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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ フランスの田舎者がイギリスの南側を蹂躙し始め、3ヶ月後には王位まで乗っ取ることに(1066年)。曰く、ノルマン・コンクエストが始まる。 ◆ 田中角栄の政治力で清水峠の真下のトンネルが1本から2本に(1967年)。更に総理大臣になって20年足らずで上越新幹線も通ることに。 ◆ 傘をさしてデモをしていた香港市民に香港当局が催涙弾をお見舞いし、雨傘運動の幕が切って落とされる(2014年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月28日】 なぜ日本人は身も心も貧しくなったのか… =後節=「増税しないと財政の危機」と不安を煽ってきた政府の大誤解 ・・・・日本の財政が急速に改善している本当の理由・・・・ =PRESIDENT Online / 2024/09/25 / 永濱 利廣 第一生命経済研究所経済調査部 首席エコノミスト 岸田政権は「増税」だけではなかった「増税」というと岸田政権のイメージが強くなってしまったが、岸田政権は家計を支援する政策にも取り組んでいた。「エネルギー負担軽減策」や「定額減税」などがそれだ。ほか、経済の構造改革にも積極的に取り組み、「新しい資本主義」の名の下に、「貯蓄から投資」「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」「半導体産業への投資」といった政策が進められた。いずれも競争力強化につながる政策で、世界的な潮流にも沿っており、評価できる。賃上げも実現し、春闘の賃上げ率が5.1%と33年ぶりの大幅アップとなったことで、実質賃金は27カ月ぶりにプラスに転じている。もっと踏み込んだ「個人消費のテコ入れ」が必要ただ、個人消費はまだまだ低迷しており、経済成長の足枷となっている。政府は家計支援や個人消費のテコ入れについて、もっと踏み込んだ政策を実施すべきとも考える。日本経済新聞によると、2023年の日本の実質賃金はマイナスだったが、群馬県と大分県の実質賃金だけはプラスだったという。この2つの県はいずれも自治体が賃上げした中小企業に奨励金を出している。こうした事実を見ると、「賃上げした企業への補助金」は有効な施策で、岸田政権が実施していた「税制優遇」より効果的だった可能性がある。「賃上げ補助金」のほかにも、「消費額に応じて税が控除されるなど、消費すればするほど得になる仕組み」の導入も効果的だろう。 新NISAに積極的なのは「若者とバブル世代」もっと踏み込んだ「個人消費テコ入れ策」が必要な理由がもう一つある。2009年にギウリアーノ氏とスピリンバーゴ氏という2人の経済学者の連名で出された論文によると、各世代のお金についての価値観は、その世代が社会に出た時代、具体的は18歳から24歳までの経済環境に「一生左右される」。つまり、今後景気が良くなっても、若い頃に不況を経験した「氷河期世代」の財布の紐は緩まない、ということだ。大和証券の木野内栄治氏によると、新NISAに積極的なのは、20代から30代前半くらいの世代だという。アベノミクス以降の株が上がっている局面で社会に出た世代である。次に積極的なのは50代後半以降のいわゆる「バブル世代」。一方、氷河期世代は投資にあまり積極的ではないという。そうした氷河期世代の財布の紐を緩めるには、かなり積極的な政策が必要になってくる。「日本人の努力不足」が原因ではない日本では過去30年にもわたりデフレ経済が続く、世界でも異例の国となっている。そんな中、人々の考え方や行動にはすっかり「デフレマインド」が染み付いてしまっている。そのため、「実質賃金が安定的にプラス」という程度では、みな財布の紐を緩めてはくれないだろう。個人消費を盛り上げるためには、先述したような「お金を使えば使うほど得をする税制優遇」など、かなり思い切った政策が必要だ。「景気は気から」という言葉もあるが、あなどれない真実と言える。日本が長期デフレに陥った諸悪の根源は、日本人の努力不足ではなく、バブル崩壊後に続いた「政府の経済政策の失敗」にある。それによって歪められてしまった「日本人の価値観」を、さまざまな方策によって少しずつ解凍していくことができれば、日本経済復活の見込みは大きいものとなると期待している。 中国の原子力潜水艦、今年に入って沈没事故-米国防総省が報道を確認Natalia Drozdiak 2024年9月27日米国防総省は、今年に入って中国の潜水艦1隻が沈没したとの報道を確認した。同潜水艦が核燃料を積んでいたかどうかは不明。 匿名を条件に語った同省広報担当者によると、潜水艦は埠頭近くで沈没。それ以上の詳細については明らかにしなかった。 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は26日、中国の最新鋭の原子力潜水艦が5月もしくは6月に武漢の造船所で沈没したと報じた。同紙は複数の専門家を引用し、同潜水艦が核燃料を積んでいた可能性が高いとしている。 潜水艦の沈没は中国の軍事力近代化計画にとって大きな後退を意味する。中国は軍拡を進めており、2024年の国防費は前年比7.2%増となる見込み。海軍の増強に重点が置かれていた。 WSJは、中国が沈没事故を隠蔽(いんぺい)しようと躍起になっていたとしている。同事故はこれまで公表されていなかった。原題:Chinese Nuclear-Powered Sub Sank Earlier This Year, US Says (1)(抜粋) ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409270000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/28
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 13日前に選出されたばかりのローマ教皇ウルバヌス7世が、重責に耐えかねて自分から天に召される(1590年)。 ◆ ナポレオン・ボナパルトのエジプト土産に何が書かれているのかが判明(1822年=ロゼッタ・ストーンの解読)。 ◆ 中国を蹂躙しまくってた日出ずる国とヨーロッパの支配者に載し上がろうとしていた卐)が共闘。翌年にも起きそうなアンクルサムとの決闘に備える(1940年=日独伊三国同盟締結)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月27日】 なぜ日本人は身も心も貧しくなったのか… =前節=「増税しないと財政の危機」と不安を煽ってきた政府の大誤解 ・・・・日本の財政が急速に改善している本当の理由・・・・ =PRESIDENT Online / 2024/09/25 / 永濱 利廣 第一生命経済研究所経済調査部 首席エコノミスト 日本の財政は大幅に改善している長年の間「日本の財政が厳しい」と言われてきたが、ここに来て財政指標が大幅に改善している。2024年1~3月期時点の「政府債務残高の対GDP比(粗債務)」を見ると、前年から▲5%ポイント近く低下し、コロナ前の水準に戻っている。「政府純債務/GDP比」に至っては、前年から▲17%ポイント以上低下し、2010年1~3月期以来、実に14年ぶりに100%を下回った。図表1(下図参照)を見れば、日本の財政が急速に改善していることがお分かりいただけるだろう。財政改善の最大の理由は「インフレ」なぜ財政が急速に改善しているのか。その最大の理由は「インフレ」だ。岸田政権を含め、近年の政権によって進められた増税によって、政府の税収が増えていることも一因だが、「インフレ」の影響が最も大きいと考えられる。一般的に、政府債務残高の対GDP比は、経済成長率やインフレ率によって変動する(※)。2023年度の低下幅(▲11.0%ポイント)の中身を詳しく見てみると、「増税などで財政収支が改善した影響」より、「名目経済成長率(経済成長率+インフレ率)」の影響のほうがはるかに大きい。名目経済成長率の中でも、「インフレ率上昇」の影響が95%以上と、はるかに大きいことがわかる。 増税しなくても財政は改善するなお、23年度の財政改善の幅は「過去最大」(現基準の資金循環統計が公表された98年以降)である。(下図参照)日本政府は、「政府債務残高/GDP比」の上昇を抑制するために、「プライマリーバランス(PB)」(基礎的な財政支出と税収が均衡している状態)を目標としてきた。だが、財政を改善するには、財政収支が黒字である必要はない。「名目経済成長率(=経済成長率+インフレ率)」が国債利回りを大きく上回っていれば、「債務残高/GDP比」は低下する。要するに、マクロ経済学の考え方では、インフレになれば財政は改善するが、増税したからといって財政が改善するとは限らない、ということだ。世界の経済学では常識こう主張するのは筆者だけではない。例えば、アメリカのバーナンキ元FRB議長も、2017年に日銀が開催したシンポジウムで「日本はインフレ率を高めることで財政の持続可能性を高めることができる」と主張していた。日本政府はそろそろ、こうした「マクロ経済学の常識」を踏まえた政策に転換すべきだ。具体的には「増税により財政を改善させる」方向ではなく、「賃金上昇によるマイルドなインフレ」および「家計支援策による個人消費のテコ入れ」を軸に据えるべき時にきている。財務省を中心とした日本政府もこうしたことはよくわかっている。特に「マイルドなインフレで財政を再建する」点については強く意識しているものと考えられる。家計を支える経済政策が必要不可欠ただインフレが続けばすべてうまくいくかというと、そんなに簡単な話ではない。通常、インフレ下では賃金も上昇するため、物価が上昇しても現役世代にはそれほど影響はないことが多い。だが、年金で生活している世帯などは、賃金上昇の恩恵を受けにくいため、物価上昇のデメリットが直撃しやすい。今日本では2%以上のインフレが続いている。決して激しいインフレではないが、年金で生活する世帯にとって無視できない負担となっている。少子高齢化の影響で、日本の約3~4割は年金で暮らす無職世帯となっており、賃金が上昇しても、なかなか個人消費が増えにくい構造になっている。そのため、家計を支え、個人消費をテコ入れする経済政策が必要不可欠となっている。「増税」と「社会保障負担増」が経済の足を引っ張っているそもそも日本の個人消費が弱いのはなぜか。端的に言えば、その理由は「国民負担率が急上昇したから」。要するに「増税」と「社会保障負担増」によるものだ。図表3(下図参照)は、G7諸国の国民負担率を、2010年を基準に見たものだ。日本の国民負担率だけがダントツで上がっていることがわかる。消費税が2度にわたって引き上げられたほか、社会保険料も引き上げられている。日本経済が停滞し、賃金が下がっている中、家計の負担ばかり増えていたわけだ。個人消費が伸びないのは当然というべきだろう。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409260000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/27
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 台風災害の厄日。どれだけ厄日かというと、日本海軍の艦隊が打撃を受けたり(1935年)、青函連絡船が転覆するばかりか北海道の漁村が丸焼けになったり(1954年)、・・・しかし近鉄にとっては名古屋線がレベルアップするチャンスとなったラッキーな日(1959年=伊勢湾台風)だったりする。 ◆ スペインの商船や植民地を略奪して周った海賊ドレークが、やりたい放題の挙句に地球を一回りしてしまった(1580年)。 ◆ 豪腕の破壊神が子分ともども民主党に下駄を脱いだり(2003年=民由合併)、後の森羅万象担当大臣(2006年=安倍内閣)やチンパンジー(2007年=福田内閣)が総理に就任したりと政界にとっての特異日。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月26日】 中国「愛国ビジネス」暴走、日本人襲撃...中国政府は止められないのか =NewsWeek_ Opinion / Tokyo Eye 外国人リレーコラム / 2024年09月23日周来友(しゅう・らいゆう)(経営者、ジャーナリスト) このコラムを執筆中にいたたまれないニュースが飛び込んできた。9月18日、中国南部の広東省深圳で日本人学校の男子児童が中国人の男に刃物で襲われ、19日未明に病院で亡くなったのだ。現時点ではまだ容疑者の動機も事件の背景も分からない。だが、恐れていたことが起きてしまったような気がした。今回書こうとしていたのは、動画配信者たちの暴走についてだった。外国人を目の敵にして突っかかり、そのやりとりを動画に収め、ネットで配信する。世の中にはそんなろくでもない輩(やから)がいる。「愛国」の名の下に迷惑行為を働き、金儲けをする輩9月7日、北京の円明園という観光地で日本人観光客が現地の動画配信者に暴言や罵声を浴びせられる事件が起きた。中国メディアによれば、観光客が中国人通訳を介して「写真を撮りたいから場所を空けてほしい」と頼んだところ、「なぜ日本人のためにどかなくてはならないのか」と激高し、日本人を追いかけ回すなどしたという。おまけに、駆け付けた警備員までもが「日本人はこの場所には入れない」と動画配信者に味方したらしい。一部始終を配信していたこの中国人は、いわゆる「愛国ビジネス系配信者」だ。過去には航空機内で白人男性を挑発し、「差別された!」と大騒ぎする動画を上げたこともある。「愛国」の名の下に迷惑行為を働き、その映像でアクセス数を稼いで金儲けをする輩だ。日本で言うところの「迷惑系ユーチューバー」の一種で、5月末に靖国神社の石柱にスプレーで落書きし、SNSに投稿した中国人動画配信者も同類だ。 実は、そんな愛国ビジネス系配信者の同類が日本にもいることはご存じだろうか。この夏、有名な迷惑系ユーチューバーの男性が奈良公園を連日のようにパトロールし、彼が言うところの「鹿に暴力を振るっている」中国人観光客を見つけては、強い口調で注意し、その様子を「さらして」いた。しかし、私が見た1つの動画では(確かに行儀は悪いが)足で鹿の脚と握手するような行為をしていただけで鹿を蹴ってなどいなかった。写真の説明には「中国人が鹿さんをサッカーボールのように蹴り上げた」とあったが、本当にそうなのか。中国人のマナーが悪いのをいいことに差別意識をあおっているのではないかと思った。円明園、奈良公園の双方の配信には「やりすぎだ」「間違っている」といった冷静なコメントも書かれており、それがせめてもの救いだったが、彼らの行為が中国の反日感情、日本の反中感情をさらに悪化させることを私は恐れていた。そんな時に起きたのが深圳の事件だった。日本の配信者たちに行為を正当化する口実を与えるだろう中国政府は円明園の事件後、「外国人差別は許さない」とのメッセージを出し、当然ながら深圳の事件後も「外国人の安全のため効果的な措置を取る」としたが、6月には江蘇省蘇州で日本人学校のスクールバスが襲われる事件があったばかり。 政府が暴走を望まなくても、もはやそう簡単に火消しはできないだろう。数十年間の愛国・反日教育のツケが回ってきたのだ。愛国ビジネス系配信者の動画が深圳の容疑者に影響を与えたかどうかは分からない。だが、この一件が日本の配信者たちに自分の行為を正当化する口実を与えるのは間違いない。普段は冷静な日本のネットユーザーが悲惨な事件をきっかけに考えを変える可能性もある。さらなる悲劇を起こさないためにも、この輩たちを取り締まると同時に(もちろん、中国側は政府の責任も大きい)、私たち一人一人が偏った報道や配信動画に振り回されることなく、異文化の理解と尊重に努めることが重要だ。偏見は偏見を、差別は差別を、憎しみは憎しみを呼ぶ。私たちは、そうした負の連鎖が悲惨な結果しか生まないことを肝に銘じなければならない。在中国外国人の安全に難題、カネ絡むネット世論暴走中国国内で居住者である日本人や米国人ら外国人が襲撃される事件が相次いでいる。個別事件の真相はなお不明である。とはいえ、その背景に中国のメディア事情の急速な変化が何らかの形で関係しているとの指摘がある。「中国で急速に広がった反日、反米を叫ぶ民族主義の潮流には、主として短い映像で中国の人々の感情に訴えかけるソーシャルメディアの商業主義が大きく影響している」。メディア事情に詳しい中国の識者の分析だ。/ 日本経済新聞:編集委員 中沢克二 ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409250000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/26
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ ワルツの親父が死去し、大変な悲しみを訴えるあまり倅がいつも明るく元気な歌ばかり作ることになる(1849年)。 ◆ 染料工場の爆発で何故か赤痢が蔓延、真相は検閲により削除(1937年=大牟田爆発赤痢事件)。 ◆ 某国の親日感情への配慮から、ア〜ン♥♥風呂をこの日からソープランドと呼ぶことに(1984年)。全日本特殊浴場協会連合会が高度な政治的配慮を断行したのだそうだ。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月24日】 226kmを走破「世界一超人の91歳」その驚く肉体 =後節=20年間食べ続けてきた「食事メニュー」を公開 =東洋経済Online/ライフ/長寿の金言 / 2024/09/23 / 桜井 美貴子 : ライター・編集者 91歳の超人的な肉体を作る「驚きのメニュー」トライアスロンを始めて3カ月後、最愛の妻を看取った。稲田さんが70歳のときだ。それから、より深くトライアスロンに没入していく。理由は2つ。「結局それしかやることがないということと、トライアスロン自体が楽しいことだったから」当時は70代でトライアスロンの大会に出場する人は誰もいなかったという。だから大会側が稲田さんのために「高齢者賞」や「特別賞」などを設け、トロフィーも授与された。年下の選手たちに讃えられ、大会で再会する仲間も増えていった。稲田さんは、妻が亡くなって以降、ずっと一人暮らしをしている。孤独とも違うが、趣味の合う妻と山登りや旅行を楽しむ時間がなくなり、今は目の前のことに打ち込むことで日々を充実させている。もちろん、持ち前の探究心が「自分がどこまでいけるのか」を突き詰めるに至ったということもあるだろう。それが顕著に出ているのが、毎日自分で作っている食事だ。トライアスリートはレースで使う体力に見合っただけの栄養を取らないといけないーー。これが稲田さんの確固たる食事のポリシーとなっている。70歳でトライアスロンデビューをしたときに、周囲の人たちに栄養効果がある食べ方や体にいい食材を教えてもらったり、トップアスリートの食生活を指導する管理栄養士に相談したりしながら、いろいろと研究して自分なりの献立を確立した。以来、現在まで20年以上、ほぼ同じものを毎日食べている。基本は抗酸化作用のある緑黄色野菜をたくさん摂ること。朝は鍋を2つ使って、2種類のスープを作る。1つは栄養価が高い旬のものを中心に11種類以上の野菜だけを使ったもの。もう1つは野菜の種類を半分にして、豚肉や鶏肉、にんにく、貝類、山芋やジャガイモなどのイモ類にエリンギやしいたけなどを入れたもの。それぞれ鶏ガラスープやチキンコンソメなどで味付けを変えて、黒酢やトマトジュース、代謝アップや血行促進などの効用や効果があるというスパイスを加える。さらに食べるときに“味変”ですりごまをふりかけることも。最近凝っているのは、医師に勧められた鯖缶だという。缶汁ごと鍋に入れて出汁がわりに使っている。「無理はしていない」朝食は、この“食べる”スープに加えて、蜂蜜とブルーベリージャムをたっぷり塗ったライ麦パン、豆乳も並ぶ。アイアンマンレースに出場したツール・ド・フランスのサイクリストがレース前に大量に蜂蜜を摂取すると知り、バターをやめて蜂蜜にした。この朝食を作って食べるだけで2時間かかる。「これがいいよ、あれもいいよと聞くたびに具材が増えていくので、ものすごい量になるんです。自分で作っておきながら、見ただけでうんざりする。しかも僕は昔から朝が弱くてなかなか起きられない。だからとにかく朝は恐怖なんです(笑)」昼食は外でトレーニングする合間にコンビニなどで食べるが、疲労回復に効くビタミンB1が豊富な豚肉の弁当を選ぶなど気を使っている。これもクラブ仲間の女性が豚肉たっぷりの弁当を作ってくるので、「それなら僕も」と、取り入れた。そして、夕食。玄米ご飯を茶碗2杯にキムチ納豆、生卵、DHAが豊富なめざしなどの青魚。味噌汁も具材たっぷり。豆腐、麩、エビ、貝類、ワカメ、そして旬の野菜に山芋をすりおろして加える。20年以上続けているこの食事のおかげで、練習の疲れもそれほど残らず、体力も維持できている。質のいい睡眠を8時間たっぷりとり、寝起きはやや悪いが寝つきはいい。この食事が自分にとってベストだという実感がある。91歳という年齢を考えたら食べすぎだという指摘も受けるが、「無理はしていない。食べられちゃうから食べているんです」と意に留めない。 何歳でも「今さらもう遅い」なんてない80代前半が絶好調だったという常人離れしたパワーを持ち、生活のすべてがトライアスロンのためと断言する稲田さん。だがその一方で、「90代に入り、やはり筋肉の落ち方も激しくなってきた」と老いに向かう体の変化も意識している。しかし、「だから日常の些細な行動でも、常に筋肉に意味がある動きにしようと心がけています。老い先短いから、ムダな時間やコトなんて1つもないんだ」と常に前向きだ。包丁を使うときは指先の運動。歩くときはちょっと早足にしたり、ドスンドスンと足裏をたたきつけて、骨に刺激を与えたりする。筋トレ感覚で利き手ではない手も使ってみる。スーパーの買い物では、毎回荷物の持ち方を変えてみる。「筋肉を鍛えるというよりも、使っていない筋肉に刺激を与えて目覚めさせるという感覚です。持ち主が使わないと寝てしまう筋肉の“目”を覚まさせる。70歳でも80歳でも、意識して刺激を与えれば寝ていた筋肉も目覚めるんですよ」稲田さんの人生で、「今さらもう遅い」なんていう考えは1度も持ったことがない。いつだってスタートを切れるし、遅いなんていうことはないと思っている。「やりたいことがあれば、そこが新しい人生の出発点。やってみると必ず何かしらの進化を自分にもたらしてくれるんです。何歳だろうとね。僕みたいなじいさまでも、やってみたら世界チャンピオンになっちゃったりするわけですから(笑)」昨年、稲田さんは海外遠征のためパスポートを更新した。もちろん、有効期限は10年のものだ。 ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409240000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/25
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ お掃除のおじさんやおばさんが掃除大臣として尊敬される日。もしかして今日は…清掃の日。そして、この日から10月1日までの1週間が環境衛生週間と暇を持て余す環境省が…!!? ◆ 西郷隆盛が、もう、この辺でよか・・・と自分で起こした戦争を集団自決で幕引きさせる(1877年=西南戦争: 城山の戦い)。 ◆ 藤沢市でグライダーが使ってたりしていた飛行場に米軍機がハプニングゲストとして着陸、現場は大騒ぎとなったがマスコミの報道はお察し下さい(1959年=TAI307便墜落事故)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月23日】 226kmを走破「世界一超人の91歳」その驚く肉体 =前節=20年間食べ続けてきた「食事メニュー」を公開 =東洋経済Online/ライフ/長寿の金言 / 2024/09/23 / 桜井 美貴子 : ライター・編集者 早朝6時。千葉県千葉市稲毛区のトライアスロンクラブのプールに飛び込み、1時間半かけて3500mを泳ぎ切る。稲田弘さん、91歳。世界最高齢の現役トライアスロン選手にして、世界最高齢のアイアンマン世界選手権完走者のギネス世界記録™を持つ、文字通りの“鉄人”である。アイアンマンレースとはトライアスロン競技の最高峰といわれ、スイム3.8km・バイク180km・ラン42.2kmの総距離226kmを、16〜17時間の制限時間内に走破する世界一過酷なレースだ。きっかけは「定年後のメタボ解消」稲田さんは70歳から始めたトライアスロンを経て、79歳から9年連続でアイアンマンレース世界選手権に出場。そして80歳と83歳(80-84歳カテゴリー)、85歳(85-89歳カテゴリー)のときには世界チャンピオンに輝いた。特に85歳では新カテゴリー初の世界チャンピオンとなり、同時に自身が持つギネス世界記録「アイアンマン世界選手権の世界最高齢完走記録」も更新する。「80代前半は体力的に絶好調。80歳の初優勝のときは早くゴールしすぎて、フィニッシュゲートに観客が誰もいなくてね(笑)。最後までスピードも維持できて、余裕のゴールでした」飄々と語る稲田さんだが、90代に突入した現在も週6日のトレーニングは欠かさず、ベスト体重を維持。血圧は正常、老眼鏡不要の裸眼で新聞を読み、聴覚を意識するためにテレビの音量は低めに設定しているという。 「骨折は多いけど、病気とは無縁」とサラリと話すので驚く。補足すると、骨折の原因は高齢者に多い室内での転倒ではなく、バイクからの落車など、ハードなトレーニングによるものだ。「若い頃から取り立ててスポーツマンというわけではなかった」という稲田さんが、トライアスロンにはまっていくきっかけになったのは、60歳で始めた水泳だった。その頃、難病を患って自宅療養する妻の介護をするため、記者として活躍したNHKを定年退職。メタボ解消と健康維持を目的に自宅そばのスポーツジムのプールに通い始めたのである。「60歳で若かったから結構速く泳げるようになって、体も締まってきた」と手ごたえを感じた稲田さんは、水泳仲間とスイム1.5km・ラン10kmのアクアスロン大会に出場し、完走する。そこでロードバイクで颯爽と会場入りする選手の姿に「かっこいいなあ!」と憧れて、69歳のときにロードバイクを購入した。記者時代から探究心旺盛、ピンときたものにはすぐ飛びつくという稲田さん。これが70歳のトライアスロンデビューにつながった。メタボ解消の水泳から10年。さらにその先の10年後に、アイアンマンレースの世界チャンピオンになるなど、想像すらしなかった。なぜ、そこまで自分を追い込むのか?9年連続の世界選手権出場、3度の優勝という圧巻の戦績も、稲田さんに言わせれば「完走を勝利としたら3勝6敗」。6敗はタイムオーバーなど無念のリタイアだ。次にめざす勝利は、90歳代以上のカテゴリーでアイアンマン世界選手権完走である。そのために筋肉と骨を維持する毎日のトレーニングも欠かさない。1週間のうち月・水・金は、所属するトライアスロンクラブのチームトレーニングに参加する。早朝4時半起きで自宅を出て、水だけ飲んで朝食抜きのままクラブのプールで6時から7時半まで3500mを泳ぐ。自宅に戻り、朝食を済ませてからバイク練習へ。 自主練習の火・木は朝8時にラン10km。夕方5時からスポーツジムのプールで2000m泳ぐ。土曜日は本番のレースと同じ順番でスイム、バイク、ラン。日曜も休まずにバイクとランをこなす。これが基本の練習メニューだが、バイクの練習では地図を見ながら初めての土地を走ったりすることもある。「バイクを100km以上走る日は、自宅を出発して帰ってくるまで5時間以上かかるんです。僕はペースが遅いし、途中で好物の鰻を食べるために寄り道したりもするからね(笑)」雨の日はランとスリップする危険があるバイクは中止。ランの代わりに傘をさしてウォーキングをする。「のんびりできない性格」に加えて、「雨だから休養」という発想もないのだ。クラブ合宿は、さらにハードだ。バイクの練習では180kmという長距離を走る。稲田さんは学生からオリンピック選手までさまざまなトライアスリートと一緒に、雨や風や雪などの天候に関係なく、ランやバイクの練習をこなさなければいけない。「悪天候の日はそれに適応した走り方をすることがトレーニングになるんだけれど、真冬の雨や雪の日は寒くて寒くてどうしようもない。足はつりまくるし、ただただつらいです」老後はゆっくり暮らしていきたいという人も多いだろう。ここまで自分を追い込むのは、それだけ得られるものや達成感があるからなのだろうか。0稲田さんは「そんなの、ないよ」と即答する。「練習がハード過ぎて、走り終わったあとは『やっとこれで寝られる』としか思わない。でも、僕にはこれしかやることがないからね」・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409230000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/24
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 京都市下京区にて花札屋が店開き(1889年)、100年経つと何故かファミコンの会社になっていた次第。創業者は山内房治郎。 ◆ VIP満載の特急列車が、集中豪雨で宙吊りとなった線路に突入して脱線転覆(1926年)。山陽本線特急列車脱線事故。 ◆ 頭の固い百科事典によると、秋はこの日から始まるそうだ。即ち、秋分。なぜか、国民の祝日の一つ。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月23日】 〈中国日本人学校の男児死亡〉中国人から悲しみや怒りの声も、デジタル監視社会が進んでも再び同様の事件が起こり得る理由 =後節= =Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年9月20日 / 高口康太( ジャーナリスト、千葉大学客員教授) 「社会的報復」の対象としての日本人 10歳の少年の死は日本と中国の多くの人々に悲しみと怒りをもたらすものとなった。だが、皮肉にもだからこそ今後、同様の事件が相次ぐ可能性が高いと筆者は見ている。 現地紙・深セン特区報によると、犯人の鐘(ジョン)は44歳、無職。2015年に公共通信設備破壊、19年に虚偽の事実を触れ回った公共秩序騒乱の容疑で、二度の拘束歴があるという。社会になんらかの不満があった上での犯行の可能性が高そうだ。 というのも、中国ではこうした事件がたびたび起きているからだ。社会に不満を持った人々が、特に恨みのない無辜の人をターゲットに暴力を振るう事件を「社会的報復」と言う。 思いつくままに代表的な事件をあげよう。・2010年、福建省南平市の小学校襲撃。8人が死亡。・2011年、江西省撫州市の地方政府庁舎を狙った爆破事件。犯人含め3人が死亡。・2013年、福建省アモイ市の路線バス放火事件。犯人含め47人が死亡。 社会的報復のための事件ではより大きな反響を引き起こす対象が狙われる。弱者であり、かつ社会の同情を引きやすい子どもが狙われやすいとされてきたが、外国人の子どもであれば国際的な注目をも集める。 日本人であれば民族主義とも関連してより大きな反響を引き出せる。今年6月にも江蘇省蘇州市で日本人の子どもが狙われた襲撃事件もあっただけに、こうした理屈のもとで今後も模倣犯がでる可能性は否めない。中国社会は悲劇を防げるのか 中国はこの10年ほど、体感治安が大きく向上したと言われている。街中に設置された監視カメラ、インターネットの検閲や監視などのデジタル監視社会化が治安の向上に寄与したとの見立てだ。確かにその威力は強力ですりやひったくり、窃盗事件は捕まる確率がきわめて高くなっているという。 だが、自分の破滅を承知の上での破れかぶれの犯行にはデジタル監視社会も決定的な抑止力たりえないのではないか。事件後、中国当局は事件現場の日本人学校周囲の監視カメラを増設していると伝えられているが、その効果には疑問が残る。 外交部「中国政府はいかなる違法な暴力行為も断じて許さない」=人民網日本語版 2024年09月20日外交部(外務省)の林剣報道官は19日の定例記者会見で、「中国政府はいかなる違法な暴力行為も断じて許さない。中国はこれまでずっと実効性ある措置を講じて全ての在中外国人の安全を保証してきたし、今後も引き続き保証していく」と表明した。【記者】在広州日本総領事館が19日に発表した情報によると、18日に深センで刺された男子児童が亡くなった。このことについてコメントは。【林報道官】中国側はこのような不幸な事件が起きたことに胸を痛めており、遺憾の意を表する。男子児童の死去を悼み、御家族の方々にお悔やみ申し上げる。男子児童は日本国籍で、父親は日本国民、母親は中国国民だった。男子児童は襲われた後、直ちに病院へ搬送され、広東省当局が医学の専門家を手配して全力で救命に当たった。中国側は御家族の方々の後事の処理に必要な助力を行う。事件は現在も調査中であり、中国側の関係当局が法にのっとり処理する。現時点で把握している状況によると、これは個別の事案だ。中国は法治国家であり、中国政府はいかなる違法な暴力行為も断じて許さない。法にのっとり事件を調査し、犯罪者を処罰する。中日双方は現在この事件について意思疎通を継続している。我々は日本を含む各国の人々が観光、留学、ビジネス、生活のために中国を訪れることを常に歓迎している。個別の事案が中日両国間の交流や協力に影響を与えることはないものと我々は信じる。(編集NA) 深センの日本人男児襲撃事件が鳴らす警鐘―香港メディア香港メディアの香港01は19日、中国・広東省深セン市で日本人の男児(10)が襲撃されて死亡した事件について、「個別の事件であり、警鐘でもある」との論評記事を掲載した。記事は、「今回の報道を受け、人々は今年6月に江蘇省蘇州市で発生した日本人スクールバス襲撃事件、および(今回の事件が起きた日が)918(満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた日)記念日という特殊な日付だったことに思い当たるだろう」と指摘した。そして、18日に行われた外交部の定例会見での報道官の「異変」に言及。担当した林剣(リン・ジエン)報道官は記者からの「偶発的な事件だと思うか」との質問にあいまいな回答しかしなかったとし、前回の蘇州の襲撃事件では「偶発的な事件」と強調していたのとは異なる対応だったとした。記事は、「蘇州の襲撃事件の際に、われわれ(香港01)は2つの点を指摘していた」とし、それは「中国当局の慎重さと動きの遅さは極端な民族主義を黙認するものではなく、逆に中国政府にとってネット上の民族主義をどのように管理するかは、一貫して難題であり続けている」「ネット上の極端なナショナリズムは中国社会の主流ではなく、国と国の交流がネット世論に巻き込まれることを最大限避けるべき」だったとした。その上で、「蘇州の事件も深センの事件も個別の事件であるが、これらは警鐘でもある。特に、類似の事件が相次いで発生する中、当局はまたしても容疑者の情報をすみやかに社会に公表できなかった。これは内部・外部の迷いや憶測をエスカレートさせるだけである。特に今回の事件は918の当日ということで、多くの人が(日本人を狙ったものと)想像しないわけにはいかなかった」と論じた。また、この事件の少し前に注目を集めた騒動があったとし、今月上旬に北京市の円明園で中国人インフルエンサーが日本人観光客らに難癖をつけて追い回した動画が物議を醸したことに言及。「この騒動ももちろん個別のケースであるが、こうした雰囲気が広がっていくと中国にいる外国人だけでなく、われわれ(中国人)自身も最終的に傷つくことになる」と論じた。(翻訳・編集/北田) ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409220000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/23
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ うまいこと大金ゲットしたはずなのに、パクられちまったZE!!! Oh!!Mistake...(1950年)。=少年が給料を強奪し、愛人と逃走するも2日後に逮捕(日大・オー・ミステーク事件)= ◆ 日光猿軍団の夢と東照大権現の御利益を載せた特急列車「けごん」が運行開始(1951年)。 ◆ 天皇陛下におかせられましては本日手術に臨まれましたものの、本当の御病状を申し上げるには畏れ多く膵臓の病気であると陛下に申し上げ奉りました(1987年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月22日】 〈中国日本人学校の男児死亡〉中国人から悲しみや怒りの声も、デジタル監視社会が進んでも再び同様の事件が起こり得る理由 =前節= =Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年9月20日 / 高口康太( ジャーナリスト、千葉大学客員教授) 中国・広東省深セン市で2024年9月18日、日本人学校に通う10歳の男子児童が登校中に刃物で刺される事件が起きた。児童は病院での治療のかいなく死亡したことが伝えられている。 シンガポール華字紙・聯合早報は近隣住民の話を元に現場の状況を報じている。児童は腹部と太ももを複数回刺され、内臓が露出しているほどの重傷を追った。血の海の中で、通りがかった通行人が心肺蘇生を試み、かたわらでは母親と見られる女性が号泣していたという。中国人にも悲しみ、悔しさ、怒り この凄惨な事件は日本社会に大きな衝撃を与えたのはもちろんのこと、中国人社会にも大きな衝撃を与えるものとなった。事件現場には多くの花が供えられている。ソーシャルメディアに掲載された写真を見ると、花には次のようなメッセージが添えられていた。「子どもよ、許してほしい。どうか安らかに。深センのママ」「子どもよ。安らかにお眠りください。一人の中国人より」「子どもよ、許してほしい。深セン人より」「天国には愚かな憎しみがないことを祈ります。悲しみの中にいる、ある上海人より」 また、19日夜には東京都新宿区で在日中国人有志が主催する追悼集会が開かれた。20人あまりの参加者がろうそくを手に1分間の黙祷を捧げ、追悼の言葉を述べた。また、同会の有志による声明も発表されている。 追悼集会の呼びかけ人の一人である、日本の大学で非常勤講師を務める馬嘉嘉(マー・ジャージャー)氏は、悲しみ、悔しさ、怒りの3つの感情があると述べた。まだ幼い子どもが命を落としたことへの悲しみ、過度な民族主義を食い止められなかったという悔しさ、そしてこの事件の責任をだれが担うべきなのか、日本人への過度な憎しみを煽るような教育やテレビ番組があったのではないかと訴えた。 日本人への怒りを募る記念日が増えた中国社会 同じく呼びかけ人の一人であり、日本の大学で客員研究員を務めるジャーナリストの賈葭(ジア・ジア)氏も、極端な民族主義が強化されているのではと、中国の現状に疑問を呈した。その一例としてあげられたのが「十四年抗戦」だ。 賈氏が学校で習ったのは「八年抗戦」で、1937年7月7日の盧溝橋事件から太平洋戦争終戦までの8年間が日本との戦いだった。それが今では1931年9月18日の柳条湖事件を起点とする14年間の戦いへと拡大されている。2005年の中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利60周年式典で、胡錦濤(フー・ジンタオ)前総書記が言及したことがきっかけだったと賈氏は指摘する。 胡前主席は当時、「歴史を記憶するのは怨恨ではなく未来のためだ」と話しているが、日本への怒りが募る記念日が7月7日に加えて9月18日と2回に増えたことは事実だ。また、2014年からは12月13日が南京大虐殺犠牲者国家追悼日に指定された。空襲警報のサイレンを鳴らして黙祷を捧げる都市も多い。 在中国日本大使館が作成している「安全の手引き」には次の一節がある。 過去の歴史にかかわる以下のような「記念日」においては、日本関連の行事開催には慎重な検討が望まれます。5月4日(1919年) 五・四運動(反帝国主義、反封建主義運動)6月5日(1941年) 重慶爆撃7月7日(1937年) 盧溝橋事件8月15日(1945年) 終戦記念日9月3日(1945年) 「抗日戦争勝利記念日」9月18日(1931年) 柳条湖事件(満州事変)12月13日(1937年) 南京入城(「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」) これらの記念日のすべてが以前から大々的に広報され意識されていたわけではない。近年になって改めて強調されるようになった側面もある。 歴史を忘れないことは重要だが、極端な民族主義を煽ってきた部分はなかったのか、それが今回のような悲劇を生んでしまったのではないか。そうした苦い思いを抱える中国人も少なくないという。 賈氏は今後、同様の事件が起きることを防ぐためにも、事件や犯人についての詳細な報道が必要だと指摘する。今年4月には江蘇省蘇州市で日本人駐在員が通り魔に襲われて負傷、6月には吉林省吉林市で米大学教員が通り魔に襲われて負傷、同じく6月には蘇州市で日本人母子が通り魔に襲われて、かばった中国人女性が死亡する事件が起きている。 いずれも事件に関する詳細な報道はない。臭いものに蓋をする式のやり方ではなく、正確な報道を行うことが抑止につながるのではないかと、賈氏は訴えた。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409210000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/22
