになるのですが、今回はそのいくつかを見てみようといったところです。 まずは、最もよく耳にすると思われるヴァージョンです。これが初出なのかどうかは確認が取れずにいるのですが、ベスト盤などにも収められていることが多いものです。 続いては、ジャズ的なアプローチの入った演奏のヴァージョンをお聴きください。1978年の『ノ・メ・ピダス』(先の「ジョ・ノ・テ・ピド」が収録されているのと同じアルバム)に収められたものです。 さらに、“南国風ヴァージョン”と呼べそうなものも存在します。こちらは、エル・アルビーノと組んだ1980年の『アニョス』というアルバムに収められています。 今回は、さらにもう一つ。娘のアイデー・ミラネスとのライヴでのデュエットもお聴きください。ちなみに、父娘でのヴァージョンは、2人の共作盤『アモール』でも披露されています。 パブロは2022年に79歳で亡くなりました。当然ながら、もう新作は望めません。でも、数知れないほどの録音を残し、数々の美曲・名曲を残した偉大なアーティストとして、キューバだけでなく、スペインでもメキシコでも、スペイン語圏の各地で愛され続けています。筆者もまた、それらを愛着をもって聴き続けていく一人でありたいと思っています。[収録アルバム]Pablo Milanés / Antología(1992年)Pablo Milanés / No me pidas(1978年)Pablo Milanés y El Albino / Años(1980年)Haydée Milanés con Pablo Milanés / Amor(2017年) ↓ベスト盤です。↓ 【輸入盤CD】【新品】Pablo Milanes / Antologia Personal【K2021/11/12発売】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.05.10
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パブロ名曲選(第3弾、その4) パブロ・ミラネス(Pablo Milanés)の名曲選、今回は、初期の楽曲の一つです。彼のレコード・デビューは1974年で、キューバの思想家ホセ・マルティの詩に歌をつけて吹き込んだものでした。そして、次のセカンド作においても同様の試みをしています。 1975年のそのセカンド作は、『ニコラス・ギジェンを歌う』という表題です。そして、ニコラス・ギジェン(Nicolás Guillén)というのは、1902年生まれのキューバを代表する詩人です。そのニコラス・ギジェンの詩を歌にした、同盤に収録のものをまずはお聴きください。 続いては、ライヴでこの曲を取り上げている場面をご覧いただこうと思います。1990年代、スペイン人のシンガーソングライターのビクトル・マヌエルとのステージで、このライヴの模様は、『ムチョ・マス・ケ・ドス』という2枚組アルバム(過去記事前編・後編)に収録されたものです。冒頭のMCでパブロは、“私たちの国民的詩人”としてニコラス・ギジェンのことを紹介しています。 [収録アルバム]Pablo Milanés / Canta a Nicolás Guillén(1975年)Ana Belén y Víctor Manuel / Mucho más que dos(1994年) *過去記事後編はこちら ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.05.08
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パブロ名曲選(第3弾、その3) キューバ人のシンガーソングライター、パブロ・ミラネス(Pablo Milanés)の名曲選の続きです。今回取り上げるのは、「ジョ・ノ・テ・ピド(Yo no te pido)」というナンバーです。1978年に発表された『ノ・メ・ピダス(No me pidas)』という盤に収められた楽曲です。 このアーティストのよさは、何よりも作り出す楽曲の美しさにあると思います。もちろんこの曲もそうした美曲の一つということです。ただ、その一方で、パブロの歌唱は美しさだけでは測れない魅力があるように感じます。この曲の歌声なんかは、芯の強さというか、詞を伝えることの信念がそのまま歌唱に表れているような気がしてなりません。時折こうした歌唱を見せてくれるというのも、パブロ・ミラネスのよさだったのではないかと密かに思っている次第です。 さて、同じ曲の在りし日のステージでの様子もご覧ください。彼は、キューバだけでなく、スペインやメキシコを始めスペイン語圏各地で親しまれたアーティストでした。そのようなわけで、1990年代、スペインでのライヴと思われる映像をご覧いただきたいと思います。 [収録アルバム]Pablo Milanés / No me pidas(1978年)Pablo Milanés / Vengo naciendo(1999年) ↓ベスト盤です↓ 【輸入盤CD】【新品】Pablo Milanes / Antologia Personal【K2021/11/12発売】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.05.07
