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<板倉三枝記者>
なぜ横断調査を提言したのか。代表で評論家の荻上チキさんは「旧ジャニーズ事務所が権威性を持った背景には、各報道局に対する影響力がありました。現在、各局が独自に社内の『検証』を行っていますが、その動きにはばらつきがあり、調査内容も不透明さが残る」と指摘します。
検証番組は、9月にNHKが「クローズアップ現代」で放送、民放が後に続き、12日までに全てが出そろいました。「各番組が、謝罪したりコメントすることは重要ですが、これが通過儀礼のように位置づけられてはいけない。次の調査のための一歩だと考えることが必要です」と荻上さん。
「重要なのは参照性です。番組を作って終わりではなく、そこで明らかになった素材などを報告書の形でまとめて、一般の方が読めるようにする。改善がどこまで進んでいるのかをチェックできることで、先の課題を共有できると思います」
民放連に横断調査の旗振り役を求めるのは設立目的に「会員共通の問題を処理」とあるからで、各局の自治の侵害には当たらない、と話します。
調査の共通項目として「事務所からの接待」も要望。 テレビ東京の検証番組では元編成局員が「ハワイのコンサートに招待され、大勢のメディア関係者と同席で食事した」と証言。 各局を横断した解明が必要です。
また「権威を使った営業活動や妨害、各種ハラスメントは旧ジャニーズ事務所以外にも存在する」として、調査を旧ジャニーズ事務所に限定しないこと、調査・分析には第三者性を確保することを求めました。
労働環境の安全確保については、契約締結の問題を挙げます。
「10月2日の旧ジャニーズ事務所の記者会見で、『赤旗』記者がジャニーズJr・の契約書が無かったことを追及していました。メディア企業がそれを知りながら使い続けることは、事務所の横暴を黙認することになる」
チキラボでは独自に報道・芸能関係者にアンケートを行うことも表明。「圧力」「接待」「性暴力」「ハラスメント」などの項目を設け、目撃経験や伝聞経験も尋ねます。
NHKは13日、「第74回NHK紅白歌合戦」の出場者を発表。そこに旧ジャニーズ事務所のタレントの名はありませんでした。紅白に出場しないのは44年ぶりのことです。
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