音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2013.05.11
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テーマ: Jazz(2022)
カテゴリ: ジャズ




 ウィントン・ケリー(Winton Kelly)は、一世を風靡するも早くに亡くなったジャズ・ピアニスト。1931年ジャマイカ出身で、1950年代~60年代のジャズ界を駆け抜け、1971年、39歳の時にてんかん性発作でこの世を去っている。

 彼のピアノ演奏のスウィング感は抜群とされ、専門家や愛好家の間でもその定評が高い。1959~63年にはマイルス・デイヴィスのクインテットに属したが、リーダーだったマイルスいわく、ウィントン・ケリーは“レッド・ガーランドとビル・エヴァンスのハイブリッド”とのこと。なるほど、彼のピアノ演奏は、レッド・ガーランドほどに勢いで押して聴き手を楽しませる感じというにはあまりに繊細。けれども、ビル・エヴァンスのように知的で繊細な感じかと言われれば、そこまでおとなしく控えめな感じはない。

 もちろん上の評は、ケリーのことを悪く言っているのではない。どちらにも比べられないほど個性的で、独自性がある、けれどもある程度の統一感を持ったグループの一員を要していたという観点から、リーダーのマイルスに言わせると、そういう評価だったのだろう。その演奏がグループの中に埋もれてしまうプレイというわけではないことをはっきり示す代表盤の一つのが、自身がリーダーとなった3枚目である本作『ケリー・ブルー(Kelly Blue)』である。

 シングルトーンをしっかり聴かせるところと、リズム感よく押していくスウィングの具合。その双方がケリーの特徴とである。そんなことを踏まえながら聴くと、このアルバムは楽しみどころが多い。収録曲のうち、1.「ケリー・ブルー」、5.「キープ・イット・ムーヴィング」、6.「オールド・クローズ」が自作曲。そのうちの2曲(1.と5.、追加曲に5.の別テイクもあり)は、コルネット(ナット・アダレイ)、テナー( ベニー・ゴルソン )、さらにはフルート( ボビー・ジャスパー )が含まれる。

 これらに対し、残りの曲(2.、3.、4.、6.および追加曲の7.)の演奏では、シンプルなピアノ・トリオの編成。本盤の楽しみどころは、どちらかと言えばこれらの方にある気がする。筆者のお気に入りは、2.「朝日のようにさわやかに」および 4.「柳よ泣いておくれ」。また、3.「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」なんかは、レッド・ガーランド( 『ブライト・アンド・ブリージー』 所収、曲自体は こちら




[収録曲]

1. Kelly Blue
2. Softly, As In A Morning Sunrise
3. On Green Dolphin Street
4. Willow Weep For Me
5. Keep It Moving
6. Old Clothes
以下、CDボーナス・トラック
7. Do Nothin' Till You Hear From Me
8. Keep It Moving (別テイク)



[パーソネル、録音]


1959年2月19日録音。

2.、3.、4.、6.、7.: Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)
1959年3月10日録音。





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Last updated  2013.05.11 05:30:05 コメント(4) | コメントを書く


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