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パブロ名曲選(第3弾、その2) パブロ・ミラネス(Pablo Milanés)の名曲を取り上げていますが、今回は彼の出身地キューバをテーマにした楽曲です。「アモ・エスタ・イスラ(Amo esta isla)」というナンバーです。この曲名は、“私はこの島を愛す”を意味し、この後に続く詞は“私はカリブ人だ”というものです。まさしく”キューバ愛”に満ちた曲ということになるでしょうか。 初出は1980年代初頭のことかと思われます。この当時の複数のアルバムに収録されていることは確認できたのですが、それ以上の詳しい情報はよくわかりません。ともあれ、まずはその当時にリリースされた音源をお聴きください。 それから40年ほど経った2022年、パブロは79歳で天へと旅立ってしまいます。実はパブロの生前にリリースされた盤で筆者が最後に手に入れたのは、ハバナでのライヴ盤でした。地元キューバでのということもあり、もちろんこの曲も披露されています。そのようなわけで、2018年、カール・マルクス劇場でのライヴの様子をご覧ください。 [収録アルバム]Pablo Milanés / Amo esta isla(1981年)Pablo Milanés / Yo me quedo(1982年)Pablo Milanés / Mi Habana(2019年) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.05.05
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パブロ名曲選(第3弾、その1) パブロ・ミラネス(Pablo Milanés)は、1943年キューバ出身のシンガーソングライター。キューバの“ヌエバ・トローバ”ないしは“ヌエバ・カンシオン”のムーヴメントを牽引した人物で、2022年に亡くなっています。本ブログでは、これまで彼の曲やアルバムを何度も紹介してきていますが、今回はパブロの名曲選・第3弾という形で、さらに5曲ほどピックアップしていきたいと思っています。 最初は「ア・べセス・クアンド・エル・ソル(A veces cuando el sol)」というナンバーです。1984年にリリースされた『コミエンソ・イ・フィナル・デ・ウナ・ベルデ・マニャーナ』というアルバムに収録されています。 後年、パブロは娘のアイデー・ミラネスと共演したアルバムを吹き込んでいます。2017年にリリースされた『アモール』というアルバムですが、そこにもこの曲も収録されています。そのようなわけで、親子でのデュエットによる「ア・べセス・クアンド・エル・ソル」です。 [収録アルバム]Pablo Milanés / Comienzo y final de una verde mañana(1984年)Haydée Milanés y Pablo Milanés / Amor(2017年) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.05.04
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聴き逃がしてはならない、ブルースロックの1枚 ニック・グレイヴナイツ、ニック・グラベニテスなどと表記されるものの、正しくは、ニック・グラヴィナイティス(Nick Gravenites)と読む。この人物は、1938年シカゴ生まれで、2024年に85歳で没している。彼の名は、一部のマニアの間ではよく知られているが、広く一般にはそうではない。とはいえ、エレクトリック・フラッグのヴォーカリスト、あるいは、ポール・バターフィールドの「ボーン・イン・シカゴ」(参考過去記事)や「イースト・ウェスト」(参考過去記事)、ジャニス・ジョプリンの「素晴らしい世界に」や「生きながらブルースに葬られ」(参考過去記事)などの作者と言えば、ピンと来る人もそれなりに多いのではないだろうか。 そんな彼が1969年に残した名盤が『マイ・レイバース(My Labors)』である。決して派手な有名盤ではないけれども、上記の経歴からわかるように、まさしく“ホワイトブルース”ないしは往時のブルースロックという意味では聴き逃がすことのできない1枚なのである。 収録曲のうち、最初の4曲はマイク・ブルームフィールドのライヴ盤(『永遠のフィルモア・ウェスト』)と重複する内容。さらに、8.「ウィンとリー・カントリー・サイド」とCDボーナストラックの10.と11.も同ライヴの音源によるものである。 5.~7.の3曲はスタジオ録音によるもの。筆者の最も好みなのは、ブルースロックらしさ全開の6.「スロー・ユア・ドッグ・ア・ボーン」の畳みかけるような演奏。また、5.「マイ・レイバー」と7.「素晴らしい世界に」は、曲作りとヴォーカルにけるグラヴィナイティスの幅の広さを感じさせるものになっていると思う。 ライヴからのテイクで特に注目なのは、13分を超える長尺の8.「ウィンとリー・カントリー・サイド」。ピアノからギター、そして徐々にバンドが入っていくスロー・ブルースで、マイク・ブルームフィールドのファンも聴き逃がせない1曲となっている。さらに、上述の通り、CDでは、ライヴ・テイク2曲がボーナストラックとして追加されている。そのうち10分を超える尺の10.「ボーン・イン・シカゴ」は、ポール・バターフィールドのそれとは一味違う滋味深さが詰まった、曲の作者本人による解釈で、これも必聴だと言える。[収録曲]1. Killing My Love2. Gypsy Good Time3. Holy Moly4. Moon Tune5. My Labors6. Throw Your Dog a Bone7. As Good as You've Been to This World8. Wintry Country Side~以下、CDボーナストラック~9. Work Me Lord10. Born in Chicago1969年リリース。 【国内盤CD】【新品】ニック・グラベニテス / マイ・レイバース[初回出荷限定盤(完全生産限定盤)] 【中古】欧CD Nick Gravenites My Labors FLOATM6084 Retroworld 未開封 /00110 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.05.02
