2019/05/01
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【Photo of the Day= harbor froze over = by N.Geoglaphic】

【B.G.M. of the Day= Herb Ellis & Remo Palmier ‎– Windflower (1978) =】
【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 05月01日 】
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特別リポート:中国習近平の「強軍戦略」、米国の優位脅かす =後節=
= REUTERS_Column 2019年4月24日  David Lague, Benjamin Kang Lim


<南シナ海に広大な布陣>
国家主席として、習は過去の指導者よりはるかに積極的に軍を展開している。2013年、中国はフィリピン、マレーシア、台湾、ベトナムが領有権を主張する南シナ海の南沙諸島で、人工島の造成などを開始した。
さらに、台湾を射程に収めるミサイルを配備し、台湾海峡で実弾射撃演習を実施した。南シナ海の広大な海域に布陣している人民解放軍は、必要であれば台湾を武力で「回復する」準備を進めており、元台湾国防相の楊氏は「中国は台湾を威嚇している」と懸念を示す。

中国はいまや、米国との戦争以外のあらゆるシナリオにおいて、南シナ海を支配できる能力を備えている――。フィリップ・デビッドソン米インド太平洋軍司令官(海軍大将)は、司令官に任命される前、議会委員会でこう述べた。一方、中国共産党の幹部養成機関、中共中央党学校の機関紙「学習時報」は、南沙諸島での展開が習の指示を受けているとし、「海に万里の長城を築くことに相当する」と論評した。

中国の軍事圧力は、日本やインドにも及んでおり、日本に対しては、尖閣諸島付近で領海侵入や領空侵犯を繰り返している。18年版の日本の防衛白書は「中国は日本周辺空域における行動を一方的にエスカレートさせており、強く懸念される状況となっている」と指摘。防衛省の今年4月の発表によると、18年の中国機に対する緊急発進は前年より138回増え、638回に上っている。



2017年には、中国とブータンがともに領有権を主張するドクラム高原(中国名:洞郎)で、インドも巻き込んだ緊張状態が発生した。発端は中国人民解放軍が道路建設を開始したことで、ブータンが反発。ドクラムを安全保障上の重要地域と位置付けるインドもブータンを支持し、中国に抗議した。

<米国の軍事優位は保証されていない>
現役および退役した複数の米軍高官は、中国周辺の海域で米中衝突となれば、米国が勝つ保証はないとみる。トランプ米政権の防衛戦略見直しの超党派部会で共同議長を務めた元海軍作戦部長、ゲーリー・ラフヘッドは「米国が負ける可能性がある」とし、「われわれは、歴史の重大な転換点にいる」と述べた。

この超党派部会の報告書は、米国が中ロの軍拡によって「国家安全保障上の危機」に直面していると警告。「米国の軍事的優位はもはや保証されておらず、米国の利益と米国の安全保障に対する影響は深刻だ」と結論付けた。

トランプ大統領は、中国に巨額の対米貿易黒字の削減を要求し、関税をふりかざして「ディール」を迫る。しかし、貿易紛争よりも深刻なリスクは、中国周辺海域で誤算やアクシデントによって、米国とその同盟国が中国と衝突するというシナリオにある。

すでに中国は、米国の兵器に匹敵するか、それを上回る通常兵器ミサイルの戦力を構築している。中国の造船所は、東アジア海域を支配する世界最大の海軍を誕生させた。中国は弾道ミサイル搭載潜水艦の実戦部隊から核ミサイルを発射することができ、強力な報復攻撃能力も確保した。こうした変化は、アジアにおける米国の絶対的な優位の時代が終わったことを意味する。



<権限集中が抱えるリスク>
しかし、人民解放軍の内部では、米国などの軍事大国に対抗できるのか、疑問視する声もある。軍幹部らによる多くの論説が、戦闘経験の欠如、技術面や指揮統制などの問題を指摘する。
さらに、習への権限集中や大胆な政策は、間違いなく習個人、党、ひいては中国全体にとって大きなリスクとなる。軍組織内の汚職取り締まりと党・政府高官の粛清は、舞台裏で続く権力闘争の一端との憶測も聞かれる。

17年10月の第19回党大会で、そうした憶測を裏付けるような事態が起きた。中国証券監督管理委員会(証監会)主席の劉士余が、郭伯雄ら失脚した幹部グループによるクーデターの企てを非難したからだ。このクーデター説に中国政府は沈黙しているが、軍の機関紙も、証拠を示すことなく、郭らを糾弾した。

習は軍や党の幹部を数多く処罰し派閥を切り崩した。それによって多くの危険な敵を作ってしまったと党指導部と関係のある人々は指摘する。
同年7月、習が中国返還20周年で香港を訪問した際、現地の治安当局はその警護態勢に驚いたという。要人訪問対応に詳しいベテラン警察幹部は、「桁違い」の厳重な警備だったと振り返る。習の身辺警護は強化され、万一の事態を想定した緊張が続く。

身の危険を意識しつつも、習には「強軍化」の手綱を緩める気配はない。17年10月に広州市の司令部を視察した習は司令部の幹部に「戦争と戦闘の準備」に集中するよう指示した。

習には新境地への志向があり「予測が難しく謎めいている」と福建省時代から彼を知る人物は話す。「(中国)本土の友人たちは『習はリスクを取る人物だ』と言う」。台湾元国防相の楊はそう語り、「彼が次にどのような動きに出るのか、読むことはできない」と続けた。
(文中敬称略) 取材協力:Tim Kelly 日本語版編集:北松克朗、武藤邦子




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Last updated  2019/05/01 05:50:06 AM
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