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 1897年 - 『ニューヨーク・サン』に社説「サンタクロースっているんでしょうか?」が掲載される。 ◆ 国技館の土俵の屋根を支える柱が無くなり、空中浮揚し始める(1952年)。 ◆ こち亀=連載開始(1976年)。連載初期から現実の警察官とは乖離していた。どっちが警察官としてふさわしいかはお察しください。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月20日】 ガザ停戦合意は?、対ロ戦争終結計画、新高層ビルに差す影、昔のパンダは「竹ではなく肉を食べていた」 =Reuter Report & =NewsWeek_ Opinion ガザ停戦合意、バイデン大統領任期中は可能性低い...米高官=Reuter Report / ワールド / 2023年6月26日 / By トムソンロイター・ジャパン米高官は現在、バイデン大統領の任期中にパレスチナ自治区ガザを巡りイスラエルとイスラム組織ハマスが停戦合意する可能性は低いと考えている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が19日、ホワイトハウス、国務省、国防総省の匿名の高官の話として報じた。ロイターはこれらの機関にコメントを求めたが、今のところ返答を得られていない。国防総省のサブリナ・シン報道官はこの報道が出る前、記者団に対し「われわれはこの交渉が決裂したとは考えていない」と述べた。ブリンケン米国務長官は2週間前、停戦協定の90%が合意されたと明らかにしている。ウクライナ大統領、対ロ戦争終結の「勝利計画」策定完了=Reuter Report / ワールド / 2023年6月26日 / By トムソンロイター・ジャパンウクライナのゼレンスキー大統領は18日、ロシアとの戦争終結につながる「勝利計画」の策定を完了したと明らかにした。先月にゼレンスキー氏は、バイデン米大統領に計画を説明すると発言。国連総会出席のため訪米する来週がその機会になるとみられている。ゼレンスキー氏は「勝利計画は全面的に用意が調ったと言える。全てのポイント、重要分野、必要な詳しい追加項目が定まっている。最も大事なのはこれを実行する決意だ」と語った。その上で今後の展開について、単に戦争状態を凍結したり、ロシアの侵略を新たな段階に先送りしたりする余地はなく、和平の実現以外にはあり得ないと強調した。ゼレンスキー氏は2022年提示した和平交渉案では、基本的な前提条件としてロシア軍の全面撤退とウクライナの旧ソ連時代の国境回復、ロシアが侵攻の責任を追うことを挙げていた。同氏は、ロシア軍がなおウクライナ国土の20%近くを占領している限り、交渉する考えはないとの姿勢も示している。 世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影=NewsWeek_ Opinion / 2024年9月19日(木) / ヒュー・キャメロン香港のスカイラインに新たなシンボルが誕生した。金融街の中心にそびえる高さ190メートルの高層オフィスビル「ザ・ヘンダーソン」だ。「世界クラスの建築の職人技を体現するこのプロジェクトは、中環(セントラル)と香港の都市景観を豊かにする」と、恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・ディベロプメント)会長の李家誠は言う。香港の不動産開発業者ビッグ4の一角を占めるヘンダーソンが建設地を購入したのは2017年5月のこと。立体駐車場だった50×60メートルの区画を約30億ドル(1平方メートル当たり約100万ドル)で取得し、面積当たりでは史上最も高額な取引となった。ヘンダーソンはビクトリアハーバーに面しており、中国銀行タワーや国際金融中心など近隣の「伝統的な」超高層ビルの中でもひときわユニークなデザインだ。設計は超モダン建設を得意とするザハ・ハディド・アーキテクツ。曲線が強調された外観を4000枚の反射ガラスが覆う。香港は投資優遇政策、比較的低い法人税率(16.5%)に加えて、中国やアジア市場へのアクセスのしやすさなどが評価され、企業にとって魅力的な拠点になっている。世界銀行の「ビジネスのしやすさ指数」は現在3位だ。ヘンダーソンにも投資会社のコラー・キャピタル、高級オークションハウスのクリスティーズ、スイスの高級時計メーカーのオーデマ・ピゲなどの大手企業が最初のテナントとして入居する。とはいえ、家賃は高く、ニッケイ・アジアによると昨年11月時点で半分しか入居者は決まっていなかった。これは香港の不動産市場の低迷が続いていることを物語る。在宅勤務の増加と新型コロナウイルス後の回復の遅れが、香港のオフィススペースの需要に打撃を与えている。 昔のパンダは「竹ではなく肉を食べていた」「ヨーロッパにもいた」... =NewsWeek_ Opinion / 2024年9月19日(木) / トム・ハワースドイツ・アルゴイ地方のハンマーシュミーデ遺跡で発掘された「パンダの祖先」の化石を研究していたチームが、初期のパンダは、竹を好む現代の子孫と比べて、はるかに多様な食生活を送っていたことを発見した。クレトゾイアルクトス・ベアトリクス(Kretzoiarctos beatrix)は、現代のジャイアントパンダの最も古い祖先と考えられている。この種は約1150万年前、現在パンダが生息している中国の竹林からは遠く離れた、ヨーロッパ全域やユーラシア各地に生息していた。この研究論文の共同執筆者である独テュービンゲン大学のマデレーン・ベーメは本誌の取材に対し、「パンダが草食になり、竹などの植物を食べるようになったのは比較的最近のことだ」と述べた。「パンダが竹を食べるというイメージはミスリードだ。彼らは1000万年もの間、竹を口にしておらず、植物もあまり食べていなかったのだから」学術誌「Papers in Paleontology」に発表された研究論文によれば、クレトゾイアルクトス・ベアトリクスは現代のヒグマよりは小型だが、体重は100キロを超えていた。歯には竹を食べる子孫と類似点があるものの、マクロとミクロ両方の視点から特徴を分析した結果、はるかに幅広い食性が明らかになった。○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409200000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/21
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 富岡八幡宮の祭礼に詰め掛けた群衆の重みで永代橋が崩落、永遠にもつどころかボロ橋であったことが露呈(1807年)。 ◆ 京都市バスが運行開始。運転士の月給は300円であり、当初より知事より裕福な利権エリート専門職として認知されていた(1903年)。 ◆ 野蛮な鬼畜米英の圧制によりわが国の美徳は言論弾圧を受け、墨塗り教科書として闇へ葬られた(1945年)。=生徒に墨で塗りつぶさせる「墨塗り教科書」=【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月18日】 〈解説〉エミー賞18冠の『SHOGUN 将軍』は全米中が高評価なのか?ここでも見えるアメリカの“分断” =後節= =Wedge_Online 【日本人なら知っておきたい近現代史の焦点】 2024年9月18日 廣部 泉( 明治大学政治経済学部 教授)) 受賞に沸くハリウッドと一般国民 ヒラリー・クリントンとトランプが争った2016年の大統領を思い出してみたい。最初の女性大統領になることを目指したヒラリーを応援したセレブには、マドンナ、ブルース・スプリングスティーン、レディー・ガガ、ビヨンセ、ボン・ジョビ、マライア・キャリー、エルトン・ジョン、ジェニファー・ロペス、マット・デイモンなど影響力のある人々が綺羅星のごとく並んでいた。それに比べてトランプ支持を表明したのは、スティーブン・セガールやジャン=クロード・ヴァン・ダムなどヒラリー陣営に比べると華やかさを欠いていた。 ヒラリーがトランプに世論調査でもリードしていたこともあり、数多くのスターに応援されたヒラリーを見た人々は、圧勝を確信した。しかし、そのようなハリウッド的浮かれ騒ぎを鼻白んでみいる米国人も多かった。ラストベルトなどに住む日々の生活に追われる人々にとっては、ハリウッドは遥か遠くの世界であり、そのような人々とばかり交流するヒラリーが、自分たちのことを本気で考えてくれるのだろうかと思わざるを得なかった。 今回の選挙でも同様の構図がみられる。トランプとハリスの討論会直後にハリス支持を表明したテイラー・スイフトをはじめとして様々なセレブがハリス支持を表明している。一方で、トランプは、様々なミュージシャンの楽曲を無許可で選挙運動に使用して、訴えられている。 トランプを笑いの種にする風潮 お笑いテレビ番組も寄ってたかってトランプを面白おかしく笑いのネタにしている。NBCのサタデーナイトライブでは、トランプのテレビコマーシャルに似せて、「メディアはトランプを悪く言っているが、本物のアメリカ人はどう言っているか」という問いかけに、素朴そうなアメリカ人たちが、トランプは「本物だ」、「仕事を増やした」、「国を再び偉大にした」などと笑顔で答える。ところがよく見るとそのアメリカ人たちは、腕にナチの腕章をしていたり、アイロンがけをしていたのが白人至上主義の団体の頭巾だったりするというオチで、笑いと拍手が起きる。 また、主要テレビ局には深夜時間帯にナイトショーを放送する文化があるが、そこでもトランプがやり玉に挙がっている。CBSのスティーヴン・コルベアショーでは、過去の大統領の等身大人形を飾る館の改装が行われたというナレーションに続いてその内部が映し出されると、ほかのすべての人形が正装する中、トランプだけがオレンジ色の囚人服を着せられている。 それぞれが業績を語る中、リンカーンが「奴隷解放宣言を制定した」と述べた次に、トランプは「私はポルノスターとセックスしてそれを隠すためにいろんなごまかしをした」と述べて、奉仕活動のためのごみ拾いに行ってしまい、そこに笑い声がはいるというものが放送された。むろんバイデンやハリスも笑いの対象となるが、トランプを題材とするものが数の上で圧倒的で、しかもどぎつい。 ハリスの副大統領候補であるティム・ウォルズがトランプのことを「ウィァード」(変な奴)と呼んだが、それはメディアでは問題化されなかった。これまでトランプは様々な少数者を侮蔑的に語ってきたことで散々批判されてきたが、トランプに対しては蔑称で呼んでもよいのかと不公平に感じた人もいたはずである。 確かにトランプ自身はもともとテレビ界の人間として、半ば笑いの種になることで人気を博してきた。そのため、トランプを「いじる」のは許されるというのもわからなくはない。ただ、トランプがタレントから大統領候補や大統領になって以降も、体格に比べて手が小さい、後ろから毛を無理やり前に持ってきた髪型がおかしい、オレンジ色の顔色が変だ、などその外見を笑いものにするメディアの姿勢は目に余るものがある。 根深い断絶、内乱への懸念も トランプ自身が他者を頻繁にいじめているのだから許されるという考え方もあろうが、だからといってトランプの外見をあげつらってもいいという姿勢を見ていい気持にならない人も多いだろうし、人の外見をあげつらっても許されるととらえられかねないような行為に眉を顰める人もいるだろう。お金や力のあるセレブたちが束になってトランプを笑いものにする様子を見れば見るほど、笑いものにされるトランプ側に自分を重ねる人々もいるだろう。コアなトランプ支持者たちは、もともとそのような番組は見ないだろうが、民主共和両党の中道寄りの人々や無党派層の投票行動に、トランプを笑いものにする姿勢が影響を与えはしないだろうか。 セレブや主要メディアがこぞってハリス寄りであることによって、ハリスを支持することの正当性を疑わない人々と、それに鼻白んでトランプを支持する人々との間の断絶は深い。この11月の選挙でトランプが敗北した場合、前回の選挙の直後に起きた議会襲撃のような暴力事件が発生し、内乱になると予測する人もいるほどである。この分断はどのようにすれば回復できるだろうか。 南北戦争は、第二次世界大戦時の米国人死者を超す犠牲者を出した内乱であったが、その時は、南部白人も北部白人も共によく戦ったという白人男性通しのつながりを讃えることで、統一を回復することができた。しかし、もはや多様性の進んだ米国ではそのような連帯が国を牽引するのは難しい。多様性が国をまとめる方法をみつけなければならないが、その困難さがこの分断の解決が見えない理由ではないだろうか。 『SHOGUN 将軍』のエミー賞18冠は、日本文化が米国社会に受け容れられ、評価された証とも言えるが、それが多様性および分断が進む米国の一部であることも頭に入れておかなければならない。(文中敬称略) ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409190000/】----9-----下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/20
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ やんごとなき方々には関係ないことだが、ここを見ているあなたの名字は、この日から使われだした可能性が極めて高い。1870年に閣議決定した「平民苗字許可令」より。 ◆ 故郷に戻っていたチャールズ・チャップリンが、“赤狩り”にあい仕事場から叩き出される(1952年)。『ライムライト』がアメリカ法務長官の…… ◆ 昭和天皇が大量吐血して病臥(1988年)。これによって「お元気ですか?」も検閲される自粛ムードが吹き荒れ、「Xデー」の到来を予感させた。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月18日】 【日本は地熱大国になれるか?】世界が羨むポテンシャル純国産エネルギーで「地熱革命」を起こせ =後節= =Wedge_Online 【エネルギー確保は総力戦 日本の現実解を示そう】 2024年8月29日 鈴木賢太郎( Wedge編集部員) このレポートには二つのポイントがある。一つは、地熱の資源量が圧倒的に拡大するということだ。在来型の地熱発電は、地下に「熱」「透水性(水)」「地熱貯留層(器)」という3つの条件が揃わなければ開発は困難だ。しかし、次世代地熱発電は、人工的に器を作り出し、地上から水を注入するため、原理的には熱源さえあればどこでも発電が可能になる。DOEは米国の地熱資源量は、在来型の地熱発電を前提とした場合の40GWから、次世代地熱により5500GWに拡大するとしている。 もう一つは、個々の開発プロジェクトに銀行が融資しやすくなるということだ。在来地熱は十分な熱水が地下にあるとされていても、長期間にわたり減衰せずに利用できることの評価が難しく、米国では銀行が地熱発電に融資しにくいという状況があった。しかし、次世代地熱は地下のリスクが極めて小さくなるので、銀行が融資しやすくなり開発スピードも速くなることを示している。国家の存亡をかけて 地熱技術大国を目指せ 前出の片瀬氏は「次世代地熱の採算性を確立するためには掘削コストの大幅な低減などの技術課題がありましたが、米国は、これらの技術課題はほぼ解決の見通しが立ちつつあるとし、24年から50年まで、2年ごとの発電量の具体的な導入見通しを掲げ、本気で次世代地熱を推進しようとしています。日本も覚悟次第で、『地熱革命』のリーダーになることは可能ですが、そのためには、政府が将来のビジョンを明確に示して本気で取り組まなければいけません。 次世代地熱が実現すれば日本の地熱資源量が増加することは間違いない。第7次エネルギー基本計画で次世代地熱を前提として地熱発電の電源比率に関する野心的な目標を掲げ、官民が全力で地熱開発を進めていかなければ日本の国益を損ないます」と話し、こう強調する。 「今、米中が開発競争を行っている汎用人工知能(AGI)のトレーニングには、AGI一つで10GWの電力が必要だといわれています。日本が先進国であり続けることはもとより、国家の安全を確保するためにも日本発のAIの開発も不可欠であり、大量の低炭素の電力を何としてでも確保しなければいけません。これは既設の原発再稼働や運転延長だけでは不十分です。新増設には15年から20年以上かかるため、その間に世界のAI開発競争から取り残されてしまいます。 『電力は国家なり』ともいうべき状況下で、日本の将来の戦略的な位置付けを決定的に左右するのは、地熱技術大国になれるか否かです。単なるエネルギー安全保障という視点だけではなく、国家の存亡をかけて、地熱発電を推進すべきです」 純国産エネルギーである「地熱」のポテンシャルを活用しないという選択肢はあり得ない。従来の延長線上の議論や発想ばかりでなく、今こそ日本の将来を見据え、英知を結集し、〝覚悟の火〟を灯すべきだ。 〈解説〉エミー賞18冠の『SHOGUN 将軍』は全米中が高評価なのか? ここでも見えるアメリカの“分断” =前節==Wedge_Online 【日本人なら知っておきたい近現代史の焦点】 2024年9月18日 廣部 泉( 明治大学政治経済学部 教授)) 米国テレビ界のアカデミー賞といわれるエミー賞、俳優の真田広之が主演とプロデューサーをつとめる『SHOGUN 将軍』が、作品賞、主演女優賞、主演男優賞など主要9部門中5部門を含む単年での受賞数としては最多記録となる18部門で受賞した。これまで米国で制作された日本を舞台にした作品は、日本文化を正確に反映していないなどと批判されてきたが、今回は、主演の真田も制作側に加わることで、日本文化に敬意を払った本格的な作品となっており、それが米国の視聴者にも受け入れられたとされる。 今回の受賞が一部驚きをもって受け止められた理由の一つに、セリフの7割が日本語で、それに英語字幕があてられていたことがある。米国は日本ほど字幕が発達していない国で、外国映画なども音声吹き替えで観るのが一般的である。 これについては制作サイドも心配していたようで真田自身もセリフの過半が日本語にするということを「リスキー」だったと述べている。それがDisney+やHulu、Netflixなど配信サービスの普及による英語圏以外で作成された作品を字幕で見る習慣の広がりと、コロナ禍の影響でそれらを観る時間が増えたことが、字幕が浸透した原因といわれる。これには、字幕の見やすい大画面のテレビが低価格で普及したこともある。 ただ、『SHOGUN』は、全米の人々に満遍なく観られ高く評価されているわけではない。高く評価しているのは、他国の文化にも理解の深い都市部の教育水準の高い層の比率が大きい。他文化を描いた本格的な作品の価値を理解できる層であり、また、それを自負している人々でもある。 18冠の受賞にわくハリウッド周辺の盛り上がりが、米国全体の状況を反映しているわけではないことに注意しなければならない。ハリウッドと一般国民の間には大きな乖離があるのである。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409180000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/19
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ アフリカ大陸縦断に挑んでいたイギリスの前をフランスが横断し、単なる事故を超える大事に(1898年=ファショダ事件)。 ◆ 「コンゴの今後」をどうするかで東奔西走中だった国連の事務総長ダグ・ハマーショルドが、乗ってた飛行機のパイロットがあれだったが故に現世に政治課題を残したまんま冥土へ飛び立つ(1961年)。 ◆ かいわれ大根の日。某百科事典によると数字の8を横にして、その下に1を付けるとかいわれの形に似ている事から設定されたらしい。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月18日】 【日本は地熱大国になれるか?】世界が羨むポテンシャル純国産エネルギーで「地熱革命」を起こせ =前節= =Wedge_Online 【エネルギー確保は総力戦 日本の現実解を示そう】 2024年8月29日鈴木賢太郎( Wedge編集部員) JR盛岡駅から車を走らせること約80分。山道を縫うように進んだ先に、雄大な自然と調和したウグイス色の発電所棟と茶色の配管網が姿を現した。標高1130メートルに位置する安比地熱発電所(岩手県八幡平市)に到着すると、7月下旬にもかかわらず、半袖のシャツでは肌寒さが感じられた。 出力1万4900キロワット(kW)を誇る同発電所は、今年3月に営業運転を開始した。しかし、地質の調査開始から運転開始に至るまでに四半世紀の年月を要した。安比地熱(同前)の菅野雄幸社長は「既存の地熱開発の難点は、最低10年以上というリードタイムです。地熱資源の調査や環境評価、井戸の掘削、発電所の建設など、越えるべきハードルは多い」と話す。 また、地熱発電の特有の仕組みが開発リスクを高めている。その仕組みはこうだ。地下1000~3000メートルまで浸透した雨水がマグマで加熱され熱水となり、岩盤の下やそのすき間に蓄えられることで「地熱貯留層」を構成する。ここに向けて井戸(生産井)を掘り、熱水や蒸気をくみ上げタービンを回している(次ページ図)。しかし、地熱貯留層を掘り当てることは容易ではない。安比地熱の兼子高志技術部長は「生産井を1本掘削するのに数億円のコストがかかります。事前に調査していても実際に掘削すると、貯留層に当たらない場合もある」と話す。 自治体や地元住民との合意形成も一筋縄にはいかないことが多い。八幡平市は1960年代から地熱発電で得られた蒸気を地元のホテルや民宿などに供給し、産業が発展したという経緯があるため、問題は生じなかった。しかし、多くの場合は、自治体や地元住民から建設に難色を示されたり、温泉事業者が地下資源の枯渇や温度低下を懸念し開発が難航したりするケースが少なくない。 安比地熱発電所の事業化を進めた三菱マテリアルには現在、国内4カ所で地熱発電所の開発計画がある。同社の山岸喜之再生可能エネルギー事業部長は「FIT(固定価格買い取り制度)やFIP(フィードインプレミアム制度)により、安定した収益が見込め、『出口』が保証されているため、事業性の絵は描きやすい。一方、開発リスクが大きく、投資に対するリターンが得られるまでに10年以上を要するなど、地熱開発の『入り口』には大きな課題があります。事業者のリスクを低減させるために、国主導の技術開発や地熱調査の拡充を期待したい」と話す。 火山活動が活発な日本は世界第3位の2347万kWの地熱資源量を有する「地熱大国」だ。地熱発電は太陽光・風力発電と比較し、24時間安定的に発電ができるベースロード電源でもある。しかし、その設備容量は約60万kWで、日本の電力消費量の約0.3%にすぎない。 2021年に閣議決定された第6次エネルギー基本計画では、30年の地熱導入量を148万kWと見込み、開発リスクの低減や技術開発のための予算確保などの支援策を実施した。しかし、発電所の新設は少なく、目標の達成に青息吐息の状況だ。 この要因について、国際エネルギー機関(IEA)地熱部門の議長で、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の安川香澄特命参与は「日本の政策支援は諸外国と比べ、決して低いというわけではありません。しかし、森林法や自然公園法、土地所有法など、数多くの法律が地熱開発を妨げています。そのため、たとえ地熱開発を促進する新法を制定しても既存のしがらみを取り払うことは難しそうです。例えば、山地の道路や橋梁などの強度が資機材の重量に耐えられず、分解して運搬するためにコストがかさむなど、新法の制定や規制緩和だけでは解決できない日本固有の課題も乗り越えていく必要があります」と指摘する。 また、地熱発電に詳しい九州大学工学研究院の藤光康宏教授は「地熱資源の約8割がある国立・国定公園の地下の掘削に関する規制緩和はされたものの、事業者側が地表への影響を懸念し、強引な開発を避けていることも一因と考えます」と話す。 さらに、掘削技術者の養成機関として22年4月に開校したジオパワー学園掘削技術専門学校(北海道白糠町)の島田邦明理事は「地熱に特化した掘削技術者は日本国内に250~300人しかいません。30年目標の達成を難しくしている背景には、技術者不足の影響もあるでしょう。中長期的に地熱産業を発展させるためには、地熱に精通した掘削技術者の養成が不可欠です」と話す。 一方、ロシア・ウクライナ戦争後のエネルギー情勢の混乱の中、各国はしたたかに資源の獲得にまい進している。火山帯がなく地熱資源が限られる英国では、約40年にわたる調査研究が実り、南西部のコーンウォールで出力3000kWの地熱発電所が今年中に稼働する予定だ。前出の安川氏は「日本と同じ島国である英国は、地下5キロメートルを超す井戸を掘り地熱発電所を建設するほど、エネルギーの確保に必死です。日本は英国が羨むほどの地熱資源を有しており、そのポテンシャルをもっと生かせるはずです」と話す。米国が本気で取り組む 次世代地熱のポテンシャル 在来型の地熱発電の普及には乗り越えるべき課題が数多くある。しかし、元経済産業審議官の片瀬裕文氏は「地熱発電は技術のイノベーションにより、飛躍的に成長する時期に差し掛かっている」と話す。 実際、米国は地熱発電を大幅に拡大させようとしている。米国エネルギー省(DOE)は今年3月、「Pathways to Commercial Liftoff:Next-Generation Geothermal Power(次世代地熱発電:商業化への道)」というレポートを発表した。これは、現在世界各地で実証実験が行われている地熱増産システム(EGS)やクローズドループという次世代地熱発電の方式(下記図)が30年頃に商用化できることを示しており、30年には全米で10~15ギガワット(GW)、50年までに90~300GW(原発90~300基分)の発電所が建設される見通しであるとしている。現在の米国の地熱発電量が3.4GWであることを踏まえると、革新的な内容といえる。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409170000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/18
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 半月前にナチスが攻め込んできたポーランドが蹂躙されるのを見て、当初の約束通りソ連も侵攻(1939年)。ナチスにやられ放しだったポーランドの人々は一瞬安堵したが、その後の展開はお察し下さい。 ◆ 異端児・英雄がアメリカに乗り込み、竜巻を起こし、対ロッキーズ戦でノーヒット・ノーランを達成(1996年)。 ◆ 日本から純ちゃんがやって来たのに嬉しくなった将軍様が、調子に乗って「自分が日本人を攫っちゃった、てへっ♥️」と言っちゃう(2002年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月17日】 ファイブ・アイズ情報長官が警告する「中国ハッカーの脅威」に並ぶ、イラン組織の危険度とは? =NewsWeek_ コラム:外交官の万華鏡 / 2023年05月30日/ 河東哲夫 2023年、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドから成る情報共有の同盟である「ファイブ・アイズ」の情報長官たちが、中国は、最先端のサイバー技術を駆使して世界的に大規模なハッキングや知的財産の窃盗を行っていると脅威を警告した。中国の国家が支援するハッカーグループは非常に日和見的だ。国境や政府間の関係性などお構いなしで、いかなる境界線も尊重せずに敵味方を問わず攻撃することで悪名高い。そして中国とロシアの関係がこれまでになく近づいていると言われている中でも、中国は容赦なくロシアに対してもサイバー攻撃を仕掛けている。セキュリティ企業などに属する研究者たちによると、攻撃を行なっているグループの一つが、中国の政府系サイバー攻撃グループ「APT31」である。APT31は、中国の国家安全部(MSS)とつながっていると考えられている。そんな中国のハッカーたちと並んでサイバー能力を高めているのが、イランのハッキング集団だ。今、アメリカでは大統領選があと2カ月ほどに迫っているが、イランはアメリカの選挙にサイバー攻撃を駆使して介入しようとしていることが確認されている。2016年の米大統領選ではロシアが、2018年の中間選挙または2020年の大統領選では中国などが、選挙に絡んだサイバー攻撃を行なってきた。だが今回の大統領選では、イランの攻撃が顕著になっているのである。イラン政府を後ろ盾にフィッシング攻撃を仕掛けるAPT42イランの攻撃者の中でも注目されているのが、「APT42」と呼ばれる組織だ。イラン政府を後ろ盾にサイバー攻撃を繰り広げるAPT42は、スピアフィッシング攻撃を通じて、現在大統領選を戦っているカマラ・ハリス副大統領や、ドナルド・トランプ前大統領の選挙キャンペーンに関係する個人を狙ってサイバー攻撃を仕掛けてきた。2024年5月と6月、APT42はジョー・バイデン大統領と、トランプ前大統領に近い現職および元政府高官を含む約12人の個人メールアカウントの侵害を試みている。これにより、政界につながる著名な政治コンサルタントなどが使っているGmailやSNSなどの個人アカウントが侵害されている。さらにAPT42は今イランの地政学的な目標を達成するために、軍事または政治に関与する要人もターゲットにしている。2024年4月以降、APT42はイスラエルに対してもサイバー攻撃を大幅に増加させてきたと報告されている。イスラエルとイランは長年対立し、最近でも、イスラエルによる在シリアのイラン大使館への空爆やそれに続くイランからの報復攻撃、イラン国内におけるイスラム組織ハマスの幹部暗殺事件などが起きて、両国の間で緊張が高まっている。アメリカは、イスラエルを支持してきた歴史がある。そんなことから、最近の分析によると、2024年2月から7月までの間に、APT42の標的の約60%はアメリカとイスラエルだった。APT42は、マルウェアを使った攻撃や、フィッシングページなどにアクセスさせるといった手法を駆使し、洗練された多様なフィッシング戦術を採用している。政治問題を扱うシンクタンクなどの名前を悪用して、詐欺的な偽のメールやSNSアカウントを作り、偽ウェブサイトのドメインを作成して信頼性を高めるために本物と似たようなウェブアドレスなどを登録する。APT42によるフィッシング攻撃は、電子メールに直接悪意のあるリンクを付けて送信したり、一見無害に見えるPDFの添付ファイルを介して行われることが多い。APT42はまた、ソーシャルエンジニアリングで巧みに標的の関係者を、メッセージングアプリのSignalやTelegram、WhatsAppでやりとりをするように仕向ける。その上で、IDやパスワードといった認証情報を取得するためのツールに感染させ、そこからGoogleやHotmail、Yahooなどを含むさまざまな電子メールサービスからログイン情報を取得しているので注意が必要だ。APT42がバイデンやハリス、トランプの関係者を含む米大統領選挙の陣営をターゲットにしている理由は、アメリカの政治に影響を与え、さらに機密情報も収集しようとするイラン側の継続的な対米サイバー戦略を反映している。またイスラエルの軍事、防衛、外交部門も、イランの戦略的利益ために引き続き重要ターゲットにしている。 企業や組織がサイバー攻撃対策として行うべき対応は?こうした攻撃は、決して日本にとっても無関係ではない。同じような手法での攻撃が日本を襲う可能性もあるからだ。それは政治的なものに限らず、企業の知的財産を狙った攻撃ということもあり得る。そのため、こうした攻撃には常に目を光らせておく必要がある。筆者がトップを務めるサイバーセキュリティ企業サイファーマでは、こうした攻撃を受けないよう詳細を24時間監視して分析している。ただまず企業や組織が今すぐ行うべき対応は、定期的なソフトウェア・アップデートを怠らず、多要素認証(MFA)を有効にすることだ。また引き続き電子メールへの監視を続けるべく、フィッシング詐欺、マルウェア、悪意のあるリンクなどを特定し、ユーザーに届く前にブロックできる高度なメールフィルタリングソリューションを導入すべきだ。ウイルス対策やマルウェア対策、動作分析を含む包括的なエンドポイント保護ソリューションを使用し、脅威を検出してブロックするのも有効だ。さらに、侵害の特定や封じ込め、緩和のための手順をまとめた詳細なインシデント対応計画を企業や組織内で作成し、フィッシング攻撃に引っかからないよう従業員への教育も欠かせないだろう。国境なきサイバー攻撃の時代には、繰り返し、こうした脅威についてのインテリジェンスをアップデートして把握しながら、対策を確認する必要がある。さもないと、サイバー攻撃やハッキングによる取り返しのつかない被害を被ることになるのだ。クマル・リテシュKumar Ritesh イギリスのMI6(秘密情報部)で、サイバーインテリジェンスと対テロ部門の責任者として、サイバー戦の最前線で勤務。IBM研究所やコンサル会社PwCを経て、世界最大の鉱業会社BHPのサイバーセキュリティ最高責任者(CISO)を歴任。現在は、シンガポールに拠点を置くサイバーセキュリティ会社CYFIRMA(サイファーマ)の創設者兼CEOで、日本、APAC、EMEA、アメリカでビジネスを展開している。公共部門と民間部門の両方で深いサイバーセキュリティの専門知識をもち、日本のサイバーセキュリティ環境の強化を目標のひとつに掲げている。https://youtu.be/I96ihF5u4fs○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409160000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/17
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 海のかなたに夜逃げするためメイフラワー号がイギリスを後にする(1620年)。 ◆ メートル法強制一辺倒だった日本政府が、渋々ながら尺貫法の使用を認めざるを得なくなる(1977年)。即ち、曲尺・鯨尺の製造販売を許可。 ◆ 日本国有鉄道がようやく日本一のお荷物路線=美幸線=をスクラップ(1985年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月16日】 「家電王国ニッポン」はどこへ? =後節=欧州最大の家電見本市から消える日本メーカー、業界リーダーの盛衰 =Wedge_Online 【Wedge REPORT】 2024年9月13日関口和一( MM総研 代表取締役所長) トルコのベステルが 日本ブランドを代わりに展開 さらにもうひとつ注目されるのが会場東に巨大ブースを構えるトルコのベステルだ。もともとドイツや日本の家電メーカーの受託製造を担っていたOEMメーカーだったが、自社ブランドの「Vestel」で商品展開するようになり、さらにはドイツや日本、韓国などのメーカーからブランド使用権を取得し、様々なブランドで製品を販売している。ベステルのブースを除くと、「TOSHIBA」や「SHARP」、韓国の「DAEWOO(大宇)」、ドイツの老舗メーカー「Telefunken(テレフンケン)」といったブランドの商品が隣り合わせで並んでおり、下請けメーカーが発注元のブランドを取り込んでしまった格好だ。 英調査会社インフォーマテックのハイテク調査部門「OMDIA(オムディア)」の調査部長を務めるポール・グレイ氏は長年、IFAを取材してきたというが、100年の欧州家電の歴史をこう分析する。「最初は日本メーカーがドイツのメーカーを追い落とし、次はその日本メーカーを韓国メーカーが追い上げ、今度はトルコや中国のメーカーが主役に立とうとしている。その意味ではドイツの家電メーカーが消えていったように、今度は日本のメーカーが消えていく、残念ながらそういった輪廻なのかもしれない」という。 中国やトルコなど新興メーカーの台頭を受け、ブランド使用権を最も分散してしまったのが経営危機に瀕した東芝やシャープだ。東芝は欧州でのテレビのブランド使用権をベステルに供与しただけでなく、テレビ事業自体を中国のハイセンスに売却し、白物家電は中国の美的集団(Midea)に譲渡してしまった。会場を歩くとあちこちに「TOSHIBA」ブランドの商品コーナーがバラバラにあるのは何とも異様な感じだった。 シャープは会社自体を台湾の鴻海精密工業に売却してしまったが、それ以前の経営が苦しい時期に白物家電のブランドはベステルに供与し、北米のテレビ事業はハイセンスに売却、欧州のテレビ事業はスロバキアの新興メーカー、UMCに売却してしまった。ところが鴻海の傘下に入ったことでUMCを会社ごと買い戻すことができた。IFAに設けた商談ブースがクローズドだったのは、そういった事情からテレビなど一部の商品ラインナップしかなかったということも理由だったという。現地のオーディオビジュアル(AV)事業を任されている現地法人の金森恒明副社長は「今後はできれば手放したブランド使用権をすべて取り戻し、以前のような幅広い商品展開ができるようにしたい」と語る。 「AI」と「サステナビリティ」が 今回の2大展示テーマに 欧州の家電市場における日本メーカーの凋落はこれまで説明した通りだが、今回のIFAに展示された家電製品についていえば「AI(人工知能)」と「サステナビリティ」の2つが大きなテーマだった。2022年11月に米オープンAIが生成AIの「ChatGPT」を発表して以来、テキストや音声でAIを操る動きが加速している。家電分野では以前からアマゾン・ドット・コムの「Alexa(アレクサ)」やグーグルの音声認識技術などを導入する動きが進んでいたが、そこに生成AIを取り込もうという動きだ。さらに家電同士をネットワークでつなぎ、AIで制御しようという試みも加速している。 そうした取り組みをリードしているのが韓国のサムスン電子やLG電子で、サムスンは独自の音声認識技術「Bixby(ビックスビー)」にAIを活用して家の中の家電製品をすべて音声で操れるようにした。また見張り機能や映像表示機能を持ち自動で動き回れるペットロボットの「Ballie(ボーリー)」を投入する一方、家庭内の電気製品をネットワークでつなぐ「SmartThings(スマートシングス)」の普及に力を入れようとしている。これまでのスマートフォン中心の家電の進化に加え、白物家電が生成AIの登場によって新たに生まれ変わろうとしている。「修理する権利」が 欧州家電の目指すべき新しい方向に サステナビリティに関していえば、欧州で今、注目されているのが「Right to Repair(修理する権利)」の法制化の流れだ。家電製品を使い捨てにせず、修理することで長く使おうという動きで、それに敏感に反応したドイツの老舗メーカー、ミーレ(Miele)はネジを一本も使わずに組み上げた掃除機を発表、壊れた部品を簡単に取り換えられるようにした。創業者一族出身のラインハード・ジンカン代表取締役は「モノを大事に使えるようにするサステナビリティ戦略こそがメーカーの信頼につながる」と強調する。 環境対応に熱心な日本のパナソニックも「カーボンニュートラリティ」と「サーキュラーエコノミー」を経営課題に掲げ、新たに「プロダクト・アズ・ア・サービス(PaaS)」という戦略を打ち出した。壊れた製品をメーカーが引き取り、必要な修理をして消費者に戻し、新たな保証をつけるという内容だ。パナソニック・マーケティング・ヨーロッパの片山英樹社長は「ウクライナやパレスチナの問題を受け、欧州ではエネルギーやサプライチェーンのコストが上がっており、人々の間に家電製品を大事に使おうという流れが広がっている」と述べ、そうした戦略を導入した背景を解説する。 修理する権利については主催者であるIFAマネジメントのリントナーCEOも「家電業界全体が取り組まねばならない大きな課題だ」と指摘する。しかし、容易に修理できるようにするには製造コストが上がるし、勝手に修理されれば安全性の問題も生じることから「ポリティカル(政治的)な要素も見過ごしてはならない」という。欧州全体が一気にその方向に向かうかどうかはわかないが「IFAとしても真剣に取り組んでいく」と語った。 今回は欧州の家電市場における日本メーカーの復権を期待しつつ会場に足を運んだが、そうしたシナリオはもはや遠のいたというのが残念ながら現地取材から得られた感想だ。ソニーは家電見本市のIFAへの出展はとりやめたが、IFAが閉幕した3日後にオランダのアムスデルダムで開かれる国際放送機器展の「IBC2024」には出展するという。もはや一般消費者向けの家電製品は韓国や中国、トルコのメーカーに任せ、自らはプロフェッショナルな分野に専念していくというメッセージともとれるが、かつて「家電王国ニッポン」の名をほしいままにした時代を知る筆者としては、そうした時代の変遷にいくばくかの残念さと寂しさを禁じ得なかった。 ・・・・・・・完・・・・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409150000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/16