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デイヴ・メイスン追悼 トラフィックの創設メンバーで、ソロとしても活動したデイヴ・メイスン(Dave Mason)が今月(2026年4月19日)に亡くなっていたことが報道されました(参考リンク)。1946年、イギリスのウスター出身で、享年79歳。米ネバダ州の自宅で静かに息を引き取ったとのことです。 追悼の意を込めて、いくつかの曲を振り返っておきたいと思います。まずは、トラフィック時代のナンバーです。セカンド作に先行してシングルとして発表された、メイスン作の「フィーリン・オールライト(Feelin’ Alright?)」をお聴きください。 トラフィックでは脱退・再加入などややこしい経緯がありましたが、結局、メイスンはソロでのキャリアを重ねていくことになります。続いては、1970年のソロ・ファースト作『アローン・トゥゲザー』に収録されたナンバーで、「ワールド・イン・チェンジズ(World in Changes)」です。アルバム・リリース当時よりも後の、1975年のステージでの演奏の模様をご覧ください。 次は、1977年発表のアルバム『流れるままに(レット・イット・フロウ)』に収められた楽曲です。全米12位のヒットとなった「ウィ・ジャスト・ディスアグリー(We Just Disagree)」をお聴きください。こちらもライヴでの演奏の映像です。 最後にもう1曲。『流れるままに』に続くアルバム『黄金の蝶(マリポーサ・デ・オロ)』に収録の美曲です。「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー(Will You Love Me Tomorrow)」というナンバーです。こちらはカバー曲で、ジェリー・ゴフィンとキャロル・キング作、1960年にシュレルズがヒットさせた楽曲を取り上げたものです。 デイヴ・メイスンのご冥福をお祈りいたします。R.I.P. アローン・トゥゲザー [ デイヴ・メイスン ] [期間限定][限定盤]流れるままに/デイヴ・メイスン[CD]【返品種別A】 【国内盤CD】【新品】トラフィック / トラフィック[+5] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.04.30
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1990年代半ば、セミ・アコースティックのライヴ演奏盤 ドッケン(Dokken)は、ドン・ドッケン(ヴォーカル)を中心人物とするヘヴィメタル・バンド。1980年代LAを中心としたHMの動きの代表的バンドである。バンドは1980年代末から1990年代前半にかけて一度活動を中断したものの、その後はメンバーチェンジを経つつ2020年代まで活動した。 本盤『ワン・ライヴ・ナイト(One Live Night)』は1996年にリリースされたライヴ・アルバムである(実際の録音は1994年の末になされている)。当時、猫も杓子も“アンプラグド”という流れがあったが、本盤ではアコースティックないしはセミ・アコースティックといった演奏で様々な楽曲が披露されている。具体的には、ドラムスやエレキベースを除いた(ただしエレキギターは登場する)形でアコースティック風のライヴ演奏が展開されている。 収録曲は、それまでのドッケンの代表曲を中心としたラインアップである。1.「イントゥ・ザ・ファイア」は、出世作となった『トゥース・アンド・ネイル』からのシングル曲で、後に映画『エルム街の悪夢3』でも使用された。同盤からの選曲は結構含まれていて、6.「トゥース・アンド・ネイル」は個人的には贔屓の曲。7.「ジャスト・ゴット・ラッキー」、9.「アローン・アゲイン」も同盤からのシングル曲である。10.「イン・マイ・ドリームス」は第3作『アンダー・ロック・アンド・キー』からのシングル曲。本ライヴ盤を締めくくるのも、同サード作に収められていた12.「イッツ・ノット・ラヴ」となっている。 それ以外に特に聴き手の興味をひくのは、インスト曲の8.「アイ・ウィル・リメンバー」。ヘヴィな音を身上とするバンドがアコースティックを志向した演奏で工夫を凝らすとこうなるのかという、素晴らしい演奏が披露されている。そして、何と言っても注目は、2つのカバー曲が収められている点である。5.「フロム・ザ・ビギニング」は、エマーソン、レイク&パーマーのサード作『トリロジー』に収められたエマーソンによるナンバー。他方、11.「ノーホエア・マン」は、いわずとしれたビートルズの「ひとりぼっちのあいつ」である。[収録曲]1. Into the Fire2. Unchain the Night3. The Maze4. Nothing Left to Say5. From the Beginning6. Tooth and Nail7. Just Got Lucky8. I Will Remember9. Alone Again10. In My Dreams11. Nowhere Man12. It's Not Love1996年リリース。 【中古】CD Dokken One Live Night VICP5514 VICTOR /00110 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.04.28
