2015/07/23
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2015.07.23
<【B.G.M. of the Day】= Sting – Fragile by You_Tube/jp
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≪【 虎子/ココの誇顧/ココ ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆】= 07月23日 =≫

世界一「不安」な日本人よ目を覚まそう! 
=News Week、日本語版コラムニスト、クォン・ヨンソク 、1970年、ソウル生まれ。一橋大学大学院法学研究科准教授(東アジア国際関係史)。 著書に『「韓流」と「日流」』(NHK出版)、訳書に『イ・サンの夢見た世界』(キネマ旬報社)がある。

不安-1

不安 ──長年、日本に住んできたが、この言葉はよく聞く言葉のベスト5に入るのではないだろうか。最近では、その頻度がさらに増した気がする。 地震、津波、放射能に始まり、年金、少子化など将来への不安、消費税、円高、TPPなど経済的不安、健康・社会的不安......。国内だけではない。欧米の経済危機、イラン情勢、中国の台頭、ロシアの存在感、韓国やアジアの躍進、北朝鮮の指導者交代など、日本は不安に包囲された「不安列島」といえる。



 何でも不安に変えてしまうエネルギーには脱帽だ。不安材料という表現も日本語ならでは。日本人は実は不安が好きなのではとさえ思えてくる。「不安」と口にすることで、「安心」するのかもしれない。もちろん、その慎重さや用意周到さこそ、世界が称賛する日本人の大崩れしない底力ともいえるのだが。

 しかし、この不安で得をしている人たちがいる。テレビなど主要メディアは、不安を商売にしている典型的な例だ。不安をあおることで、視聴率や部数を稼げる。「緊迫する朝鮮半島情勢」と言うが、当の韓国人は平気な場合が多い。人々が不安にクギ付けになるほど、メディアは安泰というわけだ。

 もう1人、蔓延する不安というウイルスの最大の受益者は橋下徹大阪市長だろう。テレビ番組でそのバラエティーの才能を開花させていた当時の橋下弁護士を見て、たった数年後に首相候補のダントツ1位になるとは、本人も含めて誰も想像できなかっただろう。

不安-2

■ 最初から「安」なんてない

 橋下氏の行動力と人間力、政治に対する真摯な姿勢は確かに期待を持たせるものがある。しかし、彼が政治家としてここまで注目される背景には、人々の不安をうまく利用してきた側面もある。 彼を救世主扱いするムードこそ、僕からすれば不安だ。メディアによって作られた「小泉劇場」を早くも忘れてしまったのか。不安という要素を取り除けば、橋下氏に対する見方も変わるはずだ。

 明治時代にロマンを感じる日本人は多いが、「西洋の衝撃」や「対露恐怖症」という不安から帝国主義と戦争への道を歩んだ歴史を想起すべきだろう。吉田茂は、「大変だ、大変だと言って軍国主義に走った」戦前の歴史を教訓に、経済外交と平和主義を戦後日本の礎にした。

不安-3

 人生に不安は付き物だ。逆に、そもそも「安」なんてないという「無安」「非安」の発想が必要だ。「安」ではないからこそチャンスなのであり、先が読めないからこそ未来なのだ。

 不安に打ち勝つには不安の正体を見極めることが重要だ。自分に自信が持てず、自立していないから不安なのだ。そこで、強そうな者に運命を委ねたくなるが、他力本願では本質的な解決にならない。それならいっそ不安の原因になっている「不満」を表出するほうがポジティブだろう。それに不安は世界に伝染し肥大化する。まだまだ恵まれている日本が、その発生源にならないことを祈るばかりだ。

 震災から1年、日本人は十分不安の中で生きてきた。せっかく生き永らえているのに、不安に怯えて生きるのはあまりにもったいない。もうすぐ春だ。不安という名の冬眠から目を覚まそう。でも不安がなくなったら、今度は不安がないこと自体が不安になったりして。

不安-4

古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2015/07/23 06:59:42 AM
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