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ イギリスで世界最初の鉄道が開業すると共に、世界最初のグモッチュイーーンに成功する(1830年)。即ち、開通式典で世界初の鉄道死亡事故が発生。 ◆ マクドナルド御用達の全国紙「USAトゥデイ」が創刊する(1982年)。 ◆ 星野仙一が関西圏を沸かせる18年ぶりの偉業(駄目虎→猛虎)達成(2003年)。しかし、五年後には関西圏のみならずリーマン・ショックで日本全体が青息吐息。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月15日】 「家電王国ニッポン」はどこへ? =前節= 欧州最大の家電見本市から消える日本メーカー、業界リーダーの盛衰 =Wedge_Online 【Wedge REPORT】 2024年9月13日関口和一( MM総研 代表取締役所長) 100年ぶりにパリでオリンピックが開かれた翌9月初め、ドイツでは創設100年を祝う欧州最大の家電見本市「IFA」がベルリンで開かれた。IFAはドイツ語の「国際ラジオ展示会」の頭文字で、かつてはアインシュタイン博士が基調講演を務めた世界最古の家電見本市だ。長らく日本と韓国の家電メーカーがその主役を務めてきたが、コロナ禍が終わった今、見本市会場からは日本企業の姿はほぼ消え、代わりに台頭していたのは中国やトルコの家電メーカーだった。世界の家電産業の変貌ぶりを現地で実感した。世界最古の家電見本市「IFA」が 生誕100年を祝う 「世界最古の家電見本市の生誕100年を皆さんと盛大に祝いたい」。こう言って見本市の開幕を宣言したのはIFAの運営会社、IFAマネジメントのライフ・リントナー最高経営責任者(CEO)だ。以前は見本市の会場施設を保有するメッセ・ベルリンが企画・運営していたが、コロナ禍を機に専門の運営会社に任され、IFAの頭文字も創設100年を機に「Innovation for All」という意味に読み替えられた。 今回の出展者数は約1800社・団体とコロナ前の水準には届かなかったが、人気歌手のブライアン・アダムスを野外コンサートに招くなど、新たに文化イベントとしての色彩も打ち出したことから、家電製品のバイヤーや小売関係者だけでなく、家族連れや若い人なども来場し、会場は多くの人でにぎわった。 創設100年ということで会場の北玄関にあたる大きな建物には、レーザー光で描かれたアインシュタイン博士の肖像や、洗濯機、冷蔵庫、蓄音機、ラジオ、テレビといった家電製品の初号機などが主催者により展示され、来場者の関心を呼んだ。その多くは地元ドイツのメーカーが開発した製品が中心だったが、オーディオ機器ではソニーのウォークマンやアイワのラジカセ、ビデオ機器ではJVC(日本ビクター)のVTRやソニーのビデオカメラ、ゲーム機器では任天堂のゲームボーイなどが飾られ、家電市場をリードした日本企業の足跡がしっかりと展示されていたのは日本人として喜ばしかった。 IFAの主役だった日本メーカーは ほとんどが出展を見送り ところが新しい商品の展示となると話はまったく変わる。コロナ前までは日本の家電メーカーが大きな展示ブースを構え、最新の薄型テレビやデジタルカメラ、オーディオ機器などを展示していたが、今回の見本市でブースを公開していたのは残念ながらパナソニックとアイワくらいだった。 かつてはソニーやパナソニック、シャープ、東芝、JVCケンウッド、パイオニア、ヤマハ、エプソン、ニコン、キヤノンといった日本の有力メーカーがそれぞれブースを構えていたが、コロナ禍をきっかけにほとんどのメーカーが出展を取りやめてしまった。ソニーとシャープは商談ブースを設けていたものの、いずれも白い壁で覆われ、一般客の来場を認めず、パナソニックの展示ブースもメイン会場から離れた小規模なものに変わっていた。 日本メーカーの展示がなくなったことから、日本の企業関係者やジャーナリストなども現地を訪れておらず、コロナ前までは多くの日本人が会場に詰めかけていたのに、その数はぐっと減ってしまった。以前は顔なじみの記者に会場でよく出くわしたが、その数も限られていた。こうした傾向は実はコロナ後初のリアル開催となった昨年のIFAでも見られたが、今年はまた日本のプレゼンスが戻ってくるだろうと思っていた筆者の期待は見事に裏切られてしまった。 そんな中でもしっかりブースを構えていたのは、ソニーの傘下で事業を終了し、その後外部資本によって復活を遂げたアイワだ。情報通信企業のテクミラホールディングスのグループ企業としてオーディオ機器以外にも力を入れ、日本でもこの9月からサッカー元日本代表の中山雅史氏をイメージキャラクターに採用するなど攻勢をかけている。 アイワの展示ブースで責任者を務めていた現地のアルベルト・ロペス最高事業成長責任者(CGO)は「SONYブランドは海外で有名だが、実は中近東や中南米といった国々ではSONY以上にAIWAブランドが浸透していた」と指摘、そのブランド力を再び活かそうという戦略だ。興味深いことに、今回のIFAには2002年に経営破綻した中堅オーディオメーカーのナカミチもブースを構えていた。コロナ禍を経て大手メーカーが海外でのブランド展開に二の足を踏んでいる中、アイワやナカミチといった経営破綻組の日本メーカーがIFAのような舞台で息を吹き返しているのは皮肉な話だった。 では日本メーカーに代わりIFAの花形となったメーカーはどこか。韓国のサムスン電子やLG電子は引き続き高い存在感を示していたが、最も躍進していたのは中国のメーカーだ。かつてソニーやパナソニックがブースを設けていた会場中央には華為技術(ファーウェイ)から独立した携帯端末メーカーのHonor(オナー)が陣取り、東芝やエプソンのブースがあった会場西のほうにはテレビなどに強い中国家電メーカーのTCL科技集団や海信集団(ハイセンス)が巨大なブースを展示していた。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409140000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/15
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ セプテンバーバレンタイン/メンズバレンタインデーなので好きなあの子にパンツを贈ったら、紫色の服を着て白いマニキュアを塗った彼女から緑のインクで書かれた手紙を受け取ったでござる。 ◆ モスクワへはるばるやって来たナポレオンの御一行に、ロシアがファイヤーストームで文字通りの熱烈歓迎を行う(1812年)。 ◆ 北朝鮮が、あと一歩の所で反共反日で凝り固まった頑固爺を海へと突き落せるところまで行く(1950年)が、翌日仁川でダグラス・マッカーサーに不意打ちを喰らうことに。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月14日】 公的調査では見えてこない、子どもの不登校の本当の理由 =NewsWeek_ コラム: 学校 ・教育 / 2024年9月11日(水)/ 舞田敏彦(教育社会学者)/パックン(コラムニスト、タレント) 新学期が始まったが、子どもが学校に行くのを渋る家庭もあったのではないだろうか。いつの時代もそうだが、特に近年では、学校生活に不適応を起こす子どもが増えている。それは、不登校の児童生徒数の推移で見て取れる。不登校の児童生徒とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(病気や経済的理由、新型コロナウイルスの感染回避による者を除く)」をいう(文科省)。統計では、こうした理由により年度内に30日以上休んだ者が、不登校児童生徒として計上されている。この数は、平成初頭の1991年度からの推移が分かる。<図1>は、小・中学校の不登校児童生徒数がどう変わってきたかを示したものだ。不登校児の数は1991年度では6万7000人だったが、世紀が変わった2000年度では13万4000人にまで倍増した。平成不況の深刻化により、親が失職するなどして、情緒が不安定な子が増えたためかもしれない。その後は微減するものの、2012年度をボトムに増加に転じる。2017年度以降は「うなぎ登り」とも言える推移で、毎年1万人、2万人と増え、2021年度から22年度にかけては5万4000人も増加した。2022年度は29万9000人で、「不登校児30万人の時代」という見出しが新聞に踊った。 新学期が始まったが、子どもが学校に行くのを渋る家庭もあったのではないだろうか。いつの時代もそうだが、特に近年では、学校生活に不適応を起こす子どもが増えている。それは、不登校の児童生徒数の推移で見て取れる。不登校の児童生徒とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(病気や経済的理由、新型コロナウイルスの感染回避による者を除く)」をいう(文科省)。統計では、こうした理由により年度内に30日以上休んだ者が、不登校児童生徒として計上されている。この数は、平成初頭の1991年度からの推移が分かる。<図1>は、小・中学校の不登校児童生徒数がどう変わってきたかを示したものだ。不登校児の数は1991年度では6万7000人だったが、世紀が変わった2000年度では13万4000人にまで倍増した。平成不況の深刻化により、親が失職するなどして、情緒が不安定な子が増えたためかもしれない。その後は微減するものの、2012年度をボトムに増加に転じる。2017年度以降は「うなぎ登り」とも言える推移で、毎年1万人、2万人と増え、2021年度から22年度にかけては5万4000人も増加した。2022年度は29万9000人で、「不登校児30万人の時代」という見出しが新聞に踊った。 政策立案の参考にされるのは学校回答のほうで、不登校対策として「当人の生活習慣の改善」「心理カウンセリングの充実」といったことが提言されるが、学校の在り方も問わねばならない。かといって、現場の教員に「自分の行いに自覚的であれ」とか「子どもと血の通った関係を作れ」とか説教を垂れるのはいただけない。時代の変化についていけない学校社会はすごい速さで変わっているが、学校はそれについていきにくい。時代錯誤の校則もはびこっていて、教員はそれを守らせる番人としての役割を負わされ、生徒との軋轢を生じさせている。多忙を極めている状況では、子どもと血の通った関係を作ろうにも作れない。まずは、基底の部分を見直すことだ。もっと大きく言うと、社会の情報化が進む中、知識を授ける殿堂としての学校の立ち位置は揺らいでいる。この点が認識されたためか、不登校児への支援の最終目標は「学校に来させること」ではなく「当人の社会的自立」であると、公的文書にも明記されるようになった。そのための手段は多様であって、学校外の機関(フリースクール等)での学習や、インターネットを使った自学自習も積極的に評価されることとなった。令和の時代の教育(学び)は、学校の教室という四角い空間だけで行われるものではない。 ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409130000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/14
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 乃木希典が明治天皇に殉じて、奥さんを道連れにセカンドインパクトを起こす(1912年)。 ◆ 千里の山から流れていた三波春夫の歌声がこの日を限りに千秋楽となる(1970年=大阪万博が閉幕)。 ◆ 毛沢東同志に取って代わろうとしたNo.2反革命分子の林彪が、家族・側近らとソ連に逃げようとするも途中ゴビ砂漠で墜落死、力尽きる(1971年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月13日】 プーチンが平然と「モンゴル訪問」を強行し、国際刑事裁判所(ICC)をあざ笑った「真意」 =NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2024年09月10日 / 木村正人 [ロンドン発]昨年3月、ウクライナの占領地域からロシアへ子どもたちを強制移送したとして国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出したウラジーミル・プーチン露大統領が9月2~3日、ICC加盟国のモンゴルを訪問した。プーチンが逮捕の恐れのあるICC加盟国を訪れたのは初めてだ。ICCは1998年に採択されたローマ規程に基づき設立され、現在、締約国は124カ国。米国、ロシア、中国、イスラエルは非加盟だ。ロシアはクリミア併合を占領と判断されたことに反発、2016年にローマ規程への署名を取り下げ、ICCを公然と批判するようになった。一方、モンゴルは03年にICCに加盟。23年には同国出身のエルデネバルスレン・ダムディン裁判官がICCの裁判官18人に選ばれた。このため、ICCは8月30日の声明で「モンゴルは加盟国として逮捕状についてもICCに協力しなければならない」とプーチン逮捕を迫った。プーチンのモンゴル訪問には ICCの権威を貶める思惑がプーチンのICC加盟国モンゴル訪問には、ウクライナによる露西部クルスク侵攻は取るに足りないと世界中にアピールする狙いと、ICCの権威を踏みにじる思惑がある。表向きロシアのウクライナ侵略を批判しても、米国主導のウクライナ軍事支援に参加する国は西側の50カ国超に過ぎない。モンゴルにはジスプロシウム、テルビウム、ネオジム、プラセオジムを含む重要な鉱物資源やレアアースが6450万トンも埋蔵されている。オンラインメディアのポリティコに対し、モンゴル政府報道官は「モンゴルは石油製品の95%、電力の20%以上を近隣諸国から輸入している。この供給はモンゴルの存続と国民の生活を保障するために不可欠」としてモンゴルの外交方針は常に中立だと強調してみせた。CC加盟国はICCの令状に従う義務がある。23年には、プーチンは逮捕を恐れてICC加盟国の南アフリカで開催された主要新興国によるBRICSサミットを欠席した。 ロシア産エネルギー依存は解消されていない南アと違って、中国とロシアに挟まれるモンゴルには地政学上、絶妙のバランス感覚が求められる。今年は1939年のノモンハン事件でソ連軍とモンゴル軍が旧日本軍に勝利してから85周年。しかもロシア産エネルギーはモンゴルの生命線だ。プーチンは10月にロシアで開催されるBRICSサミットのホスト国としてモンゴルのオフナー・フレルスフ大統領を招待した。国際社会は冷徹な計算に基づいて動いている。ウクライナ軍事支援を行う西側諸国にとってウクライナはロシアやその他の権威主義国家の侵略を防ぐ橋頭堡である。しかしプーチンを暴発させかねないウクライナの完全勝利は望んでいない。それがクルスク侵攻を西側が静観している最大の理由だ。中国は言うに及ばず、インドやトルコ、欧州連合(EU)加盟国のハンガリー、オーストリアもロシア産エネルギーを輸入する。ロシア産エネルギーはインドやアラブ首長国連邦(UAE)を経て欧州を含む他の市場に輸出される。ロシアからのパイプラインによる天然ガス輸入は大幅に減ったものの、液化天然ガス(LNG)の輸入は続く。昨年もロシアはEUにとって第2位のLNG供給国であり、LNG総供給量の約16%がロシア産。フランス、スペイン、ベルギーが大口の輸入国だ。 「オートクラシー(専制政治)株式会社」世界中で台頭する権威主義に警鐘を鳴らすピュリツァー賞受賞ジャーナリスト、アン・アプルボーム氏は新著『オートクラシー(専制政治)株式会社』の中で「民主主義の終わりはすでに始まっている。全く異なるイデオロギーを持つ国家のネットワークが形成されている」と指摘する。「共産主義を標榜する中国、ナショナリズムに冒されたロシア、神権主義のイラン、北朝鮮、その他十数カ国の支配者や支配政党がチェック・アンド・バランスや法の支配、司法の独立、自由なメディアをないがしろにしている」(アプルボーム氏)「彼らは自由民主主義、人権、法の支配の理念を弱体化させる利害関係者の同盟なのだ。20世紀の独裁国家とは異なる点がいくつかある。21世紀の独裁者の中には欧米の国際金融システムと結託して不正に富を蓄積して権力を握った者もいる」(同)「独裁世界にも民主世界にも親和性のある国は多くある」ここ数年、ビジネス界だけでなく政界でも権威主義国家への投資に対する考え方に変化が起きている。アプルボーム氏は筆者の取材に「私は完全な処方箋を持っているわけではない。独裁的な世界にも、民主的な世界にも親和性のある国はたくさんある」という。「シンガポールは米国の戦略的パートナーだ。と同時にシンガポールの多くの人々が中国とビジネスをしている。私たちはシンガポールと協力して双方の戦略的利益を守る方法を考える。つまり協力する方法を見つけるのだ。北朝鮮は別にして友人になれる中間的な国はたくさんある」英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの2023年民主主義指数でモンゴルは上位35%にランクされた。プーチンのモンゴル訪問にはロシアや権威主義国家の体制を守るだけでなく、影響力を行使できる中間に位置する国々を取り込む狙いもある。 ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409120000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/13
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ ヒトラーが集会で演説をぶっていたギャラリーをたしなめ、政治活動家としてスカウトされる(1919年)。 ◆ かたや、フランスの洞窟で原始時代の人間がやらかした落書きが、1万5000年ぶりに見つかる(1940年)。 ◆ 日本と並ぶエチオピアの天皇制が廃止、社会主義者によって打倒されたことから以後左派・革新への恐怖心が日本中を覆い尽くす(1974年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月12日】 【中国軍機による領空侵犯の狙い】日本は撃墜できるのか?2度と起こさせないための課題 =後節==Wedge_Online 【21世紀の安全保障論】 2024年09月09日 / 勝股秀通( 日本大学危機管理学部特任教授) 中国とどう向き合うか 領空侵犯の直後、今の日中関係を象徴する場面があった。それは、中国の習近平国家主席がサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談したにもかかわらず、5年ぶりに訪中した超党派の日中友好議員連盟が求めた面会には応じなかったことだ。対米重視と言えばそれまでだが、侵犯直後であり、中国政府に対日関係を改善する意思がないことを示したと言える。 世界第2位の経済力を背景に軍事強国化する中国との関係は、2010年以降悪化の一途をたどっている。首相と習主席との首脳会談は19年と22年、そして23年に、それぞれ短い時間行われただけ。日中間には、①東京電力福島第1原発の処理水を「核汚染水」と呼び、日本産水産物の輸入を全面停止している問題、②尖閣諸島沖で中国公船が領海侵入を繰り返している問題、③スパイ行為の疑いで邦人が長期間拘束されている問題――など懸案は山済みのままだ。 今回の訪中団は、17年に安倍晋三首相(当時)の親書を携えて習主席と面会し、日中外交のパイプ役を務めてきた自民党の二階俊博元幹事長が会長を務める同議員連盟ではあったが、昨年の山口那津男公明党代表に続き、面会は実現しなかった。 今後、日中関係を改善させるためには、中国とのパイプ役を果たそうとする次世代の政治家の登場に期待したい。だが同時に、日中間の懸案解決が見通せない時だからこそ、政府は主権と権益を守り抜く姿勢を明確に示さなければならない。リーダーの資質問われる総裁選 まもなく国のトップを決める自民党総裁選が始まる。総裁候補には過去最多の議員が名乗りを上げているが、「政治とカネ」の問題に集中することなく、極端に悪化し、複雑化している日本周辺の安全保障環境を直視し、各候補者には自分の言葉ではっきりと外交・防衛戦略を語ってもらいたい。 自民党総裁は首相として自衛隊の最高指揮官となる。中国や北朝鮮の威嚇に対し、決断力と胆力はあるか――。今回の総裁選は1億2000万の日本人を守り抜くリーダーとしての資質が問われている。 ロシア、大規模海軍演習開始 中国と組み米国に対抗姿勢=NewsWeek_ 2024年9月11日ロシアのプーチン大統領は10日、米国に対しアジア地域でロシアを軍事力で圧倒しようと試みないよう警告した。ロシアは旧ソ連時代以来最大規模となる海軍の戦略演習「海洋2024」を開始。一環として中国との合同演習も実施する。プーチン氏は演習開始時のテレビ演説で「友好国との軍事協力強化に特に注意を払っている」とした上で、「米国は攻撃的な行動によって軍事的優位性を確立させようとしており、これによりアジア太平洋地域の既存の安全保障体制と勢力均衡を崩そうとしている」と指摘。米国主導の軍拡競争に直面する中、ロシアはいかなる展開にも備える必要があり、核兵器を含む海軍力を強化し続けると述べた。ロシアは太平洋、北極海、地中海、バルト海、カスピ海で今月16日まで大規模演習を実施。モイセエフ海軍総司令官によると、9万人を超える兵士、400隻以上の船舶、125機の航空機が投入される。この演習の一環として実施される中国との合同演習には、中国の船舶4隻と航空機15機が参加する。[ロイター]・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409110000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/12
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ モハメド・アタを始めとしたアルカイダの19人のチームが、美しい国での警察の日を狙ってエクストリーム・カミカゼで世界新記録を樹立(2001年=アメリカ同時多発テロ事件)するも、1機未遂に終わって完全試合にはならず。 ◆ 小泉純一郎の郵政民営化テロによって、民主党ばかりか領袖レベルの党内不満分子を粗方葬り去ることに成功(2005年)。 ◆ ウケ狙いでやった福島第一原子力発電所絡みの報道が自爆テロだったことを、朝日新聞がエクストリーム・謝罪(2014年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月11日】 【中国軍機による領空侵犯の狙い】日本は撃墜できるのか?2度と起こさせないための課題 =前節= =Wedge_Online 【21世紀の安全保障論】 2024年09月09日 / 勝股秀通( 日本大学危機管理学部特任教授) 中国軍のY9情報収集機が8月26日午前、長崎県男女群島付近の日本領空を約2分間にわたって侵犯した。中国軍機が日本の領空を侵犯したのは初めてで、「我が国の主権の重大な侵害で、全く受け入れられない」と強く非難する政府に対し、中国政府は「いかなる国の領空も侵犯する意図はない」「過度な解釈をしないように」などあいまいな表現を繰り返している。なめられたものだが、中国の態度がいかに不遜で傲慢であるか、それをしっかりと認識するには、まず航空自衛隊が実施する緊急発進時の行動を知っておく必要がある。警告を無視する中国軍機に対して 筆者は2010年4月、記者として初めて、緊急発進(スクランブル)して領空侵犯を阻止する訓練に参加、実際に空自のF15戦闘機の後部座席に搭乗し、取材したことがある。その時の訓練内容に基づき、今回の状況を再現してみたい。 空自は8月26日午前10時30分ごろ、中国軍機(Y9)が九州西方の上空に設定した日本の防空識別圏に侵入したのを確認、直ちに福岡・築城基地からF2戦闘機2機が緊急発進、日本の領空に近づかないよう警告を発した。 そのやり方は、まず1機のF2が中国軍機に接近、「直ちに機首を西に向けなさい」と英語と中国語で警告する。次に、無線通信を無視し飛行を続ける中国軍機の操縦士に、F2の翼下に搭載した対空ミサイルを視認させるため、機体を急接近させたはずだ。 翼と翼がぶつかるのでは、と怖さを感じるほどの距離で、相手機の操縦士の顔がはっきり見え、訓練でも緊張したことを覚えている。今回の場合、戦闘機の空自機に対し、中国軍機は速度の遅いプロペラ機のため、2機のF2は中国軍機の周りを旋回しながら交代で同様の行動を繰り返したと思われる。 空自はF2の燃料切れに備え、宮崎・新田原基地から2機のF15戦闘機も緊急発進させた。だが、警告を無視する中国軍機は、男女群島東方沖の上空で長方形をなぞるように周回を開始、直後の午前11時29分から2分間、同群島沖22キロの領空を侵犯した。領空から離れた後も、中国軍機は同群島の南東沖で周回を続け、午後1時15分、機首を西に向け大陸方向に飛び去った。 空自機の行動からわかるように、中国軍機は何度も空自機から無線で警告を受け、翼下のミサイルまで見せつけられながら飛行し続けている。中国軍機は「北斗」と呼ばれる独自の衛星測位システム(GPS)で飛行しており、今回の領空侵犯は操縦士による明らかな故意であり、操縦ミスの可能性はないだろう。目的は電波情報の収集か 目的は何か。中国軍は今年3月、偵察型の無人機(WZ7)を初めて日本海周辺で単独飛行させたのに続き、6月と7月には、同型の無人機を飛来させ、今回の侵犯機と同じように男女群島周辺を含む九州西方沖から鹿児島・奄美大島方面を周回させている。 2019年以降、中国海空軍はロシア軍との連携を強化し、日本海-対馬海峡-東シナ海を中心に、パトロールと称して共同航行や共同飛行を繰り返している。無人機で収集できなかった情報を、有人機を使って詳細に収集することが目的だったと考えるのが妥当だろう。 仮に領空侵犯行為は、操縦士の独断や特異行動だったとしても、情報収集機のY9は、九州南西空域を担当する空自・西部航空方面隊(福岡)司令部や九州各地に点在するレーダーサイトが、外国軍機の侵犯時に発する様々なレーダー周波数など電波情報を傍受したはずだ。日本の安全にとって2度と繰り返させてはならない深刻な事態と言っていい。 侵犯機に対する措置とは ではどうしたらいいのか。国際法上、国家は領空において完全かつ排他的な主権を有しており、外国の軍用機が領空侵犯し、退去や強制着陸に従わない場合には、悪質な主権侵害として撃墜することも認められている。自衛隊法84条は、(侵犯機)を強制着陸させ、領空から退去させるために必要な措置を講じることができると規定している。 空自の訓練はこの規定に基づくもので、退去や強制着陸させるために、緊急発進した2機の空自戦闘機のうち1機が侵犯機の前に出て、機体を左右に大きく振る機体信号を実施する。それに従わない場合には、空自機1機が侵犯機に接近し、並行に飛行しながら機関砲(実弾と曳光弾)を前方に向けて警告射撃する。機体信号と警告射撃を実施しない1機(僚機)は、後方から侵犯機の行動を監視するといった手順だ。撃墜は可能か 空自は1987年、沖縄・南西諸島の領空を2度にわたって侵犯したソ連軍機に対し警告射撃を実施したことがあり、政府の強い抗議に対し、ソ連政府(当時)は侵犯機の搭乗員を降格処分にしたことを公表している。空自に警告射撃を認め、強く抗議するという政府の姿勢が、ソ連政府に影響を及ぼしたことは明らかだろう。 その例にならえば、政府は今後、領空侵犯機に対して空自に警告射撃を実施させるか否かを、常に判断できる態勢をとっておく必要がある。だが問題は、警告射撃をしても侵犯機がそれを無視して領空を飛行し続けた場合だ。近年では、2015年にトルコの領空を侵犯したロシア軍機が、トルコ空軍機によって撃墜されたケースがある。 ただし、自衛隊法は「必要な措置を講じることができる」と規定しているだけで、撃墜についての規定はない。撃墜を含め、領空侵犯機の排除は、自衛隊に武器の使用が認められる「緊急避難」に該当するという解釈もあるが、今回の侵犯後、空自トップの内倉浩昭空幕長は会見で「空中で侵攻を妨げる物理的手段は武器しかない」と述べているように、中国軍機の侵犯事件を機に、政府は現場が混乱したり、躊躇したりしないよう侵犯機に対する武器使用規定を明確にする必要がある。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409100000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/11
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ スターやヒロインが互いに引き抜き合戦になるのを防ぐため、日本の5大映画会社でカルテルを結成(1953年=五社協定)。 ◆ フランスが生んだ死刑器具のギロチンがこの日を限りにお役御免となる(1977年)。 ◆ 木村剛の銀行商売がぶっ潰れ、財務省がその尻拭いをさせられる破目に(2010年= 日本振興銀行が経営破綻)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月10日】 【派閥政治の残像消えぬ自民党総裁選】体質維持に一役買うメディア、候補者はもっと「政策論争」を =後節==Wedge_Online 【Wedge OPINION】 2024年09月06日 樫山幸夫( ジャーナリスト、元産經新聞論説委員長) さかんな旧弊打破と逆行する動き しかし、現時点までの動きを見ると、旧来の派閥単位、人間関係のしがらみが、選挙戦の大きな要素になっているように思えてならない。 一例をとってみると、党内に唯一残る派閥、麻生派が8月27日、研修会を開いて、「同じ釜の飯を食べてきた河野氏を同志としてしっかり応援していきたい」(会長の麻生太郎副総裁)と申し合わせた。 他派閥すべてが解散しているにもかかわらず、夏休み中に研修会を開いて総裁選に向けて気勢を上げるーー。まさに55年体制時の年中行事であり、令和の今、みせつけられるとは思わなかった。 その河野氏本人にしても、不可解な発言で周囲をびっくりさせた。総裁選に勝利して自分が総理・総裁に就任したら、「党3役や閣僚には派閥を離脱してもらう」という(9月1日のテレビ番組)。 それなら、なぜいま自ら率先して派閥を去らないのか。自力で同じ主張のひとたちを糾合して戦う気構えを持たず、選挙中は派閥の一員として、その支持、応援を受け、首相の座を手中にしたなら、派閥を退会するというのは、あまりに虫のいい話だろう。メディア、キングメーカーの動きも改革にブレーキ 早い時期に決断した小林鷹之前経済安保担当相は49歳。党内若手の声望を担っていることを考えれば、大いに新鮮さを印象づけた。 しかし、小林氏も、8月中に出演したテレビ番組で、裏金事件をめぐって旧安倍派議員が処分されたことについて、「やりすぎると現場が回らなくなる」と、見直しを暗に主張した。氏を推しているのは同派若手といわれるが、それら勢力の歓心を買い、総裁選での支援を求めるという目論見なら、フレッシュな人物が古い手法に乗ったという皮肉な結果となろう。国民は鼻白むだろう。 世論調査で圧倒的に人気のある小泉進次郎氏は、さらに若い43歳。環境相を一期経験しただけで大きな実績はないが、菅義偉前首相、森喜朗元首相らが後押ししているという。 進次郎氏の政策のどこを評価しての支持なの全く伝わってこない。指導者として適任かどうかではなく、永田町という〝閉鎖社会〟での人間関係の濃淡だけで、総裁選が左右されては、迷惑するのは国民だろう。 退陣した実力者がいつまでもキングメーカー気取りで居座って影響力を行使してれば、「自民党が生まれ変わる」など、はかない期待に終わってしまう。 もっとも自民党総裁選とほぼ同時に行われる立憲民主党の代表選でも、現職の泉健太氏の推薦人(20人)集めが難航し、当選1回の若手議員の推薦人集めも思うように進んでいないという。その一方で、総選挙敗北の責任を取って辞任した枝野幸男前代表、同様に民主党時代、やはり政権を明け渡した野田佳彦元首相が名乗りを上げ、小沢一郎元自民党幹事長の支援を受けているというのだから固陋(ころう)さでは、自民党に勝るとも劣らないが。自民党の古い体質維持に一役買っている存在に触れなければない。 メディアの多くは、麻生派を除いてすべて解散、解消されたにもかかわらず、いまだに、「岸田派」「茂木派」など以前の呼称を続けている。テレビのワイドショーに登場するコメンテーターなどと称する人たちも同様だ。 自民党の歴史の中で、これまでも何度か派閥が解消されたことはあり、メディアはそのたびに「旧〇〇派」などと正確を期してきたが、今回は対応が異なっている。正式解散には総務省への届けが必要で、資金の清算など残務整理も残っているので、と説明する向きがある。 理解できなくはないが、そこまで手続きにこだわるのはどうだろう。重要なことは、派閥解消が宣言されたことであって、後始末ではない。 すでに総務省に政治団体の解散届を出しているところもあり、今後は「旧」を冠するにしても、いまさらという印象はぬぐえない。実態として派閥が存続しているなら、むしろそれを糾弾すべきであって、旧来の名称を継続するのは、筋違いだろう。 議員諸氏と同じ土俵にのって永田町政治の取材に血道あげるメディアも大いに頭を冷やすべきだ。政策論争の場作り盛り上げを 12日の告示、27日の投票に向けて選挙戦は熱を帯びてくる。肝心の政策論争はどの程度盛り上がるか。 各候補ともそれぞれ独自の政策を発表、地方遊説などで訴えてはいるが、それをめぐる論争が活発化する気配はいまのところ、それほど高まるにいたっていない。わずかにここにきて、金融所得課税、物価対策など経済政策での高まりを見せ始めてきたのは好ましい変化だろう。 米国では現在、11月の投票に向けて、長く曲折のあった大統領選が大詰めに入りつつある。むろん相手候補に対する非難、中傷合戦は少なくないが、景気対策、移民問題、人工妊娠中絶、外交・安全保障などで日本よりはるかに熱い論戦が展開されている。ハリスVSトランプの今回にとどまらず、いつの選挙でも同様だ。 長丁場の大統領選では、選挙イヤーの年明けに始まる予備選、またはそれ以前から、候補者となりうる顔ぶれによるディベート(討論)が繰り返し行われる。その過程で各候補は自らの政策を有権者に問い、ナンセンス、不人気な政策を掲げる候補者は淘汰されて姿を消していく。 自民党総裁選でも告示後、各候補による討論の機会が設けられるだろうが、米国方式にならって各候補が名乗りをあげた早い時期から各氏が有権者に政見を披歴し、互いに論争する機会が設けられてもよかったのではないか。 真摯な議論を通じてこそ、岸田首相が退陣会見の時に語った「新生・自民党を国民の前にしっかり示すこと」を有権者に実感させることができるだろう。故小渕恵三氏との対話 古い話で恐縮だが、筆者はかつて、故小渕恵三首相が官房長官時代、〝番記者〟として、そのもとに出入りさせてもらったことがある。 当時はまだ中選挙区制の時代。ある時、小渕長官が「小選挙区制になったら、派閥はなくなる」と断言した。「内閣総理大臣を国会議員から選ぶ制度がある限り、形は変えても派閥は存続するのではないか」と水を向けたところ、「そんなことはない。いやなくならなければならないんだよ」と譲らなかった。「なくならなければならない」に力がこもっていた。 考えてみれば、自らも55年体制のなかで育ち、活躍してきたものの、その不条理、不合理さに気がついていた小渕氏の強い期待、願望だったのではないか。 今度の総裁選の展開を見るにつけ、旧態依然たる実態を、泉下の小渕氏はどうみているだろうか。聞いてみることができないのが残念だ。・○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409090000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/10
