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2020.08.10
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カテゴリ: 宗教
築地本願寺の始めたオンライン法要でサイトに記載されたお布施の目安について、本願寺派の宗会(国会のようなもの)からクレームがついて、やり取りがあったようです。

宗教行為に値段をつけるというのを宗会では問題にしているようです。ただこれまで値段の目安は公式の価格表は無かったにせよ、江戸時代の昔から檀家の偉い人や葬儀屋さんに相談して決めたり、マナー本やネット検索で決めたりとかであったと思います。今回築地本願寺がそれを表示しただけで特に問題ないと思います。

家計や寺院経営にとっては価格の目安提示は必要と思います。
孝行息子が亡くなった親の葬儀を盛大に行いたいと、僧侶3人呼んで、戒名も院号を付けてもらっていざお布施の段になって、貧しいので1万円しか出せませんとなった場合、宗会の寺院はそれを喜んで受け取るのでしょうか。

Amazonからお坊さん便も消えたらしくいろいろと、世の中は動いてます。
時代の変化により、人々が受け入れづらくなったシステムにいつまでも固執することなく、新型肺炎後の生き残りのための新しいイベント等の仕組み、収入体系を構築することを議論した方がより生産的と思います。

■参考リンク



ホームページから消されたお布施の金額
 新型コロナウイルスの感染拡大は、仏教界にも大きな影響をあたえた。特に一周忌などの年忌法要は三密の状態になりがちのため、法要を自粛するという家が相次ぎ、各地のお寺で活動が大きく停滞した。同時に、故人を偲ぶ法要が突然無くなってしまったことで、満たされない思いを残す遺族も少なくなかったようだ。

 僧侶とは直接会わずに法要を行うので、お布施をどう渡すかが気になるところだが、築地本願寺のホームページによると、「お布施額 3万円以上(銀行振込又は現金書留にて)」とあり、お布施を振り込むか書留で送金することが記載されていた。
 6月のある日、このお布施についての記載が「お布施額 お気持ちですが、目安はお尋ねください」という内容にひっそりと訂正された。「3万円以上」が「お気持ち」に変わったということである。
 ところが約1カ月後、再びお布施の表示が「冥加金 3万円以上」に戻る。
 おそらくこれに気付いた人はほとんどいないだろう。ホームページの記載が1行変わっただけの、ささやかな訂正である。オンライン法要プロジェクトのちょっとした軌道修正にしか見えない。
 ただ現実は、築地本願寺にとってかなり重大な決断だったはずである。
 しかもこの訂正には、人々の意識との間のズレを解消できない現代仏教の葛藤が象徴されている。「お気持ち」よりも「3万円」とはっきり伝えた方が依頼しやすいことは明らかである。しかし僧侶らにとっては、そう簡単に「3万円」と言えない事情があるのである。
お布施の金額を記載するな!
 築地本願寺が属する浄土真宗本願寺派は、全国約8万のお寺のうち、約1万の末寺を抱える巨大宗派である。特に築地本願寺は、本山である京都の西本願寺の直轄寺院という特別な地位にある。
 実は、日本の仏教宗派には、宗会という議会があり、選挙で選ばれた宗会議員が宗派の重要な問題を議論し、政策を決定している。日本という国家における国会と同じ役割を果たしていると言えばわかりやすいだろう。
 特に、本願寺派の宗会は明治14(1881)年に開設されており、日本の帝国議会より9年早く、日本で最初に選挙制を取り入れたという伝統ある議会である。
 6月にこの宗会が開かれていたのだが、そこである議員が、この築地本願寺で取り組むオンライン法要について一般質問を行ったのである。

 つまり、国会にあたる最高議決機関で、「お布施に金額をつけて、3万円(以上)と記載することは、けしからん」と問題提起したということだ。これは言外に「お布施は3万円(以上)と記載することはやめろ」と勧告したのに等しい。
 お布施に金額をつけて「3万円(以上)」と書くことは、最高議決機関で問題にされるほど、大きな問題なのである。
この質問に対して、築地本願寺の安永雄玄宗務長は「お布施の趣旨を伝え、誤解を招かないように努めるとともに、一般生活者の視点に立ってご理解いただけるよう、こうした表現にさせていただいております」と答弁しているが、早速この当日、築地本願寺のホームページは、「3万円(以上)」から「お気持ち」に訂正されたのである。
 しかしその約1カ月後、ほとぼりが冷めるのを待ったかのように、「お気持ち」が再び「冥加金 3万円(以上)」に戻る。この点について築地本願寺に取材したところ、「お布施の金額についてどう表現するかはとても難しい。仏教界では、お布施本来の意義から金額は示すべきでないと考える人が多く、それを示すことは許されない雰囲気がある。しかし、一般の方々が置かれている社会環境を慮ると、金額の目安は必要と思っている人も仏教界にはいる。いろいろ検討したが、目安を示して、同時にお布施の意義を説くことを徹底するということになった」(東森尚人副宗務長)ということであった。
 宗派の考えと一般の人々の気持ちとの間で葛藤する築地本願寺の立場がうかがえる。お布施のあり方をめぐって、仏教と人々の間に如何に大きなズレがあるかを象徴する事件である。

 お布施の金額を明示するというは、仏教界ではタブー扱いされることが多い。中でもインターネット通販サイトのアマゾンをめぐって起きたお布施論争は、仏教界に大きな波紋を呼んだ。
 平成27(2015)年、アマゾンに「お坊さん便」という商品が、株式会社みんれび(現在は社名変更して株式会社よりそう)という会社によって出展された。アマゾンを通じて、法事でお経を読む僧侶を手配できるという商品である。
 通販としては当たり前のことであるが、手配に必要な金額も明示された。
 これに仏教界は、大きく反発したのである。特に日本の主要59宗派が属する公益財団法人全日本仏教会は、「『アマゾンのお坊さん便 僧侶手配サービス』について(販売中止のお願い)」と題する正式文書をアマゾンジャパンに送付し、強く抗議をした。
 その文書によると、「私どもは、先ずもって、このように僧侶の宗教行為を定額の商品として販売することに大いなる疑問を感じるものであります。およそ世界の宗教事情に鑑みても、宗教行為を商品として販売することを許している国はないのではないでしょうか(中略)上記のことをご配慮いただき『アマゾンのお坊さん便 僧侶手配サービス』の販売を中止されるよう、お願いするものであります」ということだ。
 「僧侶の宗教行為を定額の商品として販売」することに「大いなる疑問」ということである。この部分に仏教界の考えが集約されているとも言える。
 ちなみにこの文書に対してアマゾンジャパンは、販売中止も反論もせず、まったくリアクションしていない。おそらく、出展者の個別の問題にはいちいち対応しないということであると思われる。
 アマゾン側の対応はともかく、仏教界としては、このことは見過ごすことのできない問題だったのだ。
 また株式会社よりそうは、昨年(2019年)10月、「お坊さん便」をアマゾンから撤退させた。同社はその理由を「仏事そのものが『出品』されたかのような誤解が生じたり、(中略)意義や必要性に対する誤解を広めてしまう事態も発生しました。こうした問題の解消のため」とし、仏教界に配慮した姿勢を示した。ただ、自社サイトで相変わらず「お葬式や法事にお坊さんを初回35,000円で手配します」とあり、商品として「お坊さん便」を販売しているのも現実である。
 仏教界との微妙な綱引きは、今なお続いているのだ。

株式会社寺院デザイン





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Last updated  2020.08.15 12:32:18


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