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問 A級戦犯は戦没者ではないとは、どういう意味なのか。
答 文字通り、A級戦犯は戦場での「戦死者」ではないということだ。A級戦犯は、敗戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)で「平和に対する罪」を問われ、刑死などしたが、実際の戦地で亡くなったわけではない。
問 それがなぜ、分祀の理由になるのか。
答 靖国神社は本来、戦争で亡くなった人たちを祭る神社だという考え方からだ。古賀氏は提言の中で、「戦没者ではない一部の英霊を分祀することも検討の対象」とするとの言葉を盛り込んだ。「一部の英霊」は、A級戦犯を指している。
小沢氏も4月の代表就任直後に「A級戦犯というわれる人は、戦争で亡くなったわけではない。(靖国神社は)戦争で亡くなった人の御霊を祭る本来の姿に戻すべきだ」と主張している。ただ、小沢氏は分祀するとは言っていないのが、古賀氏とは異なる。
問 古賀氏の提言は、A級戦犯が戦争犯罪人なのかどうかは別問題として、分祀しようというわけだね。
答 そういうことになる。中国、韓国はA級戦犯が戦争犯罪人であることを理由に、首相の参拝が戦争を正当化する行為だと反発してきた。分祀論もこれまで、戦争犯罪人の分祀という側面が強かった。ところが、靖国神社側や遺族会は、A級戦犯を戦争犯罪人とは認めていない。だから、分祀を認めれば、戦争犯罪人として認めることにつながると反対を貫いてきた経緯がある。
問 分祀が進む可能性はあるの?
答 そう簡単ではない。もともと、遺族会はA級戦犯について、「国内法的には、戦争裁判による死亡者も一般戦没者と同様、「公務死」と認定されている」との立場だからね。神社側も「神道の信仰上、(一度祭った神霊の)分祀はあり得ない」との主張は変えないだろう。ただ、ポスト小泉候補たちの靖国問題への対応は自民党総裁選の焦点の一つになるだけに、遺族会会長を務める古賀氏の分祀論は、それなりの意味を持つだろう。
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