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ とあるリア充が自分の連れ合いに飽き飽きしたので、偶然乗り合わせていた飛行機の乗客22人と一緒に爆発させる(1949年=カナディアン航空機爆破事件)。 ◆ 競輪場で大穴が出たことからエキサイトしたおっさん連中が大暴れして、競輪場があった村を崩壊に追いやる(1950年=鳴尾事件)。 ◆ 1991年 - SMAPが『Can't Stop!! -LOVING-』をリリースしメジャーデビュー。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月09日】 〈日本のメディアの大谷翔平報道は過剰すぎ?〉価値をむしろ下げるリスクも、問われる取材姿勢 =後節==Wedge_Online 【勝負の分かれ目】 2024年9月3日 田中充( スポーツライター、尚美学園大学スポーツマネジメント学部准教授) 日本のスポーツ報道は「チアリーダー」 新聞社の記者として米大リーグを取材した経験もある筆者にも、この手の取材手法に関する批判は耳の痛い話ではあるが、的を射ているのも事実だ。日本メディアも監督などの「囲み取材」では、米メディアの取材の流れを汲み、終盤に日本人選手に関する質問をするなどの配慮はしている。また、同僚の選手たちが大谷選手が節目の記録を達成したり、勝利を貢献した場合にどう思っているかということは、大谷選手を報じる上では重要な要素でもある。 ただ、日本メディア(記者)の数はとても多く、それぞれが個別に聞けば、同僚の選手は何十回も同じ質問に答えることになる。このことで、日本メディアを疎ましく思う選手がいてもおかしくはないだろう。 内野氏も「僕らが今日、大谷の活躍に一喜一憂できるのは、日本のメディア関係者が時に『岩によじ登って』でも大谷の一挙手一投足を追いかけ、その詳細を日々伝えてくれるからだ。メディアが伝える大谷の姿を見ていると、彼の存在が『日本人』の国際的な価値を高めてくれているようにさえ感じる」と評価する一方、「しかし、その舞台裏ではもしかすると、大谷を取り巻く日本のマスコミ関係者が白い目で見られているのかもしれない。最悪の場合、彼らの身勝手な行動が『日本人』の国際的な評価を貶めてさえいるかもしれない」と廣部氏と同様に懸念する。 もちろん、読者の関心の高いニュースを届けることは、メディアの大事な使命である。特に新聞などの活字メディアは従来、一つのプレーの裏で、選手がどのような努力を積み重ねてきたか、恩師や家族、同僚との絆の存在など、映像からは見てとれない「エピソード」を紹介することで紙面価値を高めてきた。こうしたエピソードを書くために、「ネタは足で稼げ」という格言がメディアの中には存在する。 一方、内野氏は前述の著書の中で「マスメディアのスポーツ報道はたいていが、アスリートの『見えざる苦労』や『知られざる素顔』を描いたヒューマンドラマに仕上がるのがお決まりのパターンだ。日本球界を長年取材してきた米国人作家、ロバート・ホワイティングが日本のスポーツ報道を『チアリーダー』と表現したゆえんである」と切り込む。 時代は刻一刻と変遷する中で、メディアの報道姿勢も変化を求められているのかもしれない。大谷選手に関しては、スタイリッシュな容姿や、映像からも伝わる圧倒的なパワーやスピードが、活字の表現領域を超越している実情もある。メディアは、表現そのものを放棄し、SNS上のファンの感想や声を紹介してお茶を濁すネット記事も散見されるようになってきた。歴史に名を刻む大谷翔平をどう報じていくか 打開策はあるだろうか。一例にデータジャーナリズムがあるだろう。これは、大量のオープンデータを解析し、可視化することで、埋もれていたニュースの価値を掘り起こす調査報道の一つである。 スポーツは蓄積された過去の記録との比較から、パフォーマンスの価値を見出すことが基本線にあり、親和性は高い。ただ、この手の記事には手間や時間を要する上、原稿そのものも長くなり、ネット上では「読まれにくい」記事に分類されるだろう。情報の大量消費の時代にはそぐわない面もあるが、だからこそ、記事の価値も高くなる可能性を秘める。 日本人の存在感を国際的に高め、メジャー史にも名を刻む稀代のスーパースターである大谷選手が現役時代にどう報じられたか。記事や映像は、資料として後世にまで残ることは間違いない。それゆえに、日本メディアの姿勢も厳しく問われていいのではないだろうか。 【派閥政治の残像消えぬ自民党総裁選】体質維持に一役買うメディア、候補者はもっと「政策論争」を =前節==Wedge_Online 【Wedge OPINION】 2024年09月06日 樫山幸夫( ジャーナリスト、元産經新聞論説委員長)新たな息吹を示すことができるか。 自民党総裁選の告示が一週間を切った。出馬表明済み、検討中を含め10人以上が名を連ねる乱戦模様だ。 候補者、推薦人の顔ぶれなど最終的な戦いの構図が明らかになるのは、今月12日の告示直前までもつれ込むだろう。資金集めパーティーにからむ不祥事で引責辞任する岸田文雄首相(総裁)の後任選びだけに、指摘されているように選挙戦を通じ、旧弊を脱したことを国民に示すことが至上命題だ。 自民党にとって、大きな試金石となろうが、現時点での党内の動きをみるかぎり、再生の方向とはかならずしも一致しないというべきだろう。実現するか〝百家争鳴〟 有力候補の一人、現職幹事長の茂木敏充氏が4日、満を持して出馬の記者会見に臨んだ。前日には官房長官として政権の番頭役を担ってきた林芳正氏も正式表明、現内閣を支える大物が名乗りをあげたことになる。 すでに河野太郎デジタル相、小林鷹之前経済安保担当相、石破茂元幹事長が早々と立起を表明。石破氏と並んで国民の人気が高い小泉進次郎元環境相は6日、高市早苗経済安保相は9日に予定、選挙戦はいよいよ熱をおびよう。 8月14日に岸田首相が総裁選不出馬を表明した直後から、後継に意欲を持つ各氏が公式、非公式に名乗りをあげた。何人かは推薦人集めの難航などから、最終的に出馬見送りを余儀なくされる可能性があるが、これだけ多数の有力候補が手を挙げるのは、従来なら決してありえなかった。 これまでの選挙では、候補の擁立、だれを支持するかなど、すべてが派閥単位で決められていたからだ。今回は、派閥が解消されたことで締め付けが弱まり、志ある者が決断する素地が整った。 結果的に同じ派閥から複数の名が挙がったのもその効果だろう。〝小石河連合〟など政権奪取のみを目的としたグループが結果的に解消に至ったのも、同じ理由、事情による。 優秀な候補者が、〝百家争鳴〟、丁々発止の政策論議を堂々と国民の前で交わすならば、大いに歓迎すべきだろう。これぞ、新生自民党のあるべき姿だ。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409080000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/09
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ ナチス・ドイツが、弾道ミサイルをロンドン市民に対して初御披露目(1944年)。だが戦局を逆転するまでには至らず、焼け跡でデブ総理がVサインをしたパフォーマンスが大ウケに。 ◆ 2ヶ月前の総選挙での歴史的な敗北で手札が尽きた日本社会党が、最後の切り札として憲法学者のオバさんを委員長に(1986年)。取り敢えずやるっきゃない!さりとて、これが衰退の助走。 ◆ 池袋にてデュラララ!!が現実のものとなる事態に(1999年=池袋通り魔殺人事件)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月08日】 〈日本のメディアの大谷翔平報道は過剰すぎ?〉価値をむしろ下げるリスクも、問われる取材姿勢 =前節==Wedge_Online 【勝負の分かれ目】 2024年9月3日 田中充( スポーツライター、尚美学園大学スポーツマネジメント学部准教授) 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の活躍がめざましく、日本国内でも連日、大々的に報じられている。昨年9月の右肘手術の影響で打者に専念する今季は史上最速での40本塁打、40盗塁(40―40)を達成し、史上初の「45―45」が目前に迫る。さらに先には「50―50」も視界にとらえつつある。そんな大谷選手については、メディア関係者と話をしていても、「記事のニーズが高い」とよく耳にする。新聞の発行部数が右肩下がりで落ち込む中でも、多くのメディアが米国へ記者を派遣し、現地から積極的に大谷選手に関連する記事を配信するのもこのためだ。 一方で、新居を特定できるような放送をしたテレビ局や、一流のメジャーリーガーである同僚たちに大谷選手に関する質問ばかりをぶつける日本メディアの“過剰”な取材を憂うる意見も出てきている。メジャーでの日本人選手取材の〝風習〟 ナ・リーグ西地区の名門、ドジャースはレギュラーシーズンの地区首位を走る。高額年俸の選手が並ぶオーダーの中でも、プロスポーツ史上最高額である10年総額1000億円超で契約した大谷選手の存在は際立つ。 筆者も含めて、日本国内で大谷選手に関する現地からのニュースを楽しみに待つ読者、視聴者は多い。インターネットサイトの「Yahoo!ニュース」のアクセスランキングでも上位の常連となっている。 大谷選手が試合前後などに球場で取材に応じる際は、現地で取材する全ての記者が集まり、その中での質疑応答は共有される。メジャーでは試合前後、選手たちが滞在するロッカーなどがあるクラブハウス内でメディアは取材をすることが許可されるが、大谷選手に日本メディアが群がることを避けるため、大谷選手は別途、こうした取材の機会を設けている。いわゆる「囲み取材」になるのは、個別に全てのメディアに対応することが難しい中で、可能な範囲で日本のファンにもコメントを届けようという配慮からだろう。 これは大谷選手に限ったことではなく、メジャーに在籍した(する)日本人選手の取材対応としてよく取られる手法だ。 一方で、現地の記者たちは、日本国内の本社で記事を待つデスクなどの上司からせっかく高い出張旅費を払って派遣しているのだからと、“独自”の記事を期待される。大谷選手への個別のアプローチが難しい中で、“独自”路線を求めて行きすぎた取材として問題になったのが、新居報道だといえる。日本人記者は「浮いた」存在 大谷選手に関する取材の中で、球場内での“過剰”な報道に警笛を鳴らす識者もいる。 明治大学の廣部泉教授(歴史学)は8月23日配信のWedge ONLINEの記事「【日本人の顔が見えない!】アメリカ社会で低下する日本の”存在感”、このままでは日本の歴史も捻じ曲げられる」の中で、米国社会での日本人の存在感を高める人物として大谷選手を取り上げ、「大谷翔平選手に希望的未来像をみることができる。力や大きさを貴ぶ米国人にとってわかりやすいスーパースターである彼は、貴重な存在だ。また大谷選手は勤勉の美徳を通じて日本人に対する共感を醸成し、よきチームメイトの一人として尊敬を集めている」と評する。 その上で、「だが、日本のメディアはチームメイトなどにしつこく『大谷をどう思うか?』といった質問ばかりをし続けている。はじめは素直に『大谷は素晴らしい』と答えてくれていた彼らもだんだんと疎ましく思うのではないだろうか。日本のマスコミが疎まれるだけならまだよいが、大谷選手が疎まれるような存在にならないか、筆者は心配でならない。日本人としてやるべきことは、大谷選手のような日本人の『顔』となっている日本人が、活躍できる環境を整え、一人でも多くの米国人、米国社会に、日本への関心や共感をもたらすようにしていくことではないだろうか」と指摘する。 今年5月発売の『大谷翔平の社会学』(扶桑社新書)の中でも、著者でフリーライターの内野宗治氏がメジャーを取材していた当時、「外国人や人種的マイノリティの選手も多いMLBのクラブハウス日本人選手と彼らを取り巻く日本人記者たちは『浮いている』ように見えた。英語やスペイン語が飛び交うクラブハウスで、そこのみ『日本人村』が運営されているように感じた」と振り返る。 例外的な記者もいるとした上でだが、「日本人記者の多くは、日本人以外の選手や記者たちとはあまり交わらない。交わったとしても、多くの場合は『大谷についてどう思うか』といった具合に、日本人選手についてのコメントを引き出すためだ。(中略)日本のスポーツ紙や通信社から派遣されている日本人記者にとって、なすべき日々の仕事は『日本人選手の情報を確実に得る』こと」とし、「そういう『空気』が日本人記者たちの間で漂っているように感じられた」と指摘する。 実際、日本メディアが追いかけるのは大谷選手に特化した情報に比重が置かれる。エンゼルス時代に大谷選手のプレーの詳細を報じた後、申し訳ない程度に試合結果に触れる「なお、エンゼルスは試合に敗れた」の略語として「なおエ」がネットスラングとして流行した。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409070000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/08
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 後に世界の感情の中心の座をスペインより奪ったブラジルがポルトガルの胎内から、燦々と輝く光の中誕生した日(1822年)。 ◆ 後に世界のインターネットの中心の座をYahooより奪ったGoogleが、2人の大学院生の妄想から誕生した日(1998年)。 ◆ 後にオリンピック開催の座をスペインより奪った日本のお・も・て・な・しが、滝川クリステルから誕生した日(2013年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月07日】 ブラジルに続く?...「X」即時停止命令は他国にも広がるのか EU高官は「禁止もあり得る」と警告=NewsWeek_ コラム: SNS / 2024年9月3日(火) / マリー・ボラン ブラジルの最高裁判所は8月30日、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に対し、同国内でのサービスを即時停止するよう命じた。こうした禁止措置が他の国、とりわけアメリカと欧州でも取られる可能性はあるのだろうか。ブラジル最高裁は電気通信事業を規制する政府機関に対して、2億1200万人が住むブラジル全域でXをシャットダウンするよう命じた。Xが裁判所命令違反を繰り返し、ヘイトスピーチと偽情報を拡散させたことを理由として挙げている。停止命令は8月31日に実施されたが、その日に至るまでの数カ月間、Xを所有するイーロン・マスクとブラジル当局の間では、コンテンツモデレーション(投稿コンテンツの監視・排除)の取り組みを巡って緊張が高まっていた。ブラジル最高裁は停止命令解除の条件として、Xがすべての法規定に従うこと、未払い分の罰金を支払うこと、ブラジルでの法定代理人を任命することを挙げた。ブラジル国内でXにアクセスした人はすべて、VPN接続であっても1日当たり5万レアル(約130万円)の罰金が科せられる可能性がある。本誌はXにメールでコメントを求めている。「自由の国」アメリカではどうなるか?一方、アメリカでは合衆国憲法修正第1条で言論の自由が強力に保護されている。とはいえ、ソーシャルメディア運営企業だからといって、規制を完全に免れられるわけではない。例えば、Xは2023年9月、ソーシャルメディア・プラットフォームに対するコンテンツモデレーション取り組みの公開を義務付けたカリフォルニア州法が、言論の自由を侵害するとして訴訟を起こしたが、同年12月に訴えを退けられた。カリフォルニア州法は、相応の年間売上高があるソーシャルメディア運営企業に対し、コンテンツモデレーションへの取り組みを詳細に記した報告書を半期ごとに提出するよう義務付けている。報告書には、好ましくない投稿数とそれらに講じた措置について、データを明記しなければならない。カリフォルニア州連邦地方裁判所判事ウィリアム・シャブは、Xが同法を凍結するよう求めた訴えを退け、次のように述べた。 「報告義務は、ソーシャルメディア運営企業にかなりのコンプライアンス負担を強いるように思われるが、合衆国憲法修正第1条の文脈においては、この報告義務が不当である、あるいは過度の負担になるとは考えられない」ただし、部分的であろうとなかろうと、ソーシャルメディアがブロックされる可能性がまったくないとは言えない。「アメリカに関しては、ひとつの州が他州へのサービス提供を非合法化する試みは不可能ではない。こうした状況は、複数州で禁止されたポルノサイトなどですでに起こっている(ただし、こうした州の動きを裁判所が支持するかについては、さまざまなケースがある)」アイルランドの大学、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(UCD)サザーランド法科大学院のT・J・マッキンタイア准教授は、本誌に対してそう語った。「しかしながら、こうした禁止措置はサイトが自らユーザーの位置を特定し、そうした州にいるユーザーからのアクセスを拒否するかたちで実施されることが多い。合衆国憲法修正第1条の下では、インターネットプロバイダーに対して、そうしたサイトへのアクセスをブロックするよう義務付けることはきわめて困難だ。それに、X(旧ツイッター)などの一般向けソーシャルメディアサイトに対し、アメリカの裁判所がそうした命令を下すことは考えられない」とマッキンタイアは話す。 EU高官は「X禁止もあり得る」と警告欧州では、ソーシャルメディア・プラットフォームに対する規制が厳しさを増している。欧州連合(EU)は2022年11月、デジタルサービス法(DSA)を施行した。この法律は、オンラインプラットフォームに対して、コンテンツモデレーションとユーザーの安全性について厳格なルールを定めている。EU上級代表サンドロ・ゴジ(仏マクロン大統領率いる政党「再生」所属で欧州議会選区から選出)は8月、Xがデジタルサービス法を順守しなければ、欧州で禁止される可能性があると警告した。コンプライアンス違反の場合は巨額の罰金が科され、欧州運営業者によるブロックもあり得ると、ゴジは述べている。デジタルサービス法は、欧州のオンライン仲介サービス事業者すべてに適用されている。また、欧州で暮らす4億5000万人の10%以上にサービスを提供している、「非常に大規模なオンラインプラットフォーム(VLOP)」に対しては、いっそう厳格なルールが設定されている。VLOPには具体的な義務が課されており、違法コンテンツの拡散や社会的危害などの全体的リスクを緩和しなければならない。マッキンタイアが本誌に説明したところによると、EUにはデジタルサービス法に限らず、ほかの種類の違法コンテンツに関連した規則もある。「例えばアイルランドでは、国内でのサービス提供許可を得ていない海外の賭博サイトをブロックする法律が定められている。ウクライナ侵攻を受けた制裁措置の一環として、ロシア国営メディアのサイトもブロック対象だ」ブラジルにおけるXのサービス停止措置、EU高官からの警告、コンテンツモデレーションの取り組みについて公開を定めたカリフォルニア州法。これらを踏まえれば、各政府がソーシャルメディア・プラットフォームをいっそう厳しく規制する流れが強まっていることは明らかだ。偽情報やヘイトスピーチ、そして、世論に対する大手テックの大きすぎる影響力に対する懸念から生まれたこのような変化は、まだ始まったばかりなのかもしれない。(翻訳:ガリレオ) ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409060000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/07
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 8月07日な君は明日か明後日か明明後日の予習をした方がいいかもしれない。いやはや、“松崎しげるの日(日本記念日協会認定)”なんだ!!? ◆ いやいや、ロリコンで妹萌えな某守護天使によれば、本日は世界人類の最も聖なる日である妹の日とのこと。 ◆ パレスチナのゲリラが、一遍に5機の航空機をゲットする快挙を達成(1970年= PFLP旅客機同時ハイジャック事件)。ヨルダンの砂漠へ全機集めたものの、使い途に困り結果的に爆破処分する破目に。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月06日】 日本は「落ちるところまで落ちるしかない」のか?岸田首相交代では変わらない政治の貧困・劣化、中国・林語堂の皮肉から考える =後節==Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年9月02日 /樋泉克夫( 愛知県立大学名誉教授)「政治村」の言葉は「素朴な常識を持つ人々」には理解されない 林語堂が『MY COUNTRY AND MY PEOPLE』を出版した1935年の前後を振り返るなら、満洲事変(1931年)、上海事変・満洲国建国(1932年)、共産党の「大長征」(1934~36年)、西安事件(1936年)、盧溝橋事件(1937年)と激動の時代だった。 彼は時代の荒波に翻弄されながらも強く生き抜く中国民衆の赤裸々な生活を描いた長編小説『大地』の作者で、1938年にノーベル文学賞を受賞したパール・バック(1882~1973年)の強い要請を受け、「素朴な常識を持つ人々のために本書を書いた」と「序」で明かす。 林語堂が中国の「素朴な常識を持つ人々」に語り掛けてから1世紀余が過ぎ去ろうとしている現在の日本の政治状況に、『MY COUNTRY AND MY PEOPLE』の指摘が当てはまるのだから、やはり異様としかいいようはない。あるいは現在の自民党を取り囲む日本の政治状況は、1世紀ほど昔の混乱期の、それも無政府状態に近かった中国に通じるということだろうか。 こう考えると、現在の我が国が陥っている政治の貧困・劣化は、想像を絶するほどに深刻なのかもしれない。あるいはそれは、政治報道に携わる新聞・TV記者、政治ジャーナリスト、政治アナリスト、TVのニュースショーに登場するコメンテーターやら専門家、さらには政治を研究する学者・研究者など――敢えて「政治村の住人」と括っておきたい――が分析し得々と語る程度を遙かに超えていると思える。 じつは「政治村の住人」は仲間内でしか通じない特殊な日本語を、「彼らの文法」で話してからいるゆえに、現在の日本の「素朴な常識を持つ人々」には理解されないのだ。であればこそ我が国が落ち込んでしまった苦境を克服できるような処方箋は、「政治村の住人」であったとしても、おそらくは容易には書けないだろう。 だが、だからといって国民の1人としては、敗戦直後の混乱期に太宰治が呟いたように「落ちるところまで落ちるしかない」と振起させる精神的強靱さを持ち合わせてはいそうにない。であるなら、ここは「素朴な常識」に立ち還るのが唯一確実な道だと強く思う。日暮れて道遠し、の感は否めないが。 共和党バンスvs民主党ウォルズは、あまりに対照的な副大統領候補対決=NewsWeek_ Opinion / CIAが視る世界 / 2024年09月03日 / 元CIA諜報員;グレン・カール米民主・共和両党の副大統領候補同士の対決は、民主党のティム・ウォルズ・ミネソタ州知事が共和党のJ・D・バンス上院議員を一歩リードした格好だ。これまでのところ、候補者たち自身よりもそれぞれ「猫好き女」発言やドーナツショップでのやりとり、雨どいの手入れのほうが話題を集めているが、バンスが大半の有権者に与えた印象は、社交下手で不気味な全体主義者・性差別主義者というもの。一方、ウォルズは陽気で温かみのある常識人と受け止められた。歴史的に見て、米大統領選における副大統領候補の主な役割は2つある。1つは「攻撃犬」。副大統領候補が相手陣営への攻撃役に徹することで、大統領候補は政策に集中し、肯定的なイメージを保ち、政治の汚い部分から距離を置くことができる。もう1つは「バランサー」の役割だ。大統領候補と異なる地域(できれば選挙上重要な地域)出身で、異なるイデオロギーの持ち主であることが望ましい。バンスは毒のある言動で前者の役割を果たす。民主党の女性たちは「惨めな人生を送る子供のいない猫好き女性の集団」であり、ハリスは「筋金入りの過激派」「根本的に偽物の人物だ」などなど。地域的にはトランプ前大統領への貢献度は大きくない。バンスはオハイオ州選出の上院議員で、同州はもともと共和党が強い地域。トランプもバンスも権威主義的で無節操な保守派ポピュリストなので、イデオロギー面でバランサーの役割も果たさない。これに対してウォルズは副大統領候補の伝統的条件を満たしているように見える。さらに、明るく「喜びにあふれた」選挙運動を展開する一方で、対立候補を笑顔で切りまくる。「私たちは州内の全ての子供が毎日朝食と昼食を食べられるようにした。他の(共和党知事の)州が学校から本を追放している間に、飢餓を追放したのだ」と。 バンスが選挙戦に加えたのは、まだ40歳という若さだ。現職のバイデン大統領が撤退した今、来年6月に79歳になるトランプは史上最高齢の米大統領候補となる。トランプがバンスを起用したのは、アメリカの民族的多様性とエリート支配に反対するポピュリスト的・権威主義的運動を強化するためだろう。バンスは怒れる白人男性の代弁者になろうとしたが、他のほとんどのアメリカ人を激怒させる結果を招いた。現状では史上最も不人気な副大統領候補だ。そして「奇妙な(weird)」問題。バンスは選挙運動中、ドーナツショップで黒人女性の店員と気まずい雰囲気で話しているところを撮影された。「普通の男」に見せようとしているが、明らかに落ち着きがなく、不誠実に見えた。ウォルズはトランプとバンスを「奇妙な」連中と呼んだ最初の人物だ。アメリカ英語では、他人の道徳や行動を公然と非難する代わりに用いる婉曲表現で、一般的な価値観や慣行から懸け離れた気味悪い人間という含意がある。ウォルズは「家の雨どいで人を判断する。よく手入れされた雨どいを見ると、人となりがよく分かる」と語って話題になった。人当たりのいい60歳の白人男性で、中西部の「白人地域」出身(つまり白人有権者と文化的親和性が高い)。長年高校の教師を務め、フットボールのコーチでもあった。女性・黒人・インド系・西海岸出身のハリス副大統領にとって、明らかに自分の足りない部分を補えるバランサーだ。有権者は副大統領候補を見て投票するわけではないが、彼らを選んだ大統領候補の判断は有権者に影響を与える。ウォルズの常識と穏健な進歩主義がハリスにもたらすものは、バンスの攻撃的で極端な保守主義がトランプにもたらすものより大きい。・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409050000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/06
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 地震で伏見城が崩壊し太閤秀吉が命拾い、前の年に血祭りに挙げた甥っ子の一族郎党の呪いと思われる(1596年)。即ち、京都三条河原で関白豊臣秀次の正室・側室・遺児ら39名が処刑される(1595年)。 ◆ アメリカのポーツマスで日露戦争の講和条約が締結され戦争が終結(1905年)。 ◆ ロバート・キャパが近くの兵士に何の注意もせずに、ベストショットのために見殺しにする(1936年=「崩れ落ちる兵士」)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月05日】 日本は「落ちるところまで落ちるしかない」のか?岸田首相交代では変わらない政治の貧困・劣化、中国・林語堂の皮肉から考える =中節= =Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年9月02日 /樋泉克夫( 愛知県立大学名誉教授) 「中国語文法」ならぬ「自民党語文法」 「政治家不信」の原点と考えられる政治資金パーティー裏金疑惑が発覚した時、咄嗟に頭に浮かんだのは、20世紀の中国を代表する英語の使い手と評価され、また稀代の皮肉屋でも知られた林語堂(1895~1976年)が1935年にニューヨークで出版した『MY COUNTRY AND MY PEOPLE』(邦訳は『中国=文化と思想』鋤柄治郎訳、講談社学術文庫)だった。同書の中で林語堂は、「中国語文法」について次のように語っている。なお、以下の引用は同書に拠る。 「中国語文法における最も一般的な動詞活用は、動詞『賄賂を取る』の活用である。すなわち、『私は賄賂を取る。あなたは賄賂を取る。彼は賄賂を取る。私たちは賄賂を取る。あなたたちは賄賂を取る。彼らは賄賂を取る』であり、この動詞『賄賂を取る』は規則動詞である」 これにヒトヒネリ加えるなら、自民党の政治資金パーティー裏金問題に関しては、次のように言い換えることができそうだ。 《自民党語文法における最も一般的な動詞活用は、動詞「キックバックを取る」の活用である。すなわち、「私はキックバックを取る。あなたはキックバックを取る。彼はキックバックを取る。私たちはキックバックを取る。あなたたちはキックバックを取る。彼らはキックバックを取る」であり、この動詞「キックバックを取る」は自民党語文法における規則動詞である》 もちろん、「キックバックを取る」を「不正をする」に置き換えても問題はないはずだ。 1世紀ほど昔の異国の民である林語堂が自国の権力者を皮肉った表現が、現在の我が国の政治状況を“予言”していたとは思えないが、「中国語文法」と「自民党語文法」の暗合に驚くしかない。 「政治家としての自民党議員の偉大さ」 林語堂は「民族としての中国人の偉大さ」についても言及して、じつに興味深い指摘をしている。 中国人は「勧善懲悪の基本原則に基づき至高の法典を制定する力量を持つと同時に、自己の制定した法律や法廷を信じぬこともできる」し、「煩雑な礼節を制定する力量があると同時に、これを人生の一大ジョークとみなすこともできる」。 また「罪悪を糾弾する力量があると同時に、罪悪に対していささかも心を動かさず、何とも思わぬことすらできる」し、「革命運動を起こす力量があると同時に、妥協精神に富み、以前反対していた体制に逆戻りすることもできる」。 さらには「官吏に対する弾劾制度、行政管理制度、交通規則、図書閲覧規定など細則までよく完備した制度を作る力量があると同時に、一切の規則、条例、制度を破壊し、あるいは無視し、ごまかし、弄び、操ることもできる」。 ――ここまで引用して、「民族としての中国人の偉大さ」を「政治家としての自民党議員の偉大さ」に置き換えてみたら、と考えてみた。 キックバック問題や裏金に絡む政治資金報告書記載漏れ問題、昨秋に話題となり大いに顰蹙を買った「エッフェル塔姉さん」、近畿地区の若手議員が昨年11月に開催したパーティーにおける「トンデモ破廉恥余興」。岸田首相自らが率先して臨んだ政治倫理審査会でのやり取り、さらには政治資金規制法改正にかかわる一連の論議にしても、その発端から幕引きまでの軌跡を振り返ってみるなら、彼らの振る舞いは「よく完備した制度を作る力量がある」と同時に、「一切の規則、条例、制度を破壊し、あるいは無視し、ごまかし、弄び、操ることもできる」との林語堂の指摘から、そう懸け離れてはいないように思える。 人情を法制の上に置いてはならない ならば、このような政治家の歪んだ振る舞いをどのように糾弾し、糺せばいいのか。林語堂は、次の処方箋を示した。 「中国が今必要としていることは政治家に対し道徳教育を行なうことではなく、彼らに刑務所を準備することである。〔中略〕中国が真に必要としているものは、仁や義でなければ名誉でもなく、単純明快な法による処罰である」 かくて林語堂は「人情を法制の上に置いてはならない」と、強く主張する。 これまで自民党議員が秘書給与詐取やら様々な利権に関連するスキャンダルへの関わりを報じられた際、自民党執行部やら岸田首相の“鶴の一声”で消え去ってしまった派閥の領袖や幹部連は「政治家の出処進退は神聖であるから、自らが決断すべきもの」と正論(タテマエ)を繰り返すことが常だった。テイのいい責任逃れだろう。 疑惑が報道の段階を過ぎ、司直の手に委ねられる段階になり、本人が離党、あるいは議員を辞職するに及ぶや、「重い決断」と好意的な評価を示す。やがて時が過ぎ、次の総選挙が現実の政治日程に上る頃になると、“政治的みそぎ”を済ませたとして再び党公認となって出馬することになる。 過去の事例を思い起こしてみても、やはり自民党の作風は林語堂の表現に倣うなら、人情を法制の上に置いている。たしかに惻隠の情という言葉もあるが、それが過ぎるからこそ「政治家不信」を招くことにつながるのではないか。・ ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409040000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/05
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 兄弟をぶっ殺した李世民(太宗)が、唐の第2代皇帝として史上稀にみる名君振りを発揮し始める(626年)。 ◆ 無断で線路に進入してエクストリーム・下山に成功したガキのせいで、全国の蒸気機関車ファンが迷惑を被る(1976年)。 ◆ 1998年 - Google社設立、ビッグ・テックの一つに成りあがるとは……。 &so、浦安にもうひとつの鼠園がオープンする(2001年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月04日】 【愛国と貧乏】NHK国際放送で中国人アナウンサーはなぜ“不適切発言”をしたのか? =後節==Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年8月31日 / 高口康太( ジャーナリスト、千葉大学客員教授) 今や「処理水? なんだっけ、それ」という忘れられた話題となりつつあるが、それでも一度切り替えた消費者を取り戻すのは難しい。処理水のことを忘れていても、別のブランドを試して不満を感じなければそのまま移行してしまうからだ。 化粧品大手・資生堂は処理水放出が始まった23年第3四半期から中国市場での売上はマイナス成長が続く。中国経済減速の影響もあるとはいえ、一度失った消費者を取り戻し切れていないとみられる。注目を集めたSNSの投稿 不安定なキャリア、リスクと比べて恵まれない待遇に不満を感じていたKは、日本での生活をあきらめて帰国することを選んだ。その前に自爆的な不適切発言をかまして立ち去ったのではないか。 8月26日、中国のSNS「ウェイボー」に、「元NHK中国籍職員」との肩書きのアカウントが出現した。K本人のアカウントと推測され、大きな注目を集めている。 現在までに2回の書き込み(上部記載資料参照)を行っているが、自らの動機を説明するものではなく、ポエムのような内容だ。1回目の書き込みでは飛行機の窓から撮影した、夜景の写真とともに「あらゆるコメントには反応しない。すべては22秒(の不適切発言)に濃縮した。すべての真実と真相、過去、現在、そして未来もだ」とつづっている。 2回目の書き込みでもメディアから問い合わせはあったが、話すべきはすべて22秒にこめたと綴り、その後に「現在の日本メディアは歴史の真相を隠しているばかりか、中国の真実の発展も隠している。日本の一般民衆の対中認識は少なくとも10年、いや15年は遅れている」と書いている。 「愛国英雄」として生き残るのもいばらの道 不適切発言とソーシャルメディアの書き込みによって、Kは愛国英雄となれるのだろうか。これもまた厳しい道のりのようだ。 というのもウェイボーのアカウントは日に100万回を超えるアクセス数を稼ぎ出しているが、フォロワー数はまだ3万ちょっとにとどまっている。「よくやった!」と褒めたたえつつも、その数秒後には忘れているユーザーがほとんどだろう。瞬間炎上社会は同時に瞬間忘却社会でもあるのだ。 ウェイボーには投げ銭機能があり、現金やウェイボー独自ポイントを送って書き手を支援できる。1回目の書き込みには原稿執筆時点で91人が支援しているが、そのリストを見てみると、友人の在日中国人インフルエンサーの名前があった。 日本メディアの報道に不満があって賛意を表明したのだろうか、それともこの騒動による炎上が拡大して自分に火の粉が飛んでこないよう、いち早く立場を表明したのだろうか。いやはや、瞬間炎上社会を生きていくのは大変だ。 日本は「落ちるところまで落ちるしかない」のか?岸田首相交代では 変わらない政治の貧困・劣化、中国・林語堂の皮肉から考える =前節==Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年9月02日 / 樋泉克夫( 愛知県立大学名誉教授) 1945(昭和20)年から数えて79回目の「8月15日」を1日前にした8月14日午前、岸田文雄首相は9月に予定されている自民党総裁選への出馬断念を唐突に表明した。致命的とも言える不人気にもかかわらず、あれほどまでに総裁選再出馬に拘泥する姿勢をみせていただけに、岸田首相を取り囲む政治環境において、その“志”を挫くほどに衝撃的で決定的な異変があったと類推するしかない。岸田首相は総裁選不出馬を決意するに到った動機として、「自らが身を引くことで自民党の再生を目指す」「『オール自民党』でドリームチームを作って信頼回復を目指す」といった趣旨を語っていた。だが岸田首相1人が身を退いたからといって、列島全体を覆うほどの不信感が払拭され、党勢が急速にV字回復すると期待するのは非現実的に過ぎる。政党としての自民党の劣化は、それほどまでに深刻で危機的と考えるべきだ。 岸田首相を筆頭に与野党問わず、多くの政治家は自らの日々の振る舞いを真摯に顧みることなく、まるで他人事のように国民の「政治不信」を口にし、問題視する。だが国民の素朴な感情に即するなら「政治不信」ではなく、与野党を問わず個別具体的に名前を言い当てる必要もないほどに日常化した「政治家不信」というべきだろう。 メディアもまた偶然か故意かは判然とはしないが、社会全般に渦を巻く「政治家不信」を「政治不信」と曖昧に“翻案”して報ずるばかり。こうして「政治家不信」の裏側で「メディア不信」もまた必然的に募ることとなる。これが我が国の政治を取り巻く悲惨で非生産的な現状だと考える。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409030000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/04
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ ベッドの日であると同時にホームラン記念日。この並びからして明らかにぴーのことである。 因みに、前日: 9月2日 翌日: 9月4日 - 前月: 8月3日 翌月: 10月3日。 ◆ イギリスがアメリカ大陸にあった植民地の独立を認めざるを得なくなり、以後200年間で地位が逆転することに(1783年=アメリカ独立戦争の講和条約であるパリ条約が調印)。 ◆ 下田のお寺・玉泉寺に星条旗が掲揚され、美しい国による日本の蹂躙が始まる(1856年)。タウンゼント・ハリスが初代駐日アメリカ領事。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月03日】 【愛国と貧乏】NHK国際放送で中国人アナウンサーはなぜ“不適切発言”をしたのか? =前節==Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年8月31日 /高口康太( ジャーナリスト、千葉大学客員教授) 中国人“アナウンサー”による不適切発言の波紋が広がっている。 その男性(以下は頭文字から「K」と表記する)は8月19日、NHKラジオの中国語ニュース番組において、靖国神社での中国語落書きに関するニュースを読み上げた後、「釣魚島(尖閣諸島)と付属の島は古来より中国の領土。NHKの歴史修正主義とプロフェッショナルではない業務に抗議する」「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな」と中国語、英語で発言した。 NHKは22日にこの問題を公表した。損害賠償、刑事告訴を検討しているが、すでにKは中国に帰国しており、賠償も訴訟も困難とみられている。 NHKの国際放送には、国際問題に関する政府の見解を海外に伝えることを目的として、国の交付金が支給されている。2023年度ではラジオに9.6億円、テレビに26.3億円が支払われた(NHK公式サイト)。国益のために税金を投じて行っている国際放送で、日本の立場と反する見解が流れたのだから、大問題であることは間違いない。 果たして、なぜこのような事態が起きたのか。待遇への不満か 「愛国心むき出しの人間ではなかったと聞いています。なんでこんなことをやったのかはさっぱりわかりません」と、あるNHK関係者は話す。もともと根っからの愛国者でついに我慢できずに行動を起こした……とは、とても考えられないという。 では中国政府の浸透工作(各種手段を使って中国の影響力を拡大しようとする工作)ということはありえないのだろうか。それも考えづらいというのが前述の関係者のコメントだ。 というのも、Kは“アナウンサー”という肩書きで紹介されていたが、実際にはNHKの関連団体と業務委託契約を交わし、通訳やナレーションの仕事に派遣されるという役割で、NHK内部の機密を得ることは難しい。わざわざ浸透工作のターゲットにしても不適切発言をさせるぐらいしか使いどころがない。 よりありそうな話が個人の不満だ。Kはたびたび自身の待遇に不満を漏らしていたという。業務委託での通訳、ナレーション業務は非正規職で給与などの待遇は決して恵まれたものではない。Kは中国の大学を卒業後、22年前に日本に留学、東京大学の大学院を卒業したというキャリアを持つ。 24年現在の中国では大卒の学歴などありふれているが、22年前の時点では相当のエリートだ。02年の高等教育(四年制大学、高等専門学校)卒業生は134万人、それが24年には1179万人にまで膨れあがっている。最近では、名門大学卒業生でも就職先が見つからず、フードデリバリーやライドシェアなどのギグエコノミーで働くという話も珍しくはない。 しかし、Kの卒業当時は大卒ならば好待遇の就職が期待できた。彼の同級生の多くは出世し、それなりの役職についているだろう。 四大卒の時点で十分エリートなのに、東京大学大学院という学歴までプラスしたのだから、早々に中国に帰国していれば、中国経済急成長の波に乗ってかなりの良い職を得られたのではないか。少なくとも業務委託での通訳、ナレーションよりは高給を得ていた可能性は高い。 瞬間炎上社会でのリスク回避? 待遇が恵まれない一方で、「漢奸」(売国奴)扱いされるという不安もつきまとう。親日認定されると炎上するという構図は以前からのものだが、近年ではなんでもかんでも難癖をつけてアクセス稼ぎする炎上焚きつけ系インフルエンサーが跋扈している。 今年3月には中国飲料大手・農夫山泉が槍玉に挙げられた。「お茶ペットボトルのパッケージに書かれた伝統建築は日本文化の宣伝だ」「茶Πという商品名、このΠという文字は靖国神社の鳥居を模している」とこじつけもいいところの批判で炎上、株価が急落した。 この炎上事件の伏線は農夫山泉のライバル企業、飲料大手ワハハ集団の創業者・宗慶後が死去したことにある。宗慶後は中国経済の発展を牽引し外資と戦った素晴らしい人物だ……とほめる流れが、それに比べて農夫山泉はひどいという流れに転嫁し、ついに難癖をつけての炎上につながったわけだ。 どこから火の手が上がるかわからない、瞬間炎上社会・中国。日本の立場を中国語で伝えるアナウンサー、ナレーターの仕事をしていても、いつ自分が巻き込まれるかという不安はあったはずだ。実際、NHKでのお仕事が理由で炎上した事件もある。 21年6月、日本外務省は知的交流事業の成果を発表したが、中国の小説家・蒋方舟(ジャン・ファンジョウ)もその一人であることが明記されていた。これに目を付けたネットユーザーが批判をはじめた。 そして、20年7月放送のNHKスペシャル「巨龍・中国が変えゆく世界 “ポストコロナ”を迎える市民は」での蒋のコメントが中国批判だという話になり激しく炎上。現在にいたるまで蒋は公開の場に姿を現していない。 瞬間炎上社会でリスクを回避するため、中国の文化人やインフルエンサーは細心の注意を払っている(が、それでも完全には回避しきれない)。たとえば福島原発事故の処理水問題だ。 中国ではインフルエンサー経由での宣伝と販売が主流。しかし、ほとんどのインフルエンサーは昨夏の処理水放出から3カ月ほどは日本商品の宣伝を引き受けなかった。その後、世間の空気を読みながら次第に宣伝量は回復していったが、この間にかなりの消費者が中国製品に切り替えた。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409020000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/03
