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2024年02月10日
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テーマ: ニュース(96861)
カテゴリ: ニュース
政治家が現金収入を得た場合、それが政治資金であれば政治資金報告書に記載して国に届け出る、その他生活資金等は課税所得だから税務署に届けて、法定の税金を収めるものであり、それを怠ると「脱税」ということで告発されることになります。この度の自民党裏金事件では、安倍派だけでも数十人の議員が数千万円の所得をどこにも届け出ることをせずに裏金にして脱税をしたことが明らかであるのに、その裏金が理由で起訴された議員は3千万円を超える数名の議員だけで、裏金が2900万円だったことが発覚した荻生田議員は不起訴となっている。この「矛盾」について、経済学者の野口悠紀雄氏は、1月27日の東京新聞で、次のように述べている;





――今回の事件に脱税問題があると指摘されています。

 安倍派の場合、還流は派閥から収支報告書に記載しなくていいと言われていた。政治資金であれば収支報告書に記載しなければならないので、政治資金ではないと考えざるを得ない。議員側もそういうものと理解して受け取ったということは課税所得だから、申告しなくてはいけない。申告しなければそれは申告漏れ、脱税だということになります。これはきわめて単純な論理です。

――収支報告書の不記載額が3千万円以下だった議員は不問に付されそうです。

 税っていうのは1円だってだめです。もちろん、当たり前のことです。

―― 国民は申告漏れがあれば追徴課税されます。

 そうです。何も悪いことをしていなくても税務調査を受けることもある。そうした場合、断れないですよね。 ところが、なぜ政治家に対して行われないのか納得できないですよね。なぜ税務署が動かないのかと。

――寄付やパーティー券収入を政治活動に使えば非課税になることについて、どう思いますか。

 私はそのこと自体もおかしいと思っている。 推察するに、政治活動は非常に崇高で、社会の役に立つ行為であると、だから課税しないと、たぶんそういうことじゃないですか。 たとえば私は原稿を書いている。この原稿は社会の役に立つ、だから私の書いた原稿料の収入は非課税だと主張しても、絶対にそんなことは認められないでしょう。なぜ政治活動だけが特殊なんですか。非常におかしな制度だと私は思っています。

――国会議員にはさまざまな特権があります。

 歳費は課税所得ですが、調査研究広報滞在費や立法事務費とか、いろいろ非課税の所得があります。これも納得できないですよね。

――税の問題はこのままでいいのでしょうか。

 国会議員は税制を決める立場にあるのに、税制上の取り扱いが不公平なのは問題です。私は税制を誤れば国が滅びると思います。 歴史上、革命というのは大体、税に対する不満をきっかけにして起こっているんですよ。 その一番有名な例がフランス革命で、一部の特権階級は課税を免れ、人民は重い税負担に苦しんでいた。アメリカの独立戦争もそうですね。イギリスが植民地のアメリカに対して、不当に重い税をかけ、それに対して不満が爆発した。ですから、税の不公平は国を滅ぼすだろうということを言っているんです。

――今後、どうするべきでしょうか。

 政治資金を非課税にすることの是非について問題にすべきでしょうね。そこを議論し、そしてもし不適切であれば、それはあらためるべきでしょう。


<のぐち・ゆきお> 東京生まれ。専門は日本経済論、ファイナンス理論。1964年、旧大蔵省入省、72年米エール大で経済学博士号取得。一橋大教授、東京大教授、早稲田大大学院教授などを歴任。「『超』整理法」「どうすれば日本経済は復活できるのか」など著書多数。


2024年1月27日 東京新聞朝刊 12版 23ページ 「政治とカネ・自民党裏金事件-税逃れの『特権』おかしい」から引用

 この度の自民党裏金事件で、検察がなぜ3000万円という線引きをして3000万円以下の「脱税」を不起訴にしたのか、検察官を正義の味方と考えれば、これは大きな「矛盾」となります。しかし、日本のように政治が大きく歪んだ社会では、検察もそれなりに歪んでしまうというのが社会の特質というもので、おそらく担当の検察官は、ここであまり杓子定規に法律を振り回して、その仕返しに自分が退職するまでの間に、不当な圧力が加わって迫害されかねないから、ここは有力議員には「不起訴」で恩を売っておくのが得策、というような計算をしているとしか考えられません。野口氏は「不公平税制が革命の発端」と言ってますが、それは欧米の話で、日本では人民が革命を起こして成功した経験はまだなく、「おれは政治家だ」と根拠もなく発言する人間にわけもなく投票する政治感覚ゼロの有権者が、この歪んだ社会を継続していくものと思われます。「政治活動は崇高なものだから、政治資金には課税しない」などという理屈は、おそらく政治家自身が勝手に言いふらして愚かな有権者を騙したセリフであり、実際は地位を利用してウソとごまかしでやりたい放題をしているのが政治家の「実態」であり、崇高さのカケラもありはしないという「現実」を、メディアはもっと国民に知らしめるべきだと思います。





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最終更新日  2024年02月10日 01時00分08秒


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