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バーンストームからソロへと思いきや実質的なバンド作品 ジェームズ・ギャングを離れたジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)は、ケニー・パサレリ(ベース)、ジョー・ヴィターレ(ドラムス)と3ピースのバンド、バーンストームを結成し、1972年に『バーンストーム』を発表した。続く作品となった翌1973年の本盤『ジョー・ウォルシュ・セカンド(The Smoker You Drink, the Player You Get)』では、名義がジョー・ウォルシュ個人になっている(しかも邦題に至っては、彼の名で“セカンド”となっている)ものの、実際にはバーストームによる演奏で、ロック・グレイス(キーボード)が4人目のメンバーとして追加されている。個人名義ながらバンドの作品になっていることは、裏ジャケでメンバー4人の顔が並んでいるところからも確認できる。名義はレコード会社の事情だったのだろうが、結局はこのバンドとしての活動が途絶える原因にもなったようだ。 さて、本盤は、米ビルボード6位、カナダのチャートでは2位というヒットとなった。この商業的な成功は偶然ではなく、中身の伴ったものであったことは、本盤に収められた楽曲を聴けばよくわかる。全体としては、ブルース、ブルースロックの影響が前作よりも濃いように見受けられるが、バンドとしての演奏力の高さ、奥行きを持たせたサウンド作りの巧さは確かに延長線上にあると言えそうである。 筆者的に注目と思う曲をいくつか挙げておきたい。1.「ロッキー・マウンテン・ウェイ」は、シングルとして全米ビルボードで23位、キャッシュボックスで11位となった。練られた音作りでブルースロックを演っているといった感じのナンバーで、ギターも存分に楽しめる。ちなみに、ロッキー山脈がテーマになっているが、当時のウォルシュの住まいがコロラド州で、そこから見える山に感激したと本人が語っている。3.「狼(ウルフ)」は気だるい雰囲気のナンバーでありながら、広がりと奥行きを存分に感じさせる演奏が印象的。4.「真夜中のムード(ミッドナイト・ムーディーズ)」はグレイスのペンによるナンバーで、寂し気でスリリングさが個人的には気に入っているインスト曲。ヴィターレのフルートが物悲しさをうまく演出している。 さらにあと2曲ほど触れておきたい。6.「メドウズ」は、堂々とした演奏が印象的な楽曲で、こちらもシングルとしてカットされた。ライヴでオープニング曲となったのも頷ける好曲である。8.「デイズ・ゴーン・バイ」は、ヴィターレの楽曲で、ヴォーカルも彼が担当している。個人的には、この憂いのあるメロディと演奏が気に入っている。このように、ジョー・ウォルシュの個人名義盤ではあるものの、バーンストームというバンドの作品として、完成度の高い好作であると言えるように思う。[収録曲]1. Rocky Mountain Way2. Bookends3. Wolf4. Midnight Moodies 5. Happy Ways6. Meadows7. Dreams8. Days Gone By9. Daydream (Prayer)1973年リリース。 ジョー・ウォルシュ・セカンド [ ジョー・ウォルシュ ] [枚数限定][限定盤]ジョー・ウォルシュ・セカンド/ジョー・ウォルシュ[CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援いただける場合は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.04.25
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここしばらくの最新記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A)へ → つづき(B)・つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-Q)・つづき(R-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.04.22
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LP2枚組の刑務所ライヴ盤 スリー・ソウルズ・イン・マイ・マインド(Three Souls In My Mind,略してスリー・ソウルズ)は、1968年に結成されたメキシコのロック黎明期のスリーピース・バンドで、後のEL TRIの前身にあたる。メキシコ版ウッドストックと言われるアバンダロ・ロック祭典(1971年)を盛り立て、同国にロック音楽を広めた世代のバンドである。 ロック音楽が市民権を十分に得ていない環境で、1978年に彼らが行なったのは、刑務所でのライヴ、そしてその録音盤の制作という試みだった。1978年6月13日に、メキシコシティのレクルソリオ・オリエンテ(西刑務所)でライヴが行なわれ、この音源はLP2枚組(もしくはカセットテープ2本組)の大部なライヴ盤となった(現在では1枚のCDに収録されている)。表題は、『エン・ビボ・デスデ・エル・レクルソリオ・オリエンテ(¡En vivo! desde el Reclusorio Oriente)』、つまりは“西刑務所からのライヴ”というものである。 収められているのは全17トラックだが、1.はバンド紹介なので、実質的には16曲を披露している。場所と時代の関係もあり、正直なところ音質は劣悪であるが、貴重なドキュメントとも言える内容である(おまけに筆者の手持ちのCD盤では曲のトラック分けがなく、A面、B面、C面、D面の4トラックという粗雑さだったりする)。