2020/10/13
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【Photo of the Day= A rickshaw puller takes children = by N.Geoglaphic】 
【B.G.M. of the Day= Miles Davis - Walkin' (1957) {Full Album} =】
【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 10月13日  】
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​ 米中の分断と棲み分け、日本はどちら側に立てばいいのか?  =後節=​
= WEDGE Infinity 立花聡の「世界ビジネス見聞録」 : 2020/10/098 立花 聡 (エリス・コンサルティング代表・法学博士)


「安くて良い製品」をいただけない理由
 私はこうして中国の問題を提起し、「クリーン・サプライチェーン」の必要性を説いた。しかし、私の主張はフェイスブックで反論を受けた――。

 「指摘されたこと(中国の問題点)、1割は当たっているかもしれませんが、味噌もクソもごっちゃ混ぜにされ、イデオロギー戦争にしない方が良いのではないでしょうか。個々の事例のブレイクダウンを積み上げて検証し、その合計値が中国の輸出金額に占める割合が分かって証明できれば話は別ですが。これらの問題はどの程度発生しているか、どのように証明できるのでしょうか?」

 反論者のポイントは、「量」である。量的に容認範囲があって、1割程度なら無視して9割の正常かつ清浄な取引に着目すべきだという論旨だ。いってみえば、「9割の確率で清潔純正な味噌が当たるなら、1割のクソ(ハズレ)はやむを得ない」、つまり1割の被害者を切り捨てるということである。
この反論者がもし、自分自身が1割のハズレ組に置かれたら、それでもそのロシアンルーレットのルールに賛同するのだろうか。

 いや、ロシアンルーレットでさえちゃんとしたルールがあるのだが、中国の場合、賭博ルールすら破壊されているのだ。要するに、9割の当たり組のなかに一部の権益層が事前に決まっている。「お前たちは、9割の当たり組に入っているのだから、1割のハズレ組のことを無視しろ」ということだ。



 私の中国留学ビジネススクール時代、「中国経済」科目の担当教授で、現代中国の代表的な経済学者である呉敬璉氏はこう語る。「中国の証券市場はまるで1つの大きな賭博場のようだ。しかも規範化されていない。賭博場でさえルールがある。たとえば、他人のカードを盗み見てはいけない。だが、中国の証券市場は、一部の人たちは他人のカードを見ることができるし、カンニングも詐欺もできる……」

 株式市場は単なる氷山の一角にすぎない。「ルールないのがルール」という運任せだったら、それも公平のうちだが、中国との取引は、ルールメイカーも審判も選手も一体化した試合である。中国は自由民主主義、資本主義下の公平競争ルールをフェードアウトさせ、知らず知らずに不正な独自ルールをフェードインさせようとしていたのである。
その本質をトランプが見抜いた。ルールを元通りに戻せと中国に求め、中国がそれを拒否したところで、中国との取引中止、棲み分けを決めたのである。

 だが、誰もがトランプではない。9割の当たり組に入ってさえいればいいという人もいる。そうした意味で中国利権を確保したエスタブリッシュメント層の一部が、トランプを嫌った。我が世の春をぶち壊すなと。中国共産党政権が狙った通りに、彼たちが行動した。

中国ビジネスのために、中国と棲み分けする
 ここまで言ったら、トランプがまるで正義の神のように見えてしまう。はたしてそうなのか。いやいや、それはちょっと違う。トランプは商売人だから、利益を考えるだろう。ただ彼が考えているのは、目先でなく、長期利益である。中国との取引ルールを元通りに戻すことだ。自由主義諸国の本来のルールに戻るまでは、中国との取引を一旦中止するという経過措置を、トランプが取ろうとしたのである。



 中国は大きな市場である。放棄すべきではない。ただ目先の利益だけを追求すると、本質を見失う。持続可能な、長期的恒久的な利益の獲得を担保するルールが毀損し、崩壊すれば、利益総量レベルでは大きな損失となる。

 トランプは商売人だ。彼が目指しているのは神聖なる正義よりも、単なる「未来志向の商売」にすぎない。中国市場や中国ビジネスでもっともっと大きな利益を生み出すために、今は一時的に取引中止をし、ルール問題を先に解決しようということだ。ルールを制する者がゲーム(市場)を制す。

 この法則を理解すれば、「9割味噌1割クソ」における「量」と「質」の関係もはっきりするだろう。中国が狙っているのは、味噌クソ割合の多寡よりも、味噌クソの抱き合わせ取引という中国ルールの設置である。目先の利益という「量」に目を奪われ、「質」の変化を見落としたり、見ようとしなかったりするのが資本主義下の利益近視眼症候群である。
中国は資本主義の「量的」弱みを利用し、「質的」変化を狙っている。無論、最終的な目標は、「ルールを制する(質)者がゲーム(量)を制す」という法則の適用にほかならない。

 最後に、中西氏の「自業自得論」について補足させてもらいたい。実はそのオリジナルは、中西氏ではない。中国共産党機関紙人民日報傘下の環球時報の胡錫進編集長は早くも10月2日、ツイッターに評論を投稿し、「トランプ氏は新型コロナを軽視してきた。その代償を支払うことになった」と痛烈に批判した。まさに「自業自得論」の元祖版であった。

 放火犯が被害者の防火措置の不備を批判し、世間の注意を逸らす。いささか「中国流」的な手法であって、性善説の日本人はたびたび気付かずに口車に乗せられてしまう。注意が必要だ。



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2020/10/13 05:40:05 AM
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