2017/01/27
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トランプ氏の貿易政策:「力を通じた平和」
=The Wall Street Journal_By GREG IP、2017 年 1 月 24 日――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター : 

 恐らく、ドナルド・トランプ大統領の経済政策について回る最大の疑問は恐らく、貿易に関する選挙戦での好戦的なレトリックと今後の行動が言行一致となるかどうかだ。 20日の演説では、それが示唆された。 同氏は「何十年もの間、われわれは米国産業を犠牲にして他国の産業を豊かにしてきた」と力説。
「この日から新たなビジョンによってこの国を治める。(中略)貿易、税制、移民政策、外交問題に関わる全ての判断は、米国の労働者と家族の利益になるために行われる」と述べた。

 しかし、先に行われた別のフォーラムでは、トランプ氏と同氏の顧問らは「力を通じた平和」とでも描写できそうな、より微妙なメッセージを発した。 それは、米国が不公正貿易を罰する方策と意思を持つことを明示すれば、全面的な貿易戦争にエスカレートすることなく、貿易相手国の「悪い態度」を思いとどまらせるかもしれないというものだ。

 もしトランプ氏が他国から力ずくで譲歩を引き出し、労働者階級がグローバル化の犠牲者でないことを有権者に示せるのであれば、結果的には自由貿易をより強固なものにするのかもしれない。 実際にそうなるかどうかは、トランプ氏がどのように交渉するかに大きく左右される。 他国を過剰に追い詰めるか、そうでないのが明確なのに不公正貿易として罰するようなことがあれば、その結果は貿易戦争になるだろう。

次期商務長官が示唆する戦略
 新大統領の戦術を最もはっきり伺わせるコメントは、商務長官に指名されたウィルバー・ロス氏から発せられた。 企業再生で知られる著名投資家のロス氏は、18日に上院で開かれた指名承認公聴会で、輸出促進に焦点を当て、米国内製造業の雇用維持には「アメ」を用いることを好むと述べた。 では、「ムチ」についてはどうか。 トランプ氏は貿易相手に35~45%の関税を課すと脅している。


 ロス氏が率いることになる商務省は、補助金を受けていたり、ダンピングされたりした輸入品を提訴する責任を負う。 ロス氏は反ダンピング訴訟に関し、業界からの要請を待つよりも「自ら先導」することを約束した。 また、同氏はダンピングを行っているとされる貿易相手国に対応の時間をあまり与えたくないのだ。

 米国は現行の、そして将来結ばれる貿易協定で厳しい譲歩を求めてくるだろうし、北米自由貿易協定(NAFTA)の参加国であるカナダの有力紙は、ロス氏が“原産地規則”を強化したがっていると報じた。 これは免税措置が適用されるために、輸入品に北米以外の物品をどれだけ多く含めることができるかを定めたルールだ。 ロス氏はメキシコに最低賃金を引き上げるよう要請する可能性を示唆した。

 これ以外にも、先週には一部で予想されたほど敵対的でない貿易スタンスに関するヒントが示された。 トランプ氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、公約に従って政権発足の初日に中国を為替操作国に指定することはないだろうと述べ、「まずは話をしたい」と語った。 同氏はケース・バイ・ケースでネゴすることを望んでいるのかもしれないのだ。

選択的な処罰で幅広い恩恵
 トランプ氏とロス氏は選択的な処罰が幅広い恩恵をもたらすと期待している。 トランプ氏はWSJに対し、一部の自動車メーカーに海外移転しないよう求めることで、他社も注意を向けるだろうと述べ、「私は残りの自動車メーカーと話しさえしない。そうする必要はない」と述べている。


  問題とされる企業や国が、それに従わなければ相応の見返りがあるだろうと考えている限り、メッセージは有効になり得る。 つまり、トランプ氏はある時点で、実際の関税や税金をもって脅しを実行に移す必要に迫られるだろう。 これはツイートほど簡単に済む話ではない。 輸入への対抗措置は、商務省と国際貿易委員会が策定する法令によって定められている。 ここでの決定が世界貿易機関(WTO)への提訴につながる可能性もある。

改善要求の開始、大統領に裁量
 まず始めに貿易不均衡の是正を求めるのかどうかについて、大統領は相当な裁量権を有している。 米通商代表部(USTR)代表に指名されたロバート・ライトハイザー氏は2010年、中国のWTO加盟規定では、米国が輸入量の急増に対抗して「緊急輸入制限(セーフガード)」関税を課すことができると指摘していた。 ジョージ・W・ブッシュ元大統領はこれを利用しなかった。 ライトハイザー氏によると、「企業は(セーフガード措置の)申請さえしなくなった」という。

 バラク・オバマ前大統領は、中国製タイヤに対して、一度だけこれを利用したことがある。 この規定は効力を失ったが、新政権はほぼ確実に、現行法に基づいてより多くの提訴を行うことが可能だ。 望ましい効果を達成するために必要なのは、ほんの2~3の措置だけなのかもしれない。 トランプ氏が大げさに拳を上げるか、米国の貿易相手国が仕返しに出れば、現実的な貿易戦争のリスクが大きくなるだろう。


古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2017/01/27 05:59:43 AM
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