ともあれ、ライヴではこのバンドのヒット曲、定番曲が次から次へと繰り出されていく。 1枚目前半(LP盤のA面)には、このバンドの定番曲2.「オジェ」から始まり、刑務所で演るには挑戦的ともいえる3.「アブソ・デ・アウトリダー」(表題は“職権乱用”の意味で、政府批判の詞のナンバー)、さらにこの会場の名を冠した5.「レクルソリオ・オリエンテ」というナンバーも披露している。序盤のハイライトは、6.「サンタ・マルタ」で、こちらも監獄をテーマにした楽曲。1枚目後半(LP盤のB面)は、8.「エス・ロ・メホール」、そして彼らの代表曲の一つである11.「カンティネロ」(このようにクレジットされているが、一般には「オジェ・カンティネロ」と呼ばれる)がいい。 LP2枚目の表面(C面)に移り、12.「マニッシュ・ボーイ」はマディ・ウォーターズの楽曲を長尺で演奏している。14.「チャボ・デ・オンダ」は、当時のスリーソウルズの看板曲の一つで、板についた演奏を披露している。最後に、LP盤のD面に目を向けると、最初の15.「ハウ・ブルー・キャン・ユー・ゲット」は、B・B・キングで知られるブルース・ナンバーで、こちらも7分を超える長い尺での演奏となっている。ライヴは、自作曲2曲で締めくくられており、16.「エル・レイ・デ・ラ・レボルシオン」は後の1990年代にEL TRIのこちらのアルバムに収められている「レボルシオン」の初期ヴァージョン。最後は、再び政府・社会に対する批判的な詞の17.「ヌエストロス・インプエストス」で盛り上げている。[収録曲](1枚目・A面)1. Presentación2. Oye3. Abuso de autoridad4. No me regañes5. Reclusorio Oriente6. Santa Marta(1枚目・B面)7. La larga8. Es lo mejor9. Tributo a Jimmy10. Masturbado11. Cantinero(2枚目・C面)12. Mannish Boy13. Amor, amor14. Chavo de onda(2枚目・ D面)15. How Blue Can You Get16. El rey de la revolución17. Nuestros impuestos1978年リリース。 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.04.21
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衝撃のデビュー盤 ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)は、1972年フランス出身の歌手・女優。かつてジョニー・デップとの間で事実婚の相手だったことでも知られる。このヴァネッサ・パラディという人の登場の仕方は何とも衝撃的だった。1987年、わずか15歳でリリースしたシングル「夢見るジョー」がフランスのチャートで11週連続1位という異例の記録となり、さらに、フランス語の歌にも関わらず、この曲はイギリスでもリリースされてトップ10ヒットとなり、ベルギー、ドイツ、スウェーデンなどでも人気を得た。 こうして翌1988年にリリースされた彼女のデビュー盤がこの『マリリン&ジョン(M & J)』であった。15~16歳とは思えないヴォーカル力に聴き手はみんな驚いたに違いない。フランク・ランゴルフという作曲家・プロデューサー(2006年まで作品を手掛け続けることになった)も、本デビュー盤が成功した要因の一つだったと言えるだろう。 注目曲としては、上記のシングル曲6.「夢見るジョー」。1970年代の独裁を逃れてポルトガルからパリにやってきたタクシー・ドライバーを歌ったもの。もう一つ、アルバムの発売に合わせてシングルとして発売(フランスではアルバムの1週間前に先行シングルとしてリリース)され、フランスのシングル・チャートで5位となった1.「マリリン&ジョン」も本盤を代表する曲。アルバムではシングルよりも長い“ロング・ヴァージョン”がフランス語(1.)、英語(10.)の両方で収められている。 個人的な好みでもう何曲か挙げておきたい。2.「マクスゥ」は、上記6.と同様にコケティッシュなヴォーカルが魅力で、シングル・カットもされた。4.「モスキート」は、その当時にこのアルバムを最初に聴いた時から耳に残っているナンバーの一つ。わかりやすい(というか表題を何度も繰り返す)歌詞と小気味よい演奏が一度聴いたら忘れられなくなる。同じく耳に残りやすい曲と言えば、8.「パイナップルという名のねこ」。何度も聞こえてくる“アナナ”というのが、フランス語でパイナップルという単語だったりする。[収録曲]1. Marilyn & John2. Maxou3. Le bon Dieu est un marin4. Mosquito5. Soldat6. Joe le taxi7. Coupe coupe8. Chat ananas9. Scarabée10. Marilyn & John -English version-1988年リリース。 【中古】 【輸入盤】M & J/ヴァネッサ・パラディ 【中古】 マリリン&ジョン ヴァネッサ・パラディ / ヴァネッサ・パラディ / ユニバーサルインターナショナル [CD]【宅配便出荷】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.04.18
