音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年12月18日
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テーマ: 洋楽(3408)




 “バンドが解散後にライヴ盤を発表する”と言えば、いかにも“ありがちなパターン”と言われるかもしれない。とはいえ、それが代表作の一つに数えられるというのは定石ではないように思う。大ヒット作の『ファイアー・アンド・ウォーター』(1970年リリース)とならび、フリー(Free)の代表盤とされるのが、本ライヴ作の『フリー・ライヴ(Free Live!)』(1971年リリース)である。

 1969年に結成されたフリーは、2度の解散を経験している。1回目はオリジナルメンバーのブレイクアップ、そして2度目は再構成されたバンドの解散である。本盤は、その1回目の解散発表後にリリースされた。メンバー間の相違からバンドは71年4月に解散を発表していたが、その数か月後にリリースされたこのアルバムは全英4位と受け入れられた(なお、フリーは米国ではさほど人気を獲得しなかった)。

 そのようなわけで、いわば絶頂期のライヴを聴くことができる盤。正直なところ、選曲にしても曲の進行にしても、ライヴ・ステージの雰囲気そのままというよりは、編集によるベスト盤的な趣向である。そうではあるものの、各曲の単位で聴いてもその演奏レベルの高さがよくわかる。しばしば言われるように、当時の彼らはまだ20歳そこそこの若者たちだったのだ。したがって、所々で若さも見て取られる一方、随所に、コゾフのギターに代表される“完成された渋さ”がある(なおかつそれをよく体現しうるミディアム・ナンバーが中心を成している)。評としてはありがちだけれど、この両面性こそがフリー最大の魅力なのだろう。

 ちなみに8.「ゲット・ホエア・アイ・ビロング」だけは、スタジオ録音のナンバー。リリース当時に“ボーナス・トラック”だったわけではないものの、“本編”とは切り離して聴いた方がよい。再結成フリーへの序曲となるナンバーといったところか。



[収録曲]

1. All Right Now
2. I'm a Mover
3. Be My Friend

5. Ride on a Pony
6. Mr. Big
7. The Hunter
8. Get Where I Belong

1971年リリース。

*参考:2002年のリマスター盤では7曲が追加収録。






フリー・ライヴ+7/フリー[SHM-CD]【返品種別A】





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Last updated  2015年12月18日 08時01分57秒 コメントを書く
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