2017/04/20
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【虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 04月20日 】

【社説】トランプ氏の巨大爆弾、その真意とは
アフガンへの投下、期待されるアピール効果

 デモンストレーション効果で言えば、米軍が13日にアフガニスタンで投下した爆弾に勝るものはないだろう。アフガン東部の過激派組織「イスラム国(IS)」のトンネル施設に投下されたのは、重量2万1000ポンド(約9.5トン)の大規模爆風爆弾(MOAB、正式名称GBU-43)。「すべての爆弾の母」とも呼ばれ、米軍が保有する中で最大級の非核爆弾だ。精密誘導機能を備えた「スマート爆弾」でもある。

 MOABの着弾地点がどうなったのかは不明。ショーン・スパイサー大統領報道官もドナルド・トランプ米大統領が自ら命令を下したかどうか言明していない(MOABの配備は大統領の許可を必要としない)。しかし先週、シリア空軍基地に向けて発射された巡航ミサイル「トマホーク」59発と同様、米国が込めたメッセージに、分かる人は間違いなく気づいたであろう。


 その筆頭がISだ。トランプ氏はかねてISを壊滅させると約束していた。ISはパキスタンとの国境に近いアフガン東部ナンガルハル州の一部を占拠したが、米国の支援を受けるアフガン軍はIS掃討でこれまで劣勢に立たされていた。アフガン駐留米軍司令官のジョン・ニコルソン陸軍大将はMOABをISに対する「モメンタム(攻撃の勢い)を維持する」のに「ふさわしい兵器だ」と述べた。 

 モメンタムはこうした戦いでは重要だ。例えばイラク軍はISの重要拠点である北部モスルの奪還作戦が最終局面を迎えたが、すでに多数の死傷者が出ている。諸外国が戦闘を支援する積極的な意思を米国と同じように示さない限り、最後まで成し遂げるのは困難だろう。それがイラクであっても、シリアやアフガニスタン、イエメンであっても同じことだ。

 中東諸国では政治や宗派間の対立のかげでモメンタムが失われるのが常だった。米国はシリアへの攻撃や今回のアフガンの爆弾投下で同盟国に対し、決意のほどを示した。同盟国がそれに同調する動きを示さなくてはISを打ち負かせないだろう。


 また、北朝鮮のミサイル開発当局者も当然気づいたはずだ。北朝鮮の核施設に米軍がMOABを投下するなどと示唆するつもりは毛頭ない。しかしこの1週間で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長やロシアのウラジーミル・プーチン大統領、シリアのバッシャール・アサド大統領、中国の習近平国家主席、ISの指導者アブ・バクル・アル・バグダディ容疑者は、米国が敵からの侵攻を強力に押し返すことが国益になると考えていることを明確に悟ったはずだ。


【 参考記事 】 米軍がアフガン駐留を続けざるを得ない事情 : http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2015/10/post-779.php
【参考記事】 米軍が「すべての爆弾の母」をアフガニスタンのISIS拠点に投下 : http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7409.php
【 参考記事 】 病院テロが物語るISISのアフガニスタン浸透度 : http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/isis-103.php
【 参考記事 】 空爆だけではISISはつぶせない : http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/12/isis-32.php
【 参考記事 】 ISISが中国にテロ予告 : http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/isis-100.php
【 参考記事 】 ウイグル人なら射殺も辞さない中国に噛み付くトルコ : http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/08/post-3866.php


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Last updated  2017/04/20 06:00:05 AM
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