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2018年06月09日
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テーマ: ニュース(96857)
カテゴリ: ニュース
法政大学総長で「週刊金曜日」の編集委員も務める田中優子氏は、最近の日本の言論の状況や大学の在り方について、1日の「週刊金曜日」コラムに次のように書いている;




 一人は、裁量労働制に関するデータの誤りを最初に指摘した研究者、もう一人は、科学研究費を獲得し、プロジェクトを組んで研究してきた教員である。科学研究費とは、文科省の管轄下にある「日本学術振興会」において、多くの審査員たちが厳正公平に審査して採択をする研究費で、 不正には極めて厳しい。 審査の審査もしており、告発窓口もある。 研究者に不正があると言いたいのなら、ツイッターやフェイスブックで言うのではなく、証拠をそろえて提出すべきなのだ。 ただし告発が悪意に基づくものであった場合には、告発者の氏名の公表、刑事告発等が行なわれる可能性がある。

 私は右翼左翼という分類を無駄だと思っている。ネトウヨという名付けも使わない。自分も他人も分類せず、まっすぐに議論することこそが面白い。誹謗(ひぼう)中傷する人々はきっと、ある種の感情を柱にした仲間集団に所属し、それに守られながら、 何らかの理由でたまった溜飲を下げている のだろう。 そこには思想のかけらもない。 しかし国会議員がそれで良いのか。議員の仕事とは、重要なデータや研究を挟んで異なる意見をぶつけ合い、政策を真剣に議論する仕事である。研究内容に問題あると思うなら、批判もきっちりすべきだ。

 憲法第23条には「学問の自由は、これを保障する」とある。国会議員に憲法を守らせるのは国民の責務だ。しかし憲法を守り、守らせるより、現政権を守ろうとする人々がいる。「それでも日本人か?」というせりふは、こういう時にこそ使うべきだ。

 日大アメフット事件以後、「大学のガバナンスはどうなっているのか?」という声も聞こえる。 体育会の監督が常務理事もやっている、という大学があることを知って仰天した。 そういう大学は極めて特殊だ。体育会への責任と距離のあり方を、考えさせられた。暴力とスポーツは同じではないという当たり前のことも、言い続けねばならない。


2018年6月1日 「週刊金曜日」 1186号 9ページ 「風速計-風圧はこれから強くなる」から引用

 法政大学教授の山口二郎氏や上西充子氏を批判するということは、彼らの研究内容に疑義があるとか、科研費の使途に疑問があるということなのかと誰しもそう思うわけで、そういう問題の場合は政府の方に告発を受け付ける窓口が用意されており、そういう部署に正々堂々と証拠を揃えて告発しなさいと田中総長は言っているわけで、極めて正論です。一方の杉田水脈議員は大学教授の研究内容を批判できるほどの学識もなく、単に政府を批判する学者に国がカネを出すのはおかしいじゃないかという子どものような発想で「あいつはおかしいぞ」と何も知らない人々を扇動しようとしているだけで、国会議員にあるまじき仕業と言うほかありません。こういう議員の言動を放置しておくのでは、自民党の良識も疑わざるを得ません。また、この記事では日本大学の特殊な内部事情について触れていますが、それで私が思い出したのは、田中優子氏が法政大学の総長に就任して間もない頃、法政大学出身の落語家をゲストに招いて総長と対談するトーク・イベントがあり、友人に誘われて私もその対談を聞きに行きましたが、その時友人が会場である講堂に入ってしみじみ言ったのは「さすがに法政大学は民主主義の大学だ。私の母校の日本大学だと、総長がステージで何か話すようなときは客席の最前列は100人くらいは右翼体育会系の学生が席を占めてボディカードをやる。日大総長ともなると、巨大利権が絡んだ立場だから、いつ何処で何者に襲われるか分かったものではないから、そういう用心が必要だが、その点、法政大学は全然違う」と聞いて、私はびっくり仰天したのでした。





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最終更新日  2018年06月09日 01時00分05秒


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