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ かつての千円札の顔だった日本初代の総理大臣が誕生(1841年)、奇しくも38年後には安重根義士も生を享け68年後に二人は刺客と標的として邂逅する皮肉なことに。 ◆ 大日本帝国が美しい国に屈服して解体され、北方領土がロシア領になってしまい、朝鮮半島は南北に分割され、台湾は国民党中国に譲渡。更に、ドサクサ紛れでフランス領だったベトナムが勝手に独立を宣言するカオスな一日。 ◆ モルドバの東側を流れる川沿いの地域ボス住民が、自分たちの富を搾取されるのを嫌がって民族自治を主張して独立(1990年=沿ドニエストル・モルドバ共和国)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月02日】 〈注目〉お米がない!「令和の米騒動」、ジタバタするとさらに混乱が拡大する理由 一体どうすればいいのか? =Wedge_Report 【お花畑の農業論にモノ申す】 2024年8月26日 /渡辺好明( 新潟食料農業大学名誉学長) スーパーマーケットなどでコメの品薄が相次いでいる。まちの米屋では、「1人様1点限り」といった貼り紙もなされ、「令和の米騒動」などと取りざたされている。なぜ、コメが消費者の手に届き難くなっているのか。ここには、開かれた市場とは言えないコメ独特の流通形態と、いまだ続く生産調整があると言える。取引や値決めは全て相対農林水産省の最新見通しによる2025年産の必要生産量は669万トンと、日本では年間約700万トンが生産されている。このうち、農家保有や縁故米として250万トンぐらいが産地に残ると推測される。 従って、消費者への流通に乗るのは約400万トン。そのうちJA全農の扱いは200万トン程度で、その他は米穀集荷業者が扱ったり、地域の農協(単協)や法人など大型農家が直販したりしている。 価格形成センターが廃止されてから公開のコメ市場が無い状態が長らく続き、ごく最近誕生したネットオークションの現物市場(米みらい市場)もいまだレールには乗っていない。そして、コメの価格は、JA全農が扱う場合は、クローズなJA全農とコメ卸間での相対取引で決められている。 コメの生産者とJA全農との間では委託販売でなされており、価格上下のリスクは最終的に生産者が負っている。JA全農は、集荷競争との関係から収穫前に概算金(前渡金)を生産者に支払う。 収穫前に支払うというのは、盆暮には何かと金が必要だろうという食糧管理制度以来の伝統だが、JA全農の場合、実際の販売価格が概算金を下回ったときには差額を翌年産の販売価格から取り戻す(プラス、マイナスを精算する)仕組になっている。つまり、リスクは全て生産者負担だ。 JA全農が関与しない流通については、クリスタルライスや日本農産市場、全国米穀工業協同組(全米工)といった特定の業者で形成されるいわば〝仲間相場〟での取引や、地方での小規模取引などスポットで動いている。それぞれが見本などで情報を確かめながら札入されているものの、限定的なメンバーと情報によるもののため、公正公開の取引や価格形成とは言いにくい。 用途別に分けられるコメ 生産された全てのコメが小売店などから一般消費者へ届けられるわけではない。主食用米というのは、国の作況(1.7mmの篩下はくず米の扱い)や需給計算上では、1.7ミリメートル(mm)メッシュの篩(ふるい)の上に残るものとされている。しかし、実際にJAが取引する際には、各県毎に篩目を1.8mm以上とか1.85mm以上というように粗くし、コメの品位(見た目)を良くするのが通常である。 その際に篩下に落とされた1.7~1.85mmのコメは、いわゆる業務用米として、外食産業などが自らの品質判断のもとに価格を決めて取引し、購入していく。こうした自由自在の調整(ブレンド)の役割を担うのが「特定米穀業者」と言われる方々である。 コメ需給がタイトになれば、ときには、1.7mm以下も業務用としてブレンドし有効利用することもあるが、一般には、1.7mm未満は、味噌、焼酎など加工用に向けられる。あるメーカーのビールの表示を見て欲しい。原材料として「米」と表示されている。 この特定米穀の発生量は普通作の年であれば50万~60万トンの規模だから、需給がタイトになって篩目を小さくした結果「特定米穀(業務用米)ではコメが30万トン足らない」と報じられると、そこへの買い急ぎ、奪い合いも生じかねない。現物の確保を求めて「高値が高値を呼ぶ事態」を引き起こすことにもなる。ジタバタすればさらに混乱を呼ぶ 今回の「令和の米騒動」の原因としてメディアなどでは、23年夏の猛暑など異常気象で品質(品位)が劣化し精米歩合が低下し、またインバウンド需要が増加してタイトになった、日向灘地震と南海トラフ大地震への警戒情報(備蓄の勧め)が不安を煽り、流通業者、消費者に買い急ぎをさせたことが挙げられている。 ここで思い出されるのが、1978年から5カ年にわたる水田利用再編対策がスタートし、コメの生産調整が実質強化された頃である。皮肉なことに、過剰を前提とした政策運営の下で、1980年産(作況指数87)、81年(96)、82年(96)、83年(96)と4年連続して不作が続く。自主流通米の価格は上り、食糧庁の需給計算上では完全にショートであった。 しかし、当時の担当者に何の焦りもない。「価格が上がればモノは、産地からも流通パイプからも必ず出てきます。問題は先をどこまで予想するかです」。経験者の確かな対応で、事態は自然に収束していった。 供給不足と価格高騰の防止の観点から関西のある卸は政府備蓄の2~3年古米をブレンド技術で遜色なく活用していた事例も耳にする。民間による対応もしっかりなされていた。ジタバタすることがさらなる混乱を呼ぶことになるというのだ。生産調整の是正を 根本的原因の一つは、米の生産調整にある。完璧に需給をマッチさせようと、ギリギリの(政府介入型)需給操作が事態を悪化させている。 もう一つは公正、公開の市場整備が立ち遅れ、コメ生産の経営持続のために将来価格を知った上で翌年の生産、経営を計画する仕組みもまだ未熟である。現物市場、先物市場の本格運用がともに遅れたのは否めない。 需給がタイトなときは、現物を持つ者が強気、欲しい者は買い急ぐのがごく当り前の行動で、これを是正、平準化するのが先物市場の機能である。先物取引が価格平準化をもたらすことは学術的にも実証されている。堂島取引所の今後に期待したい。 そして、いま必要なことは、日本国内だけで、生産調整の手法でピタリと需給をマッチさせようとしないことだ。いまや、このために使っている予算は、3500億円とも4000億とも言われている。 これを直接支払いに充て、経営基盤を得た農家はコメを増産、価格は市場に委ねる。それによって輸出を盛んにし、不作時の備蓄=食料安全保障の機能を果たす。 日本種米の国際市場のヘゲモニーは、日本の取引所が握る。コメ生産者の経営持続は直接支払いが担い、食料供給のインフラである農地の規模と農村地域社会の維持も可能になる、というものであろう。こうした状況を踏まえると、買い取り集荷と先物取引利用の時代はそう遠くない。 新米の収穫が9月、10月とこれから進んでいく。流通がはじまる新米と産地倉庫や流通パイプに残っていると思われる23年産米がどのような行動、対応をして来るか、目が離せない。 米産業の将来を占う大事な年になるかも知れない。 ・・・・・・・・完・・・・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202409010000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水
2024/09/02
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 日本全国で地震の怖さを伝える政府主導のイベントが開催されるが、1月17日や3月11日を経験した今では、寧ろ火遊びの楽しさ。誰が言ったか“二百十日”、誰が決めたか“防災の日”でおじゃる丸。 ◆ 70年以上も自分の国を玩具にするばかりか矢鱈喧嘩を吹っ掛けていた、フランスのクソ爺ぃ=ルイ14世=様がお逝きになる(1715年)。 ◆ 長らく鍔迫り合いを続けていた名古屋の2つの新聞が国策の線に沿い合併(1942年)、因みに、大阪朝日新聞と東京朝日新聞が題字を「朝日新聞」に統一したのは二年前の本日夕刊紙。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年09月01日】 重病説、求心力低下説、失脚説......「ポスト習近平」の中国に備えるべき時が来た=NewsWeek_ Opinion / What Comes After Xi /2024年8月28日/ 練乙錚(リアン・イーゼン、経済学者) 今年もまた中国共産党の指導部は首都北京に近い河北省の避暑地・北戴河で夏の休暇を過ごした。その間、国内外で習近平(シー・チンピン)国家主席に関するさまざまな臆測が飛び交った。習は7月30日を最後に20日間、公の場に全く姿を見せなかった。そのため重病説や求心力低下説、さらには失脚説までささやかれたのだ。だが8月19日、訪中したベトナムの新しい指導者トー・ラム共産党書記長を迎えるため、久々に表舞台に登場。健在をアピールしたが、政治力の低下や健康状態に関する不安は解消するどころか、かえって深まったようでもある。19日朝にトー・ラムを出迎えた様子は公式のニュースサイトで習の声が流されただけで、画像が出たのは数時間後。それも最初は遠くから撮った写真で、近くで撮った写真は夕方近くに新華社通信が公開し、夜に中国中央電視台(CCTV)が公開、人民日報など他のメディアが画像を出したのはさらに遅かった。この遅れは、党のプロパガンダを担うメディアが健康不安説を払拭するために習の写真を修整したからなのか。あるいは自らを党の「核心」に祭り上げる習の傲慢さに反発した党内の一派が、メディアに圧力をかけたのか。中国では指導部の動向について絶えずさまざまな臆測が流れるが、今回はただの噂とは違う。習の身辺で何か異変が起きているとみていい。とはいえ習は今も厳しい統制の手を緩めていない。中国政府は7月下旬、インターネット利用者に身分証を発行し、ネット利用を一元管理する計画を発表した。昨年施行された改正反スパイ法の下で中国の成人約10億人がこぞって「私服警官」と化し、スパイ容疑で外国人が次々に逮捕されているのは周知のとおり。最近では公安当局が台湾出身者によるスパイ行為を1000件以上摘発したと発表した。香港住民は今年3月に成立した国家安全条例でさらに徹底した統制下に置かれ、台湾とフィリピンに対する中国の威嚇と嫌がらせも悪化の一途をたどっている。こうした強権統治は中国の歴代の指導者に共通するが、徹底的な締め付けは習の専売特許だ。 親世代の文革体験が影響その意味では習の指導力が低下しているとは考えにくい。では、なぜ謎めいた形で姿を消し、不可解な形で再登場したのか。毛沢東が政敵をあぶり出すのに使った手法「引蛇出洞」(ヘビを穴から誘い出す)を試みているとも考えられるが、それよりはるかに現実的な見方は重篤な病気にかかっている、というものだ。何年か前から習は脳動脈瘤を抱えているのではないかと噂されていた。これは脳動脈の一部が膨れ、血管壁が薄くなって破裂する危険性がある病気だ。破裂すれば脳内出血で死に至ることもある。だが習は手術を拒み、漢方薬による治療を選択した。この病気では視力低下や平衡感覚の乱れなどの症状が出るが、習は最近カメラの前で転びそうになることがよくある。過去10年ほどの間に習は何度か、今回同様、公の場から姿を消したが、たいてい2週間ほどで戻ってきた。それらも病状悪化のせいだったのかもしれない。今回は約3週間の不在だったので、かなり危険な状態だった可能性もある。そうなると当然、習が亡くなる事態も想定しなければならない。その場合、中国と世界にどんな影響が及ぶのか。健康状態が徐々に悪化しても、習は権力の座にしがみつくかもしれない。だが気力や体力の衰えが目立つようになれば、上層部では跡目争いが激化するだろう。結果、党の結束が乱れ、方向性が失われかねない。習が久々に姿を現した際のメディアの報道が慣例と違ったのも、その表れかもしれない。一方で、習が体調悪化に耐えられず、早々に辞任する可能性もある。ポスト習の中国はどうなるのか。後継者については両極端のシナリオが考えられる。「改革派」が政権を握るか、引き続き強硬派が居座るか、だ。両派の妥協もあり得るが、共産党の体質からすれば、いずれどちらかに傾くだろう。習自身、当初は両派の交渉の「落としどころ」として政権の座に就いたのだ。 跡目争いのシナリオ跡目争いの行方を占う上で、見逃せない点は次の2つだ。まず、現在の中国共産党中央委員会のメンバー205人の平均年齢は59歳。つまり彼らの多くは毛沢東が文化大革命を始めた1965年前後に生まれたことになる。その当時の彼らの親の年齢は30歳前後だろうから、文革を率いた造反派のリーダーだったとしてもおかしくない。言い換えれば、今の党中央委のメンバーの多くは過激な共産主義者に育てられた、ということだ。この層が党内における習の最も忠実な支持者となっている。第2に、2022年の第20回党大会から10〜20年時間を巻き戻すと胡錦濤(フー・チンタオ)と江沢民(チアン・ツォーミン)の時代になる。この時代の党中央委のメンバーは全て改革派だった。彼らの親の世代はおおむね文革の犠牲者。つまり過激な共産主義に痛めつけられた世代の子供たちが改革派になったわけだ。改革派は過去10〜20年で権力中枢からほぼ排除された。彼らは現在75〜80歳で実権を取り戻すには年を取りすぎている。この2つのグループを比べれば、習を支持する強硬派がポスト習政権を担うのは目に見えている。西側の人たちはこの結果を残念に思うかもしれない。改革派は穏健で付き合いやすいという見方が西側では一般的だからだ。「偉大な改革者」だったトウ(登+阝)小平が89年に天安門で非武装の学生と労働者を惨殺したことを、欧米は都合よく忘れているのだ。中国国内で強権政治への不満が高まれば、改革派の政権が誕生するだろうって? 残念ながら、その読みも当たらない。中国は民主主義国家ではないから、民意が政治を動かすことはほぼ皆無。しかも習が党内から改革派を一掃したため、約9900万人の党員は全員、現状維持を望む既得権益層に属している。中国にも反乱の歴史はあるが、弱体化した政権を倒す日和見主義的なものばかりだ。その証拠に中国には「墻倒衆人推」(崩れかけた壁は群衆に倒される)という警句がある。今の中国は富と影響力のピークを過ぎたとはいえ、まだ崩れかけてはいない。強硬派の勝利は悪いことばかりではないかもしれない。西側の覚醒を促すからだ。鄧やその改革派の後継者に目を欺かれ、甘い幻想に浸っていた西側は、敵対的なイデオローグが支配する危険な超大国となった中国の実像に気付き始めた。強硬派が習の後を継げば、西側はまたもや偽りの中国像を夢見る長い眠りに就かずに済む。 ・・・・・・・・完・・・・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408310000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/09/01
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 豊臣秀頼が寄進して建造した寺の鐘に刻まれた文字をめぐって、徳川家康がクレーマーとなって火蓋を切る切っ掛けに(1614年)。 ◆ パリでダイアナ妃に田代まさしの神罰が下る(1997年)。この事故が関係したのか!!? 翌年のこの日、原宿の歩行者天国が廃止される。 ◆ “初音ミク”がメジャーデビューを飾る(2007年)。ファーストシングル『ネギ回し』の大ヒットで一躍注目に。ところがミクの日ではない。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月31日】 陸空両用の「空飛ぶ車」 社会を変える「ASKA」 実用化を見据えた日本での活用方法とは? =後節==Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】2024年8月29日 / 大城慶吾( 月刊「Wedge」編集長) フルスケール実機 / 「ASKA A5」の強みとは 昨年にはフルスケールの実機を完成させ、6月には米連邦航空局(FAA)による証明書(COA)と特別耐空証明を取得し、現在は試験飛行を積み重ねている。22年6月以降、FAAから正式に「型式証明」取得へ向けたプロセスを開始している。また、実機は米自動車管理局(DMV)からナンバープレートも取得した。前回の取材時よりも、ASKAの空飛ぶ車は実用化に向けて着実に前進している。それはもう、遠い未来の話ではなく、近未来に実現する可能性が見えてきた状況にあると言っても過言ではないだろう。 「18年に開発を始めてから6年。これまでにデザインも3回変え、多くの失敗から学び、さまざまな改良を行ってきました。すでに公道では、自動車として500キロメートル以上テスト走行しています。現在は、安定した状態でホバリング(空中停止飛行)し、さまざまなシステムの稼働状況を確認しながら慎重に試験を行っています」開発は順調のようだが、実用化に向けてクリアすべき課題はある。 「推力と車体重量のバランス、安定した垂直離着陸の実現、騒音低減のためプロペラの最適化など、改良すべき点はあり、やってみなければ分からないことが多いのも事実です。 ただ、『問題があるからやらない』ではなく、『全ての問題点を洗い出してチーム全員で共有し、改善していくこと』をモットーにしています」 技術とは生鮮食品に似ている。放っておけばたちまち〝陳腐化〟する。だからこそ、絶えず磨き続け、技術の〝鮮度〟を保ち続ける必要がある。 「人命は最優先すべきですから、人を乗せて飛行するのは最後の段階で行います。27年の商品化に向け、今はリスクを一つひとつなくすことに全力で取り組んでいます」 Advanced Air Mobility(AAM)と呼ばれる空の移動手段は、世界で市場規模が拡大していくことが予想される。米モルガン・スタンレーの予測では40年に1兆ドル、50年には9兆ドルに拡大すると見込まれるという。また、世界中で約1000社が走行機能のない電動垂直離着陸機を開発中とされ、近年は「陸空両用」タイプも勢いを増している。今年1月、米ラスベガスで行われた世界最高のテクノロジー見本市「CES」では、中国の電気自動車(EV)メーカー小鵬汽車(シャオペン)が陸空両用の空飛ぶ車のコンセプトモデルを展示し、話題を集めた。 「空飛ぶ車は将来、国の基幹産業になる。これは、絶対に負けられない戦いなのです」実用化のケースは / 日本でもこれだけある 真紀氏は、実用化を見据え、日本での活用方法も本気で考え始めている。 「一つには都市と地方の移動で、新幹線と空飛ぶ車を組み合わせて結ぶことです。日本は自然の宝庫で、素晴らしい地方がたくさんある。例えば、静岡県在住の人が新潟県の佐渡島に行く場合、まず東京まで新幹線で行き、乗り継いで新幹線と航路を使うと7時間ほどかかりますが、東京から空飛ぶ車を使えば、1時間半に短縮できます。これにより、人々の行動範囲は格段に広がるでしょう。また、都心のヘリパッドから地方の旅館を直結すれば、移動そのものがアトラクションになり、日本人のみならず、外国人観光客にも歓迎されるはずです」 もう一つは災害対応である。 「災害時の物資搬送などにも大いに活用できます。ドクターヘリの代わりにもなります。しかも、自動車としても活用できますから、ヘリコプターでは行けないような場所にも行けるようになる。これこそが、本物の空飛ぶ車、陸空両用の強みなのです」 「ASKA A5」の予定販売価格は1機78万9000ドル。「現在、先行予約注文の多くは在米の企業や個人からですが、日本の観光関連企業からも予約をいただいており、手応えを感じています」と真紀氏は言う。 これまでの開発費用は、ほぼ、「自費」で捻出してきたという。しかも、ASKAの空飛ぶ車の90%以上の部品はインハウスで製作しており、オフィスに併設されている工場に足を踏み入れると、さまざまな工具や工作機械、3Dプリンターなどがあり、まるで町工場のようであった。 さらに驚いたのは、ASKAの社員の中には、かつて「MRJ」の開発に携わっていた元三菱重工出身の技術者が4人もいたことだ。彼らは「ASKAでは設計ベースから製造ベースまで、新しいことにチャレンジできる。意思決定も早く、自分の意見も反映される。働いていて、本当に楽しいです」と屈託のない笑顔で話してくれた。しかも、その顔は明るく、やる気と活気に満ちあふれており、ASKAはまさに、「坂の上の雲」を目指す、古き良き時代の日本企業そのものであるように思えた。 一方、低迷する日本企業の中には〝シリコンバレー信仰〟が根強いが、真紀氏はこの状況をどう見ているのか。 「もちろん、シリコンバレーには卓越した能力を持つ経営者や技術者がたくさんいます。だからといって、シリコンバレーに行くことだけを目的にすべきではありません。私たちはここにいることを重視するより、『空飛ぶ車を通じて、人々の生活の質を向上させたい』という大きな目的を持っています。起業家になることはあくまでも手段です。自分たちは何を成し遂げたいのかという大きな目的、志が先にあるべきです」 正鵠を射た見解である。私は、ASKAの強みとは、シリコンバレーに所在していることではないと思う。真紀氏の掲げる大きな目的の実現に向け、前を向き、ひたむきに努力する仲間の存在こそが同社最大の資産であり、強みなのであろう。 「必ず飛んでみせる!」 ASKAで働く人たちの思いはこの一言に尽きる。ASKAの空飛ぶ車が近い将来、縦横無尽に、空を、地上を、行き交う日が来ることを信じたい。日本人のわれわれにできることは、ただ、その日を待つだけでなく、ASKAを活用して「どういう日本にしていきたいか」を大いに構想、議論して、社会実装を後押しすることではないか。それこそが、ASKAで働く人たちの活力につながり、最大級のエールとなるはずだ。ASKA A5 full-scale prototype performs tethered unmanned flight test ・・・・・・・・完・・・・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408300000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/31
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 夏山シーズンも終わるこの時期にとある変人気象学者が富士山に登って山籠りを始めた(1895年)からか、この日は冒険家の日。体力の限界に挑戦する小中高生の健闘を祈る前夜祭的意味合いが強い。 ◆ 第二地銀の業界トップと信用組合の業界トップが揃って突然死。「阪神大震災の後始末もまだなのにどういうことやねん」「利子5%の定期預金は大丈夫やろか」と店舗に預金者が殺到し、怒号も飛び交う中で従業員はサービス残業(1995年)。 ◆アホ太郎よりはバカなド鳩の方がマシという民意が示された日(2009年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月30日】〈信長、秀吉、家康が首相になったら〉歴代総理の誰に相当?映画「もし徳」から考える「戦国の三英傑」のリーダー像 =終節==Wedge_Online 【徳川家康から学ぶ「忍耐力」】 2024年8月25日 / 城島明彦( 作家) プロ野球の監督では? 信長は、人を殺すのが平気で、長島一向一揆征伐や比叡山焼討ちが示すように、女子どもや坊主まで根こそぎ殺して快感すら覚えるタイプだ。自分を裏切って朝倉義景に走った義弟浅井長政を殺しただけでは飽き足らず、髑髏盃(どくろはい)にして新年会で披露する執念深さで、まさに狂気と紙一重ともいえる異常性格の「究極のサディスト」だ。気分次第で優しくなるというから不気味で恐ろしい。プロ野球の監督でいえば、捕手の中村武をベンチ裏でボコボコにするのがルーティン化していた〝昭和の体育会系闘将〟星野仙一。 わが手で人を殺すのが嫌で「兵糧攻め」や「水攻め」を好んだ秀吉は、主君信長から「猿」とか「禿げネズミ」と呼ばれても嫌がるどころか快感を覚える「マゾヒスト」で、「女たらし」を含めた〝人たらし〟である。その点から見ると、「長島茂雄が太陽に向かって咲くヒマワリなら自分は日陰に咲く月見草」などと暗い顔でぶつぶつ自虐ネタをぐちりながら、現役時代には三冠王になり、監督になると「記憶より記録」と克明なメモを取りながらライバルチームの選手を徹底分析、裸にして手玉に取った〝ボヤキの名監督〟野村克也か。 では家康は? 直情径行型のサディスト信長が発した「妻子を殺せ」との無茶な要求を、家康は拒まず、心で反抗し涙したが、姉川の戦いに援軍として駆けつけた際には、信長から2番手を言い渡されるとプライドが許さず、先陣を主張して譲らず、信長に承諾させた意地っ張りで強情な一面を発揮した。長篠の戦いでは信長に「知らぬ顔をするなら武田勝頼と組んで、信長殿を攻める」と脅して援軍を送らせるなど、家康は〝サド・マゾミックス〟ではなかろうか。 日本球界の逸材に喩えるなら、ナンバーワンの大打者なのに、〝直感型天才のミスタージャイアンツ〟長島の人気の影に隠れて、地道な努力を積み重ねて才能を開花させた〝世界の本塁王〟王貞治か。同じ天才でも、長島は〝信長のような閃き型の天才〟であるのに対し、王は〝秀吉のような努力型の天才〟という見方もできる。 巨人の監督期間は、王は5年間で長島の15年間とは大差が生じているが、ダイエー・ソフトバンクでは15年も監督を務め、巨人時代と合わせると長島を抜いており、〝人気の信長、実力の家康〟のような感じもしなくもない。読者諸兄の考えや、いかに? 陸空両用の「空飛ぶ車」 社会を変える「ASKA」 実用化を見据えた日本での活用方法とは? =前節==Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】 2024年8月29日 / 大城慶吾( 月刊「Wedge」編集長) サンフランシスコの「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」から車で南へ約1時間。米グーグル本社があるカリフォルニア州マウンテンビュー市に目指す企業はあった。エアモビリティ会社「ASKA」。空飛ぶ車の実現を目指し、日夜開発を続けているスタートアップだ。 同社の会長兼最高執行責任者(COO)は、日本人女性のカプリンスキー真紀氏で、夫のガイ氏とともに2018年に創業した。 小誌が真紀氏を初めて取材したのは2022年4月。当時はコロナ禍の真っただ中であり、渡米のハードルは高く、オンラインでの取材になったが、今回、対面での取材が実現した。 私事になるが、真紀氏と私は同世代であり、空飛ぶ車の実現にかける思いや志を直接聞きたいと、この間、ずっと思っていた。しかも、取材当日は、フルスケール実機の「ASKA A5」も見ることができるという。期待に胸を膨らませながら現地へ向かった。 真紀氏は1977年生まれ。幼い頃、29歳の父を病気で亡くした後、妹も交通事故で他界し、母親に育てられた。 志半ばで亡くなった父と妹の姿を見て「私は精一杯生きよう」と決意し、高校卒業後、海外で学び、イスラエルで日商岩井(当時)に現地採用された。ここでガイ氏と出会い、結婚。夫婦で共同創業者としてこれまでにスタートアップを3社立ち上げ、技術開発、M&Aに成功。前社IQPは2011年に東京で起業し、17年に米GE Digital社へ売却。ASKAは3社目の挑戦となる。そして、プライベートでは3児の母でもある。 なぜASKAを創業したのか。真紀氏はその経緯をこう語る。 「アメリカでも日本でもそうですが、都市の人口集中は行き過ぎています。特に私たちのいるシリコンバレー一帯は、住宅価格が異常に高く、庶民には手が届きません。仮に購入できたとしても、部屋は狭く、子育てにも不向きです。郊外に足を延ばせばゆったりとした暮らしができますが、その代わり、通勤時間帯は大渋滞を覚悟する必要があります。都市の人口集中を改め、お金と活力を郊外や地方にも分散させ、人々の生活の質を高めたい。そのためには、陸空両用の空飛ぶ車が必要で技術的にもタイミング的にも実現するのは今だと確信したのです」 「ASKA A5」はパイロット1人、乗客3人の4人乗り。プラグインハイブリッド方式を採用し最高時速約240キロメートル、航続距離約400キロメートルを誇る。 現在、世界で開発されているeVTOL(電動垂直離着陸機)は、飛行に特化したものが多い中、ASKAの最大の特徴は、走行可能な垂直離着陸機であり、本物の空飛ぶ車であることだ。 自動車の状態から翼を広げ飛行機にトランスフォーメーション(変形)するのにかかる時間はわずか1分ほど。その後、ヘリコプターのように垂直離陸し、飛行機としても利用できる。 現時点では、飛行中の操縦は免許を持ったパイロットであることが必須だが、着陸後は再び自動車として利用できる。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408290000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/30
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 日本で銅が初めて採れたのを記念して、海の向こうの国のを真似た銅銭を鋳造(708年=「和同開珎」を発行)。でも、多くの日本人には使用方法が解らずお察し下さいな事に。 ◆ インドでぞんざいな扱いを受けたヴァスコ・ダ・ガマが、胡椒を手土産にポルトガルへの帰途につく(1498年)。 ◆ 帝都物語の出版元の創業者の息子が自ら野性の証明をする筈が、金田一耕助によって酒井法子並みだったことが判明(1993年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月29日】〈信長、秀吉、家康が首相になったら〉歴代総理の誰に相当?映画「もし徳」から考える「戦国の三英傑」のリーダー像 =中節==Wedge_Online 【徳川家康から学ぶ「忍耐力」】 2024年8月25日 / 城島明彦( 作家) 三英傑の生国は、信長が尾張国の勝幡城(しょうばたじょう)、秀吉は尾張国の愛知郡、家康が三河国の岡崎城と異なるが、いずれも今の愛知県という共通点がある。生まれた年は、信長は天文3(1534)年、秀吉は天文6(1537)年、家康は天文11(1542)年なので、秀吉は信長より3つ下で、家康は秀吉より5つ下、信長より8つ下という違いがあるが、いずれも「天文」という同じ元号の時代に生まれ育ったという共通点がある。 「織田が搗(つ)き、羽柴が捏(こ)ねし天下餅、座りしままに食(くら)ふは徳川」 三英傑を語る場合の定番は、この狂歌と「ホトトギスの川柳」を外すわけにはいかない。 鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス 信長 鳴かぬなら 鳴かしてみせよう ホトトギス 秀吉 鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス 家康 この3句に3人の顔つきや性格がよく表れている。信長は狼、秀吉は猿、家康は狸だ。のっそりした動きは家康だけ。狼も猿も動きが俊敏だが、地を走る狼と空を飛ぶ猿とでは動き方が異なる。信長も秀吉もアイデアマンで、機を見るに敏、敵の裏をかく戦法を好むところはよく似ているが、目のつけどころは違っている。 よく知られていることだが、信長は短気で、意のままにならぬ生き物は殺す残虐性があり、秀吉は努力型だが、家康のようにただじっと腰を据えて忍耐強く待ち続けるのは苦手で、自分で動いて創意工夫する点が優れているという大きな違いがある。 家康は「天道は第一に奢侈を憎む」といって「質素倹約」をモットーとし、戦時中の標語「贅沢は敵」「負けられません、勝つまでは」に通じるものがある。そう考えると、家康が「非常時の総理大臣」には向いてるかもしれない。 家康は「用心深い」「忍耐強い」「ケチ」といわれ、「石橋を叩いても渡らない」と評されてきたが、そうさせたのは信長や秀吉にはない「暗い生い立ち」だ。父も祖父も家臣に殺され、6歳から19歳まで12年間も人質で、その間、金で売買された屈辱も味わった。 軍事同盟を結んだ信長に命じられて妻(正室)と嫡男を殺さざるを得なかった。そういう前半生を考えれば、老いるにつれて〝タヌキ親父〟になっていったのは当然のなりゆきだ。 贅沢三昧の秀吉は「朝鮮出兵」という暴走を犯して「国家の危機管理」の点で失格だし、豪華絢爛たる安土城を築いた信長も光秀の怨みを買って下剋上という非常事態に遭って死んだのだから、非常時の総理大臣には不向きといってよいだろう。家康は佐藤栄作、秀吉は田中角栄、信長は該当者なし? 昔から「氏より育ち」といって、家柄や身分より育った環境やしつけが人格形成に強い影響を与えるとされてきたが、三英傑はどうだったのか。大ざっぱにいえば、信長が「氏・育ち」ともによく、といっても織田家の先祖は尾張の守護代の家臣レベルだが、家康の先祖は全国をめぐっていた遊行僧が土地の有力者の娘の婿に入ったのが始まりで、出自はどこやら怪しげであり、秀吉に至っては氏もへったくれもない。 秀吉は、『太閤素性記』によると、父は木下弥右衛門で信長の父信秀の足軽とされているが、平時は農民、戦時に足軽となったらしい。筆者の先祖は農民だが、名字帯刀を許されていたと祖母に聞かされており、弥右衛門もそれか。 〝天下のご意見番〟大久保彦左衛門が書いた『三河物語』には、平時には徳川家の家臣が田や畑を耕しており、その姿を城主が見て心を痛める話が出てくる。戦国時代には、よくあった境遇である。 では、三英傑を戦後の総理に喩えるとしたら誰が該当するか。筆者なりに考えてみた。 信長の特徴「ワンマン」で歴代首相を眺めると、ワンマン宰相といわれた吉田茂の名が浮かぶが、信長のような‟狂気ばしった専制君主型”ではなく、残念ながら該当者なしだ。 一番わかりやすいのは、〝今太閤〟と呼ばれた田中角栄だろう。中卒の学歴ながら新潟の土建会社社長を経て、政治家に転身し総理まで出世した〝究極の成り上がり〟。「まあ、そのぉ」を連発しながら扇子でせわしなく煽ぎ、ハンカチで顔の汗を拭うエネルギッシュな姿は、秀吉とも重なる百姓上がりのイメージがあるが、細かい数字を頭に叩き込んだ〝コンピューター付きブルドーザー〟。 だが角栄は、「日本列島改造論」をぶち上げたところまではよかったが、〝地価狂騰〟という負の遺産を残し、秀吉が佐渡金山などの鉱山を所有し、腐るほどの金銀財宝を大坂城に秘蔵していたのに倣ったのか、目白の自邸や越山会事務所の金庫には札束があふれ返っていた。そのカネは盟友の実業家小佐野賢次から渡った裏金だったり、のちのロッキード事件で判明する巨額の賄賂だったりで、金銭をめぐるダークな一面も秀吉に通じる。 秀吉は死が迫ると五大老五奉行に誓紙を書かせて息子秀頼に政権譲渡したが、死んだらおしまい。家康は誓紙は反古にして政権奪取。似たような話は角栄にもある。病に倒れるまでは「キングメーカー」として政財界に君臨し、娘真紀子に女性総理の夢を託すが、小泉純一郎政権時に外務大臣に就いたまでだった。 江戸幕府を260年余も続いた平和な長期政権と見れば、兄の岸信介が猛反対を押し切って「日米安全保障条約」を結んだのを受けて、沖縄返還を実現させ、非核三原則を提唱して〝昭和偃武〟を実現、ノーベル平和賞をもらった弟の佐藤栄作が家康か。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408280000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/29