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ストレートなヴォーカルが生かされた作品 “スター誕生”的なTV企画で一気に注目を受け、一躍スターとなったユリディア(Yuridia)は、21世紀メキシコのポップ界を代表する女性シンガーの一人に成長した。彼女の第5作に当たるのが、この『パラ・ミー(Para mí)』というアルバム(2011年末リリース)である。2012年のメキシコの年間アルバム・チャート(スペイン語作品の部)で1位、海外作品を含めても年間5位という大きなヒット作になった。 本作のタイトルは“私のために”という意味なのだが、ユリディア本人が語っているところでは、家族、とりわけ母親のことを念頭に制作したとのこと。そして、ここで歌われている楽曲は“私のために”母親が歌ってくれていたものを題材にしたという。 アルバム発売直後に最初にシングル・カットされたのは、エモーショナルな熱唱が印象的な2.「ジャ・テ・オルビデー」。アルバム全体を通じて、この曲に代表されるような熱唱系の歌い上げるナンバーが目立ち、4.「ア・ドンデ・バ・ミ・アモール」、6.「エナモラーダ・イ・エリーダ」、7.「セニョーラ」あたりが特にいい。また、9.「ロ・ケ・ソン・ラス・コサス」もシングル・カットされた楽曲で、包み込むような歌いっぷりが印象的。 もともとユリディアはテクニックで聴かせるといったタイプというよりは、ストレートな熱唱が魅力的なタイプである。そういう意味では、彼女らしさが全編にわたって発揮された作品と言えるように思う。[収録曲]1. Con solo una mirada2. Ya te olvidé3. Pienso en ti4. A dónde va el amor5. Si quieres verme llorar6. Enamorada y herida7. Señora8. Noche de copas9. Lo que son las cosas10. Quererte a ti11. Bailando sin salir de casa2011年リリース。 【中古】 【輸入盤】Para Mi/Yuridia(アーティスト) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.04.15
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気まぐれ80s~第16シーズン(その10) 1980年代の楽曲をピックアップしてお届けしてきましたが、この10回目で今回は一区切りです。最後は、フィル・コリンズ(Phil Collins)による名バラード曲です。 フィル・コリンズは元々はジェネシスのドラマーでしたが、ピーター・ガブリエル(参考過去記事)が脱退し、バンドのヴォーカルとしての手腕も見せるようになりました。さらにソロ・アーティストとして1980~90年代に大きな成功も手にしました。 「見つめて欲しい(Against All Odds(Take A Look At Me Now))」は、1984年にリリースされました。映画『カリブの熱い夜』の主題曲でもあり、シングルチャートで、全米1位、イギリスでも2位というヒットでした。 上は当時のビデオクリップの映像ですが、フィル・コリンズも若いです。2008年から2010年代にかけてソロとして引退と復帰を繰り返してきましたが、2020年代になってジェネシスの活動も終わりを迎え、現在は75歳。時代は流れましたが、この名バラードは多くの人の心に刻まれ、聴き継がれていくことでしょう。 最後にもう一つ、ライヴでの熱唱をご覧ください。 [収録アルバム]Various / Against All Odds: Music from the Original Motion Picture Soundtrack(1984年)Phil Collins / ...Hits(1998年)Phil Collins / Serious Hits... Live!(1990年)その他のベスト盤等にも収録 ベスト・オブ・フィル・コリンズ [ フィル・コリンズ ] シングルズ・コレクション -3CDエディションー [ フィル・コリンズ ] 【輸入盤CD】【新品】Phil Collins / Serious Hits...Live! (フィル・コリンズ) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.04.12
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気まぐれ80s~第16シーズン(その9) 今回は、1980年代にデビューしたバンド、クリスチャンズ(The Christians)の楽曲です。イギリス出身のこのグループは、1987年にデビュー盤『クリスチャンズ』を発表し、いくつかのシングルをヒットさせました。その最初のシングル曲だった「明日なき町(Forgotten Town)」をお聴きください。 クリスチャン姓の兄弟(ゲアリー(ギャリー)とラッセル)とヘンリー・プリーストマンというメンバーで始まったこのグループでしたが、ソウル・ミュージックを志向した音作りと楽曲がなかなか印象的でした。 そんな彼らのステージ上でのパフォーマンスの映像もご覧ください。イギリスはリヴァプールのシャンクリー・ホテルでのステージの模様です。 [収録アルバム]The Christians / The Christians(1987年) 【中古】 クリスチャンズ/クリスチャンズ 【中古】英CD Christians The Christians CID9876 Island Records /00110 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.04.10
