その後もサントラ盤の『ザナドゥ』(1980年)や『タイム』(1981年)などをヒットさせるが、実質的にジェフ・リンの独壇場となり、バンドとしての活動はぎくしゃくし、停滞する。ジェフ・リン自身も嫌気がさしたようで、E.L.O.としての活動に区切りをつけたのが本作『バランス・オブ・パワー(Balance of Power)』(1986年)となった。ちなみに、その後はメンバーの間で“異なるE.L.O.というバンド”(オリジナルメンバーで、本盤でもドラムとパーカッションを担当しているべヴ・べヴァンを中心とするELO Part.2、21世紀に入ってジェフ・リンが復活させたE.L.O.)が存在し、ディスコグラフィー的にはややこしい事態となっている。