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 住友が銅の生産で一帯を禿山にしたおかげで大水害が発生(1889年=別子大水害)、住友は植林だの精錬所の移転だの後始末に忙殺される破目になり田中正造から皮肉にも褒められることに。 ◆ 日本のテレビコマーシャルの誕生は、この日フィルムの裏表をひっくり返したことで始まった(1953年=NTVが本放送開始)。 ◆ 上の階のピアノのうまさに嫉妬した男が、そのピアノを持っていた一家を皆殺しに(1974年=ピアノ騒音殺人事件)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月28日】黒澤映画の傑作『七人の侍』公開70周年の今、全米で再び脚光を浴びる理由 =後節==NewsWeek_ Opinion / 2024年8月23日(金) / ジョーダン・ホフマン(映画評論家) 語り継がれる三船の魅力技術的な面では、最終決戦の盛り上がりに類似点を見いだすことができる。黒澤は複数のカメラを使って同じ戦いを異なる角度から撮影しているだけでなく、いくつもの小さな戦いをカットでつなぎ、スリリングな最終決戦に向けた盛り上がりを演出している。『七人の侍』で最も強烈な輝きを放つのは三船敏郎だ。エネルギッシュで力強いだけでなく、『欲望という名の電車』のマーロン・ブランドのように、その予測不能な魅力でスクリーンを支配し、観客を魅了する。彼が演じる菊千代は酔っぱらいで粗暴だが、笑えるし、繊細な一面を見せることもある。燃え盛る建物に踏み込んだ菊千代が赤ん坊を救い出すシーンは、おそらく『七人の侍』で最高に感動的だ。ほかの俳優が演じていたら、菊千代はただ「声が大きいだけの乱暴者」になっていたかもしれない。だが三船が演じることで魅力的な人物になった。この映画が今も語り継がれている最大の理由は、たぶん三船の存在にある。公開70周年を迎えて『七人の侍』は初めて4Kでリマスターされ、北米全土(ニューヨークやロサンゼルスだけでなく、オハイオ州やケンタッキー州、カナダのオンタリオ州なども含まれる)で大々的に公開された。なにしろ大作だから、15分の休憩とポップコーンを買いに行く時間も加えたら、映画館で過ごす時間は4時間を超えるだろう。ひたすら忙しくて集中力の持続を苦手とする現代人には、かなりハードルの高い上映時間だ。それでも多くの人が足を運んでくれたことを願う。16世紀の貧乏侍だって犠牲をいとわず、自らのミッションを貫徹したのだから。From Foreign Policy Magazine〈信長、秀吉、家康が首相になったら〉歴代総理の誰に相当?映画「もし徳」から考える「戦国の三英傑」のリーダー像 =前節==Wedge_Online 【徳川家康から学ぶ「忍耐力」】 2024年8月25日 / 城島明彦( 作家) 「コロナで総理大臣が死亡」という緊急事態が勃発した日本を救国するための非常手段として、「AIを活用した家康を首班とする1年間の時限内閣を組閣」という設定のSF小説の映画化で、7月26日から鳴り物入りで全国公開された。原作の小説が発売された3年前(2021年)には想像すらしなかった〝とんでも事件〟がその後の日本で次々と起こった。 安倍晋三元首相の暗殺や今夏の日経平均の〝史上空前〟の大暴落と大暴騰など、「日本はどうなるのか」と誰もが不安に感じる昨今。「AIを通じて過去の偉人の知恵と実行力にすがる日本の国づくり」という、本来ならありえない設定はグッドタイミングというべきか。 映画を観て帰宅後、テレビをつけると、岸田文雄首相が「次の総裁選には出馬しない」とのニュースが流れるオマケまであって驚いた。世間は忘れているし、メディアも報じないが、岸田内閣が支持率低下に突入するきっかけは、主要7カ国(G7)の開催国のホストとしての振る舞いが見事ということで高支持率を得た矢先に放たれた「昨年末に親族を首相官邸に招いて忘年会を催した」という〝文春砲〟だった。 つまり、「公設秘書にしていた息子の〝首相官邸私物化〟」で岸田人気は長期低迷トレンドに突入し、〝死に体同然〟だったが、「権力に恋々としない為政者」としての評価を狙った岸田流の〝引き際の美学〟といったところか。息子の後継者問題で悩みを抱えるのは、岸田に限らず、三英傑もそうで、信長も秀吉も家康も悩み苦しんだ課題ではある。‟自社の神君”に意見を聞く 映画「もし徳」だが、AIで過去の偉人たちを呼び出して〝コロナ突破のための時限救国内閣〟を組閣させるところから始まるキャスティングは、首相が家康(野村萬斎)、財務大臣が秀吉(竹中直人)、経済産業大臣が信長(Gackt)、官房長官が坂本龍馬(赤楚衛二)といった主要閣僚で、そのほか、外務が足利義満、法務が藤原頼長、厚生労働が5代将軍徳川綱吉らに加え、原作にはない紫式部や北条政子の女性閣僚も色を添える布陣だった。そんな〝ぶっ翔んだ発想の映画〟を観ていて、筆者はふと真剣に思ったものだ。 ――「もし徳」のバーチャルな〝コロナ時限内閣〟に入閣した「戦国の三英傑」は、戦後のリアルな歴代内閣でいうと、誰が最も近いのだろう? そういうことを遊び心で考えてみるのも一興というわけだ。いや、どんな企業にもいえるのは、これからの時代、「右せんか、左せんか」という大きな岐路に立たされたときには創業精神に立ち返って考えるべきだろう。その際には、「もし徳」をまねて「〝自社の神君〟をAIで呼び出して経営会議に参加してもらい、意見を聞く」という手法に応用できる時がくるかもしれない。「氏より育ち」か、「育ちより氏」か 三英傑を号令というかキャッチフレーズで比較すると、信長は「天下布武」を唱えたが、人殺しが嫌いな秀吉は話し合いで解決するという意味を込めた「惣無事(そうぶじ)」、家康は「元和偃武(げんなえんぶ)」を掲げた。 元和は「大坂夏の陣」が終わった1615年からの新元号であり、偃武は「武をやめること」「武器をおさめること」で、「長い戦乱の時代が終わり、平和が来た」という意味である。信長が天下を統一するまでの「覇道」を示す標語だったのに対し、秀吉・家康の標語は政権を取ってからの平和な世を目指した「王道」である点に大きな差異がある。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408270000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/28
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 日光街道沿いに鉄道/現伊勢崎線が開通する(1889年)。その後、『らき☆すた』や『クレヨンしんちゃん』でお馴染みの路線となる。 ◆ 1階をスカスカにしてその上に規格化された建材を組み立てた上に屋上に広場を造るという安易さ極まりないモダニズム建築の巨匠として有名なル・コルビュジエが死亡する(1965年)。 ◆ 5か月前にハブに噛まれて死んだ筈の車寅次郎が、突然柴又の団子屋に現れる(1969年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月27日】黒澤映画の傑作『七人の侍』公開70周年の今、全米で再び脚光を浴びる理由 =前節==NewsWeek_ Opinion / 2024年8月23日(金) / ジョーダン・ホフマン(映画評論家) ニューヨーク大学映画学科の新入生の頃、筆者と仲間たちには一風変わった合言葉があった。学内で出会ったら、まず「今日はコメの薄がゆ」と呼びかける。すると相手は「明日はヒエ!」と答える。この合言葉、元ネタは黒澤明監督の『七人の侍』(1954年)にある。当時、私たち学生は「ショット・リバースショット」や「第四の壁」といった映画作りの概念を学ぶために、この映画史に残る偉大な作品を授業の初日に見せられた(まだスマホで映画を見られる時代ではなかった)。退屈な課題かと思ったら違った。ショックを受けた。セリフが骨に染み付いた。それで奇妙な合言葉ができた。『七人の侍』は公開70周年を機に4Kリマスターされ、この夏、全米の映画館で公開された。私もこの「勝ち目のない戦いに挑む正義の味方」の活劇を改めて見た。そして昔と同じようにショックを受け、同じように楽しんだ。ラシュモア山に彫られたアメリカの大統領4人の肖像のように、20世紀半ばに登場した外国映画の偉大なキャラクター4人の彫像を作るとしたら、『七人の侍』で三船敏郎が演じた野性的な剣士・菊千代は確実にその1人となる。その横に並ぶのは、たぶんイングマール・ベルイマン監督の『第七の封印』(57年)でマントをまとった死に神、フェデリコ・フェリーニ監督の『8½』(63年)で黒い帽子をかぶったマルチェロ・マストロヤンニ、そしてフランソワ・トリュフォー監督の長編デビュー作『大人は判ってくれない』(59年)でジャンピエール・レオが演じた反抗的な少年だろう。黒澤は『羅生門』(50年)で既に国際的に知られていたが、『七人の侍』は国内での興行的成功と同時に、心躍る物語で世界を魅了した。 戦後の日本映画は当初、封建時代の話を忌避していた。領主への無条件の忠誠などという概念は過去の遺物とされていたからだ。あの時代の日本映画の名作と言えば、小津安二郎監督の『東京物語』(53年)と本多猪四郎監督の『ゴジラ』(54年)だ。前者は老人を使い捨てる近代性への痛切な批判であり、後者は被爆国・日本のいわば集合的黙示録だった(その後のシリーズでは、日本映画の稼ぎ頭に変身したが)。対して『七人の侍』の舞台は16世紀の戦国時代。多くの武士が主君を失い、しがない傭(やと)い兵となっていた。その一部(7人)が、なぜか正義のために力を合わせて農民を守ろうと立ち上がる。それは古典的ヒロイズムを踏まえつつも、戦後日本の時代の空気を反映した作品だった。戦後ニッポンとの共鳴この作品に描かれた世界観は、明確だった階級制度の壁が崩れ落ちる一方で、急速な近代化を進めていた当時の日本社会と共鳴していた。農家の娘・志乃(津島恵子)に恋する武士の岡本勝四郎(木村功)や、武士ではないことがバレても戦場で実力を証明する三船の菊千代は、ありふれた映画的な人物像にも見える。だが新しいアイデンティティーを模索していた戦後の日本人にとって、古い規範からの逸脱というテーマは深いレベルで心に響いた。『七人の侍』のストーリーは非常にシンプルで、いくつものエネルギッシュな見せ場がある。この207分の大作の舞台は、盗賊と化した野武士が村々を襲い、収穫を奪い、女性を誘拐する時代。以前にもひどい目に遭っていた村人は再び盗賊の標的になると知って、やむなく侍の力を借りて村を守ろうと決意する。町に出て侍を雇おうとした村人たちは、浪人・島田勘兵衛(志村喬)の勇気と創造的思考に感銘を受ける。村人に説得された勘兵衛は仲間を集めるが、その顔触れは氷のように冷徹な剣士の久蔵(宮口精二)、優れた戦術家の片山五郎兵衛(稲葉義男)、熱心な見習いの勝四郎など。そして最後に真の主役・菊千代が加わる。 どこかで聞いたような筋書きに思えてしまうのは、『七人の侍』が何度も西洋の映画に翻案されているせいだ。いい例が西部劇『荒野の七人』(1960年版と2016年版がある)とSF映画『宇宙の7人』(80年)だ。コメディーの『サボテン・ブラザーズ』(86年)やアニメ映画『バグズ・ライフ』(98年)にも『七人の侍』のパターンが投影されている。西洋映画に最も顕著な影響を及ぼしたのは、勘兵衛がチームを編成するくだりだ。彼が候補を見定め、実力を試した上で仲間に引き入れるプロセスは、見ていて単純に楽しい。新しい侍が仲間に加わると思いきや、金も名声も得られないと分かるとあっさり誘いを断る場面も素晴らしい。仲間選びの場面は『特攻大作戦』(67年)や『ブルース・ブラザース』(80年)、『オーシャンズ11』(2001年)などにも採り入れられている。さまざまな映画に影響を及ぼしたもう1つの展開は、村人(そして私たち観客)と勘兵衛との出会いだ。町で盗賊が子供を人質に立て籠もる騒ぎが起きると、僧侶に変装した勘兵衛が現場に乗り込み、見事に子供を助ける。本題のミッションに入る前に「ミニミッション」を見せて主人公を紹介するこの手法は、今ではとても一般的だ。1960年代後半から70年代半ばのハリウッドで、黒澤の影響を最も大きく受けた映画監督はジョージ・ルーカスだ。彼の代表作『スター・ウォーズ』には、黒澤映画の影響がたくさん見られる。例えばR2-D2とC-3POの元になったのは、黒澤の『隠し砦の三悪人』(58年)で姫君の救出に巻き込まれるおっちょこちょいの農民2人だ。「スター・ウォーズ」シリーズには『七人の侍』と共通する要素も多い。まずはシーン間の「ワイプトランジション」という技法だ。暗がりで深い智恵を授ける村の長老の姿は『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(80年)のヨーダに再現されているし、勝四郎と志乃のロマンスもハン・ソロとレイア姫の関係にそっくりだ。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408260000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/27
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ カルカッタで貧しい人々に死に場所を与えた聖女と言う名のマザー・テレサが、アルバニアで生を享ける(1910年)。 ◆ 芥川龍之介脚本の映画『羅生門』が封切り(1950年)。これに合わせて、第1回24時間テレビ 「金はテレビを救う」が放送される(1978年)……両出来事の関係は謎である。 ◆ 芝浦埠頭とお台場の間がデカいつり橋で結ばれる(1993年)。真下をデカい船が通る上に大量の車を捌くことから、勝鬨橋のバージョンアップとはならず。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月26日】〈トランプ再来は悪夢!〉ビヨンセ、テイラー・スウィフトの女性パワーが大統領選の行方を左右するか? =後節==Wedge_Report 【日本人なら知っておきたい近現代史の焦点】 2024年8月22日 /廣部 泉( 明治大学政治経済学部 教授) 今回の選挙で、ビヨンセの楽曲「フリーダム」がハリス陣営に力を与えるのは、ビヨンセの人気だけによるものではない。この曲は前述の「フォーメーション」が収録されていたのと同じ2016年のアルバム『レモネード』の中の作品で、20年にジョージ・フロイド氏が白人警官に殺された事件に抗議する運動の讃歌として使われた、強いメッセージ性を持つ曲である。 そもそもビヨンセが莫大な私財を投じてまでハリスを当選させたいと考えるのは、ひとえにトランプの当選阻止を狙っているからである。自由と多様性を重んじるビヨンセにとってトランプの再来は悪夢でしかない。差別が横行する過去へと戻そうとするトランプに対し、「自由よ、わが身を解放せよ」とビヨンセは歌う。「昔に戻りたい」力に勝てるか 米国で建国時から今日まで大切にされてきた政治文化の概念が三つある――自由、平等、民主主義である。この順番が重要であり、米国人は何よりも自由を大事にする。英王ジョージ三世による抑圧に命を懸けて戦って独立したのも、自由を欲したからである。 実は自由を貴ぶ歌は、大統領選挙において建国期から謳われてきた。最初の大統領選挙キャンペーン・ソングとして挙げられることも多い「アダムズと自由」という曲のアダムズとは、第二代大統領ジョン・アダムズのことである。第三代大統領トマス・ジェファソンのための曲「ジェファソンと自由」は「自由の息子たちは高らかに謳う、恐怖の治世はもう終わりだと」と自由が恐怖に打ち勝つ様を謳ったものである。つまり、建国期から米国人は歌が人を動かす力の大きさを知っていたのである。 一方、トランプ陣営は、ビヨンセがハリスに公式に使用を許可した「フリーダム」をBGMにトランプが飛行機のタラップを降りて来る映像を民主党大会中にネットへ勝手に上げた。このことから、トランプ陣営もビヨンセの影響力の大きさを利用しようとしていることがうかがえる。 ハリスはこの選挙戦を、「過去に戻そうとする」トランプと「明るい未来を信じる」自分たちとの戦いと表現した。言い換えれば、多様性を大切にする者たちと、多くが抑圧されていた昔を懐かしむ者たちとの戦いである。白人が支配するエンターテインメント業界で耐えてきたビヨンセの過去の歩みと、弱者に寄り添う彼女の姿勢を知る米国人の心をつかむビヨンセの歌声は、ハリスの選挙の後押しとなるだろう。 しかし、昔に戻りたいと考える人々の力はいつの時代も侮れない。白人男性が白人男性らしく生き、非白人が分を弁えて暮らしていた時代に戻るのか、それとも様々な異なった生き方が尊重される未来が支持されるのか、次の大統領選挙で試されるのはそういった点でもある。「路上でアクロバット芸」「不妊の体に」...... 中国五輪金メダル至上主義の数えきれない犠牲者たち=NewsWeek_ Superpower Satire(China) 風刺画で読み解く中国の現実 / 2023年08月22日/ ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)政府によって人材と資源を組織的に集中させ、挙国体制で体育強国を目指す中国。だが、今年のパリ五輪でメダル総数は2 位、金メダルの数も40個とアメリカに勝つことができなかった。「外国人は私たち中国人のことを『東亜病夫(東アジアの病人)』と呼んでいる」──中国人の誰もが子供の頃から、この屈辱的な記憶を心に刻まれる。差別された被害者の記憶を喚起することも大事な愛国教育の一環だ。選手を含め、そんな教育を受けた中国人が皆、オリンピックなど世界レベルのスポーツ試合を中国の恨みを晴らす舞台と思うのも当たり前だろう。 今回のパリ五輪競泳男子100メートル自由形決勝で、世界新記録を達成して金メダルを獲得した潘展楽(パン・チャンロー、風刺画中央)のインタビューを見るとよく分かる。潘は自分が欧米の選手に「無視され」「彼らがわれわれを見下しているように感じ」そして「私は彼ら全員に勝った」と語気を強めた。選手がそうなら応援する国民はなおさらだ。金メダルのため政府がいかなる代価も惜しまないのは、それが単に「中国人が立ち上がった」ことだけでなく、「共産党政権こそ中国を救える」という物語を証明するからだ。ただ、「いかなる代価」の「代価」は、政府が挙国体制によって調達しているカネではなく、実は選手そのものだ。例えば、体操の世界王者だった張尚武(チャン・シャンウー)。1983年生まれの張は5歳から親元を離れて体操選手を目指し、12歳で国家体操チームに入り、2001年の北京ユニバーシアード大会で金メダルを2 個獲得した。しかし過酷な練習で両足のアキレス腱を断裂し、五輪に無縁のまま引退した。毎日練習ばかりで実質的に中卒の学歴しか持っていなかった張は、北京の路上でアクロバット芸を披露して生計を立てた。元全国チャンピオンの重量挙げ女子選手の鄒春蘭(ツォウ・チュンラン)は引退まで毎日、メタンジエノンという筋肉増強剤を飲まされた。薬物を飲み続けた鄒はひげが生えて男のような声になり、不妊の体になった。張と鄒は中国メディアに取り上げられ、社会的に注目されただけましだ。数え切れない無名の「代価」たちはどうなっているのだろう。中国の金メダルは世界一重い ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408250000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/26
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 船代をケチったイギリス人の船乗りが、泳いでドーバー海峡を渡るのに成功(1875年)。クラゲに刺され潮流に流されもしたが21時間45分かけて泳ぎ切った。以降、後継者達がチラホラ。大和撫子・大貫映子が9時間32分(1982年)で泳いだ。 ◆ パリを4年間も我が物顔に振る舞ってきたナチスとその協力分子に、市民の不満が爆発。この日から数年間、市内全域をリンチの嵐が襲うことに(1944年=パリの解放)。 ◆ 安藤さんちがお湯をかけて3分で食える袋ラーメンをロールアウト(1958年)。故に即席ラーメン記念日ってことになってしまっているが、同業他社にとってはお察し下さい。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月25日】〈トランプ再来は悪夢!〉ビヨンセ、テイラー・スウィフトの女性パワーが大統領選の行方を左右するか? =前節==Wedge_Report 【日本人なら知っておきたい近現代史の焦点】 2024年8月22日 /廣部 泉( 明治大学政治経済学部 教授) この夏、米国東部のある大学を訪問したが、そこの図書館の男性用トイレには生理用品のタンポンが置かれている。今回の大統領選挙で民主党副大統領候補に指名されたミネソタ州のティム・ウォルズ知事が、トランプ陣営から最近「タンポン・ティム」と呼ばれていることが想起された。 2023年にウォルズ知事は、ミネソタ州内の公立学校のトイレに無料で生理用品を設置することを義務付ける法案に署名した。その法案が求めたのは、「生理中のすべての生徒」のための生理用品の設置であった。女性用トイレだけではなく男性用トイレにも設置を義務付けたのである。 すなわち、さまざまな性的少数者を助けるために、男性用トイレにも設置することを求めるものであった。これに対しミネソタ州の共和党議員の一部は、この「すべての生理中の生徒」という文言に噛みつき、生理用品は女性用トイレのみに設置されるべきと主張した。性的少数者へのいきすぎた配慮だというのである。 保守派の司会者は、この件を取りあげ、ウォルズ氏の顔を合成したタンポンのパッケージの写真を創り、「タンポン・ティム」と呼んで彼を馬鹿にした。トランプ陣営もこれに乗っかり、民主党は副大統領候補に「タンポン・ティム」を選んだと揶揄した。この呼び方はトランプ支持者に広がった。 一方、民主党支持者の間では、このウォルズ氏の姿勢を支持する動きが広がっている。男性用トイレにも生理用品を設置することが、様々な少数者への行き届いた配慮を表していると受け止められたのである。 ヒラリー・クリントン元国務長官をはじめ民主党有力者も、ウォルズ知事の姿勢を高く評価する見解を表明している。知事本人も「タンポン・ティム」と呼ばれることをむしろ「光栄」だと発言している。 つまり同じキャッチフレーズが、共和党支持者の間では、ネガティブなものとして、民主党支持者の間にはポジティブなものとして流通しているのである。これは米国の分断を象徴した現象と言えよう。 テイラー・スウィフトを〝利用〟するトランプ陣営 そもそもトランプ支持者たちが「タンポン・ティム」をネガティブなものと考えるのは、トランスジェンダーやノンバイナリーなど既成の枠組みに入らない多様な存在を認めたくないという考えがある。加えて、男性が生理といったものに関わるなど女々しいというメイルショーヴィニスト(男性優位主義)的な考えが根底にあるからである。 そのような男性優位的な考えが根底にあるトランプ陣営ではあるが、ハリス陣営の勢いを受けて女性の助けも必要なようである。最近トランプは、国民的人気シンガーソングライターのテイラー・スウィフトをAIで加工したいくつかの図像をSNSに発信した。 その図像の中には、かつて米国政府が愛国心に訴えて志願兵を求める時に作成した「あなたが必要だ」という有名なポスターを、テイラーに模して加工したものもある。それはさも、テイラーがトランプへの支持を愛国心のある国民に訴えているかのようである。 テイラー・スウィフトは元来民主党支持で、20年の大統領選挙ではバイデン支持を表明したこともある。その影響力は大きく、テイラーがSNSなどで選挙登録を呼びかけるたびに選挙登録者が急増する。そして、そのほとんどが民主党に投票すると推定されている。 選挙に投票するには事前の選挙登録が必要な米国で、それまで登録していなかった層を動かす彼女の力は非常に大きい。しかしその影響力の大きさゆえに、テイラーが脅迫の対象となることもあり、彼女の身の安全を心配する家族からは大統領選挙について政治的な発言をすることを止められている。 現時点でテイラーは今回の選挙について旗幟を鮮明にしていないので、トランプに無許可で自分の合成画像を発信されてもそれを止めることはしないだろう、とトランプ側が嵩を括っての発信とも考えられる。いずれにせよ、トランプ陣営は男性優位の立場を支持しつつ、困ると女性のパワーに頼っているのは確かである。 ビヨンセの支持を得る〝威力〟 同様に女性のパワーと言えば、米国を代表する歌手のビヨンセが、次期大統領選挙を戦うハリス陣営に対し、400万ドルの寄付を表明し、楽曲「フリーダム」の使用を認めた。これはハリス陣営にとって勝利への大きな推進力となると受け止められている。 400万ドルというのは途方もない額であるが、大きな力となると考えられるのは資金だけではない。米国でも数少ない黒人にも白人にも熱狂的に受け入られているエンターテイナーの一人であるビヨンセの支持を得たということの意味の大きさがそこには潜んでいる。 ビヨンセは、かつては黒人としてメッセージ性のある楽曲よりも、幅広いファン層が受け入れやすい作品を発表していた。しかし、相次ぐ警官による黒人殺害事件の発生に触発され、16年に黒人性を前面に押し出した新曲「フォーメーション」を発表した。 この変化がもたらした影響はすさまじく、歴史ある人気コメディ番組サタデー・ナイト・ライブ(SNL)が、「ビヨンセが黒人になった日」という架空の映画の予告編を作成したほどであった。それは、これまでビヨンセのことを白人であると信じて曲を聴いてきた白人たちが、黒人性を前面に出した新しいアルバムの登場によって、ビヨンセが黒人であったことに初めて気づき、宇宙人が来襲したのと同じくらい驚いた、という内容であった。 何も驚かない黒人をよそに、ビヨンセの新しいアルバムを聴いた白人たちが、まるでそれまで信じていた世界が崩れたように感じて半狂乱になって逃げ惑う姿を笑うというSNLらしい皮肉の効いたものだった。もちろんビヨンセに黒人の血が流れていることは周知であったが、彼女の作風やパフォーマンスの変化がそれほど劇的であり、衝撃を持って受け止められたということを表していた。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408240000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/25
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 1572年のフランス(サン・バルテルミの虐殺)や1929年のエルサレム(嘆きの壁事件)などこの日は神の名の下に異教徒を幾らでも血祭りに挙げても赦される日らしい。 ◆ ソビエト連邦共産党(1991年=ミッチィが党の解散を宣言)と冥王星(2006年)がリストラされた日。 ◆ アメリカに不法占拠された松江市が、右も左もない連中によって攻撃を受ける(1945年)が、ポンペイが消えて無くなった(79年)事件に比べれば屁のような事件で1ヶ月遅れで報道された。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月24日】【日系自動車メーカーは喰われるか?】中国EVが東南アジアへ進出する理由、激変する市場の行方 =後節= =Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年8月21日 /高口康太( ジャーナリスト、千葉大学客員教授) 中国EVメーカーの苦悩 さて、ここまでは「東南アジアを失う危機」という日本企業の目線から見てきた。では、中国企業目線で見ると、どう映るのだろうか。ポジティブな面で見ると、「中国市場と東南アジア市場の類似性」が挙げられる。 中国企業の発展を理解するカギとなるコンセプトが紅利(ボーナス)だ。労働人口の増加、インターネット普及率の増加、スマートフォン普及率の増加など、市場のパイそのものが拡大していく追い風にうまく乗ることができれば、企業は急激に発展できる。東南アジアは中国の3~5年遅れでビジネストレンドがやってくるとみられており、中国での成功例を移植すればチャンスは大きいとみられていた。 このロジックにのっとってIT企業やスマートフォンメーカーは進出を続けた。電子商取引(EC)、配車アプリ、動画配信、ショート動画など成功例は多い。そして次はEVの番だというわけだ。 一方で、しぶしぶ東南アジアを選んだという側面も見すごせない。ポイントは「やむをえない選択肢」「中国国内の競争激化」の2点だ。 まず、「やむをえない選択肢」について、中国経済誌『財経』ウェブ版は24年7月8日に「中国車はなぜ東南アジアで売れるのか?」との記事を掲載した。そこに「中国メーカーにとって東南アジアという選択肢は主体的なものであると同時に、受動的なものでもある」という一節がある。 テスラなど他国のEVメーカーがまだ地盤を築いていないブルーオーシャンであるという意味では主体的に進出したい市場も多い。一方で大きなマーケットである米国や欧州は米中対立や貿易摩擦の問題から大々的な展開は難しく、残されためぼしい選択肢は東南アジアと南米ぐらいしかない。 海外進出できなくても、世界最大の中国市場があるのだから安泰、という話でもない。これが第二のポイントである「中国国内の競争激化」だ。 中国EV市場全体で見ると成長しているが、激しい競争がくり広げられており、企業別に見るとすでに淘汰のフェーズに突入している。なんといっても最大手のBYDが強すぎる。 コスト改善能力に優れ、EVでは唯一の黒字企業だ。その体力を生かして積極的な価格競争をしかけている。 赤字続きの他メーカーも値下げに追随せざるを得ず、結果として中国国内ではいくら売っても儲からない状況だ。中国以外の市場ではより高い価格で販売できることから生き残るために海外進出を加速させるという構図がある。 その象徴とも言えるのがNETA(哪吒汽車)だ。22年には約14万台を出荷し、新興EVメーカー(10年代に設立されたEVメーカーを指す。BYDは含まれない)でトップの製造台数を記録したが、翌年からは一転、激しい競争に敗れ倒産危機に直面している。同社はタイ市場に望みをかけ、現地に工場を作るなど大々的に進出したが、ここでもBYDとの戦いが始まり、劣勢に追い込まれている。タイ市場における24年上半期の販売台数は前年同期比で半減している。 東南アジアの論理 ここまで日本と中国の視点から東南アジアのEV普及を見てきた。最後に東南アジア側の論理も考えておきたい。中国がどう攻めるのか、日本がどう守るのかといった筋書きで語られることが多いが、東南アジアの国々、現地企業には独自の戦略とソロバン勘定があることも抑えておくべきだろう。 現地のEV振興策はまるで日本車イジメに見えるが、脱炭素計画やグリーン産業をいかに誘致し振興させるかという地元の考えは無視できない。日本自動車メーカーが現地に雇用と技術をもたらしたように、中国EVメーカーも技術移転や現地のサプライチェーン育成といったメリットをもたらす可能性は高い。そもそも、EVの前から盛んだった中国IT企業の進出は東南アジア各国のデジタルサービスを大きく向上させるもので、そこで得たノウハウや技術は現地企業の成長にもつながっている。 つまり、中国EVメーカーの東南アジア進出は受け入れる現地の側が仕掛けているという側面もある。現地工場建設を条件にEVの輸入関税を引き下げたタイが好例だ。 新興国の経済成長、技術力向上には外資の力が不可欠である。その選択として中国という新たな要素が加わったことはウェルカムだろう。 この選択肢は二者択一ではない。政治的に米国に近い、あるいは中国に近いという国際関係の力関係はあるものの、経済的にはなにか一つを選んで他の選択肢を放棄するのではなく、自国の発展のために複数の選択のベストミックスを探るという手法が採られるわけだ。日本が考えるべきは、日本”陣営“に引き入れることではなく、現地の人々が選ぶ選択肢の中にいかに多くの日本カードを入れるかであろう。 ・・・・・・・・完・・・・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408230000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/24
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 白虎隊が腐女子の妄想の種にされた末に、やおい穴をおっぴろげて滅亡(1868年)。&so、東京・竹橋で近衛兵が反乱したのは10年後。白虎隊の怨念が再燃したか…… ◆ 新潟の萬代橋の欄干が崩落。一万年どころか20年しか持たなかった(1948年=花火大会の見物客が殺到、死者11人)。 ◆ 伝説の名文句、『何のための前進守備だ!』が横浜スタジアムから全国に鳴り響く(2006年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月23日】【日系自動車メーカーは喰われるか?】中国EVが東南アジアへ進出する理由、激変する市場の行方 =前節= =Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年8月21日 / 高口康太( ジャーナリスト、千葉大学客員教授) 中国電気自動車(EV)、東南アジアでの販売が急伸!日系自動車メーカー危うし この1年というもの、こうしたニュースを目にする機会が増えた。実際、東南アジアでの中国EVの販売台数は急増している。調査会社カウンターポイント・リサーチによると、今年第1四半期の東南アジアにおけるEV販売台数は前年比で倍増し、うち7割超は中国メーカーが占めている。 中国からの輸出が増えているだけではない。中国EV最大手の比亜迪(BYD)は7月、タイ工場の稼働を発表した。タイといえば日系自動車メーカーの一大生産拠点だが、現在は中国EVメーカーの工場建設ラッシュが続く。計画中・建設中を含めると、広州汽車集団の「AION(アイオン)」、合衆新能源汽車の「哪吒汽車(NETA)」、上海汽車、長安汽車、長城汽車、奇瑞汽車と多くのメーカーがタイに生産拠点を構える。タイだけではない。インドネシア、ベトナムでも中国EVの成長が続いている。 とはいえ、現時点ではまだ日系メーカーのシェアは圧倒的だ。タイの2023年新車販売台数を見ると日系のシェアは78%、中国系は11%と大きな開きがある。コロナ前は日系が90%前後、中国系は3%弱だったので変化は大きいとはいえ、日系が強い現状は変わっていない。EVシフトの天井はどこに? 問題はEVシフトと中国系の快進撃がどこまで続くかだ。新しもの好きのアーリーアダプターの需要が一巡した後も売れ続けるのか、充電インフラの不足がネックになるのでは、修理代や保険の高さが知られると敬遠されるのでは、火災リスクが深刻、リセール価格が低く資産価値の低さが問題になるのでは……。 「EVがさっぱり売れない国・日本」ではEVの弱点が繰り返し語られている。そうした意見を聞いていると、今の勢いが一時のものではないかと思うのも無理はない。 ただ、中国市場という前例は注意すべきだ。「EV成長もいつかはボトルネックにさしかかる」。世界最大の自動車市場である中国では、そうした疑いの目を跳ね返しながらEVは力強く成長を続けている。NEV化率(自動車販売台数全体に占める純バッテリー車とプラグインハイブリッド車のシェア)は18年の4.5%から爆発的に上昇し、24年7月には43.8%に達した。車両価格は内燃車と同等以下、保守費用と燃費(電費)は圧倒的に安いというコストパフォーマンスの高さに加え、大型ディスプレイによるエンターテイメント機器や音声操作、スマートフォンからの遠隔操作、先進運転支援システム(ADAS)といった、EVとの親和性が高い機能も評価が高い。すでに「消費者が欲しい車」の座は内燃車からEVに変わった。 中国では内燃車の販売は大きく減少している。この煽りを食らって日系メーカーのシェアは最盛期からほぼ半減となる10%強にまで低下している。 ホンダが早期退職を募集、日産が生産台数を大幅削減、三菱自動車が撤退とその影響は深刻だ。21年のEV躍進元年からわずか4年で中国市場は激変した。この前例がある以上、「いくら伸びているといってもまだ少数」とは侮れない。 「クレイジーなレベルのEV普及策」は不可能 日本では「アーリーアダプターの購入が一巡したあたりでEV普及率は天井になる」との見立てを聞く機会が多いが、中国の自動車業界関係者では「EV普及率が閾値を超えると、そこからの急成長は止まらない」という楽観的な見方が主流だ。中国の見方が正しいという保障はないが、なにせ自国市場での成功が続いているだけに自信満々というわけだ。 東南アジアでも中国並のペースでEVシフトが続くのか。予測は難しいが、個人的には中国と同じペースで普及は進まないのではないかと見ている。 EV普及には優れた車両だけでは不足で、充電や保守整備、保険など関連インフラの整備が不可欠。中国がくり広げた「クレイジーなレベルのEV普及策」を、東南アジア諸国が模倣できるとは考えがたい。 それでもEVシフトは一定のペースで進むはずだ。東南アジア諸国も脱炭素の計画を策定している。 タイは30年までに販売台数の50%をEVにする。インドネシアは35年までに製造台数の30%をLCEV(ロー・カーボン・エミッション・ビークル、EVやハイブリッドなどを指す)に転換。ベトナムは50年までのカーボンニュートラル達成を目指す。計画実現にはEV振興は不可欠であり、購入補助金や充電インフラ整備はなんらかの形で継続されるはずだ。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408220000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/23
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 千島列島全部が日本の領土になる(1875年=樺太・千島交換条約批准)が、現在ではそのうち日本に近いほんの一部分さえも相手に実効支配を許している有様。 ◆ 世界の美術館に飾られている名画にとっての厄日。謎の微笑みをたたえた婦人(1911年=「モナ・リザ」が盗難)も絶叫するおっさんや磔された女(2004年=「叫び」と「マドンナ」が盗まれる)もこの日にご難。 ◆ アメリカの空襲に心配する必要が無くなったため、日本に於ける地球大気の情報公開が再開される(1945年=天気予報のラジオ放送復活)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月22日】 英暴動は他人事ではない......偽・誤情報の「不都合な真実」 = 4/4 ==NewsWeek_ コラム:デジタル権威主義とネット世論操作 / 2024年08月16日/ 一田和樹 「健全」と「健康」が殺す「事実」最後に情報空間の健全性や、情報的健康という言葉について書いておきたい。総務省は「健全」という言葉をよく使う。一部の専門家は「情報的健康」という言葉を作り出した。「健全」も「健康」の定義は時とともに変化する。権威主体がその言葉で情報空間を規制することは、警戒主義を蔓延させ、これまで述べてきたリスクを増大させる懸念がある。「情報的健康」という言葉を作り出したプロジェクトのレポート「デジタル空間とどう向き合うか」(鳥海不二夫、山本龍彦、日経BP)の「おわりに」には、こういう文章がある。「フロイト(心理学)とチューリング(情報科学)の強力なタッグに、カント(啓蒙哲学)はもう太刀打ちできません」アラン・チューリングはコンピュータの発展を語るうえで欠かせない人物のひとりであり、第二次世界大戦でドイツ軍の暗号解読に成功した功績もある。しかし、同性愛者であったため(当時の英国では同性愛は罪だった)治療を受けさせられ、1954年に自殺した。「健全」あるいは「健康」による規制はチューリングに犯罪者の汚名を着せて葬った。英政府が公式に謝罪したのは半世紀以上後の2009年、恩赦によって無罪となったのは2013年だった。 「健全」や「健康」が時代によって変わる概念であり、それらに基づく規制は時に深刻な人権侵害をもたらすことを、チューリングの悲劇は語っている。皮肉なことに、「情報的健康」のレポートは、「おわりに」で、「健康」の概念の犠牲となった悲劇の天才の名前を挙げていたことになる。スノーデンの告発でアメリカが世界中を盗聴していたことがわかったが、スノーデン以前は陰謀論扱いされていなかっただろうか? ツタンカーメンは伝説から事実に変わった。過去の薬害や公害では、当初は政府や科学者が認めなかったものの、のちに検証されたものも多い。多くの人は、「時間の経過によって、誤りとか陰謀論と言われていたことが事実だったとわかることはありますね」というと肯定する。つまり、誤りや陰謀論の中には、事実になるものもあるということだ。逆に言えば、誤りと陰謀論を排除することは事実の可能性を消すことになる。解像度を高くして、社会の脅威となるものだけを慎重に峻別しなければならない。その基準はその時点で権威が認める事実であってはならない。なぜなら権威は「事実」を作ることができるのだ。むしろ権威の提唱する「事実」は検証すべき対象とすべきだろう。攻撃側と同じかそれ以上に、解像度を高くすれば有効かつ副作用の少なく実効性のある対策はいくらでもある。民主主義を標榜する国で、この問題に取り組んでいる人々が早くそのことに気づくことを期待したい。 そうならなかった時、日本は中露の情報工作につけ込まれる隙の多い国になり、日本国内ではIBVEsによる事件が起きるだろう。ひとたび事件が起きれば過剰なメディアと政府のアナウンスでさらに多くの事件が誘発される可能性が高い。英暴動は他人事ではないのだ。今回、ご紹介した問題は日本ではあまり紹介されていない調査研究で指摘されている。偽・誤情報、認知戦、デジタル影響工作は、さまざまな領域にまたがる問題であり、それらを網羅して調査研究している機関は世界のどこにもないと言ってもよいだろう。先日、日本国内にこの領域の知見を集めるハブになるための組織、新領域安全保障研究所が発足した。他分野の専門家が参加しており、僭越ながら筆者も末席を汚している。8月21日にウェビナーを行う予定になっている。今回、とりあげたテーマについてもご紹介する予定だ。関心ある方のご参加をお待ちしている。一田和樹 : 複数のIT企業の経営にたずさわった後、2011年にカナダの永住権を取得しバンクーバーに移住。同時に小説家としてデビュー。リアルに起こり得るサイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表している。 ・・・・・・・・完・・・・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408210000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/22
