2019/05/23
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中国のウイグル弾圧、欧米企業も無縁で済まず =前節=
= The Wall Street Journal_-Column_ Eva Dou, Chao Deng  2019/05/17


【アクス(中国)】欧米の大手衣料品メーカーや食品会社が、中国政府のイスラム教徒同化策に巻き込まれている。 アディダス、へネス・アンド・マウリッツ(H&M)、クラフト・ハインツ、コカ・コーラ、ギャップといった企業が、新疆ウイグル自治区を通る同国の長く不透明なサプライチェーンの最後に位置しているのだ。地元住民や国営メディアなどによると、同自治区では住民が強制的に訓練プログラムに送り込まれているが、その一環で地域の工場で働くケースが珍しくない。

 複数の公式文書からすると、ウイグル人や他のイスラム教徒を対象とした同プログラムには政治的な教化という重要な要素がある。プログラムの課程は職業訓練のほか、標準中国語、共産党の重要性や国家団結、法律や過激思想対策(あまりに保守的な服装や頻繁すぎるお祈りを避けること)を網羅している。軍隊さながらの訓練が含まれることもある。

 労働者も工場の幹部も、そうしたプログラムに抵抗すれば過激派シンパと疑われ、拘束されかねない。
 一部の企業はそうした強制的な訓練プログラムについて、差別のない職場環境を義務付けたサプライヤー規定に反するとしている。

 ただプログラムの一環としての工場での労働は、企業側には気づかれないことが多い。中国政府は新疆での暴力や過激な宗教思想への対策の一環として、国内企業に同地での雇用創出を指示しており、それが欧米企業の関知しない下請け契約を通じて行われることも少なくないからだ。



 地元当局者らは取材に対し、訓練プログラムが強制ではなく、貧しい住民の職探しを支援するための施策だと述べた。新疆の政府は文書を通じ、同自治区に強制労働はなく、そうした話は「うわさや中傷」だとしている。

 綿製品を手掛ける華孚時尚(ホアフー・ファッション)がアクスに持つ大きな綿糸工場は、政府と協力して1カ月の職業訓練を実施している。中国とカザフスタンの国境に近いこの都市は、有刺鉄線や警察による検問所、監視カメラで埋め尽くされている。住民の4人に3人はウイグル人だ。

 華孚の訓練は2017年12月に600人でスタートした。ネットに掲載された発表文の写真には、迷彩服を着て直立不動の姿勢を取る女性労働者が写っている。地元政府は通達で、同社の工場を「大規模な職業訓練施設」の一部だとしている。

 住民と話すのは難しい。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が最近行った現地取材は当局者に干渉された。華孚の工場近くでスビナ・ゴジャムさん(20)らに話を聞いた時には、当局者数人が近くをうろついていた。ゴジャムさんは訓練プログラムを経て同工場で働くようになったという。「以前は過激な思想を抱いていたが、全てなくなった」と語った。

 ゴジャムさんはその後、当局者に連れられて隣接する飲食店の部屋に入った。戻ってくると、「それ(訓練センターにいたこと)は秘密だと言われた。それについて話すことも許されない」と述べた。

 同社のことを良く知る関係者2人によると、華孚が新疆で生産する糸は中国の他地域のほかにバングラデシュやカンボジアの工場に運ばれ、スウェーデンの衣料小売り大手ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)の店舗で売られるTシャツになる。そうした糸はアディダスやエスプリ・ホールディングスのサプライチェーンにも登場する。ただ、両社は華孚から直接の購入はしていないという。

 アディダスは質問に対し、調査が終わるまで華孚からの糸購入を見合わせるようサプライヤーに助言したと述べた。同社はサプライヤーが新疆政府の機関を通じて人を雇うことを16年に禁止している。強制労働や差別への懸念が理由だ。エスプリは華孚を調査中だと説明。H&Mは新疆でサプライヤーとの新たな関係を築く計画はないとしている。



 ギャップの広報担当者は、サプライヤー2社が新疆の複数の工場で生産された糸を使っていると明かし、そのうえで、現在はサプライヤーの工場を「好ましい」と「好ましくない」に分類していると述べた。
 一方で華孚は、労働者全員が自らの意思でそこにおり、同社の労働管理システムは「国際慣例と規制を完全に順守している」と主張。社内訓練プログラムは民族や宗教に関係なく、全ての新入社員に義務付けられていると説明している。

 中国の習近平国家主席は数年前に新疆の本格的な抑圧を命じた。当局がイスラム武装派による犯行だとする爆弾事件などが相次いでいたためだ。政府の戦略の中心にあったのが雇用促進であり、習氏は14年に地元当局者に対し、「仕事のある者は安定する」と述べている。

 大手衣料品メーカーは新疆への生産移転に際し、5年間の税控除や電力・土地および職業訓練に対する補助金を提供されてきた。
 米アパレル・履物協会(AAFA)の幹部ネイト・ハーマン氏は、同協会がウイグル人の置かれた状況や新疆のサプライチェーンの不透明性について議論してきたと述べた。

 新疆南部のホタンおよびカシュガルの当局は2017年、「田舎の余剰労働者」10万人を職業訓練に送り込む3年計画を発表した。

 アクス当局の文書によると、同地の当局者は過去2年に4000人を超える住民を招集し、工場労働のニーズに合った「集中的で非公開の軍隊式管理」の下、脱急進思想や布製造のコースを施した。多くは工場に向かったと書かれている。

 WSJは取材中、アクス周辺の村の掲示板に極貧生活を送る住民のリストが掲載されているのを目にした。そこにはフルネームと国民ID番号、貧しい原因(「土地がない」「スキル不足」「やる気がない」)が書かれていた。2つの村で見た数十人の名前すべてには、解決策として「労働に送られた」と一様に書かれていた。

訓練プログラムに関連した文書は、WSJが地元当局者に質問した後に政府サイトから削除された。・・・・・・・つづく



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2019/05/23 05:50:06 AM
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