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2023年04月30日
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テーマ: ニュース(96857)
カテゴリ: ニュース
安保3文書の違憲性を棚上げしたまま、軍事費倍増という憲法違反の予算案を形ばかりの「予算審議」で実質何も議論をせずに通過させた政府自民党のやり方を、メディアが問題として取り上げない事態について、ジャーナリズム研究者の丸山重威氏が、次のように批判している;




 地方紙社説は

「新年度予算成立 安保論議まだ不十分だ」(北海道新聞、3月29日付)、
「後半国会へ 首相は説明不足の自覚を」「新潟日報、同」)、
「反撃能力の保有 懸念拭わずに進めるのか」(西日本新聞、同)

などと指摘。「毎日」も「防衛力強化の国会論戦『大転換』説明せぬ無責任」(4月3日付社説)と厳しく批判しました。

 しかし政府の対応は「安保論戦堂々巡り 『個別判断』『範囲内で』繰り返す」(西日本新聞5日付)というありさまです。

「安保3文書」で書かれた「敵基地攻撃能力」の保有は、憲法9条や、「専守防衛」論を真っ向から否定しかねないもの。なのに予算成立まで、メディアの多くがこの問題を追及していないのは、不自然です。 「読売」3日付社説は「後半国会 課題を直視し建設的に」と書きますが、「敵基地攻撃」の保有や「防衛費倍増」への言及すらありません。

 その中で、「東京」(3月29日付)は社説「『茶色の朝』迎えぬために 安保法施行7年」を掲載。安保法施行の2016年3月29日を振り返り、「憲法九条に基づく専守防衛を形骸化する動きは止まりません」と書きます。「茶色の朝」とは、茶色の犬猫以外の飼育が禁じられた全体主義社会を描いた寓話(ぐうわ)。 「危うい兆候がある」のに「事なかれ主義」で「声を上げずにいると自由な言論は封殺され、全体主義の台頭を許すに至る」と。 「東京」は7年間毎年3月29日に「同法の違憲性を問いかける」社説を掲載し続けている(同4月1日付)とのこと。憲法にこだわり発言し続けることを評価したいと思います。
(まるやま・しげたけ=ジャーナリズム研究者)


2023年4月16日 「しんぶん赤旗」 日曜版 31ページ 「メディアをよむ-安保3文書 違憲性問え」から引用

 国会の審議は、何か議論をしているように見えて実質何も議論をしていない。野党はまじめに質問をしているのであるが、与党は「こういう質問には、こう返す」というパターンを決めていて、質問内容に関わらず上っ面の返事で「答弁しました」という格好をつけているだけで、メディアはそれを「議論が深まらない」などと表現して、与野党双方の責任であるかのように書いているが、実際はそうではなく、政府と与党が意図的に野党の質問をはぐらかしているのだから、メディアはそういう政府与党の不誠実な態度を批判するべきである。政府与党のそういう態度を改めさせることが出来ないのであれば、かつてドイツが経験したように、自由な言論は封殺され、全体主義の台頭を許すに至ることを、私たちは忘れてはならないと思います。





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最終更新日  2023年04月30日 01時00分06秒


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