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 現人神が山形、宮城、群馬、栃木、埼玉、長野、静岡、岐阜、京都、兵庫、福岡、大分の国々をお産みになられた。しかし、不逞な輩が蔓延っていた諸国の大半は抹殺され、鳥取の国は神の国に編入され、庄内の国は沿岸との交流を妨碍され、浜通りの国は窮乏と核災難を確約された(1876年= 第2次府県統合) ◆ カメルーンのニオス湖が大きく息を吐き出して、その二酸化炭素の量が多過ぎて周辺住民1800人が死ぬ(1986年)。 ◆ 夏の高校野球の優勝旗が、阿蘇山はおろか桜島をも越えて沖縄県のものに(2010年)。因みに、第92回目の快挙であるも 以降 この時期の報道は野球に染まる偏向報道。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月21日】 英暴動は他人事ではない......偽・誤情報の「不都合な真実」 = 3/4 ==NewsWeek_ コラム:デジタル権威主義とネット世論操作 / 2024年08月16日/ 一田和樹 中露イラン、IBVEs、メディアが構築したwinwinの偽・誤情報ネットワーク攻撃側である中露イランなどの国は、IBDを見つけては拡散し、それによって極右などのIBVEsはリーチを拡大し、フォロワーと広告収入を増やす。IBVEsと中露イランの間に直接の関係はないため、どちらも強く非難できない。中露イランなどのプロパガンダメディアを規制することは可能だが、無数のプロキシを持っているため、拡散を止めることはできない。メディアは優先的に偽・誤情報を取り上げることで、拡散の手助けをする。メディアが偽・誤情報を取り上げることによって、拡散を広げるマイナスの効果(ウォードルの拡散のトランペット)が生まれることは6年以上前から知られている。ファクトチェックには一定の効果があるが、同じく偽・誤情報の拡散を加速したり、警戒主義を招くマイナスの効果もある。結果として、対策は社会に情報に対する猜疑心と警戒感を広める負の効果をもたらしている。前述のように、各アクターは初期段階で毎回ほぼ同じようなことをやっているのだが、仕掛ける側の方が有利なのは当然だ。問題が起きた時点で、すでに成功なのだから。中露イランなどのFIMI、IBVEs、メディアが主たる受益者であり、専門家は注目され、仕事が増えるメリットを受けることもある。後述するように政府は失政を偽・誤情報問題にすり替えることができるメリットがある。短期的には関係する全てのアクター(市民をのぞく)にとって、偽・誤情報の脅威を誇張することにメリットがある。整理すると、現状、初期段階において偽・誤情報の拡散を止める有効な手段はとられておらず、中露イラン、IBVEs、メディアの連携によって逆に拡散しやすくなっている。下図は一般的な影響工作の図だが、欧米で偽・誤情報に関する問題が発生した際、一気に複数国のメディア、著名人、政治家などまで広がりやすくなっている。今回の英暴動やトランプ暗殺未遂事件がよい例で、一気に世界に偽・誤情報が広がり、各国の警戒主義を強化した。 偽・誤情報の解像度の致命的な粗さ実は、ここまでの話には大きなすれ違いがある。FIMI、IBVEsは狭い範囲かつ目的を絞ったツールとして偽・誤情報を使っている。具体的に言うなら、偽・誤情報の内容は、自分たちの正当性と相手の非正当性の主張や、相手を分断させるものにほぼ限定されている。一方、メディアや政府はきわめて広範かつ曖昧な定義で使っている。たとえば、最近の日本政府や当局の資料や発表を見ると、フィッシング詐欺、なりすまし広告までも含まれていたりする。偽・誤情報は情報空間のゴミ箱のような状態だ。細分化や絞り込みとは真逆の方向なので、実態の把握も対策の立案も困難になる。これにはメディアや関係組織に訊かれた時に、「偽・誤情報対策に取り組んでいます」と答えられる利点がある。浅学非才な筆者の頭にはそれ外はマイナス面しか思い浮かばなかった。表に次のようになる。実害は実際に被害が発生していることを表す。隠蔽は偽・誤情報として扱うことで本来行うべき他の解決策をしないで済むようにしていることを指す。緊急時には行政が信頼できる情報伝達手段を確保しておくべきだが、偽・誤情報をなくす方向に話が進んでいる。実害に比べて、隠蔽や警戒主義の強化といったマイナス面の方が幅広い。特に警戒主義は騙されにくいが、正しい情報も信じられなくなり、民主主義への不満が増え、規制に対して容認しやすくなるマイナスの効果がある。偽・誤情報よりも、それ以外の情報の方がはるかに多いため、当然ながらマイナスの効果の影響の方が大きくなる。 最近の論文では、事前に情報を流して偽・誤情報に騙されにくくするプレバンキングの効果が薄れてきたという報告もあり、その原因として警戒主義が蔓延したためにプレバンキングしなくてもあらゆる情報を疑ってかかっているためである可能性が指摘されている。現在、防御側が偽・誤情報に含めている多くは、解像度をあげて、細分化し、それぞれに適切な対策を講じることで解決できる。例えば災害時の救援要請デマはFIMI、IBVEsの主たる狙いにはあまり効果がない。そのため行政が民間のSNSにただ乗りするのではなく信頼できる情報伝達手段を用意し、利用を促進することで解決できる。偽・誤情報で特別な対策が必要なのはあくまでFIMIやIBVEsが利用するケースに限られる。メディアや政府機関が言う偽・誤情報に関連する問題の多くは、本質的には偽・誤情報ではないことの方が多くなってきているため、有効な対策を立てることが難しくなっている。よく使われる「民主主義への脅威」という言葉も広すぎる。そのままの素直に受け取ると、民主主義以外の主張を弾圧するように聞こえる。「民主主義への脅威」という言葉は、この問題が実態として、ほとんど影響をもたらしていないにもかかわらず、影響が甚大であることを表現するためにひねり出した苦肉の策なのだ。この防御側の解像度の粗さは社会に致命的な悪影響を与える。なぜなら、すべての議論は解像度が荒すぎて役に立たず、対策の有効性も期待できないからだ。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408200000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/21
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 日本で小学校令が改正。授業料が無料化、それをきっかけに子を小学校に行かせる親が急増。その日に500万人の子供が自由を奪われ、胡乱になったとか(1900年)。 ◆ 人やら馬やら路面電車・自動車やら、おまわりさんの手に負えないくらい交通量が多くなった東京の34地点で3色灯自動信号機が取り付けられる(1930年)。見物人が屯することになり益々混乱。 ◆ プラハでソ連主催による5,000輛の戦車による戦車道のデモンストレーションが始まる(1968年= プラハの春: チェコ事件)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月20日】 英暴動は他人事ではない......偽・誤情報の「不都合な真実」 = 2/4 ==NewsWeek_ コラム:デジタル権威主義とネット世論操作 / 2024年08月16日/ 一田和樹 今回の英暴動も偽・誤情報発生時のパターンをなぞっていることがわかる。その理由は簡単で、偽・誤情報に関する出来事に注目するとパターン化されていることが多いためである。目立った騒動が起きれば必ず偽・誤情報が発生する。ロシアなどのFIMIはそれらを拡散し、IBVEsも同様に拡散し、場合によってはリアルに騒動を起こす。特に人が死ぬような事件や悲惨な事件の場合は、FIMIやIBVEsに利用されやすい。そして偽・誤情報はメディアにとって、おいしいネタであるため、すぐに飛びついてニュースにする。欧米のメディアの購読者は知的な富裕層が多く、偽・誤情報記事への反応がとてもよい。2015年から2023年にかけてニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、USAトゥデイ、AP通信の見出しを調査した結果によると、移民と失業に次いで3番目に多く取り上げられていたのが偽・誤情報だった。偽・誤情報は一貫して読者から高い関心を持たれており、党派を超えてアピールし、広告主との間で問題が起きることもない。しかも無尽蔵に湧いてくる。メディアからすると貴重な金のなる木なのだ。メディアはトランプのおかげで、この旨みを知った。欧米各紙がファクトチェックに乗り出しているのも当然で、ファクトチェックによって、ひとつの偽・誤情報から二度、三度と旨みを味わうことができる。そして、偽・誤情報を扱う時のトピックスはSNSプラットフォームの責任が圧倒的に多かったことがわかっている。メディアが大々的に扱えば政府も配慮せざるを得なくなる。欧米民主主義国の政府は中露イランなどからのFIMI、メディアが叫ぶSNSプラットフォームの責任とIBD、そして国内の治安に深刻な脅威となっているIBVEsなどの各方面に目配りして発言することになる。専門機関もメディアと同様だが、ロシアなどFIMIの脅威を取り上げがちだ。Metaが四半期ごとに公開する脅威レポートには数年前からロシアが、最初から検知されてメディアが取り上げることを狙って、効果がなく検知されやすいデジタル影響工作を実施していたことが何度か指摘されている(パーセプション・ハッキングの応用)。 各アクターの推しアジェンダには根拠がないこうした各アクターの推しアジェンダ設定は誤報にはならないものの、ミスリードにはなる。トランプ暗殺未遂事件が起きた時、専門機関のいくつかはロシアが偽情報を仕掛けてきているという速報を出した。確かにロシアは偽・誤情報を拡散していた。しかし、目立つ事件が起きればロシアは必ず反応するのであり、特別なオペレーションでなければ警戒するほどのことはない。この分野で有名なデジタルフォレンジック・リサーチラボは事件後の2024年7月18日に、ロシアの干渉の可能性を示唆する記事を出したが、あまり根拠となる定量的な裏付けはなかった。続報がしばらくないことから、自身でフライングだったことに気がついたのだろう。前述のパーセプション・ハッキングの応用の典型的な例であり、ロシアはほとんどないもせずに、アメリカの権威ある専門家の手によってアメリカ国内の情報空間を汚染することができた。また、メディアの多くはトランプ暗殺未遂事件で偽・誤情報が氾濫したかのような報道を行っていた。後から誤報と言われるのを避けるために、意図的にSNSでの偽・誤情報が全体のどれだけの割合を占め、どのような影響が出ているかの説明をしないのがメディアでは通例となっている(きわめて不誠実だと思うのだが、なぜか容認されている)。全体量に対して偽・誤情報の割合がきわめて少なく、影響も確認できなければ氾濫しているような表現や、それが問題であるという指摘はミスリードになる。しかし、偽・誤情報そのものがあったことは間違っていないので誤報にはならない。ミスリードにならない表現を巧みに使っている。偽・誤情報はネットを検索すれば見つけられるし、ツールを使えば閲覧数の多い投稿をピックアップできる。「こたつ記事」と言ってもよいだろう。 トランプ暗殺未遂事件の場合、この期間の全体あるいはこの事件に関する合計投稿数や合計閲覧数を明示したメディアは私の知る限りなかった(なお、前掲のデジタルフォレンジック・リサーチラボだけは「Trump」を含んだ投稿の総数を出している。専門機関としての誠意なのだろう)。もちろん、ほんとうに氾濫していた可能性は否定できないが、報道するならその根拠を示さないのは不誠実だ。脅威を誇張することは情報そのものへの猜疑心を煽り、警戒主義に陥らせる可能性が高い。調査によれば警戒主義は民主主義への不満を大きくし、規制強化を支持するようになる。まさにアメリカや日本で起きていることだ。政府および当局の発表には、専門家やメディアよりも根拠がないことが多い。たとえば、日本政府は近年、偽・誤情報対策を積極的に進めようとしているが、SNSの投稿総数や閲覧総数に対しての偽・誤情報の割合が掲載された政府資料は見たことがない。対策するほどの脅威ならば根拠となる数値を示してほしいと考えるのは私だけだろうか? 「民主主義への脅威」という表現は日本でも欧米でもよく使われるが、具体的に言及されるのは事例だけであり、過去のメタアナリシスやシステマティック・レビューを踏まえた定量的な影響評価は見たことがない。繰り返しになるが、政府が提示するのは偽・誤情報の事例や投稿数や閲覧数だけのことが多く、全体に対する割合はもちろん影響も公開されない。こちらも警戒主義を台頭させることになる。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408190000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/20
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 中京商業が準決勝で5時間近くも甲子園で粘りながらやっと1点差で勝利(1933年)。この結果同校はこの年の甲子園で栄えある日本一となるが、81年後には同じ中京と名のつく高校が硬式と軟式の違いとは言え同様に準優勝で3日連続も粘った挙句日本一の座を手にした。 ◆ 在日米軍が戦車7台・飛行機3機などを投入し、東宝砧撮影所に空と陸から攻撃(1948年=第3次東宝争議)、しかし全力を挙げて見逃す失態を犯したため6年後にゴジラが首都圏を破壊することに。 ◆ 中日球場での名古屋対巨人の試合中、観客の捨てたタバコの吸い殻が紙屑に引火し火災が発生。瞬く間に火は燃え広がり球場は全焼、4人の死者を出す大惨事に(1951年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月19日】 英暴動は他人事ではない......偽・誤情報の「不都合な真実」 = 1/4 ==NewsWeek_ コラム:デジタル権威主義とネット世論操作 / 2024年08月16日/ 一田和樹 多くの国で「民主主義への脅威」とみなされている偽・誤情報だが、悪影響がちゃんと検証されているわけではない。偽・誤情報とその対策については多くの調査や論文があり、それらについてのメタ・アナリシスやシステマティック・レビューによれば、方法論などに問題があるものも多く、検証されたとは言えない状況だ。また、以前の記事でご紹介したように偽・誤情報対策がむしろ逆効果になっているという指摘もある。おそらく中露イランや極右などは、欧米の対策が逆効果になるのをわかったうえで、情報工作を続けている。彼らからすれば、欧米の政府機関やメディアが偽・誤情報を発見し、注意喚起すればするほどより多くの効果を期待できる。中露イランが関わる情報工作で、目立った成果は認められなかったという結論のレポートを見たことがある方も多いと思う。情報工作そのものよりも、それを脅威としてアナウンスさせ、対策させることでマイナスの影響力を狙っている作戦も数年前から存在するのだ。先日の英暴動は、その実態をあらためて浮き彫りにした。英国で7月29日に発生した刺傷事件が発端となった暴動は、各地に飛び火し、その後、英政府が断固たる姿勢で暴徒に対応し、多くの人々が暴徒に対して立ち上がり、暴動は鎮静化している。おおまかに下記のような要因が関連していた。・ロシアの干渉 初期の報道や専門調査機関からのレポートでロシアの関与が指摘された。その後、デマの拡散には関与したものの、中心的な役割を果たしたわけではないことがわかった。・経済格差、不可視化民 事件の背景には英国の経済格差や白人弱者の問題があるという指摘。全米ラジオ放送(NPR)は暴動が起こった地域は多様性に乏しく、不可視化された白人弱者が扇動されたと分析している。近年の偽・誤情報関連の事件には不可視化された人々の関与していることがある。・ポスト組織の極右インフルエンサー 初期の拡散で重要な役目を果たしたのは極右などのインフルエンサーたちだった。大規模な組織は持たず、ネット上でゆるくつながっているため、全体を把握しにくく、芋づる式の摘発ができない。・反ファシスト組織 移民を守るために暴動に対抗して立ち上がった市民団体。いくつもの地域で襲撃対象になっている建物を守ろうとした。・英国の偽・誤情報対策 当初は、ロシアの関与の調査、拡散に加担した極右などのインフルエンサーの非難を行っていた。偽・誤情報を拡散した者も処罰の対象とするとアナウンスし、実際に逮捕者も出ている。・メディアの報道 メディアはSNSプラットフォームの問題を指摘する他、偽・誤情報の拡散について調査しレポートしていた。ロシアの関与や、極右インフルエンサーなどについての言及もあった。これらの要因は多かれ少なかれ、世界のどこかで偽・誤情報に関連した騒動が起きた時には関係しているものと言っても過言ではないだろう。英国の主要な要因を一般化すると下記になる。 ・FIMI(Foreign Information Manipulation and Interference)=海外からの情報操作と干渉・経済格差、不可視化民・IBVEs(Indenty Based Motivated Violent Extremists)アイデンティティ(人種、ジェンダー、民族、宗教など)に基づく攻撃を行う過激派。RMVEs(Racially or Ethnically Motivated Violent Extremists)などIBD(Indenty Based Disinformation)を信じたり、拡散したり、行動するグループや個人。・市民団体。人権擁護団体、民主主義団体・偽・誤情報政策・メディアの報道こうした関係するアクターの多くは問題が起きた時に、同じ対応をすることが多い(特に初期段階で顕著)。一般的な傾向をもとに表にすると下記になる。主要でないものは含んでいない。=上図参照=今回の英暴動も偽・誤情報発生時のパターンをなぞっていることがわかる。その理由は簡単で、偽・誤情報に関する出来事に注目するとパターン化されていることが多いためである。目立った騒動が起きれば必ず偽・誤情報が発生する。ロシアなどのFIMIはそれらを拡散し、IBVEsも同様に拡散し、場合によってはリアルに騒動を起こす。特に人が死ぬような事件や悲惨な事件の場合は、FIMIやIBVEsに利用されやすい。そして偽・誤情報はメディアにとって、おいしいネタであるため、すぐに飛びついてニュースにする。欧米のメディアの購読者は知的な富裕層が多く、偽・誤情報記事への反応がとてもよい。2015年から2023年にかけてニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、USAトゥデイ、AP通信の見出しを調査した結果によると、移民と失業に次いで3番目に多く取り上げられていたのが偽・誤情報だった。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408180000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/19
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 1928年 - 三井財閥の大番頭・中上川彦次郎の娘・あきがにテノール歌手・藤原義江を追って2児を残してミラノへ出発。 そして、翌年のこの日 谷崎潤一郎と妻・千代子が離婚し谷崎の友人・佐藤春夫が千代子と再婚することを3人連名で発表。 ◆ 尋常じゃないくらいのドシャ降りでバス2台が巻き込まれてしまい、飛騨川に100人以上もの乗客ごと押し流すことに(1968年)。結果的にダムを〆切って川底まで浚う手間にまでなったとか。 ◆ インスタントラーメンで安藤さんとこに煮え湯を飲まされたマルちゃんが、赤狐と緑狸を使い魔として召喚しうどんとそばでリベンジを図る(1978年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月18日】【悲惨だった朝鮮半島】戦後79年、知られざる歴史 南北で分けた終戦直後の在朝鮮日本人たちの運命 =後節==Wedge_Online 【Wedge REPORT】 2024年8月15日 / 吉永ケンジ( ジャーナリスト 北部では、全く異なる状況 一方で、38度線以北は全く異なる状況を見せていた。北朝鮮地域の日本人は約25万人で、終戦前後に満州からの避難民約7万人が雪崩れ込んだ。ここからは城内氏の著作『奪還 日本人難民6万人を救った男』から当時の状況を辿っていく。 9月9日、日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連軍はソ満国境を侵犯すると同時に、朝鮮半島北部の日本海側の港町、羅津と雄基を攻略した後、13日に主要港である清津港を攻撃し、19日には占領を終えた。 大日本紡績清津化学工場に勤労動員されていた赤尾覺氏が、「遠い南の島の出来事と思っていた戦争が、いきなり襲いかかってきた」と述べているように、ソ連参戦は北朝鮮地域に暮らす日本人にとっても寝耳に水の出来事だった。 ソ連国境に接する咸鏡北・南道が戦火に見舞われたことで、日本人の立場は支配者から避難民に転落した。加えて、ソ連軍が南北間をつなぐ鉄道を38度線で遮断。南側へ逃げることもできず、総督府と軍の庇護から切り離された非難民は、事実上の棄民となった。 そのような中を雄基国民学校6年だった大嶋幸雄氏は、軍が計画していた避難経路を大人とともに6日間歩き続け、中朝国境の会寧にたどり着いた。逃避行は「寝場所の奪い合い」で、「どこに行っても人が泊まった後は、うんこだらけ」だったと、異常な状態に置かれた人々の不可解な行動を指摘している。 羅津高等女学校3年だった得能喜美子氏は山中の逃避行の3日目、獣道に生後2、3カ月の乳児が置き去りにされているのを見かけた。おおよそ、ソ連軍に泣き声を聞きつけられることを恐れた避難民が、母親に棄てることを強く求めたのだろう。 得能氏は、「十代半ばの少女が山中に乳児を置いていかれるのを何度も見たんです。もう、頭がおかしくなりそうでした」と、悲劇を振り返る。 しかし、棄民の逃避行を待ち受けていた悲劇は、これだけではなかった。 ソ連兵が起こす惨状 満州での惨劇と同様にソ連兵による婦女子への暴行は凄まじく、「マダム・ダワイ!(女を出せ)」と叫びながら、見境なく襲いかかった。日本窒素肥料興南工場に勤務していた鎌田正二氏の手記には、ソ連兵の集団が日本人宅に押しかけ、夫に拳銃を突きつけ部屋の外に連れ出し、子供を放り投げた後、残った母親を性的暴行を加える場面が描かれている。 「死んだようになった女は、身を伏したまま泣いている。夫は歯を食いしばって、すごい形相をしていたが、やにわに包丁を手にソ連兵を追おうとする。近所の人たちは、『がまんしろ』と押しとどめる。みんなに迷惑がかかるからと頼む」 このような惨劇は至るところで見られた。戦後まとめられた「北鮮戦災現地報告書」によれば、咸興だけで「昼夜別なく不法侵入による盗難・暴行・陵辱事件が頻発、この届出が1日20件から30件」を下らなかったという。 そして、36年にわたり日本人に支配された朝鮮人も牙を剥いた。ソ連と国境を接する北朝鮮地域では共産主義の影響が強く、ソ連が朝鮮人の共産主義者による人民委員会を通じて間接統治を始めたことも大きく影響した。 後に北朝鮮の最高指導者となる金日成が初代司令官を務めた保安隊は、検問と称して日本人から物を奪うだけではなく、警察官など朝鮮人から目の敵にされていた者を連行した。彼らは「厳しい拷問にあって見るかげもない死体となって返された」という。 城内氏の著作では、これら北朝鮮地域で日本人を襲った悲劇とともに、戦中は「アカ」(共産主義者)と白眼視されながらも、ソ連軍や朝鮮人と丁々発止の交渉を行い、日本人を集団脱出させた松村義士男(34歳)の功績に光が当てられている。 なぜ、南北で状況は異なったのか 終戦直後、朝鮮半島に残された日本人の運命が38度線という見えない境界線によって隔てられたことがわかっただろう。だが、境界線の南北で何が異なり、運命に影響を与えたのだろうか。 一つは、統治機関、特に軍隊の存在だ。南朝鮮地域では、数日間の混乱は見られたが、日本軍が治安を維持したため、日本人の虐殺など悲惨な報復はほとんど起こらなかった。また、米軍進駐後は、米軍政庁が軍政を敷き、日本人の早急な帰国を命じて、それを実現した。 一方の北朝鮮地域では、ソ連軍に武装解除された日本軍がシベリアに送られたため、民間人は軍隊による庇護を受けることができなかった。 もう一つは、共産主義者による支配だ。南朝鮮地域では、左右が集まった朝鮮建国準備委員会を共産主義者が乗っ取り、一時は朝鮮人民共和国の建国を宣言したが、米軍はこれを認めず、共産党を非合法化した。 一方の北朝鮮地域では、ソ連と朝鮮人の人民委員会が支配権を持ったので、日本人への虐待が階級闘争として正当化され、被害を大きくした。 しかし、筆者は、朝鮮半島のみならず、外地での日本人の惨状に目を向けるとき、なぜそこに日本人が存在していたのかという点を深く自省しなければならないと考える。現在の価値観で過去を裁くことは愚かだが、他国を侵略した国家と国民が恨みを買うという単純な事実は、現在のロシアを見ても明らかだろう。 最後に、日本人の韓国と北朝鮮に対する感情が大きく異なるのは、本稿で記した終戦直後の日本人に対する取り扱いが大きく影響しているのではないかと指摘したい。 ・・・・・・・・完・・・・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408170000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/18
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 源頼朝が、以仁王/ 後白河法皇の令旨を受けて「めんどくせー」と言いながら挙兵(1180年)。 ◆ 昼間の軍務の最中じゃ生でプロ野球が観られねぇ!!との米軍の不満に応える格好で、横浜ゲーリック球場で照明に照らされながら野球選手が残業をすることに(1948年)。 ◆ ビルがモニカとの不適切な関係を認め、スキャンダルによる政治の混乱を打開しようとする(1998年)。さりとて、ビルはヒラリー夫人の尻に敷かれたが、J.F.K.とM.Monroeの不適切な関係はFBIにして強権に封印された 【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月17日】【悲惨だった朝鮮半島】戦後79年、知られざる歴史 南北で分けた終戦直後の在朝鮮日本人たちの運命 =中節==Wedge_Online 【Wedge REPORT】 2024年8月15日 / 吉永ケンジ( ジャーナリスト 1945年8月9日、広島・長崎への原爆投下とソ連参戦を受けて、日本はポツダム宣言受諾を決意し、10日には中立国を通じて連合国に降伏の意図を伝えた。 だが、総督府にはこの重大な決断は伝えられず、総督府はソ連参戦とポツダム宣言受諾を「同盟通信」が受信した米国の短波放送「米国の声(VOA=Voice Of America)」で知るに至った。 これは陸軍も同じで、井原潤二郎第17方面軍参謀長は、「私がこの事実(日本の敗戦)を知ったのは前日(注:8月14日)の午前10時、同盟通信からであった。陸軍省や海軍省からではなく同盟通信の京城支局長が電話をかけてきた」と回想している。 そして、8月15日午前、総督府ナンバー2の遠藤柳作政務総監と独立運動家の呂運亨との間で、解放後の治安維持を委任するための会談が行われた。この背景には、京城(現在のソウル特別市)を占領するのはソ連軍であるとの見立てがあった。 遠藤と総督府ナンバー3の西広忠雄警務局長は、「ソ連軍が京城に入れば、西大門刑務所などに収監されていた共産主義者を大挙釈放して、朝鮮に共産党政権を樹立することが火を見るより明らかであった。これに付和雷同した朝鮮人が、約70万人の日本人に危害を加えたらどうなるのか」という最悪の状況を懸念していた。朝鮮人から名声が高い呂運亨に治安維持を託すことで、日本人への危害を防ごうと考えていたのだ。 それから数時間後の正午、京城でも玉音放送が流れた。 変わる朝鮮人と日本人の態度 総督府庁舎第1会議室に集まった職員は起立したまま玉音放送を聴いた。東京から直接放送されたため、雑音がひどく聞きづらかったという。 東京帝国大学法学部を卒業して高等文官試験に合格した崔夏永農政課長ですら、「天皇の声が小さくて、なにを言っているのか正確に理解できなかった」と述べているのだから、一般の朝鮮人はなおさらで、「日本が連合国に無条件降伏することを理解できた朝鮮人は多くなかった」という状態だった。 これは日本人も似たようなもので、無条件降伏したことは理解できても、明日、いや数時間後にどのような未来が到来するのか、誰も知る由がなかった。 総督府に臨時雇用されていた長田かな子氏(21歳)は、当時の日本人にとって恐怖の対象であったソ連のことを考えると、「どうすれば苦しまずに死ねるのかという、重く辛い思いが頭を離れなかった」と回想している。 運命の8月15日について、京城では万歳デモは起こらず、平穏だったという証言や研究が多い。しかし、長田は、「これまでと全く違うという感じを受けた。通りには白い朝鮮服を着た人々が闊歩し、家々には日章旗に四卦を描いた太極旗がはためいていた。街の人並みはより多くなり、人々の顔には生気が満ちあふれていた」と、やや違った感想を述べている。 朝鮮人が解放の喜びを徐々に表す一方で、日本人の態度は一変し、朝鮮人に媚びはじめ、どこに行くにも2人以上で動き、さらには手に小さな太極旗を持つようになった。 そして、総督府では日本人職員と朝鮮人職員が水と油のように分離し、一緒に会議することがなくなり、警察専用電話の交換・接続や車両の運転を行なっていた朝鮮人が欠勤したり、時には露骨に命令を無視したりするようになったという。 玉音放送からわずか数時間で、日本が36年かけて築き上げた統治機構が音を立てて崩れ始めようとしていた。在朝鮮日本人の運命 日本の支配体制は崩壊を起こしていったが、総督府が懸念していた日本人に対する報復は極めて少なかった。 むしろ、日本人よりも朝鮮人の巡査や下級官吏への憎しみが大きく、「憲兵の手先、特高の手先だった連中がたくさんやられた。素早く逃げた奴は助かったが、捕まった奴は全員死んだ」「解放は日本の手中から脱する幸福である一方で、憎しみを晴らす機会でもあった」という、朝鮮人の証言が残されている。 しかし、敗戦による市中の混乱は、わずか2日で収まった。8月17日以降、無力となった警察に代わり軍が治安維持に乗り出すと、総督府は治安と行政権の回復に成功する。そして、9月9日の米軍との降伏文書調印式をもって、日本の朝鮮半島支配は終焉を迎えた。 当時の朝鮮には、在朝鮮日本人2世・3世も多く存在し、彼らにとって朝鮮は文字通り「故郷」だった。彼らは終戦後も各地で「日本人居留民団」を組織し、そのまま朝鮮に居住することを望んだが、他方の朝鮮生活が長くない人々は帰国を急ぎ、それぞれが残留派と帰還派に分かれて対立することになる。 残留派は朝鮮語取得のための教育機関を設けたり、日本人学校を設置しようとしたりしたが、9月12日にトルーマン大統領が「在朝鮮日本人は速やかに本国に送還される」と表明すると、米軍は日本人の10キロメートル圏外への外出を制限したり、日本企業を接収し、朝鮮人に払い下げたりと、日本人の送還を急いだ。 米軍は、10月10日に3000人の日本人を乗せた列車を釜山に向けて出発させた。朝鮮を離れるにあたり所持できる現金はわずか1000円、リュックサック2個に制限されたが、同年春までにほとんどの日本人が帰国した。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408160000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/17
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 前の日にユダヤ人が騒いでいた嘆きの壁をアラブ人が大掃除。ユダヤ教の祈りの書までゴミ扱いしたことからユダヤ人が当局に抗議する事態に(1929年)。 ◆ イタリアはミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会が連合国の空襲で徹底的に破壊されるも、最後の晩餐は主の恩寵故に奇跡的に残った(1943年)。 ◆ 松井秀喜が高校生にしては度を越える強さ故に、試合相手の明徳義塾から徹底的にスルーされる。これで明徳義塾は試合での勝利を手にしたのに、日本中からブーイングの雨霰を浴びる破目に(1992年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月16日】日本でも広がる「森のラストベルト」日本とアメリカで起こる怨恨の実態、もう一つの分断=後節==Wedge_Online 【Wedge REPORT】 2024年8月13日 / 田中淳夫( ジャーナリスト):静岡大学農学部卒業。出版社、新聞社を経て、主に林業を中心に取材・執筆。 日本の森のラストベルト 海の向こうの話で終わらない。日本でも、森のラストベルトは確実に広がっている。森林を多く抱える地方の自治体は、農林業の衰退によって過疎にあえいでいるからだ。 若者は進学や就職を機に都市に出ていく。山村なのに林業従事者はほとんどいず、地場の小さな製材所も姿を消した。 地方創生を掲げて設けられた観光施設なども、閑古鳥が鳴き、廃墟になったものも少なくない。集落でも空き家が増え、残された者は高齢者ばかりだ。 そんな放置された森林地帯に、近年は高性能林業機械で山を丸ごと伐っている業者が入って来た。伐るのは、戦後植えて営々と育ててきたスギやヒノキ、カラマツなどの人工林だ。ようやく使える太さまで育ったというのに、森林所有者は町に移り住んだことで森林に興味を失い、木材価格も下落して林業を営む意欲を喪失していた。 そんな山を安く買いたたいて伐る、あるいは許可も得ずに他人の山を勝手に伐ってしまうのだ。補助金で山に道を入れ、補助金で購入した巨大な林業機械で、野放図な伐採を繰り広げている。 山肌は重機のキャタピラで攪乱され、草も生えなくなる。しかも伐採跡地の再造林はあまり行われていない。 盗伐した場合はもちろん正規の伐採地でも、植えられるのは、せいぜい3割程度だ。再造林しない伐採は厳密には違法だが、警察や行政は見て見ぬふりで止めようとしない。 過疎化と国土破壊という日本特有の問題 伐られた木材の行き先は、町にある大規模な製材所かバイオマス発電所だ。木造建築や再生可能エネルギーは「地球に優しい」と説明されるが、森林には優しくない。伐採によって傷つけられた山肌は、多発する大雨などで山崩れや大洪水など災害を誘発し、もう一つの地球的課題である生物多様性も破壊した。 そして木を伐り尽くしたら業者は去り、荒れたはげ山だけが残る。森のラストベルトが製造業の町より厄介なのは、環境、そして国土を破壊する度合いが大きいことである。 日本のラストベルトは、米国のように薬物汚染や犯罪多発には至っていないが、むしろ過疎化の進行が早く進む傾向にある。人口が減れば、政治に訴える力も小さくなるだろう。 だが、都市と地方の格差は経済だけでなく意識の面でも広がり、社会の分断を進める。これこそがラストベルトのもたらす最大の厄難だ。町に残る人々も、町に出た人々も、賑やかだった昔の思い出と故郷を喪失したルサンチマンをため続ける。 米国大統領選挙を通してラストベルトの存在を知った今こそ、自らの足元に膨れ上がっている森のラストベルトに気づいてほしい。 【悲惨だった朝鮮半島】戦後79年、知られざる歴史 南北で分けた終戦直後の在朝鮮日本人たちの運命 =前節==Wedge_Online 【Wedge REPORT】 2024年8月15日 / 吉永ケンジ( ジャーナリスト、セキュリティコンサルタント):防衛省などで30年以上にわたり、対スパイ活動や海外情報収集などHUMIT(人的情報活動)の最前線に従事した元インテリジェンスオフィサー。ある韓国関係の会合で日本の敗戦に話題が及んだとき、「満州に残された日本人の惨状は知っていますが、朝鮮半島で暮らしていた日本人はどのような運命に見舞われたのでしょうか」と質された。 この疑問は、多くの日本人に共通するものだろう。満州での惨事はさまざまな証言や資料があるが、36年間にわたり日本が支配した朝鮮半島で、日本人がどのような運命に見舞われたのかは情報が少ない。 そこで本稿では、韓国・ハンギョレ新聞の元東京特派員である吉倫亨氏が著した『1945年、26日間の独立 韓国建国に隠された左右対立悲史』( ハガツサブックス)と元中日新聞論説委員の城内康伸氏が著した『奪還 日本人難民6万人を救った男』(新潮社)の内容を中心に、朝鮮半島に残された日本人の運命を紐解いてみたい。独立運動家・呂運亨と決めた終戦後の方針 終戦時の朝鮮半島には、統治機構である朝鮮総督府の官吏や警察官、銀行やインフラなど民間企業の従業員、それらの家族など約70万人が暮らしており、これとは別に陸軍第17方面軍など軍人・軍属約23万人が駐屯していた。 このうち、約45万人の民間人が南朝鮮にいた。まずは、吉倫亨氏の著作『1945年、26日間の独立 韓国建国に隠された左右対立悲史』から当時の状況を辿っていきたい。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408150000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/16