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気まぐれ80s~第16シーズン(その8) ピーター・ガブリエル(もしくはピーター・ゲイブリエル、Peter Gabriel)は、ジェネシスの初代ヴォーカリストとして活躍後、1975年にこのバンドを脱退し、1977年以降はソロ・アーティストとして作品を発表していきました。 今回取り上げるのは、1986年のヒット作『So』からのシングルとしてヒットした「スレッジハンマー(Sledgehammer)」です。カナダのシングル・チャートで1位となったほか、続いて全米で1位、イギリスでも4位を記録しました。 顔や顔のパーツのアップから始まるこの映像、初めて見た人には、なんとも風変わりなビデオ・クリップに見えるかもしれませんが、当時としてはかなり実験的・先進的な工夫が凝らされたものでした。リリース翌年(1987年)には、MTVミュージック・ビデオ・アワードで、ベスト・ビデオに選ばれています。 続いては、ライヴでのパフォーマンスもご覧いただこうと思います。2003年、イタリアのミラノでのライヴでの映像です。ピーター・ガブリエルが、ある種の“変人”であるとはよく言われますが、このライヴも特異です。電飾のついたジャケットを着ていて、ライヴ映像の画面が途中で一回転したりと、これまた独特です。 [収録アルバム]Peter Gabriel / So(1986年) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.04.09
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気まぐれ80s~第16シーズン(その7) 今回はホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)のヒット曲です。80年代半ばに彗星のごとく現われ、圧倒的な歌唱力で人気を獲得したホイットニーでしたが、この「恋は手さぐり(How Will I Know?)」は、「すべてをあなたに」に続き、全米ナンバー1のヒットとなりました(なお、この次のシングル曲「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」も同じく全米1位でした)。 ノリのいい楽曲ですが、プロデュースはナラダ・マイケル・ウォルデンです。ちょうどこの頃、彼はアレサ・フランクリンのプロデュースで大きな成功も収め、ホイットニーの次作(過去記事)では、プロデューサーとしての腕をいっそう発揮することになりました。 続いてもう一本、ライヴでの歌唱もご覧いただこうと思います。1987年、イギリスのブリット・アワードの授賞式のステージの模様をどうぞ。 残念なことに、ホイットニーは若くして亡くなってしまいました(2012年に48歳で死去)が、往時を振り返るにつけ、凄まじい歌唱力に圧倒されます。[収録アルバム]Whitney Houston / Whitney Houston(そよ風の贈りもの)(1985年) 【国内盤CD】【新品】ホイットニー・ヒューストン / そよ風の贈りもの 【輸入盤CD】【新品】Whitney Houston / Whitney Houston (ホイットニー・ヒューストン) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.04.08
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気まぐれ80s~第16シーズン(その6) ヒット曲が続きます。今回は1980年代後半のものです。マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)は80年代を通して様々な曲を送り出し、ヒットさせていますが、1987年発表のアルバム『BAD』からの第4弾シングルとして翌88年に全米ビルボード1位を獲得した「マン・イン・ザ・ミラー(Man In The Mirror)」です。まずは、公式のビデオクリップをご覧ください。 この風変わりなビデオ、えっ?マイケルはどこに?と思った方もいるかもしれません。よく見れば、最後の方に黄色い帽子の幼稚園児たち(日本の子どもたちです)に囲まれた間にさりげなく登場しています。しかし、残りは世界各地の映像や様々な人物(果てはヒトラーまで出てきます)のニュース映像などです。 どうして本人がほとんど出てこないのでしょうか。実は、表題の“鏡の中の男”というのは自分自身という意味で、自己を見直すところから世界を変えていこうという政治的メッセージを帯びた内容だから、こうした映像になっているというわけです。 続いてもう一つ。今度はライヴ・ステージでこの曲を披露している映像をご覧ください。1988年、ウェンブリー・スタジアムでのライヴの模様です。 [収録アルバム]Michael Jackson / Bad(1987年) BAD [ マイケル・ジャクソン ] BAD/マイケル・ジャクソン[Blu-specCD2]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.04.06
