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地方紙社説は
「新年度予算成立 安保論議まだ不十分だ」(北海道新聞、3月29日付)、
「後半国会へ 首相は説明不足の自覚を」「新潟日報、同」)、
「反撃能力の保有 懸念拭わずに進めるのか」(西日本新聞、同)
などと指摘。「毎日」も「防衛力強化の国会論戦『大転換』説明せぬ無責任」(4月3日付社説)と厳しく批判しました。
しかし政府の対応は「安保論戦堂々巡り 『個別判断』『範囲内で』繰り返す」(西日本新聞5日付)というありさまです。
「安保3文書」で書かれた「敵基地攻撃能力」の保有は、憲法9条や、「専守防衛」論を真っ向から否定しかねないもの。なのに予算成立まで、メディアの多くがこの問題を追及していないのは、不自然です。 「読売」3日付社説は「後半国会 課題を直視し建設的に」と書きますが、「敵基地攻撃」の保有や「防衛費倍増」への言及すらありません。
その中で、「東京」(3月29日付)は社説「『茶色の朝』迎えぬために 安保法施行7年」を掲載。安保法施行の2016年3月29日を振り返り、「憲法九条に基づく専守防衛を形骸化する動きは止まりません」と書きます。「茶色の朝」とは、茶色の犬猫以外の飼育が禁じられた全体主義社会を描いた寓話(ぐうわ)。 「危うい兆候がある」のに「事なかれ主義」で「声を上げずにいると自由な言論は封殺され、全体主義の台頭を許すに至る」と。 「東京」は7年間毎年3月29日に「同法の違憲性を問いかける」社説を掲載し続けている(同4月1日付)とのこと。憲法にこだわり発言し続けることを評価したいと思います。
(まるやま・しげたけ=ジャーナリズム研究者)
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