Voyager6434さん

「人肌を感じる」というのは、なるほどそう言われると、確かに「人為的」ではなく「人間的」という感じですね。
社会派という側面は、後に社会活動家というような方面に移って行ってファンの間でも意見が分かれるようですが、それにしても、楽曲作りに秀でた人といった印象が自分の中では強いアーティストです。

(2014年09月26日 05時36分15秒)

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2014年09月01日
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テーマ: 洋楽(3408)

一風変わった代表盤


 アメリカ西海岸を拠点とし、“70年代の最も完成された作詞家”と呼ばれたシンガーソングライターのジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)。先に紹介した 『ザ・プリテンダー』 と並ぶ彼の代表作と言えるのが、1977年リリースのこの『孤独なランナー(Running on Empty)』である。

 何でも、1976年の『ザ・プリテンダー』の発表後、そのツアーを収めた2枚組ライヴ盤が企画されていたのだという。しかし、このライヴ・アルバムは実現されなかった。それが形を変えたものが、本盤『孤独のランナー』となったからである。そのようなわけで、この盤は、ツアーでのライヴ・テイクをはじめ、ツアー中の様々な場所で録音された曲が収められており、一風変わったアルバム作品に仕上がっている。全米3位となり、セールス面でも彼の作品としては最も売り上げたものとなった。

 本盤のよさは、何よりもまず、楽曲の質の高さだと言える。1.「孤独のランナー」のたたみかけるような完成度の高いオープニングの1曲だけでも、このアルバムを手にしてみる価値はある。もちろん、1曲しか聴かないのももったいない。他にも好曲揃いで、これは聴き逃せないと思う筆者のお気に入りをさらにピックアップしてみたい。4.「ユー・ラヴ・ザ・サンダー」は、ライヴの録音日は別だけれども上記1.とあわせて聴きたいナンバー。曲の素晴らしさ・演奏の完成度という観点では、他に9.「ザ・ロード・アウト」、10.「ステイ」(後者はデビッド・リンドレー、ローズマリー・バトラーもヴォーカルをとっている)。ライヴ・テイク以外の曲の中では、6.「シェイキー・タウン」が外せない好ナンバー。

 上に書いたように、ツアー中の録音場所がなかなか面白い。3.はコンサート・ホールのリハーサル室、5.や6.は宿泊ホテルの一室(イリノイ州エドワーズビルのホリデーイン124号室)、8.に至っては移動中のバス(ニュージャージー州内のどこかを移動中)の録音とのこと。とはいえ、アルバムで聴くと全然リハーサル・テイクっぽい感じもせず、完成度は高い。

 ジャクソン・ブラウンのデビューは1970年代初頭だけれども、それ以前からイーグルスへの楽曲提供などソングライターとしての能力は知られていた。その才能が自己の歌・演奏と相まって花開いた時期が『ザ・プリテンダー』から本作『孤独なランナー』にかけての70年代後半だったということになるだろうか。70年代に数あるシンガーソングライターたちが歌うテーマや音楽的方向性を明確に定めきれず苦悩した中、彼の音楽はその行く末がしっかり見定められていた、そのことがよくわかる名作アルバムだと思う。




[収録曲]

1. Running on Empty

3. Rosie
4. You Love the Thunder
5. Cocaine
6. Shaky Town
7. Love Needs a Heart
8. Nothing but Time
9. The Load-Out
10. Stay

1977年リリース。







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Last updated  2014年09月01日 18時13分54秒
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Re:ジャクソン・ブラウン 『孤独なランナー(Running on Empty)』(09/01)  
Voyager6434  さん
こんばんは☆

昔 聴いた時、演奏の後ろで
「ブウウウウウウウウウウウウンンン・・・・」と 車の音がする曲があって

曲に合っていて良いセンスだなあ と、
ピンク・フロイドの様な SE効果とばかり思っていた時期があり

バスの中で演奏していたと聴いた時には驚いたというよりは
スタジオワークをキッチリするイメージがあるアーティストだったので

意外とラフな所があるんだな という感じの印象を受けたものでした


ただ、妻を亡くした後 社会派の色が濃くなったという話を聞きますと

このアルバムの場合も、スタジオでの造り物の音を嫌って
人肌を感じる作品にしたかったのかも と想像したりしながら聴き返した時

自分を変えたかったのかな・・・とも思いましたので

再び聴いた時には 感慨深いものを感じたものでした☆


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(2014年09月26日 01時06分14秒)

Re[1]:ジャクソン・ブラウン 『孤独なランナー(Running on Empty)』(09/01)  
andale  さん

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