2016/08/06
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【虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 08月06日 】


戦没者遺族に「手を出した」トランプは、アメリカ政治の崩壊を招く
=NewsWeek、2016年8月2日(火)、マシュー・クーパー


  現代において、大統領候補あるいは現職の大統領が一般市民を侮辱することはまずありえない。イラク戦争で息子を亡くした遺族に対して、ドナルド・トランプが不適切で自己破壊的な侮辱を向けたことが極めて異様に見える理由のひとつはそこにある。

 パキスタン系アメリカ人でイスラム教徒の弁護士キズル・カーンは7月28日、傍らに妻ガザーラをともなって、フィラデルフィアで開かれた民主党全国大会に出席し、トランプは憲法を読んだことがあるのだろうかと問いかけた。それ以来、トランプが掘る墓穴は深まる一方だ。

【 参考記事 】 戦死したイスラム系米兵の両親が、トランプに突きつけた「アメリカの本質」 : http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/post-5575.php

 カーンは、アメリカ軍の一員としてイラクに赴任していた息子フマユンを2004年に亡くした。トランプはそんなカーンを非難し、カーンには憲法を めぐって自分を批判する権利はないと述べた。だが合衆国憲法では、言論の自由が保証されている。

  はからずも、憲法を知らないことを露呈してしまったのだ。

  国のために息子を失ったカーン夫妻の犠牲に対し、トランプも不動産王になる過程で多くの犠牲を支払った、と反論したが、「それは犠牲ではなく成功だ。そん な区別もつかないのか」と、出演していたテレビ番組のホストに斬り込まれる始末。

 またトランプは、カーンの妻は話すことを許されていないのではないか、とも述べた。これは、イスラム教徒のカーン夫妻に対する明らかな侮辱だ。


 それ以来、トランプを公然と非難する人のなかに共和党の政治家たちも加わるようになった。その筆頭が、共和党の元大統領候補でベトナム戦争捕虜に なった経験を持つジョン・マケイン上院議員だ(だが、カーンに対する一連の発言を受けて、大統領候補としてのトランプ支持を撤回した人は1人もいない。そ れはマケインも同じだ)。

【 参考記事 】 この週末にトランプ陣営が抱え込んだ5つのトラブル : http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/08/post-854_1.php

 今回のトランプのように一般市民を侮辱した例は他にほとんど思い当たらない。2005年に、カーン夫妻と同じように息子をイラク戦争で亡くした母 親シンディ・シーハンが、当時のジョージ・W・ブッシュ大統領の私邸前で反戦運動を行ったことがある。ブッシュは、彼女の悲しみに強い同情を示しながら も、自身の戦時政策を固持し、確固たる態度で反戦をはねのけた。

 だがその一方で、アメリカ政治の規範内に留まることには心を砕いた。「シーハン夫人には同情する......彼女には、自身の信念を発言するあらゆる権利がある。それがアメリカだ。彼女には自身の見解をもつ権利がある」
 大統領や大統領候補というものは通常、一般市民を批判しないものだ。一般市民には自分の意見を言う権利がある、というより意見を言う権利しかない。それに対して権力側がムキになって反論するのは何ともみっともない。

【 参考記事 】 ヒラリー勝利のキーマンになるのは誰だ : http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/07/post-5567.php


ジェーン・フォンダは批判していい
 例外はある。1972年に女優のジェーン・フォンダが北ベトナムを訪問し、アメリカの戦闘機に狙いを定める対空火器によじ登るという悪名高い行動 に出た時に、リチャード・ニクソンは非難した。しかし彼女は一般人ではなく、高く評価される女優だった。

  そもそも彼女がハノイの共産主義政府から招待され たのも、彼女が有名人で、実にアメリカ的な一族の出身で宣伝効果があったからにほかならない。

 その代わり、富豪や実力者に対する攻撃はためらわない。たとえばセオドア・ルーズベルトは、スタンダード・オイルの取締役会を「アメリカ最大の犯罪集団」と呼んだし、バラク・オバマはコーク兄弟や大統領選出馬前の富豪としてのドナルド・トランプを非難してきた。

 ジャーナリストも批判する。1994年にはビル・クリントンが、保守派キャスターのラッシュ・リンボーについて、「1日3時間、言いたい放題」で、大統領の自分よりも大きな拡声器を手にしていると批判した。

 また、1950年にハリー・トルーマンがワシントン・ポスト紙の評論家ポール・ヒュームを非難する手紙を書いたのは有名だ。トルーマンの娘のピア ノ演奏を酷評したヒュームに宛てた手紙の中で、トルーマンは次のように書いている。「いつかあなたとお会いしたい。そのときには、あなたは新しい鼻が必要 になるだろう。おそらく股間サポーターものだ!」


 一般市民の言うことには耳を傾ける一方で、富豪や権力者やジャーナリストとは正面切って論争する。それがアメリカ大統領、あるいは大統領候補に常に期待されてきた姿だ。

 だが、トランプが一般市民、それも戦没者遺族にイスラム教という無関係のアングルから反論しようと決め、侮辱したことで、この出来事は途方もなく大きな問題になってしまった。ドナルド・トランプがもし大統領になったら、これまでの大統領像も変わるだろう。

共和党議員がヒラリー支持の反旗、トランプの米兵遺族中傷で
=REUTERS、2016年8月3日(火)、
: http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/post-5590.php
オバマ大統領、トランプ氏は大統領に「不適格
=CNN_News、2016年8月3日(水)、
: http://www.cnn.co.jp/usa/35086897.html?tag=top;mainStory


古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2016/08/06 05:48:43 AM
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