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気まぐれ80s~第16シーズン(その5) 今回は、1980年代前半、ビリー・ジョエル(Billy Joel)による景気のいいナンバーを取り上げてみたいと思います。アルバム『イノセント・マン』からの先行シングル曲としてリリースされた「あの娘にアタック(Tell Her About It)」です。まずは公式のビデオクリップをご覧ください。 大衆受けを狙った感じがしないでもないですが、60年代モータウン風を意識したヴォーカルやホーンが印象的な、ノリのいい1曲です。1980年の「ロックンロールが最高さ」に続き、ビリー・ジョエルとしては2曲目となる全米No.1(イギリスでは4位)のヒットとなりました。 続いてはこの曲のライヴ・ステージでの様子を見ていただこうと思います。一つめの映像は、その当時、1984年のロンドンでのライヴでの模様です。当時まだ30歳代だったビリー・ジョエルですが、なかなか若いですね(笑)。そして何よりも迫力のあるステージ・パフォーマンスです。 [収録アルバム]Billy Joel / An Innocent Man(1983年) イノセント・マン/ビリー・ジョエル[Blu-specCD2]【返品種別A】 イノセント・マン [ ビリー・ジョエル ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.04.04
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気まぐれ80s~第16シーズン(その4) デヴィッド・ボウイ(David Bowie)は様々な作品を残しましたが、特に売り上げ面で成功したアルバムに、1980年代の『レッツ・ダンス』があります。今回は、そのアルバムの表題曲で、シングルとしても大きなヒットとなった「レッツ・ダンス(Let’s Dance)」です。 まずは、オフィシャル・ビデオの映像をご覧ください。オーストラリアで制作された映像で、“西洋文明”に取り込まれる先住民アボリジニのカップルが最後は大自然の中で踊るという、文明批判的な隠喩を含んだビデオになっています。 ところで、この曲のギター奏者ですが、当時まだ無名だったスティーヴィー・レイ・ヴォーンが務めています(ギャラの問題からツアーには不参加)。アルバムでは7分超の演奏なのですが、シングルとしての発売時には4分ほどに短くされてしまいました。これにより、ギターソロも変更されてしまっています。 そのようなわけで、少し長いですが、元のアルバム所収のヴァージョンもお聴きいただこうと思います。 [収録アルバム]David Bowie / Let’s Dance(1983年) レッツ・ダンス<2018リマスター>/デヴィッド・ボウイ[CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.04.03
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気まぐれ80s~第16シーズン(その3) 1980年代、一世を風靡したデュラン・デュラン(Duran Duran)のナンバーです。1986年リリースの4th作『ノトーリアス』からのセカンド・シングルです。 全米ビルボード39位、全英では22位と、決して特大ヒットというわけではなかったのですが、同アルバムの中では最高の出来の曲と評されたりする1曲です。R&B的な要素、ヴォーカルのサイモン・ル・ボンのファルセットの多用、ブラス中心の演奏といった特徴のほか、映像も工夫が凝らされています。個人的にもその当時のこのビデオは特に印象に残ったものの一つだったりします。 ライヴでの再現性という意味では難しい曲のように思えるかもしれませんが、積極的な演奏がライヴでも繰り広げられています。上記のアルバムの次の作品(『ビッグ・シング』)の頃のライヴ映像をご覧ください。 [収録アルバム]Duran Duran / Notorious(1986年) 【輸入盤CD】【新品】DURAN DURAN / NOTORIOUS (2010 REMASTER) (リマスター盤)【K2024/07/19発売】(デュラン・デュラン) 【中古】 ノトーリアス/デュラン・デュラン ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.04.02
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気まぐれ80s~第16シーズン(その2) 新年度の4月が始まりました。就職や進学など人生の節目や転機となる春です。そんな季節に合いそうな、明るく爽やかなナンバーをということで、アメリカによる1曲です。 アメリカ(America)は、1970年代に登場して人気を博しました。3人組としてデビューしましたが、今回の曲の時点ではダン・ピークは抜けていて、ジェリー・ベックリー、デューイ・バネルのデュオとなっていました。 彼らの1980年代に入ってからのヒット曲と言えば、この「風のマジック(You Can Do Magic)」ということになるでしょうか。1982年にシングルとして発売され、全米8位という結果を残しています。 ラス・バラードによる楽曲(曲の作者とういだけでなく、演奏面でも参加しています)ですが、どこかに哀愁を感じさせるメロディでありつつも、歌声はアメリカらしいというか、相変わらずの爽やかさが支配しています。 続いて映像をもう一つ。この曲の発売当時のTVへの出演シーンをご覧ください。新アルバムの告知とそこからのシングル曲という紹介の後に演奏している場面です。 [収録アルバム]America / View from the Ground(1982年) 風のマジック [ アメリカ ] [枚数限定][限定盤]風のマジック/アメリカ[CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.04.01
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