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 不景気の憂さを踊って晴らそう!という趣旨で、この日から五日間日比谷公園で盆踊り(1932年)。この時流れた音楽がやがて全国津々浦々の盆踊りで流れる流行歌に。 ◆ ヒトラーもムッソリーニも既に死んでいるのに神州不滅を信じて日本列島での地上戦をもやり兼ねなかったのが、突然白旗を挙げたことで連合国の兵士も市民も戦争が終わった!と狂喜乱舞(1945年)。 ◆ 第二次世界大戦の勝利を享受した若者たちが、ニューヨーク州の広い野っ原にて3日連荘でロックを大音量で流して大騒ぎ(1969年=ウッドストック・フェスティバルが開幕)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月15日】日本でも広がる「森のラストベルト」日本とアメリカで起こる怨恨の実態、もう一つの分断=前節==Wedge_Online 【Wedge REPORT】 2024年8月13日 / 田中淳夫( ジャーナリスト):静岡大学農学部卒業。出版社、新聞社を経て、主に林業を中心に取材・執筆。 米国の大統領選挙を報じるニュースで、再びラストベルト(さびついた工業地帯)が話題に上っている。共和党副大統領候補に指名されたJ・D・バンス上院議員の育ったオハイオ州は、ラストベルトの一角だからだ。そして大統領選挙の勝敗を左右するのが、ラストベルト諸州の動向ということもある。 オハイオ州を含む米国中西部は、かつて自動車や製鉄など重厚長大な製造業地帯だった。しかし安価な労働力を求めてメキシコなどへ工場の移転が進み、失業者が溢れた。 長く製造業に従事していた労働者は金融やIT産業といった新産業への転職もままならず、酒や薬物に溺れ、貧困のループから抜け出せなくなる。地域の治安も悪化した。そうしたルサンチマン(怨恨)が、米国社会の分断を生み出したのだろう。もう一つのラストベルト このようなラストベルトが、北米西海岸にも広がっている。主にカリフォルニア州北部からオレゴン州、ワシントン州、そしてカナダのブリティッシュ・コロンビア州にかけての森林地帯だ。従来の林業や木材産業の衰退で、「森のラストベルト」と化している。 北米大陸に入植したヨーロッパ人は、広大な森を伐り開きながら白人の国を建設していった。その伐採の波は、19世紀には西海岸に達し、そこで「赤い金塊」と呼ばれるレッドウッド(セコイア)の森に出会う。直径10メートルを超えるレッドウッドを伐れば莫大な富が得られた。この〝ゴールドラッシュ〟は、大木を伐採する伐採者「ロガー」を多く生み出した。彼らにとって木を伐ることは森とともに生きる証であった。 だが無限にあると思われた「赤い金塊」も尽きる時代がやってくる。もはやレッドウッドの95%は失われ、伐採反対の声が強まった。 1990年代には原生林に棲むマダラフクロウを守れという合い言葉によって森林保護の訴えが米国全土に広まった。運動の主役には、都会からやってきた高学歴の白人が多数占める環境保護論者、そしてヒッピーなどのカウンターカルチャーの人々も多くいた。 彼らは原生自然を神聖視して「アース・ファースト!」を唱え、「地球の敵に妥協せず」を旗印にした。環境保護に賛同する都会の富裕層や政治家の支援を受けて運動は拡大した。その結果、原生林の多くが保護区となり従来の林業家は締め出される。 ロガーたちは、都会の涼しげなオフィスで働くことはできなかった。いや拒否した。その結果、酒や薬物に溺れて家庭を崩壊させ貧困に喘ぐ。そして都会のインテリを憎悪した。その姿は、工業地帯のラストベルトとそっくりだ。ロガーたちの〝復讐〟 森から追われた「森を愛する伐採者」たちにとっての〝復讐〟は、盗伐である。伐採が禁止された国立公園の森にこっそり潜入し大木を伐採する。そして幹にできた瘤(バール)だけを切り取っていく。バールには複雑で美しい木目があり、木工で珍重されて宝石のように高く売れるからだ。 北米全体の盗伐被害額は、年間10億ドルに達すると推定されたこともある。そこで取り締まるレンジャーが配置され、森の中にカメラやセンサーを設置し、闇夜の林道で張り込む。銃で狙われる不安を抱えつつ、盗伐者と対峙するのである。彼らも命懸けだ。 ところで西海岸の森林地帯の林業は衰退したのかというと、そうではない。むしろ新たな林業、新たな木材産業が勃興している。それはバイオマス発電燃料となる木質ペレットの生産だ。 石炭石油の代わりに木を燃やしても理論上は二酸化炭素(CO2)を排出したことにならないとされたからだ。つまりバイオマス発電所は脱炭素に貢献し、再生可能なエネルギー源だとされて、木質ペレットの需要が爆発的に拡大したのだ。 米国の私有林の多くは、21世紀の初頭にTIMO(林業投資経営組織)やT-REIT(林業不動産投資信託)と呼ばれる大手ファンドの所有になった。そこで働くのは地元のロガーたちではない。巨大な林業機械を操縦して森を皆伐する林業会社の従業員である。伐られた木は、遠くの町の製材所かチップにされて木質ペレット工場に運ばれていく。 この大規模な森林伐採行為は合法とされる。伐採跡地に植林をすれば森林面積は減ったことにならず、カーボンニュートラルになるから地球環境にも寄与すると認められる。ラストベルトの住人が行う盗伐のように1本2本とこっそり盗み伐るのは犯罪だが、山を丸ごと皆伐しても「アース・ファースト」な事業と見なされたのである。 ブリティッシュ・コロンビア州では、年間20万ヘクタールもの原生林を伐採して、木質ペレット生産に力を入れている。原料は間伐材や林地残材(根株や枝、梢など)のほか、製材後の端材や枯れた木だと工場主らは主張しているが、現実には原生林を伐採した木を丸ごとチップにする分も少なくないとされる。またペレット工場周辺では、騒音や粉塵、煤煙による健康被害を訴える住民が増えて訴訟沙汰も起こしている。 なお生産された木質ペレットは世界中に輸出されるが、日本もその一つだ。カナダからは生産量の半分を超える約158万トン、米国からは約126万トン(いずれも2023年)が日本に運ばれ、バイオマス発電所を稼働させている。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408140000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/15
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 前日起きた強盗殺人事件の容疑者として吉田石松を逮捕、以後50年にわたる日本岩窟王の幕が開ける(1913年)。 ◆ 米国の陰謀ご好意=ガリオア資金=によって、全国の学校で昼食にパンが食べられる様になる(1950年)。 ◆ ポーランドはグダニスクの造船所で俺達は政府の言いなりにはならねぇ!と労働者が連帯(1980年)、彼らの要求は9年後に現実のものとなったが造船所自体は(皮肉も彼らの要求のお陰で)16年後に店仕舞いする破目に。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月14日】【第4回】「資本主義」は社会の発展に不可欠な必要悪? =後節=仮面ライダー と対峙するショッカー戦闘員が妙に貧弱に見えるワケ=Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】2024年7月29日 / でめぐる世の中の主義・思想』(さくら剛)より / さくら剛( 作家) ショッカー戦闘員が「打倒・仮面ライダー」を果たすには? 資本主義経済の下では、誰もが自由に商売をする権利があります。集団の一員として働き続ける義務はなく、誰でもいつでも自由に独立していいんです。そして独立して仕事をしている人は、自分の貢献はプラスにせよマイナスにせよしっかり報酬に反映されます。自分のパフォーマンスがそのまま組織の成果です。他者の関わりも自由に制御できます。でも自分がやらなきゃ誰もやらないので「誰かがやるだろう」の発想は出て来ません。 そのような環境であれば、社会的手抜きは発生しないんです。自分が唯一無二のポジションに就いて主体的に活動する場においては、全力を出そうと思ったら本当に100%の全力が出せるんです。 その点では、私は自分が「フリーランスの作家」という独立したポジションで本当に良かったと思っています。なにしろ社会的手抜きが発生せず、自分の全力を100%発揮できる仕事ですからね。 えっ? それにしては本がたいして面白くないって……? うるせえなっこれが俺の100%じゃっ!!! 自分の力を1%も余すことなく発揮した結果がこれじゃ!!! 他の作家とグループで一緒に原稿書いたらもっとつまらなくなるわっ(涙)!!! まあまあ、落ち着いて。はい落ち着きます。ううっ……(泣)。 もちろん、資本主義の社会でも誰もが独立するわけではない……というか割合としては独立しない人の方が多いわけですが、資本主義ならば、組織のあり方もそれぞれの組織が自由に決めていいんです。社員に揃って同じ仕事をさせる義務もなければ給料を揃える義務もない。社会主義のショッカー集団開発公社では戦闘員を全員まとめてヒーローにぶつけるだけですが、資本主義のショッカー株式会社では、各道路や建物ごとに戦闘員を1人ずつ配置し、各々に自由に攻撃方法を考案させ、ライダーを倒したり腕をもぎ取ったりすればしっかり成果に応じた報酬を与える、というような方針を取ることができます。 各自が「俺こそがライダーを倒してやるぜ!」という向上心を持てば、創意ある戦闘員は空前絶後のすごい武器や超絶怒濤のやばい罠を発明して(詳細は不明)、悪の組織界にイノベーションをもたらすこともありそうです。そのように自由を尊重するショッカー株式会社の下では、戦闘員はまるで一人一人が単独の怪人になったかのように、100%もしくはそれ以上の頼もしい力を発揮してくれることでしょう。 この戦闘員の力が現実世界での「国民の労働への意欲や生産性」だと考えれば、資本主義が経済面においてどれだけ強い制度かということがイメージしていただけるのではないでしょうか?人はそれを見せてもらうまで、『自分が何を欲しいのか』がわからない 中国もかつては典型的な社会主義国で、例えば農業は集団農場において「全員が公務員」という形で運営され、その結果、深刻な食糧不足が起きるレベルにまで生産性が下がってしまいました。しかし慌てた政府が「各自で自由に農作物を作っていいし自由に売っていいよ」という資本主義に近いルールを設定したところ、食糧事情は一気に解消しました。そして他の産業も同様に自由化したことで中国の経済は凄まじい勢いで上向き、あっという間に世界の経済大国にまで成長を遂げたのです。10億人を超える国民一人一人が下級戦闘員から正規の怪人クラスにまで戦闘力を上げたのだから、そりゃあ世界を支配できそうなほどの国力もつくというものです。 なお、ショッカー株式会社の戦闘員が空前絶後の武器を開発してイノベーションを起こしたように(私が勝手に妄想しただけだけど)、資本主義の下では、「今までになかったようなまったく新しい物や仕組みが生まれ、社会が進歩する」という現象も発生しやすいと言えます。例えばデジカメとかスマホとかVRとか、SNSとか動画配信サブスクとかクラウドファンディングとか……。 社会主義では国全体の生産計画をごく限られたトップのエリートたちが立てるわけですが、その時には、「この国に足りていない食べ物はなにか? 足りない工業製品はなにか?」という考え方になります。 するとどうしても、「計画者が知っている物」しか作れなくなるんです。なにしろ国の経済を背負い大量の労働者を動かすわけですから、変な冒険はできません。「珍しい食材を買って来てインスピレーションで料理を作る」という、まれに革命的なメニューも生まれるが9割9分は失敗する冒険は、一人暮らしならできますが栄養士さんが給食のメニューを決める時にはできないんです。たくさんの人に影響することですし、失敗は自分の首を飛ばしかねないわけですから。慎重になるのが当然です。 しかしそれだと、新しいものは生まれないのですよ。 「自動車王」と呼ばれたヘンリー・フォードの言葉に、「もし『何が欲しいか』を顧客に尋ねていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えただろう」というものがあります。また、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは、「多くの場合、人はそれを見せてもらうまで、『自分が何を欲しいのか』がわからないものだ」と言いました。 iPodやiPhone、そしてフォードの時代の自動車など、「事前には誰も欲しいと思わないけど、それが登場したらみんな欲しがるかもしれない新しいもの」は、社会主義的な慎重な事業計画では生まれられないんです。エリートは失敗が許されないんですから。資本主義の、なんでも自由にやっていいし何回でも再チャレンジが可能な制度の中でなければ、革新的な製品や仕組みは登場しないんです。 もちろん、資本主義は資本主義で、自由に無謀運転をする起業家のPDCA事故に巻き込まれて血みどろになる犠牲者が続出するという欠点もあるわけですが……。 結局、国および組織の運営において、自由と平等どちらを優先すべきかというのはなかなか結論を出しづらい課題です。しかし幸い、我々の住む日本は自由なチャレンジが許される資本主義社会です。自由と平等、両方のメリットが最大限発揮されるような、革新的な制度の開発にみなさんも挑戦されてみてはいかがでしょうか? ・・・・・・・・完・・・・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408130000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/14
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ リヒャルト・ワーグナーが自分でおっ建てた豪華な劇場でリサイタルを開催(1876年=第1回バイロイト音楽祭開幕)、だが派手にやった割に大赤字となりワーグナー自身も精神的なダメージを被る破目に。 ◆ 東ドイツが西側に無断で大規模土木工事に着工、手始めに予定地を有刺鉄線で封鎖する(1961年=ベルリンの壁の建設を開始)。 ◆ 日の丸と君が代が正式に日本の国旗と国歌になる(1999年)。強制はしないという建前だが、実際のところはお察し下さい。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月13日】【第4回】「資本主義」は社会の発展に不可欠な必要悪? =中節=仮面ライダー と対峙するショッカー戦闘員が妙に貧弱に見えるワケ=Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】2024年7月29日 / でめぐる世の中の主義・思想』(さくら剛)より / さくら剛( 作家) そんなわけで、資本主義を悪だと断定した社会主義が失敗することによって逆に資本主義の良い部分があらためて浮き彫りになる、というなんだかどこかの国のいつかの政権交代を思い出させるような皮肉な展開になったのですが、では、「資本主義の良い部分とはなにか?」について、もう少し見ていきたいと思います。 今さらですが、ざっと説明をしますと「誰でも土地や工場や機械や人材などの生産手段(資本)を持ち、それを使って商売をすることが許されている制度」を資本主義と言います。要するに「自由にお金儲けしていい」のが資本主義。反対にそれが許されずすべて国に管理されるのが社会主義。 自由にみんなが商売をすることでどんな良いことがあるかというと、なんと言っても「一人一人のパフォーマンスが向上する」のです。その理由は「競争して切磋琢磨するから」でもあるし、もうひとつ似ているようで新しい視点を出すと、「手を抜く要因が排除される」からでもあります。 資本主義は自由なので「個人個人で独立して勝手に頑張れる」わけですが、実はこれがすごく大事なんです。なぜならば、人間というのはなにかを「みんなと一緒にやる」と、必ず手を抜くようにできているんです。無意識にパフォーマンスが6割も低下する「社会的手抜き」 「ビブラタネの拍手実験」というものがあります。アメリカの心理学者ビブ・ラタネさんが行った実験です。 ビブさんは、大学生の被験者に「全力で拍手をしてください」と依頼し、その被験者が1人でいる時と、2人~6人の集団の一員である時において、「全力」の程度がどれくらい変わるかを計測しました。厳密には、被験者は常に1人でいるのですが、目隠しとヘッドホンをした上で「今あなたの周りには〇名の人がいます」と伝え、「自分は〇人の中の1人だ」と被験者に思い込ませて1人で拍手をさせたのです。そうして、その拍手の音の大きさを測りました。 すると、被験者が「自分は○人の中の1人だ」と思っているその○の数が増えるごとに拍手の音は弱まり、「6人の中の1人だ」と思っている時には、最初の4割ほどにまで音が小さくなってしまったのです。自分1人だけでやっている時に出せる力を100%とすると、同じことをする仲間の数に反比例して個人の力は減り、6人では半分にも満たない力しか出なくなってしまいました。 なお同様の実験にリンゲルマンさんが行った「リンゲルマンの綱引き実験」というものもあり、綱引きで発揮される一人一人の力も、チームの人数が増えるごとに低下してしまうことがわかっています。 ポイントは、「本人は毎回100%の力でやっているつもりなのに、『自分は集団の中にいる』と感じると無意識のうちに手抜きをしてしまう」という点です。その人の「本気の全力」が、「集団に属している」という環境があるだけで(環境がなくとも本人がそう思い込んでいるだけで)、例えば6人で同じことをすると4割のパフォーマンスにまで低下してしまうのです。 ということは……、例えばおそ松くんの親御さんが息子に「草むしりをしなさい」と一斉に命令すると、6つ子なのに実質2.4つ子分の仕事量しかこなせないということになりそうです。あるいは黒澤映画随一の名作「七人の侍」でも、村のために尽くした7人は共同で作業をしたせいで「実質三人弱の侍」程度の働きしかしていなかった可能性があります(可能性ね)。七福神も実質三福神くらいしか福を呼ぶ効果がないのかも……(涙)。 このように、「集団の中にいると無意識に自分の力をセーブしてしまう現象」を、社会的手抜きと呼びます。「集団の中にいると無意識に自分の力をセーブしてしまう現象」を、社会的手抜きと呼びます。ポイントは、「本人は毎回100%の力でやっているつもりなのに、『自分は集団の中にいる』と感じると無意識のうちに手抜きをしてしまう」という点でした。その人の「本気の全力」が、「集団に属している」という環境があるだけで(環境がなくとも本人がそう思い込んでいるだけで)、パフォーマンスにまで低下してしまうのです。 なぜ社会的手抜きが発生するか? というと、1.自分1人だけが良いパフォーマンスを見せても全体の成果に大きく影響するわけではない 2.よって、集団として評価される場では自分だけ頑張っても貢献に見合った報酬が期待できない 3.「他者の存在を意識する」という心の動きが集中力、没頭力を鈍らせる4.「自分がやらなくてもきっと誰かがやるだろう」という思いにより個々の責任感が薄れる(この部分は特に「傍観者効果」とも呼ばれます) などの要因が挙げられます。 女性はあまりピンと来ないかもしれませんが、仮面ライダーなんかを見ていると、ライダーが怪人と戦う前に前座として下級戦闘員がワラワラと沸いて来ますよね。正規の怪人に先んじて大量のショッカー戦闘員が登場し、あっという間になぎ倒されて退場して行きます。 あの集団が妙に貧弱なのは、常に数十人単位で行動するため「自分だけ頑張ったところで全体の力を大きく上げられるわけではない」「よって自分だけ良いパフォーマンスを見せても見返りは少なそうだ」「戦闘員が多すぎて邪魔でうまく動けない」「自分がやらなくても誰かがライダーを倒すだろう」などの心理が、無意識のうちに働くからではないでしょうか。悪の組織に所属するくらいだから本来一人一人はそこそこ腕に自信のあるワルなのでしょうが、そのように激しい社会的手抜きが発生する結果、集団戦闘員となった場合にはライダーのパンチ1発でやられるレベルにまで弱体化してしまっているのでしょう。このような事態が、やはり「常に集団の一員として働く」という社会主義体制下でも起きていると想定されるのですが、これが、資本主義では発生しにくいのです。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408120000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/13
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ サルの言いつけで三河の狸親父が関東地方全域の支配者に(1590年)。そして、時は流れ、のび太行きつけの三河屋でコカ・コーラが1本しか売れず、その王冠が一時はウン千万円の値がつく(1975年)。 ◆ キツネ目の男がグリコ・森永事件の事件終息を宣言(1985年)。ちなみに、この事件に巻き込まれていたハウス食品の社長は事件終息を先代である父の墓前に報告しに行く途中、下の日航機事故=御巣鷹の尾根=で死亡。運が悪すぎる… ◆ 四万十川の水まで温まりアユも水煮になり兼ねないくらいの猛暑で、真夏の暑さにしても限度があるだろ!って誰もが思った日(2013年=日本国内観測史上最高の41.0度)。…今年を経験する以前のお話【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月12日】【第3回】最大多数の最大幸福を目指す「功利主義」…… =後節=“最大多数”に人間以外の生き物は含めるべき?=Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】2024年7月29日 / でめぐる世の中の主義・思想』(さくら剛)より / さくら剛( 作家) みなさん、去年1年間で、鳥を何羽食べましたか? 魚を何匹食べましたか? 農林水産省によると、日本人は1人あたり年間12・6㎏の鶏肉を消費しているそうです。1羽の鶏から取れる肉が1200g程度だそうなので、我々は平均して1年に10羽の鶏を食べていることになります。10年なら100羽です。しらす丼なら1食でイワシの稚魚の命を1000ほど奪うことになります。 つまり、人間以外も多数に含めるのならば、ヴィーガニズム(完全菜食主義)の実践者でもない限り我々は功利主義に逆行する行動を取っていることになります。むしろ、人間を1人殺せば何百という鶏、何千という魚の命が失われずに済むわけですから、殺人こそが最大多数の最大幸福を生む行為ということになります。 生物に入れていいのか評価は割れると思いますが、ゾンビもそうです。私は過去にゾンビが哲学する本(なんだそれ)を書いたことがあり、その準備としてゾンビ映画を見るたび功利主義について考えさせられていました。 ゾンビ映画を見ていると、人間とゾンビでは、圧倒的にゾンビの方が数が多いですよね? 少数の生き残りの人間が大量のゾンビに囲まれるというのがゾンビ映画のセオリーです。しかも物語が進むにつれ人間の数は減りゾンビが増えます。 ゾンビの映画やドラマを鑑賞する時、我々は恐ろしいゾンビから人間たちがいかに逃れられるかをハラハラしながら見守るわけですが、功利主義の観点からすると、少数の人間はさっさとゾンビに食われるべきだということになります。5人や10人の人間が死のうと、多数のゾンビがご馳走にありつける方が総合的な幸福度は大きくなるわけですから。それこそが最大多数の最大幸福であるし、現に我々人間が牛や豚に対して行っていることでもあります。 功利主義の採用にあたっては、適用範囲や適用場面について、十分に検討する必要がありそうですね。 == 【第4回】「資本主義」は社会の発展に不可欠な必要悪? 仮面ライダー と対峙するショッカー戦闘員が妙に貧弱に見えるワケ(前編) == 本来、社会主義は「資本主義の悪の部分を排除する」ことを主目的に考案された仕組みでした。 マルクスや、あるいは19世紀の労働者たちの頭の中では、資本家というのは顔面にペイントして竹刀で労働者をビシバシしごくような、さながら悪役レスラーのような恐ろしい存在だったのです。 その極悪な資本家軍団を追放し、平和な環境を構築するため、いくつかの国では労働者が革命を起こし、社会主義経済が導入されることになりました。 ところが……、実際に社会主義を運用してみると、実は資本主義こそが、社会主義の欠点を先回りして補っているシステムだったということがわかったのです。 「極悪人は排除だ!」ということで資本主義(および資本家)を追放してみたものの、皮肉にも新しく採用した社会主義が軒並みうまくいかないという結末により、「実は極悪な資本主義や資本家こそが、社会を大きく発展させる貢献者だったのだ」ということに世界は気付くことになったのです。 まさしく、かつて一世を風靡した女子プロレス界の極悪同盟と同じではないですか。 極悪同盟は言わば「女子プロレス界の反社」とも呼べる軍団であり、構成員のダンプ松本さんやブル中野さんは、ライバルであるクラッシュギャルズの髪の毛をバリカンで刈ったり鎖で首を絞めたりフォークやハサミで刺して血まみれにしたりと、リング上で悪の限りを尽くしていました。 子供の頃の私は、テレビ中継でその残虐行為を見るたび「なんでこんな悪い奴らを追い出さないんだ! こんな悪党はとっとと警察に突き出せ‼」と憤っていました。同じ感想を持った人はたくさんいたようで、当時ダンプさんは道を歩いているだけで石を投げられたり、車を傷つけられたり家の窓を割られたりと、散々な目に遭ったそうです。 しかし、今ではよくわかります。あの頃、女子プロレスに日本中が熱狂したのは、あの悪の(悪を演じていた)レスラーたちがいたからなんですね。正義のクラッシュギャルズの人気が断トツでしたが、クラッシュの人気は極悪同盟との抗争なくしてはあり得ず、極悪同盟がいなければクラッシュの人気どころか女子プロレス界の隆盛もなかったはずです。プロレス界全体が盛り上がり莫大な経済効果が生まれたのは、明らかに極悪同盟の功績なんです。 当時の私が仮になにかの間違いでちびっ子女子プロレス社長となり、「クラッシュギャルズを虐める悪者は許せん!」と極悪同盟を追放、リング上に平和な環境を構築してしまっていたら、女子プロレスの人気は一気に冷めてしまったに違いありません。そしてチケットも売れず業界全体が大不況となったところで、「ああ、極悪同盟こそがプロレス界を支えていた、必要悪だったのだな……」と気付き、大変な後悔をしたことでしょう。「資本主義」の排除による大きな代償 社会主義を採用し、そして貧乏になっていった国々は、まさにそのような流れ(ちびっ子社長の妄想経営のような愚かな流れ)を辿ったのです。 マルクスやレーニンなどの社会主義者たちは、資本主義あるいは資本家を「排除されるべき悪」と断定していたわけですが、実はそれらは社会の発展のために不可欠な必要悪だったんです。 多くの社会主義国はそれに気付き、結局資本主義へと回帰することになりました。でもその頃にはもう他の国と経済的に埋められない差がついていたり、あるいは国がバラバラになってしまったりと、大きな代償を払うことになったのです。・・・・・・・・明日に続く・・・・・○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408110000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/12
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ ベルリンオリンピックで試合を観戦していた一個人の前畑ガンバレが、公共の電波に乗るアクシデント(1936年)。いや、作家マーガレット・ミッチェル、風と共に去る(1949年)。…ともにフェィクだね。 ◆ ロナルド・レーガンがラジオ演説前の予習で「今から5分後にソ連攻撃を始める」と口走って、ボケているんじゃないか?と全世界から訝しがられる(1984年)。 ◆ 初の4日間開催となったコミックマーケット3日目で待機列が実に3時間以上炎天下にさらされて、熱中症で危篤状態になる人も。これも全部来年の東京オリンピックのせいだ(2019年)。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月11日】【第3回】最大多数の最大幸福を目指す「功利主義」…… =中節=“最大多数”に人間以外の生き物は含めるべき?=Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】2024年7月29日 / でめぐる世の中の主義・思想』(さくら剛)より / さくら剛( 作家) 快の合計点が最も高くなるように行動する 快楽計算では、食べ物でも娯楽でも、ジャンルが異なる快も同じ基準・単位で計算します。「人の点数」ですら、計算基準は同じです。 じゃあ今度は、私の彼女の点数も出してみましょうか。私の彼女はめっちゃかわいいので強度は10(エッヘン!)、お店に通い続ける限りは会えるので持続性は9、ただお店を辞めちゃう可能性はあるので確実性は5、歌舞伎町までは電車で2時間かかるので遠近性は3、彼女を訪ねればお酒も飲めるので多産性は6、ただしセット料金に指名料にプレゼント代にと高額の出費がデメリットなので純粋性は2、私以外にもたくさんのお客さんを癒してあげているようなので適用範囲は10。合計は、45点。さすが、スマイルバーガーには楽勝だぜ‼ ………………。 え、なんですか? はい。そうですよ。仰る通り、お店の女の子を彼女だと思い込んでいるだけですよ。はいはいそうですね、別にいいでしょ妄想で恋愛するくらいっ‼ そういうところでしょ歌舞伎町のお店っていうのは‼ お金払ってるんだから夢くらい見させてよ‼ 新システムのボトルサブスクも申し込んで売り上げに貢献してるんだからなっ(涙)!!! ちなみに私自身の人としての点数は合計10点です(遠近性のみ10、他は0)。 ……まあ、倫理が崩壊したおじさん(私)の話はさて置いて、この快楽計算を使い、みんなの快の合計点がもっとも高くなるように行動しようというのが、功利主義、「最大多数の最大幸福」の考え方です。休日に「1日中家でゴロゴロして英気を養う」のがいいのか、「午前は掃除をして午後はジムに行く」のがいいのか「日帰りで鎌倉観光に出かける」のがいいのか、それぞれ点数をつけてみて最高値のプランを選ぶ。これが功利主義です。 人の幸福すなわち「快」を、「強度(どれだけ強いか)」「持続性(どれだけ続くか)」「確実性(確実に手に入るか)」「遠近性(すぐに手に入るか)」「多産性(他の快も生み出すか)」「純粋性(純粋な快なのか、不快も含まれているのか)」「適用範囲(どれだけ広く行き渡るか)」の7つの項目で採点して数値で表す快楽計算。これを使い、みんなの快の合計点がもっとも高くなるように行動しようというのが、功利主義、「最大多数の最大幸福」の考え方です。休日に「1日中家でゴロゴロして英気を養う」のがいいのか、「午前は掃除をして午後はジムに行く」のがいいのか「日帰りで鎌倉観光に出かける」のがいいのか、それぞれ点数をつけてみて最高値のプランを選ぶ。これが功利主義です。 もっとも、ケンブリッジ大学の研究によると、人間は1日のうちに小さなものから大きなものまでトータルで35000回の選択をしているそうです。その35000回すべてで各選択肢の「強度」「持続性」「確実性」「遠近性」(以下略)の7つの項目を計算し最適な選択をする、という完璧功利主義を実践していたら、1日分の選択が終わる頃には世間では20年くらい経っていた、なんてことにもなりかねないので(4日分の計算を終える頃に人生も終わります)、あくまで快楽計算は要所に絞って発動させることが大事です。 功利主義は個人にとっても有用ですが、集団の方向性を決定する時にもっとも効果を発揮する思想であるとも言えます。 例えば、飛行機って、時々落ちますよね? 世界では過去に飛行機が一度も墜落しなかった年はないし、おそらく今後も何十年、もしかしたら何百年と、飛行機が運用され続ける限り毎年どこかで飛行機は落ち、一定数の人が亡くなることでしょう。 でも、飛行機は廃止されません。もし今年いっぱいで飛行機を廃止すれば、来年飛行機事故で死ぬはずの何百人もの命が確実に助かるとわかっているのに廃止されません。それは、「来年飛行機を使って無事に移動できる人たちが飛行機を使ったことで得られる快の総合計値」が、「来年飛行機事故で死ぬであろう人たちやその遺族の苦しみの不快の総合計値」を上回っているからです。 ゴミ処分場や基地や原発などが、いくら近隣住民が反対しようと補償や強制執行を経て結局は作られるのも、政治というものが功利主義的な考え方で運営されているからです。 「最大多数の最大幸福」の適用範囲 さて、この功利主義にはひとつ興味深い論点があります。それが、「最大多数の最大幸福」の「多数」に、人間以外の生き物も含めるべきかという点です。動物や魚の幸福も幸福に数えるかということですね。 果たして動物の幸福も、人と同じ基準で計算するべきなのか? ベンサムは「人間以外の幸福も含めるべき」だと考えましたが、一方で、時代は違いますがアリストテレスやヘーゲルなどの哲学者は、動物には人格がないため人間と並べるべきではないと主張しました。 これは非常に難しい問題です。ペットを飼っている人にとっては、犬や猫は当たり前に家族の一員、その幸福を願わないなんてことはあり得ないはずです。動物だって「多数」の一員として、幸福の計算に入れてあげるべきと考えるでしょう。 しかし、仮に動物もすべて数に入れた上で功利主義を採用すると、我々は肉も魚も食べられなくなります。 みなさん、去年1年間で、鳥を何羽食べましたか? 魚を何匹食べましたか? 農林水産省によると、日本人は1人あたり年間12・6㎏の鶏肉を消費しているそうです。1羽の鶏から取れる肉が1200g程度だそうなので、我々は平均して1年に10羽の鶏を食べていることになります。10年なら100羽です。しらす丼なら1食でイワシの稚魚の命を1000ほど奪うことになります。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408100000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/11
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳★◆ 最初の神からの啓示を与える大天使にして魔界天使ジブリールがムハンマドの前に現れ、目前にしたムハンマドがハァハァー (610年)。 ◆ 進水したばかりのスウェーデン海軍の戦列艦ヴァーサが海の底へ出航(1628年)し、230年の時を経て帰還を果たす。&so、16世紀に冒険に出たマゼランがようやく金星に到着(1990年)。 ◆ 国際宇宙ステーションでロシアの宇宙飛行士が結婚(2003年)、花嫁は宇宙へ行けなかったため衛星通信を通じて愛を誓った。【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月10日】【第3回】最大多数の最大幸福を目指す「功利主義」…… =前節=“最大多数”に人間以外の生き物は含めるべき?=Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】2024年7月29日 / でめぐる世の中の主義・思想』(さくら剛)より / さくら剛( 作家) 価値観の異なる相手とぶつかるのではなく、「みんなちがって、みんないいよね」とお互いを尊重する相対主義。社会に平和と自由をもたらす、素晴らしい思想だと思いませんか? と、思いきや。 古代ギリシアで相対主義がもてはやされた結果、困ったことが起きました。 なんと、人々の、倫理が崩壊してしまったのです。 相対主義は、ちょっと自由すぎました。あれもいいよねこれもいいよねと、どんな価値観でも肯定しようとすると、「俺は定時前でも帰りたい時間に勝手に帰るぞ‼」という、倫理に反した早退主義すら認めなければいけないことになります(そんな主義はない)。 現代の社会情勢を見るとわかりやすいかもしれません。 21世紀もまた「みんなちがって、みんないい」という言葉がCMで流れる時代ですから、古代ギリシアに続く相対主義の隆盛期と言えるでしょう。しかし、「すべては人それぞれなのだ」とあらゆる価値観を認めることによって、「線路に入って記念撮影してもいいよね」「人の傘を持って行ってもいいよね」「キャンプ場にゴミを置いて帰ってもいいよね」「我が子を小学校にも通わせずクラウドファンディングで資金を集めてアンチを罵りながら配信旅行をしてもいいよね」と、倫理的に問題がある行動を取る人間が続出してしまっています。※架空の例であり、実在の人物や団体等とは一切関係ありません もちろん、子供に義務教育も受けさせずにス〇ディ号で日本一周みたいな(※実在の人物や団体等とは一切関係ありません)、そういう行為まで世間の人たちが「みんなちがってみんないいよね」と認めているわけではないでしょうが、しかし「多様性を認めよう!」という現代社会の風潮が、「小学校にも行かず『少年革〇家』を名乗ってYouTuberになってもまあ許されるだろう」と彼らに思わせてしまっているという部分はあるはずです。※実在の人物や団体等とは一切関係ありませんと自信を持って言い切れない今日この頃です 結局、あらゆる価値観を認めようというのが相対主義の主旨なので、主旨に厳密にこだわれば 「倫理違反や悪の行為も認めるのが相対主義」となってしまうのです。 ある人の幸福は他の人の幸福とぶつかるという中で、みんなが好き好きに動いたら社会の秩序は保てません。その点で相対主義は大きな欠点を持つことになります。 では、このような倫理の崩壊を生まずに済む、他の思想はあるのでしょうか? そこで紹介したいのが、功利主義です。 功利主義は、18世紀にイギリスの哲学者ジェレミー・ベンサムが体系化した思想です。概念自体はもっと古くからありましたが、それをかっちり形にしたのがベンサムです。 功利主義を象徴するフレーズが、「最大多数の最大幸福」です。これは、社会の幸福の合計値がもっとも高くなるように、法や政治や人々の行動の指針を決めようという考え方です。テレビゲームの中では当たり前に行われている「快楽計算」 ベンサムが画期的だったのは、人の幸福すなわち「快」を、「快楽計算」という数学的な方法で数値化したことです。 幸せや人の感情のような目に見えないものを数値化することは、18世紀には突飛なことでも、現代の人々にはすんなり受け入れられることのような気もします。おそらく、テレビゲームの中などでは当たり前に行われていることではないでしょうか? 私自身は残念ながら、ゲームには疎かったりします。日々英会話やパーティに忙しい私は、ゲームにうつつをぬかす時間なんてないんです。だから知識もまったくありません。ゲームより現実の仲間とのかけがえのない時間を大切にしたいタイプの人間ですから私は。 ただ想像で言わせてもらうと、例えば「龍が如く」の食事アイテムはスマイルバーガーが体力30回復で赤牛丸の牛丼だと45回復だとか、「ときめきメモリアル4」で語堂つぐみちゃんを中央公園に誘うと親密度が20上がる一方でエリサ・D・鳴瀬をボウリング場に誘うと15下がるとか、「信長の野望 革新」で家臣へ褒美として与えた時に上昇する忠誠度は九十九髪茄子(つくもかみなす)の場合55で曜変稲葉天目(ようへんいなばてんもく)では42だとか、そういう現実世界では難しい「人の状態や感情を数値化する」ということが、おそらくゲーム界隈では行われているのではないでしょうか? 私はゲームに疎いのでわからないですが。まったくの想像で例えを書いてみました。 ベンサムがやったのも、こういうことなんです。スマイルバーガーを食べることの幸福度は〇ポイントで、語堂つぐみちゃんに告白される幸福度は〇ポイントで九十九髪茄子(茶碗)を購入すると〇ポイント、というように「幸福」「快」を数字で表すことを彼は試みたのです。 もっとも、食べ物の種類だけでもこの世に何万種類とあるわけですからベンサムがそのすべてを採点したというわけではなく、彼がやったのは「採点の基準」を作ったことです。 快楽計算では、幸福・快を「強度(どれだけ強いか)」「持続性(どれだけ続くか)」「確実性(確実に手に入るか)」「遠近性(すぐに手に入るか)」「多産性(他の快も生み出すか)」「純粋性(純粋な快なのか、不快も含まれているのか)」「適用範囲(どれだけ広く行き渡るか)」の7つの項目で採点し、合計点を算出します。例えばスマイルバーガーはかなり美味しいので強度8、でも食べたらなくなるので持続性は1、お金を払えば手に入れられるので確実性は9ですぐ手に入るので遠近性も9、ひとつ買うとおまけで呪術廻戦グッズがもらえるので多産性は7、ただし高カロリーというデメリットがあるので純粋性は3、私以外への広がりは特にないので適用範囲は1。ということで、スマイルバーガーの総合快楽度は、38!というように評価を出します。 ・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ○◎ ○◎ ◎ ◎ ◎ ◎○ ◎○ ◎○ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------前日記載への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202408090000】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/08/10
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