2021/01/20
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【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 令和3年01月19 日 】
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​ 暴君・始皇帝を賛美する中国ドラマ ──独裁国家を待ち受ける滅亡の運命​
= NewsWeek_Column_2021年01月16日、 辛口風刺画・中国的本音 辣椒(ラージャオ、王立銘) & 唐辛子(コラムニスト)


「神州大地」とは古くからある中国の自称だが、近年ブームになった荒唐無稽な抗日神劇(神ドラマ)や、最近盛んに作られている歴史神劇を見ると、「神州大地」というより「神劇大国」が適しているのではないかと思えてくる。

いま話題の連続ドラマ『大秦賦(ターチンフー)』もその1つ。暴君として有名な始皇帝が、今作中では人々に敬愛される仁君で、人民を苦難に満ちた生活から解放するため中国を統一し、幸福な生活をもたらす救世主として賛美されている。歴史の真実から乖離した内容に歴史学者らはあきれているが。

中国を統一した始皇帝は強かった。その強さ故、「百家争鳴」といわれた春秋戦国時代の思想の自由はなくなり、人々の思考も統一させられた。秦の思想統制として最も有名な歴史的事件は「焚書坑儒」。秦が編纂したもの以外、全ての史書を燃やし尽くし、体制を非難する儒者たちを生き埋めにする──2000年前の文化大革命だ。現在の中国でよく発生している言論弾圧事件も想起させる。

このドラマの中で、民衆が始皇帝を囲んでいる画面は、明らかに子供たちに囲まれた毛沢東の有名な写真をまねている。ドラマが示す「大一統(全国統一)」思想と、中国政府がいつも強調する「一つの中国原則」をつなげてみると、なるほど始皇帝を賛美することによって、秦と同じような軍事強国となった今の中国を賛美していると分かる。

中国メディアは共産党の代弁者。文芸事業も党の指導に従って、社会主義強国を賛美しなければならない。そのため、『大秦賦』のような、事実から懸け離れた歴史神劇が生まれる。ただしどんなに歴史をゆがめても、1つの重要な事実を忘れることはできない。それは秦がどのように崩壊したのか、だ。

高圧的な中央集権・官僚主義国家となった秦は、強大な軍備を維持するためさまざまな名目の税金を課し、苛酷な法律で多くの人民を処罰した。強権と暴政は、強国だった秦が自身へ刺した2本の矢だ。秦王朝は中国統一後、たった15年で滅亡した。歴史は繰り返す。独裁国家の運命は、2000年前も今も変わらない。

【 ポイント 】 神劇 : 中国のネットスラング。ネット上で人気のあるドラマや、不思議なお笑いドラマを意味する。荒唐無稽な抗日戦争ドラマ「抗日神劇」が有名だが、最近歴史ドラマにも使われるようになった。 大一統思想 : 集中的で統一的な国家体制が広大な国土、広域に分散した多数の人口、多民族社会といった中国の実情に合致しているという考え。秦朝以前の春秋戦国時代に形成されたとされる。 <本誌2021年1月19日号掲載>



​ 「現代版スターリン主義者」習近平が踏み出した相互不信と敵意の道 =前節=​
= NewsWeek_Column 2021年1月15日(金) ミンシン・ペイ(本誌コラムニスト、クレアモント・マッケンナ大学教授)
中国と諸外国の関係が劇的に変わった節目の年の一つ。顧みれば、2020年はそう評されることだろう。

言うまでもないが、中国の最初の節目は1949年。この年の10月1日、毛沢東が中華人民共和国の建国を宣言した。以来、中国は旧ソ連を筆頭とする東側陣営に属し、アメリカを軸とする西側諸国と敵対することになった。

次の節目は30年後の1979年.鄧小平が大胆な改革に着手し、アメリカを公式訪問して西側諸国へと門戸を開放した。毛の圧政ですっかり疲弊した中国を、国際社会は温かく迎え入れた。
そして2020年、振り子は戻って再び相互不信と敵意の時代が始まった。決定的だったのは中国で起きた2つの事態。新型コロナウイルスの感染爆発と、香港に対する国家安全維持法の導入だ。

このウイルスが人間社会に侵入したのは2019年11月頃の湖北省武漢と思われるが、瞬く間に国境を越えて拡散し、世界中で経済活動を麻痺させた。初期段階で感染を封じ込められなかった背景には、官僚の隠蔽体質や厳しい検閲制度といった中国固有の事情があった。ウイルスが未知のものだったこともある。

それでも習近平(シー・チンピン)国家主席は2020年1月上旬までに事態を把握していたはずだ。しかしすぐには積極的な対策を取らず、貴重な時間を無駄にした。迫り来る危機を認識して強権を発動し、武漢全域のロックダウン(都市封鎖)などに踏み切ったのは同月下旬。当局は毛の言葉を借りて事態を「人民戦争」と呼び、見えない敵との総力戦を命じた。

ここでは中国共産党の強みが発揮され、習は「禍を転じて福となす」ことができた。お粗末な対応で災禍を招いたドナルド・トランプ米大統領とは好対照だ。結果、国内の感染を抑え込んだ中国は主要国・地域で唯一、2020年にもプラス成長を実現できた。

しかし長い目で見れば、今回のコロナ危機で西側諸国は脱中国に大きく舵を切ったのではないか。世界規模で経済活動が寸断された結果、西側諸国はいやでも気付かされた。工業製品の製造拠点としてもPPE(医療用マスクなどの個人防護具)の供給源としても中国に依存し過ぎている現実に。実際、2018年にアメリカとEUが輸入したPPEの半数弱は中国製だった。



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2021/01/20 05:50:05 AM
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