小春日和

PR

×

Profile

koharu.

koharu.

Calendar

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2010.02.01
XML




「2月1日から受付」と言われたら2月1日の朝一番に行かないと気が済まない
せっかちさんな義母です(´∀`;)
案の定会場は混み混み…
義母が申告をしている間、私と義父(とハナ)で待ってると、
義父の行きつけだった理髪店のご主人が声をかけてくれたんですが、
もちろん誰だかまったくわからない様子の義父でした
まあ、申告が早々に終わって義母の気が済んだようなので良かったです。




さて今月の読書メモはその1・その2に分けて書きま~す







純愛ものが得意の村山由佳の新境地、だそうで。
なにやら賞も3つくらい取ってる作品らしい。
…綺麗めの官能小説でした(;・∀・)
いやいいんだけど。
新年一作目がこれかよ、っていうビミョ~な心持ちに。






今月のトピックスは「吉村昭」。
名前だけは知っていたけど、なんとなくとっつきにくそうで、
読んだことない作家さんでした。
図書館でふと目について読んだのがこの二冊。






「島抜け」 吉村 昭       「敵討」 吉村 昭



ドキュメンタリー小説?ということだそうです。
「島抜け」は、江戸時代に種子島に島流しにされた囚人4人が小舟に乗り脱走して、
中国へ渡り、そこから日本へ生還して、さらにその後…という話。
「敵討」は、親を殺され遺された子供が、大人になって犯人を探し出し仇を討つ、という話。
所々に実際の記録文書の文面が挿入されていて、

実際にこういう人生をたどった人がいたんだ…と思うとすっごく興味深く読めました。


で、そこから書評やレビューなどを調べて、吉村昭祭り。  
どれも読みごたえあった~~~!!!






「羆嵐」  吉村 昭

これも実話。
大正時代、北海道の寒村で発生した日本史上最大最悪の熊害事件。
冬眠しそこなった「穴もたず」のヒグマが部落を襲い、
二晩で7人を食い殺し、3人に重傷を負わせた。
近隣の部落や警察から大人数がそのヒグマを仕留めるためにやってくるが役に立たない…。
もうね~~、吉村さんの作品に共通してるんだけど、とにかく淡々と話を進めるんですね。
それがもう、怖いのなんのって…(i|!゜Д゚i|!)
とにかく実話だってことが本当に怖い。
この事件については「三毛別羆事件」としていろんなサイトに載ってます。
この事件がおこった場所は現在観光スポットになってるそうな…( ̄□ ̄;)
そして、そこには当時の家屋が再現されてるそうで、その写真も載ってたんだけど、
厳寒の北海道で、暖房もなく、こんな粗末な小屋に人々がやせた土地を開墾しながら
住んでいたということにも大きな衝撃を受けました。
風の強い、冬の夜に読むには絶好の一冊…怖い…。
何が怖いって、本の表紙がもうすでに怖い(i|!゜Д゚i|!)
アフィリ画像がないのが残念~!







 「漂流」 吉村 昭

江戸時代、土佐の漁師長平が乗った船が遭難し、長平含む4名が無人島に漂着する。
その島は、水もなく植物もほとんど生えていない活火山島だった。
長平以外の3人は病にかかり次々に死亡。
長平はたった一人で1年半を生き抜く。
島に別の難破船が漂着し、長平は彼らと力を合わせて数年がかりで舟を作り脱出する。
長平が遭難してから実に12年が経っていた…。
これも実話!!
長平たちの生に対する強い意志、生きる工夫、脱出のための知恵と努力…。
木の生えてない島で、流木を根気よく拾い、つなぎ合わせて舟を作る。
流れ着いたイカリから釘を作るために、まず「ふいご」から手作りする。
現代人が同じ目にあったら、すぐにあきらめてしまうんじゃないかな。
こんな知恵もないし、工夫も努力もしない気がする。
長平たちが漂着したのは八丈島のさらに南方の「鳥島」という島らしく、
この島に漂着して生還したという記録が、長平たち以外にもたくさんあるそうです。
(生還できたからこそ記録に残っているわけで、
 生還できなかった人たちのほうが多いのでは…)







 「高熱隧道」  吉村 昭

黒部第三発電所。
昭和11年、人間の侵入を拒み続けた峡谷の、岩盤最高温度165℃という
高熱地帯にトンネルを掘るという、犠牲者300余名を数えた難工事。
これも綿密な取材と調査を元に描いてあります。
「死者が出る」ということはわかっていて、それでも工事を続けるなんて、
現代の倫理からいっても、技術からいっても、まずありえない。
「男たちの挑戦」とか、そんな綺麗ごとではすまない背景があったんだろうな。
軍の思惑とか、死の危険を冒してでも高い賃金を選ばざるを得ない、工夫たちの生活とか…。
「すごい!」なんていう感動みたいなものではなくて、
なんでそこまでして…??っていう疑問ばかりがふくらむ読後感。
うーん、なんかいろいろ考えさせられる…。








「破船」 吉村 昭

江戸時代、東北の寒村。
漁業だけが生活の糧で、娘どころか一家の主までが身売りして
僅かな銀を稼ぎ家族を養う貧しい貧しい村。
その村を潤おしてくれるのは「御船様」と呼ばれる難破船だった。
座礁した難破船から金品・食料を奪い村中でそれを分け合うという風習…。
ある年、御船様が運んできたのはとんでもない厄災だった…。
「御船様」を待つという村ぐるみの犯罪も恐ろしいけど、
父が身売りして留守にしている数年間、働き手として漁に出て家を守る10歳の男の子、
病人には食べ物を与えず(与える余裕がなく)水だけ与えてただ死を待つのみという貧しさ、
物質的な貧しさが心の貧しさに直結しているような人々の暮らしぶりが哀しい、
なんともいえないやるせなさの残る一冊でした。
薄っぺらい本なんだけど、中身はぎっしり濃厚で、いろんなことを考えさせられる本です。





読書メモその2に続く…








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.02.01 17:48:03
コメント(8) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: