2021/07/02
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【Photo of the Day= Cabin & Blue Sky = by N.Geoglaphic】 
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【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 令和3年07月02日 】
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​元海軍大将が描く「米中戦争」シナリオ、
             米軍が上海を核攻撃、死者3000万人超​

= WEDGE REPORT 《世界潮流を読む》 2021年06月29日  森川聡一


 スタヴリディスはつい最近も日本経済新聞(6月12日付朝刊)に、米中の軍事バランスについて寄稿している。そのなかでも「地理的には、南シナ海や東シナ海で米中が衝突するようなことになれば、中国がはるかに有利だ」と述べている。テクノロジーの面では米国がまだ中国をリードしているものの、「中国は特に人工知能(AI)や極超音速巡航ミサイル、新興分野である量子コンピューターなどで米国を猛追しているようだ」と書いている。

 どのようなシナリオなのか?
 さて、ここからは本書のストーリー展開について触れざるをえない。いわゆるネタバレ注意であることをお断りしておく。

 南シナ海で中国の原子力空母が、アメリカ軍の駆逐艦2隻を沈める。中国軍はサイバー攻撃で米軍の通信網を遮断する。米軍の2つの空母戦闘群が駆けつけるものの、米軍は40隻近い軍艦を撃沈され数千人の犠牲を出す。
中国は同時に同盟国のイランと協力し、中東のホルムズ海峡近くを飛行中だった米軍のステルス戦闘機F35の運航システムをハッキングし、戦闘機をイランの軍事基地に強制着陸させる。中国はサイバー攻撃でもアメリカ軍をはるかに上回る技術力を誇示する。中国人民解放軍は台湾に侵攻し制圧する。第三次世界大戦の始まりであり南シナ海では中国の圧勝となった。

 米中が争っているすきを利用して、ロシアは米国につながるインターネットの海底ケーブルを破壊する軍事行動を始める。弱体化したNATO軍をしり目にポーランド領へ侵攻する。
アメリカ本土ではネット回線の多くが遮断されて大規模な停電も発生、中国軍によるサイバー攻撃も重なり、ホワイトハウスは混乱に陥る。時のアメリカの大統領は女性で、強いアメリカを誇示するため中国本土への核攻撃を命じる。これまた女性が指揮をとる航空母艦が広東省の港湾都市である湛江市に原爆を落とす。



 中国は報復のためすかさず艦隊をアメリカ西海岸の海域に派遣し、カリフォルニア州サンディエゴと、テキサス州ガルベストンの2つの都市を核攻撃する。アメリカはこれに対し、再び中国へ核兵器で報復する作戦に着手する。先に湛江市を核兵器で廃墟にした女性指揮官のもとへ新たな攻撃目標が届く。

「そして、女性指揮官は机の上で、指令書を開いた。3ページあり、1ページごとに1つずつ攻撃目標が記されていた。中国の沿岸部の都市が南から北の順で書かれていた。厦門市(人口710万人)、福州市(人口780万人)、そして最後に上海(人口3324万人)だった」

 米中の間で核兵器による報復がエスカレートするなか仲裁役として現れたのがインドだった。インドも独自のサイバー軍事力を持ち、アメリカと中国の動きを把握していた。まず、中国の空母を撃沈して、アメリカに対してこれ以上の軍事行動をやめるよう警告する。インドからの介入によりホワイトハウスは中国の3つの都市への核攻撃を取りやめることを決定する。

 しかし、核兵器を搭載した戦闘機はすでにアメリカ海軍の空母を飛び立った後だった。通信網が遮断されており攻撃中止の指令がパイロットたちには届かない。インド空軍がなんとか2機を撃墜するものの、1機だけはインド軍や中国軍による迎撃をかいくぐりカミカゼ特攻を敢行し上海は核兵器のおかげで廃墟になる。

「不幸にして、その飛行中隊のなかでひとりのパイロットが、インド軍の迎撃機と中国の防空網をすり抜け、上海に原爆を投下した。何カ月たっても、上海は黒焦げで、放射能に汚染された廃墟のままだった。死者の数は3000万人を超えた」



戦争を回避する最善の方法
 なお、この小説の世界では戦争が終わったあと、国連本部はニューヨークからインドのムンバイへと引っ越す。インドがアメリカに代わって世界の覇権を握るというシナリオだ。

 以上が本書の粗筋だ。フィクションだけに、あれこれストーリー展開について論評するのは野暮だろう。日本人としての個人的な感想をひとこと述べさせてもらう。あまりにも安易にアメリカが先制して中国に核攻撃をしかける展開は正直、不愉快な思いをした。おまけに、上海では3000万人以上が原爆で殺される。フィクションとはいえ、そうしたストーリーを抵抗なく受け入れる人が多いのは、アメリカ社会に広がるアジア人蔑視のなせる業だろうか。

 先に紹介した日経新聞での寄稿のなかで、スタヴリディスは「戦争を回避する最善の方法は、相手に『自分が最大の敗者になるのはほぼ確実だ』と思わせることだ」とも述べている。この小説はまさに、中国に対する警告も狙っているのかもしれない。

 最後に、作中の登場人物であるホワイトハウスの高官が会話のなかで、連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を指揮した山本五十六の言葉を引用しているシーンがあり印象に残った。“I fear all we have done is to awaken a sleeping giant and fill him with a terrible resolve.”アメリカ人の間ではこの言葉が、山本五十六が真珠湾攻撃に絡んで残した名言として認識されているようだ。

意訳すると、「我々は眠れる巨人を起こしてしまったかもしれない。おまけに、その巨人はとてつもない敵意に満ちている」。寡聞にしてこれが本当に山本五十六の言葉なのか、本コラムの評者であるわたしにはわからない。ただ、ベストセラーで登場人物が口にするくらいだから、アメリカ人がそう信じているのは間違いないだろう。



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2021/07/02 05:50:05 AM
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